ポータブルスキルの活用法を解説!IT転職に役立つスキルは?転職活動での活かし方を幅広くご紹介
以前は1つの会社で定年まで働くことが当たり前の時代でした。しかし現在は終身雇用形態を維持する会社が減り、転職の機会も増えています。転職において多くの企業が基準としているのが、個人の特性・個性に焦点を当てたポータブルスキルです。今回はポータブルスキルとは何なのか、転職活動においてどのようなメリットがあるのかを詳しくご紹介します。
目次
ポータブルスキルって何?
ポータブルスキルとは日本語では「持ち運びできるスキル」という意味で、どの会社でも通用する多様性のある能力のことをいいます。
反対に「持ち運びできないスキル」もあり、これらは「テクニカルスキル」と呼ばれています。特定の会社や職種でしか使えない技術的なスキルのことを指す言葉です。
そのため、以前勤めた会社では使えても現在の職場では不要になることもあります。
「資格を持っていると就職や転職に有利」といいますが、その業種で使えなければ意味がありません。
そのためどんな会社でも使えるポータブルスキルは常に磨いておきたい能力であるといえます。
ポータブルスキルの種類
ポータブルスキルは試験を受けて取得する資格とは違い、具体的な基準はありません。
企業はその人にどのようなポータブルスキルがあるのかということから、その人材の特性が自社に合致するのかを判断します。
転職採用において、テクニカルスキルと同じくらい重要視されているのがポータブルスキルです。具体的にポータブルスキルとはどんな能力のことをいうのでしょうか。
特に注目される能力をご紹介します。
コミュニケーション能力
仕事をするうえでコミュニケーション能力は1番重要なポイントといえます。
挨拶や上司への話し方などのマナー的な部分を始め、チームで協力しながら進める仕事で必要不可欠な能力です。
社外では取引先と円滑なコミュニケーションを図ることで契約が取ることができ、会社の利益にもつながります。
コミュニケーション能力は普段から相手を思って行動することにより磨かれる能力です。プライベートでも使える汎用性の高い能力といえるでしょう。
計画力
基本的にどの仕事も何日までに終わらせるという期日があります。
そのため段取りを組んでスケジュール通りに進行する「計画力」は全ての仕事において必要な能力といえます。
何日までにこの作業を終わらせ、何日まで達成度が何%を超えるようにと、計画をたてられる人は会社からの評価も大きいでしょう。
しかし、綿密な計画をたてていても思いがけないことが起きてしまう場合があります。
そんなときは慌てず臨機応変に対応できる力があるとさらなる評価を得られるかもしれません。
コーチング力
新入社員の教育や仕事を教える上で必要な能力を「コーチング力」といいます。
コーチング力とは、相手にただスキルや知識を与えるのではありません。相手のやる気や自主性・行動力を引き出し、ともに目標を目指すサポーター的なスキルです。
ただ答えを教えるだけでは成長はできません。
学習・経験して成長することができるように道を示してあげるコーチング力は人材教育において重要な能力と言えるでしょう。
課題解決能力
課題を解決するためには、現場の把握や課題設定などが重要となってきます。
企業が業務を行っていく上で必ず生じる課題の数々を解決するには、その過程で適切に対処する能力が必要です。
課題解決能力も、どの職種であっても通用する能力です。
どんな会社でも使えるポータブルスキルを身につける
コミュニケーション能力や計画力などのポータブルスキルは、一般常識のカテゴリーにも関わりがあります。
そのため大抵は普通に生活しているだけで取得でき、社会人になった時点である程度身についている能力でもあります。
この先必要になるポータブルスキルを身につけるには、どうすればよいのでしょう。
必要なスキルと必要ないスキル
新卒から同じ会社に勤めていた人は、ポータブルスキルとテクニカルスキルを区別できていないケースがあります。
テクニカルスキルは資格などの形で残りますが、転職後の職種で使えなければアピールにはなりません。
そのため、自分が持っているスキルがどの会社でも使えるスキルなのか理解することが大切です。
自身が転職する職種において、どのようなスキルが重要視されているのかを事前に知っておくことが必要となります。
コミュニケーションスキルを伸ばす
コミュニケーションスキルというのは、どのような職種でも通用するポータブルスキルです。
入社前の面接でも使えるものなのでぜひ伸ばしておきたい能力です。
このスキルを会社に貢献できるほどのスキルにするには、普段から意識してコミュニケーションを取ることが大切になります。
相手が何を求めているのか、どのような話題を振るかを普段から考えながら会話をしましょう。
そうすれば、少しずつコミュニケーション能力を伸ばすことができるはずです。
コミュニケーションスキルを伸ばせば、相手からの信頼を得やすくなると考えられます。
計画力を伸ばす
仕事においてスケジュール管理は大切です。
何日までに何%以上仕事を終えるのかを事細かく計画し、その通りに仕事を進める能力は転職活動において大きなアピールポイントとなります。
それらの能力を伸ばすにはなにより経験が大切です。
細かく見ると計画通りにいかなかったとき何が原因か、どうやって解決したのか、というゴールまでのプロセスが成長へと繋がります。
難しい課題でも計画をたてて経験し、達成を繰り返すことでスキルは磨かれていくでしょう。
