不採用から採用されることはある?繰り上げ内定の仕組みを解説
不採用から採用となったとき、どう対応するべきか分からないですよね。転職活動では一度不採用となった選考が、一転して採用となるケースが稀にあります。本記事では、繰り上げ内定が生じる理由や内定連絡や再面接通知が来た場合にどのような対応をすればよいかなど分かりやすく解説します。
目次
一度不採用になった後でも、内定となる場合がある
繰り上げの連絡がくるタイミングは?
一度不採用通知が来たにも関わらず、後日改めて内定の連絡がくる「繰り上げ内定」。
不採用後の繰り上げ内定や再面接通知については、その時々の選考条件や社内状況などによって変わるため、一定の決まりがあるわけではありません。企業によって通知方法やタイミングも異なります。
全ての企業が行うわけでもありませんので、一度不採用になっても一転採用になる場合があることだけは覚えておきましょう。
不採用から3ヶ月〜半年経っての連絡も
内定連絡や再面接通知の連絡は、不採用通知後数日で来る場合もあれば、3ヶ月〜半年以上経ってから来る場合もあります。
不採用通知から数日であればそこまで不審に思うことはないかもしれませんが、3ヶ月〜半年以上経過した後に届いた場合は、不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
企業側で早急に人員が必要となった場合には、過去のデータから繰り上げ内定者を選考し、急に内定連絡や再面接通知を送ることがあるのです。
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実際の繰り上げ内定の事例をご紹介
内定者の辞退が生じた
前提として、繰り上げ内定は企業にとって不測の事態があったために発生するもの。その事例の一つが他の内定者の辞退です。
一度は採用予定人数に到達しても、入社前に内定者の辞退が発生すれば、採用計画を満たせないことになってしまいます。こういった場合には過去の選考をさかのぼって、繰り上げ内定や再選考の通知が送られることがあります。
特に重要なポジションや欠員が許されないポジションである場合や、選考の際にどの候補者に合格通知をするか、企業が迷っていたポジションで辞退となった場合などに発生します。
自社の従業員から欠員が発生した
不測の事態という点では自社の従業員から欠員が生じた場合なども該当します。
例えば、自社内にシステム担当が一人もしくは二人しかいないにも関わらず、疾病やケガ、離職などで欠員が生じてしまった場合、企業は早急に人員を補填しなければなりません。
こういった場合にも、過去の応募者をさかのぼって繰り上げ内定や再面接通知を送ることがあります。
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不採用通知の時点で繰り上げ内定に備えられるケースがある
不採用通知の連絡の中に記載がある
繰り上げ内定や再面接通知が起こることは稀ですが、事前に可能性を予測することも可能です。特に多いのが、「不採用の連絡と同時に繰り上げ内定が行われる可能性があることが記載されている」というものです。
企業側に繰り上げ内定の規定がある場合には、通常の不採用通知内容だけでなく、内容の後半部分に繰り上げ内定に関する記載があります。企業にもよりますが、「繰り上げ内定の条件」や「繰り上げ内定の確定時期」なども明確に書かれていることが多いです。
特に志望度が高い企業の選考であれば、最後まで見落とさないようにきちんと確認しておきましょう。
補欠合格
企業によっては繰り上げ内定だけではなく、「補欠合格」という規定がある場合もあります。
補欠合格とは内定辞退者が出た場合、すぐに内定・採用される人のことを指します。
しかし補欠合格も呼び方が異なるだけで、ほぼ繰り上げ内定者と同じ状態です。
そのため補欠合格者は、内定辞退者が出なかった場合は自動的に不採用となります。
期待をし過ぎずに転職活動は引き続き行うようにしましょう。
繰り上げ通知がきたら再面接の準備を
繰り上げ内定について記載されていない場合でも、急に不採用になった企業から再び面接に呼ばれ、結果採用されて内定となるケースもあります。
ただしこの場合には、さらにいくつかのケースに分かれており、
・不採用通知で繰り上げ内定を記載、その後再面接をした際に再評価するケース ・不採用通知で繰り上げ内定を記載、その後再面接をした時点で採用となるケース ・不採用通知には繰り上げ内定は無記載、その後再面接通知・面接で再評価するケース ・不採用通知には繰り上げ内定は無記載、その後再面接通知・面接時点で採用となるケース
などがあります。
このように再度面接をし直す場合には、そこでの評価も採用不採用の決め手となることが多いです。 あらためて面接内容の対策を練る必要があるでしょう。
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不採用通知後に内定連絡や再面接通知が来た場合の対応
企業に対して不安がある場合は経緯を聞いてみる
不採用通知から数ヶ月が過ぎた後に内定連絡や再面接通知が来た場合には、企業に対して不安を感じるのが普通です。不安や不審感がある場合には、率直に採用担当者の方に経緯を聞いてみましょう。
不安や疑問を持ったまま入社してしまうと、その後の会社との関係性にも悪影響を及ぼしかねません。
すぐに内定に応じるのではなく、どういった経緯で繰り上げ内定が発生したのかを落ち着いて確認してみることをおすすめします。
待遇や雇用条件等の文書を改めてもらっておく
不採用通知から一定期間過ぎてから内定連絡や再面接通知が来た場合には、待遇や雇用条件などに変更がないかを念のために確認しておきましょう。待遇や雇用条件はその時々で変わることも多いため、以前の条件のままかどうか定かではありません。
また、急遽内定を取り消されるといった事態の発生にも備える必要があります。
そのため通知に応じる前に、確認のために待遇や雇用条件についての通知書や内定通知書といった書類をもう一度企業からもらっておくようにしましょう。
考えてからは早めに連絡する
不採用通知後に内定連絡や再面接通知が送られて来た場合、自身以外にも同じような繰り上げ内定者がいる可能性も高いです。
企業側は早急に人員が欲しいため、断られる可能性があることを前提に不採用通知を送った人に内定連絡や再面接通知を再度送っています。
その場合繰り上げ内定者からも辞退される可能性が高いので、複数人に同じ内定連絡や再面接通知を送っていることも多いです。
もしも働く意思を決めたのであれば、なるべく早めに連絡・対応をするようにしましょう。
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不採用通知後の内定連絡や再面接通知の対応に迷った時は?
