編集者に向いている人は?未経験で転職する方法も解説
「編集者に転職したいけど、自分に合っている仕事か分からない」そうお悩みの方は少なくありません。仕事内容や適性を知ったうえで転職を検討したいですよね。今回はWEB媒体の編集者に転職する方法を中心に編集者の仕事内容や必要なスキルなどを解説します。
目次
WEB系編集者とは
通常、編集者(エディター)の仕事は書籍や雑誌の制作を行う際に企画から立案、制作の一連の流れを請け負います。
WEB系編集者は、紙媒体ではなくWEB媒体に掲載するためのコンテンツを制作する作業を行う点が特徴です。
紙媒体よりもWEB媒体ユーザーが増えつつある現代においては、WEB編集者の求人も増えつつあります。
WEB編集者に転職を希望している人が、どのように活動を行い、どのようなスキルを身に付ける必要があるのかについて解説します。
\ IT転職のプロが無料でサポート! /
編集者の主な仕事内容
紙媒体、WEB媒体の編集者が行う仕事の流れは似ている部分もあります。
編集者の仕事は、まず媒体の企画を立ち上げることから始まる点は同じです。企画を立ち上げ、提案し、媒体の骨格を作り上げます。
企画が認められれば、予算を確保するために広告を取ったり、社内での話し合いを行うのが通常でしょう。
媒体の内容を外部に依頼する場合には、原稿の仕上がりを待ってから校正・校閲を行います。自社で原稿を作成する場合には、取材や執筆を行うこともあるでしょう。
原稿が仕上がったら、デザインの決定です。紙媒体では、ここから印刷所への依頼、ゲラチェックなどの作業があります。
WEB媒体ではこうした作業が必要ない点が違いです。
自分に向いている仕事は「IT人材 仕事タイプ診断」で見つけてみよう
次のキャリアでどの職種を目指すか、マネージャーを目指すか、スペシャリストになるか悩んだり、転職したいけど自分の価値観に合う企業がわからない、次の職場選びで重視した方がいいことがわからないなど、職場選びで悩むことは多々ありますよね。
ギークリーの「IT人材 仕事タイプ診断」では、自分の適性だけではなく、自分に合う働き方、企業のタイプを知ることができるので、転職軸を決めるときや求人選びに役立ちます。
キャリアや仕事選びで悩んだら、一度ご自身の価値観に合う仕事のタイプや企業のタイプを調べてみませんか?自身の適性を知ることで、納得のいくキャリア選択や求人選びができるでしょう。
希望のキャリアに転職!診断利用から約1か月で転職成功した方の例
- ご年齢:30代前半
- ご経歴:システムエンジニア⇒システムエンジニア
- 転職期間:仕事タイプ診断利用から1ヶ月弱でご転職
Aさんは元々Salesforceエンジニアとして運用保守に従事されていましたが、案件が変わることが多く、知見を活かして働けない、個人よりも切磋琢磨できる仲間・チームで成長していきたいというご意向があり転職活動を始めておりました。
前職のご状況と、ご自身の価値観・志向にギャップを感じられていたAさんですが、「IT人材 仕事タイプ診断」によってご自身に合う価値観の企業タイプを見つけ、診断から1ヶ月弱で転職成功されました。
【あわせて読みたい】転職でキャリアアップに成功した事例はこちら⇓
\ 自分に合う働き方が分かる! /
「IT人材 仕事タイプ診断」ご利用の流れ
「IT人材 仕事タイプ診断」は4つのステップで完結!