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個人のポータブルスキル
ポータブルスキルには、そのひと個人の性格・特性を分析し評価するものという側面もあります。
これまでの経験から、自分がどんな作業を得意・不得意とするのか分析することが必要です。
そしてそこから、具体的に自分がどのようなポータブルスキルを持つのか考えていきましょう。
ポータブルスキルというのは職務経験によって自然と身についていくものです。
そのため、自覚的になって分析をしないと見つかりづらいかもしれません。
内向的な性格だけど必ず最後までやり遂げる忍耐力があるなど、自身の個人ポータブルスキルを理解することが大切です。
そうして面接などで適切に言語化することによって、転職を成功させましょう。
対人用ポータブルスキル
個人用ポータブルスキルがある一方で、相手がいる場合に発揮される「対人用ポータブルスキル」もあります。
これは同僚と一緒に仕事をする時であったり、クライアントとの取引であったり、相手がいるシーンで必要なスキルです。
仲間と協力して仕事をこなす「協調力」。賛成できない意見にNOと言える「否定力」、部下をやる気にさせる「説得力」などがあります。
どれも仕事を進めるうえでとても大事な要素で、資格取得のための勉強では得られない能力です。
これらの能力が高ければ、資格以上の効果を職場で発揮することができる魅力的なスキルといえます。
対人用のポータブルスキルを考える際も、自分が取引先での業務やチームでの仕事の際に周囲とどのように接してきたかを振り返りましょう。
そうすることで、誰かと仕事をする際に自分にどのような特性があるのかを明確にすることができます。
ポータブルスキルをアピールしよう
転職において面接は採用を決める重要なポイントになるといわれています。
そこで自分をうまくアピールできないと採用への道は遠ざかってしまいかねません。
そのため採用を勝ち取るには、面接当日までの訓練や下準備が必要です。
ではどのような準備をしていけばよいのでしょうか。
自分のポータブルスキルを分かりやすく説明する
自分がいくら有能なポータブルスキルを持っていたとしても、面接で上手く説明できなければ意味がありません。
少しでも採用に近づくため、普段からのトレーニングが大事です。とにかく初対面の人にも伝わるような伝わる話し方をしましょう。
これまでの会社や仕事で得た知識や経験を淡々と語るのではなく、分かりやすく一般的な作業に例えて話すと伝わりやすいでしょう。
普段から誰でもわかるよう意識して話すだけでもトレーニングになるのでぜひ試してみてください。
自分の内面を積極的に言語化することを心がけることで、面接でも自分のことをスムーズに言葉にできるでしょう。
働き方について自分なりの知識や考え方を伝える
面接官から働き方についての質問をされる可能性があります。
そこで自分の意見や知識をおしみなく披露できれば好印象を残すことができるかもしれません。
特に現在は終身雇用制度が廃れ、個人の能力が尊重される時代にシフトしています。
働き方に大きな変化が表れている今、どんな職種が生き残れるか。
どのような働き方をすればよいのか、明確なスタンスを持って説明できる人材は大きく評価されるでしょう。
知り合いに自分を分析してもらう
自分のことを良く知る人物がいるなら、その人に自分の性格や長所・短所を分析してもらう方法も面接において有効な手段となります。
自分がどんな人間でどんな長所・短所があるのか。
しっかり説明できる人は意外と多くありません。
面接で上手く話さなければならないとなると、緊張して全てを伝えきれないということもあります。
そうならないためにも、自分の長所・短所を知り合いに挙げてもらい、分析してもらいましょう。
自分のことを知ったつもりでも他人からは違った見え方をしていることもあります。
他人と自分の目線で見た自分を分析し、どんなポータブルスキルを持っているのか理解しましょう。
面接で説明できるよう、事前にまとめておくことが大切です。
企業がどのような人材を求めているか考える
ポータブルスキルはどのような業種でも通用するものです。
しかしながら、そのスキルを効果的に活用していくには、企業が求めている人物像を知ることが必要となります。
通用するからといって、そのスキルが常に求められるわけではありません。
その企業が具体的にどのような課題設定を事業課題を抱えているかなども関係してきます。
事前に企業を研究しておくことで、求められている人物像と自身が持つポータブルスキル が合致するかが分かるのです。
事前に転職を検討している企業について調べ、その企業が求める人材を考えておくと成功率も向上していくことでしょう。
まとめ
IT転職をする際のポータブルスキルのメリットや、転職での面接での活用の仕方についてご紹介しました。
現在転職を考えている方はこの記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
ポータブルスキルを磨けば磨くほど、自分のこれからの可能性を広げることができます。
自身の経験をポータブルスキルという形で、言語化することで面接や書類選考にも役立てていくことが可能です。
多くの会社が欲しがるような人材を目指して、ポータブルスキルを磨いて転職に役立てていきましょう。
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