本当にその会社に入社したいのかを自分の心に聞いてみる
まずは、本当に転職したいのかを自分の心に聞いてみることが大切です。
以前その企業に就職を希望した時とは状況や環境、なにより心境が変化している可能性があります。
安易に行動に移すのではなく、「現状の自分がどう思うか」を確認し、今の自分の気持ちを最優先するようにしましょう。
志望度が高い企業であれば受けてみる
以前と変わらず今もその企業に対し志望度が高いのであれば、迷わず早めに内定連絡や再面接通知を受けるようにしましょう。
同じように繰り上げ内定の連絡をもらっている人は多いため、早めに対応をしなければ不採用となってしまう可能性が高いためです。
特に再面接通知の場合には、まずは話を聞いてみてから判断することも可能です。せっかくの機会を逃さないようにしましょう。
第三者に客観的な意見を聞いてみる
自分で考えてみても分からない場合、客観的な意見をもらうようにしましょう。迷っている理由を改めて言語化し第三者に伝える過程で、自身の頭が整理されることもあります。
家族や友人、職場の同僚に意見を求めてみても良いですし、転職のプロである転職エージェントに相談するのもおすすめです。あなたの志向性を踏まえて客観的なアドバイスをしてくれるでしょう。
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繰り上げ内定や再面接通知はあくまで特殊なケース
繰り上げ内定には期待をし過ぎないようにする
不採用通知の中に繰り上げ内定についての案内を確認すると、「もしかしたら後日内定になるかも?」と期待を持ってしまう人もいます。
しかし、これはあくまでも企業側に特別な事情が生じた場合のみに適用されるもので、応募者側ではコントロールできません。
そのため、繰り上げ内定の旨が不採用通知の中に記載されていたとしても、過度に期待は持たないようにしましょう。あくまで次の選考に集中するのが生産的と言えるでしょう。
不採用通知の内容確認はしておきましょう
前述したように不採用通知の中には、繰り上げ内定の旨がきちんと明記されている場合があります。
しかし、不採用通知という先入観で見てしまうと、繰り上げ内定に関する内容を見落としてしまう人も少なくはありません。
繰り上げ内定の記載を見落としてしまうと、後日再度内定連絡や再面接通知が来た際に、慌てて考えなければならなかったり、そもそも連絡すら見逃してしまうことにもなりかねません。
期待して待つことは得策ではありませんが、いざという時に繰り上げ内定の連絡を見逃さない、判断に迷わないためにも、不採用通知の内容は見落としがないように確認するようにしましょう。
不採用連絡を受けてから食い下がることはできる?
ここまで選考企業からの再連絡を受けるケースについて解説してきましたが、反対に応募者からアプローチができるのか気になった人もいるのではないでしょうか。
本当に魅力的な企業と出会えた場合、一度不採用通知を受けたとしても食い下がりたくなることもあるかもしれません。しかし結論として、再度の面接依頼などのアプローチ自体は可能ですが、期待はしない方が良いでしょう。
不採用となった理由に対してしかるべき経験を積んでからの再応募を目指す方がおすすめです。
再応募のポイントについて知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
それでも食い下がりたい場合には、すぐに行動に移し、熱意をアピールすることが必要です。不合格理由がすぐに改善できるものである場合には、その根拠とともに、再度の選考を丁重に打診してみましょう。
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繰り上げ内定はチャンスと捉えよう
不採用から一転して採用になるケースについて解説しました。
一度不採用になったにもかかわらず、一転して採用になることは、確率は低いですが起こり得ることです。このような場合、企業側の心理としては早急に人員を確保したい状況である可能性が高いため、内定となる確率もかなり高いと考えられます。
そのため不採用通知が来た後でも、心境が変わらず志望度が高いのであれば、一度受けてみることをおすすめします。
企業からの繰り上げ内定通知や再面接の通知が来た場合、慎重にチェックすべきポイントは多いです。
そういったケースに直面したときに慌てないように、最初から転職エージェントを利用して活動を進めることも一つの手です。繰り上げ内定の背景や企業が置かれている状況など、直接は聞きにくいことも含め代わりに企業に質問してくれます。
また、これまで蓄積してきた情報をもとに面接対策も行ってくれるため、そもそも面接に落ちてしまうことを防ぐ可能性も高められるでしょう。
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