STEP1:以下のボタンから仕事タイプ診断のページへ
STEP2:仕事タイプ診断のページから職種を選択
STEP3:プロフィール(お名前とご連絡先)を入力
STEP4:必要な質問に答える
診断後、自分の志向にあう企業の求人を見たい場合は、IT専門のキャリアアドバイザーがご希望の条件をお伺いし、志向性に合わせた求人を紹介させていただきます。
たった3分、無料で診断できるので、ぜひ一度「IT人材 仕事タイプ診断」で企業選びの軸を見てみてください。
\ 自分に合う働き方が分かる! /
編集者の勤務先
【編集者の勤務先例】
・出版社
・編集プロダクション
・IT系の事業会社
・フリーランス
編集者の勤務先と言えば出版社というイメージが強い人も多いでしょう。
出版社以外には編集プロダクションも主な勤務先のひとつです。WEB媒体では、フリーランスという働き方もあります。
編集の全てを担うのは出版社です。編集プロダクションは、出版社の下請けに当たります。
また、IT系の事業会社ではWEB記事の編集者が募集されていることもあります。
フリーランスは、自宅やサロンで作業する人が多く、仕事は出版社や編集プロダクションからもらうケースがほとんどです。
\ IT転職のプロが無料でサポート! /
編集者に向いている人の特徴5選
転職活動を行う上で、自分は編集者に向いているのかが気になっている人もいるでしょう。
編集者は根気のいる仕事でもあるため、向き不向きが比較的はっきり分かれる仕事といえます。
編集者に向いている人の特徴について解説しますので、自分の性質と比較してみてください。
スケジュール管理がしっかりできる
紙媒体でもWEBコンテンツでも、編集を行うとなると必ず締め切りがついてきます。
最終的な締め切りだけではなく、企画、初稿納品、校正・校閲、修正、入稿、それぞれの工程に締め切りが設けられているのが特徴です。
ひとつの締め切りがズレてしまうと残りの工程のスケジュールが厳しくなってしまいます。そのため、常に締め切りを意識しながらスケジュール管理ができるマルチタスクがこなせるタイプの人が、編集者に向いているといえるでしょう。
1人で作るものではないため、全体のスケージュルを把握して進捗状況を常に把握して仕事を進めていく力も必要です。
場合によっては、徹夜になったり長時間の残業を余儀なくされるケースもある点も理解しておきましょう。
細かな点によく気がつく
書籍やWRBコンテンツは、一度発表されてしまうと修正が難しいという特徴があります。
そのため、発表前に入念にチェックを行うことが求められるのが特徴です。誤字脱字のチェックは必然となります。
企業によっては、校正・校閲専門の担当者がいるケースもありますが、そうでない場合には編集者がファクトチェックも行う必要があります。
ミスが許されない仕事であるというプレッシャーがストレスに感じることもあるでしょう。こうした作業に苦を感じずに、細かなチェックを丁寧に行える人は編集者に向いているといえるでしょう。
不得意分野でもクオリティが保てる
WEBコンテンツの場合、幅広いテーマを取り扱うこともあります。
その場合は、自分が不得意な分野の原稿を担当することも少なくありません。不得意だからといって、担当している媒体のクオリティを下げることは許されません。
そのため、不得意であってもしっかりと情報を収集して学ぶ姿勢を持てる人は編集者に向いているといえるでしょう。
資料を読み込んだり、集めた情報が本当に正しいかを徹底して確認する地道な作業が求められる点は理解しておきたいポイントです。
流行に敏感
高い情報収集力は編集者の仕事に活かすことができます。
世間にニーズに敏感で、まだ世の中に出ていない新しい企画につなげる発想力がある人は向いていると言えるでしょう。
読者は「自分の知らない情報」を求めています。
常に人の一歩先を見据えて独自の路線を進めることで、周囲を巻き込む力を持つ人は編集者としての活躍が期待できます。
興味・関心をもってコミュニケーションが取れる
編集者は著者やライターと編集部の間に立つ中間管理職のような役割でもあります。
そのため、両者との間を取り持つためのコミュニケーション能力は必須です。
加えて「この人にこんなテーマをお願いしたら面白いんじゃないだろうか」という発想を導くためには、人に興味をもって観察し、分析する力も求められるのです。
それは作家自身も気づいていない潜在能力を引き出すことにもつながります。
編集者自身が何かを書いたりするわけではないので、いかに人に対して深い関心が抱けるかも必要な適性だと言えるでしょう。
