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【徹底比較!】CVC vs VC!何が違うの?その内容からITとの関係性まで徹底解説!

ここ最近多くの企業で設立されているCVCファンド。ベンチャー企業への投資はVCが行っていたのですが、最近は自社の資金をCVCファンドに託して投資をするというスタイルが増えています。ではそれぞれの内容とITとの関連性はどういうものなのか、今回はCVCとVCについて徹底解説していきます。

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CVCって何?

 

 

自社の資金を用いてベンチャー企業に投資する

 

CVCとは、Corporate Venture Capital(コーポレートベンチャーキャピタル)の略称です。

企業というのは単体でも大きくすることはできますが、当然多大な労力と資金が必要になります。特に新しい分野などに挑戦するとなると、その分野に関する知識などがなければ難しいです。そのため企業はその分野に長けた企業と提携したりします。

その際に企業に投資をすることや、企業への投資を運営する会社のことをCVCといいます。

投資ということで当然目的としては財務的リターンがメインとなりますが、同時に投資先の企業との関係を良くすることができれば、今まで以上に会社を活性化させることもできます。最近では大手企業の内部留保が過去最大となっていることから、CVCを設立する会社が増えています。

そして、その数は現在でも増え続けています。

 

オープンイノベーションにおいては必要不可欠

 

では、なぜCVCが急激に増えたのでしょうか。それは、経済の中でオープンイノベーションの動きが活発になったからです。時代とともに人々のニーズも多様化し、そして人々が求めるものも変わってきます。今までは企業単体でも十分対応できましたが、最近ではどうしても単体では対応できなくなりつつあります。

そこで他のベンチャー企業に投資し、その投資をきっかけに新たなイノベーションを生み出すという動きが出始めました。この動きこそがオープンイノベーションです。自分たちで努力しつつも、企業にとって新たな切り口を見出してくれる企業と手を組んだほうが、急速な成長につながるとしてオープンイノベーションが活発化しているのです。

 

 

そもそもVCってどんなもの?

 

 

ベンチャー企業への投資に特化したファンド

 

企業がCVCを設立する際、自社の中でCVCファンドの部門を設けたり、別会社を設立するという方法が多いのですが、一方で外部のVCに委託するという企業もあります。そもそもVCとはどういうものなのか、わからないという人も多いはずです。

VCというのは、基本的にベンチャー企業への投資がメインである投資ファンド会社です。多くのベンチャー企業や新しい技術を用いている会社の資金元は、このVCからの投資金を自社の資金としているところが多いです。当然投資専門としているため、CVC設立に際して委託するときの安心感も違います。

 

どうやって資金調達するの?

 

VC投資専門の投資ファンド企業と説明しましたが、そもそもその投資金はどうやって調達するのでしょうか。投資ということなので、当然お金がなければ意味がありません。この会社は今後伸びる可能性があると考えたとしても、手元にお金がなければ何もできません。

VCの場合はCVC設立で委託された企業はもちろん、機関投資家や個人の投資家から資金を調達しています。またVCの場合はCVCとは違い、あくまで財務的リターンのみに目的を絞っているため、投資先はCVCよりも幅広いというのも特徴です。

 

 

両者の得られるものの違い

 

 

VCは財務的リターンのみ

 

先程の部分でも少し触れましたが、VCは基本的に財務的リターンのみを求めています。

VCはベンチャー企業に投資し、投資先が大きく成長して売上が大きく増えたタイミングを狙い、その売上の何割かをリターンとして受け取ります。そして、受け取ったリターンのさらに何割かを資金調達先である投資家などに還元しています。

VCの投資先はCVCよりも幅広いと説明しましたが、だからといってひたすらベンチャー企業に投資しているわけではありません。あくまでVCは投資家などから集められた資金で投資をしているため、その投資家の意見を取り入れた上で投資先を決めます。

財務的リターンのみを求めている分、投資先の選び方というのはかなりシビアになってしまいます。

 

CVCのほうが得るものが多い?