\ キャリアのお悩みを解決! /
編集者の仕事に必要なスキル
編集者に求められるのは、正しい日本語をわかりやすく執筆できる能力です。これは最低限の能力となります。
これ以外に必要とされるスキルはどのようなものがあるのでしょうか。編集者に求められるスキルについて解説します。
文章力
正しい日本語でわかりやすい原稿が書けることは大前提です。
それだけではなく、読み手を惹きつける魅力的な文章を書くスキルも編集者にとっては重要な能力といえます。
また、内容によっては相手を説得するだけの知識や情報が求められることもあるでしょう。
構成力
文章を執筆する前には、構成といって原稿全体の展開を見通すための指示書を作成します。
構成内容によって、仕上がりが左右されることも多くあるのがコンテンツ作成の特徴です。特にWEBコンテンツは、似たようなテーマの原稿が多く存在しています。
その中で、いかにほかのコンテンツとの差別化をはかるかを念頭におきながら構成を作り上げる力が要求されるのが編集者です。
収集した情報の中から、ユーザーが本当に求めているものを取捨選択し、魅了的なタイトルと内容を作りあげる力も求められます。
発想力と企画力
構成を作り上げるには、発想力と企画力も必要となります。
テーマに沿った内容で、既存の記事よりも魅力的な原稿を仕上げるには、最新の情報から新しいテーマを見出す発想力が重要です。
思いついた企画を実行に写すための企画力も求められるでしょう。いくら良い案を思いついても、企画力がなければ社内の人に理解してもらえず、コンテンツにすることができない可能性もあります。
企画力と発想力を結びつけるのは、発想を現実に近づけるための情報収集力とフットワークの軽さです。
机の前に座っているだけが編集者の仕事ではありません。時にはイベントなど外に出て業界の最新情報を収集することも求められます。
デザイン能力
紙媒体でもWEBコンテンツでも、デザインに関しては専門職に人が担当することがほとんどです。
実際にソフトを扱えないとしても、自分が作り上げたいコンテンツのデザインを表現するためのスキルは持っておいたほうがよいでしょう。もちろん、ソフトが扱えれば編集者としての手腕をさらに上げることができます。
デザイナーやイラストレーターに、口頭や文章だけでデザインのイメージを伝えることはとても難しい作業です。プロレベルのスキルを求める必要はありませんが、簡単なラフが作れる程度のスキルがあるとよいでしょう。
ソフトの特性を理解できていれば、担当者に修正を依頼する場合でも、説明しやすくコミュニケーションもスムーズに取れます。
コミュニケーション能力
編集者の仕事の流れを確認するとわかると思いますが、編集者は多くの人と関わる必要があります。
原稿を外部に依頼するなら執筆者、取材をするなら取材先の相手です。社内の人であっても、校正・校閲担当者、デザイン担当者などとやり取りをすることもあるでしょう。
こうした観点から考えても、編集者にはコミュニケーション能力が求められることがわかります。
異業種・異職種からの転職でアピールできるスキルは?
異業種・異職種からの転職でも評価されやすいのは「ポータブルスキル」と呼ばれるものです。
上述したスキルのほかには、進行管理スキルがあると仕事に役立ちます。
これまでの仕事で指揮した経験や全体を見通す経験があれば、言語化してまとめることでアピール材料にできるでしょう。
編集者には物事の真偽や良し悪しを見抜く力も問われるため、効率よくリサーチするスキルも必要です。
情報収集のノウハウは編集者の業務に活かせるスキルです。
また本質を見抜くためには、得意な分野でなくとも興味関心を持つことができなければなりません。
仕事のためにキャッチアップし、業務の幅を広げた経験も活かすことができます。
いずれも、どのような考えで臨んだかというプロセスに焦点を当ててアピールすると良いでしょう。
\ IT転職のプロが無料でサポート! /
編集者の仕事に生かせる資格
編集者に転職する際、持っていると有利な資格とは何でしょうか。
ここでは2種類の資格について解説します。
校正技能検定試験
企業によっては、原稿チェックは専門の校正・校閲担当者が行うケースもあります。
ただ、編集者として最低限の校正能力は持っておいたほうが、転職先の幅が広がるでしょう。
必須の資格ではありませんが、保有しておいて損がないのが「校正技能検定試験」です。
日本エディタースクールが認定している資格で、原稿をチェックする校正力を目に見える形で証明してくれる資格となります。
校正記号や記者ハンドブックの使い方など、編集者としての基本的なスキルも身に付けることもできます。
転職を考えている場合は、チャレンジしてみてもよいでしょう。
編集・ライター養成講座
資格とは少し異なりますが、編集に関連した講座で勉強することもおすすめです。
広告マーケティング専門誌を発行している株式会社宣伝会議主催の「編集・ライター養成講座」は、編集者が多く受講しています。
このほかにも、さまざまな講座が開講されているため、転職前に受講しておけば転職に対して意欲があることをアピールできるでしょう。
\ IT転職のプロが無料でサポート! /
WEB系編集者の将来性
出版社においても、紙媒体よりWEB媒体に力を入れる時代です。
WEB系編集者を求める企業は業界に限らず増えていくでしょう。
原稿の入稿や受取などがデジタル化されていくなか、編集者の役割も変わって来ていると言えます。
その一方で、紙媒体の知識が急に不要になるわけではありません。
実は新聞やニュースサイトなど、「ニュースを読んでいるテキスト系媒体の利用状況」ではポータルサイトによるニュース配信利用率が最も高いというデータがあります。
紙媒体の新聞はすでに5年連続でトップの座から退いている状況ですが、ソーシャルメディアによるニュース配信よりも下の順位となったのは2020年が初めてのことでした。
しかし60代ではほぼ4人に3人が新聞を読んでいることや、「もっとも利用しているニュース・テキスト系媒体」においてはポータルサイトに次いで新聞が2位であることは注目すべき点だと言えるかもしれません。
(参考:Yahooニュース)
今後の活躍の場
昨今、広告業界では紙媒体とWebコンテンツの連動に力を入れる動きも加速しています。
WEB系編集者の将来性を見ると今後さらに需要は拡大していくことが考えられますが、WEBのみに偏らず紙媒体の知見が求めらるシーンも増えると言えそうです。
一方で、紙媒体の編集のみにこだわる編集者は淘汰されていくと考えられます。
電子書籍の市場は5500億円を超える規模に拡大しています。
これは10年間で8倍以上であり、さらに2026年には8000億円を上回る予想も出ているのです。
今後の編集者は、既存の市場展開のみにとらわれず作品やコンテンツの認知度を広げられる幅広い視点と企画力が求められます。
編集者のキャリアパス
一般的に編集者の上位職は編集長です。
企業によっては、編集者からライターへの転身や内容をチェックする校閲者というキャリアパスが選択できることもあるでしょう。
紙媒体とWebコンテンツの連動を推進する企業では多様なジャンルを手掛ける出版プロデューサーという職種も登場しています。
\ 簡単3分で適正年収が分かる! /
未経験から編集者になるには
編集者の求人では、未経験者でも応募できるものは比較的少なめです。
それだけ、実績や経験が重要視される職種であるといえます。編集者としての経験はなくても、広告業界、印刷業界での勤務経験は転職に有利に働くでしょう。
未経験者からの転職を希望している場合には、大手を狙うよりも編集プロダクションや製作会社で実績を積むのもひとつです。実績と経験を積んでからキャリアアップを目指していくことも検討してみてください。
ただし、WEBコンテンツのライターとして働く場合、未経験者でも仕事を受けることは可能です。とはいえ、フリーランスの場合は報酬はかなり低いと考えておきましょう。
WEBコンテンツの編集者を目指すなら、編集のスキルだけでなくSEOの知識を身につけておくことをおすすめします。自分でブログを立ち上げてみることで、ネットユーザーの心理や行動を学ぶこともひとつの経験です。
\ 自分に合う働き方が分かる! /
編集者に必要な適正を知って転職を成功させよう
WEB媒体の編集者として転職する方法と必要とされるスキルについて解説してきました。
紙媒体とWEB媒体では、同じ編集者でも仕事内容が異なる点もあります。必要とされるスキルもまったく同じではありません。
WEB媒体の場合は、自宅にいながら働けるフリーランスという働き方を選ぶことも可能です。ただし、フルリモートで正社員として働ける求人は、まだまだ少ないのが現状となります。
大手企業の編集者として転職したいのであれば、実績と経験を積んでいくことが先決です。未経験であるならば、まずは資格を取得したり、下請け企業で実績と経験を積むことがおすすめとなります。
自分では判断が難しい場合には、転職エージェントを利用して相談してみるのもひとつの方法です。
\ IT転職のプロが無料でサポート! /
あわせて読みたい関連記事
この記事を読んでいる人におすすめの記事