 

一方でCVCはVCとどう違うのかということになります。もちろんCVCでも財務的リターンが目的であることには変わりません。しかし、全てのCVCが財務的リターンがメインであるかというとそうでもありません。

CVCによっては、財務的リターンよりも投資先とのパイプが構築されるかどうかをメインとしているところもあります。CVCでベンチャー企業に投資し、もしその投資先の売上が上がれば、当然そのCVCを持つ会社への信頼は高くなります。そうすることにより、技術提携などで確実に自社を活発化させることができます。

会社としては、VCで得られるものよりも実はCVCで得られるもののほうがかなり有益なのです。

 

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ITとはどんな関係?

 

 

ITによって大きく変わるサービス

 

CVCが対象としている投資先の多くは、IT関連の企業やサービスが多いです。ではなぜITにこだわるのかということになります。それは、多くの既存の製品やサービスはITによってさらなる成長を遂げることができるためです。

最近ではIoTの動きが加速しており、冷蔵庫や照明など私達の生活になくてはならない家電にもITが導入されています。そしてその流れはサービスの分野にもきており、従来のサービスとITを組み合わせることにより、利便性が大きく向上するとされています。

 

ソフトバンクのCVCがすごい

 

大手企業を中心にCVCの設立が増えていますが、そのCVCの中でも今一番勢いのあるところはどこかご存知でしょうか。それはソフトバンクです。ソフトバンクのCVCであるソフトバンク・ビジョン・ファンドは、国内外問わず多くのベンチャー企業に投資をしています。

現在はIoTやAIなど、これからの時代において必要となる技術関連の企業への投資をしている他、シェアリングサービス企業への投資も行っています。特に最近不動産業界の黒船と呼ばれているインドのホテル会社であるOYOも、ソフトバンクが出資している投資先の一つです。

 

 

両者の現状はどうなの?

 

 

CVCの苦悩

 

CVCは現在も急速に設立されていますが、果たして現状はどうなのでしょうか。確かに設立されている数や投資先は増えていますが、だからといって全てのCVCが成功しているのかというとそうでもありません。

CVCの中でも、投資はしているものの内心不安があるというところも多いものです。

投資というのは、当然ながらすぐに結果が出るとは限りません。ましてやベンチャー企業への投資となると、いつ倒産するかわからないという不安があります。CVCを設立したは良いものの、実際は本当に成功するのかという不安を抱きながら投資をしているCVCが多いのです。

 

VCはどうなの?

 

CVCの設立が大幅に増えたことで、VCは時代遅れなのではないかと考える人もいるかもしれませんが、そうでもありません。実際に大手企業にCVCの運営を委託されているVCも存在している他、VC自体も投資先の幅が広がっているのも事実です。

昨年良い意味でも悪い意味でも話題となった仮想通貨についても、その資金源の多くはVCからの投資金です。そして、現在でも仮想通貨やそれに関連するブロックチェーン、さらにはCVCの運営委託やVC自らのIT企業への投資などによって、VCの存在は今でも必要不可欠なのです。

 

 

オープンイノベーションにCVCは必要不可欠

 

今回はCVCとVCそれぞれの内容や違い、そしてITとの関係性について解説してきました。

 

余剰資金でIT企業に投資するCVCが増加

 

現在存在しているCVCは200社ほど存在しており、その企業のラインナップもかなり有名な企業が多いです。そしてそのCVCの投資先の中には、私達の生活の中でも一度は耳にしたことのあるサービスなども多いです。

企業の余剰資金を用いてCVCを設立し、そのCVCで有望なITサービスを運営する会社に投資をすることにより、そのITサービスなどの売上や利便性が向上し、そしてその投資先との関係も良くなって新たなサービスなどで提携をするという流れが形成されつつあります。

 

 

まとめ

 

お金というのは持っているだけでは意味がありません。

確かにあればあるほど安心感はありますが、だからといって持っているだけで成長することはできません。個人も企業も、新たなる成長のための自己投資としてお金を使うことで、今まで以上に成長することができるのです。企業の自己投資としてCVCを設立し、ITなどの他の企業へ投資をすることで財務的リターンや新たなる切り口を見出すことができます。

そうした動きによって、より良いサービスや商品が生まれ、企業が成長していくのです。さらにそのような企業が増加していけば、国全体の経済というのも良くなるのです。既存のサービスを大きく進化させるには、IT関連の企業などの先進的な企業に投資したほうが効率的だということに企業が気づいたため、CVCが増えたのです。

そして、今後もその勢いは増す一方です。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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