自己PRのやり方完全マニュアル!転職エージェントが面接のコツを徹底解説
面接で行われる自己アピールは、履歴書や職務経歴書だけではわからないあなたのアピールポイントを、企業側が把握するための大切なコミュニケーション方法です。そこで今回は、面接時の自己アピールがどのような役割を果たすのか、そして最も効果的な自己アピールのやり方とはどんなものなのかを、事例を交えながら紹介します。
目次
面接において自己PRはどれくらい重視される?
面接で特に重視されるものは2つあります。
1つは志望動機で、もう1つは今回の記事の本題でもある自己アピールです。
何故自己PRは特段重視されるのでしょうか。
それは自己アピールからこれまでにどのようなスキルや経験を培ったのか、入社してからどのように貢献できるかを見極めるためです。
そのため、自己PRが面接の合否を左右するといっても過言ではありません。
面接官が自己PRを通して見ているところ
人となり
初対面の相手を理解するために、面接官は自己PRから人となりを見ようとしています。
どのような考えをもち、どのような行動をとるのかを知ろうとしているのです。
書類だけでは図り切れない人柄を、面接を通して聞きたいと思っています。
自社で活かせる強み
企業は何らかのかたちで自社に貢献してくれる人材を求めています。
自社が求める人物像とマッチしているかどうかを重視しているため、応募者の強みを把握しようと考えています。
コミュニケーション能力の有無
書類でハード面を知ることができても、ソフト面は実際に接してみないと分からないものです。
求めるスキルを保有していたからといって、自社の社風や理念と大きく異なる人材であれば採用を見送りたいというのが本音です。
入社後の活躍のイメージをしてもらえるかどうかを意識して自己アピールすると良いでしょう。
入社意欲
入社の意欲も面接官が知りたいポイントです。
どれほどの熱量を持って自社へ応募しているかどうかは重要なポイントだからです。
意欲をアピールするためには、企業研究が欠かせません。
自己PRの考え方3ステップ
STEP1:自己分析をする
まずは自己分析を行いましょう。
企業にアピールする材料を洗い出すことが目的です。
具体的には次の事柄をすべて書き出してみましょう
- ・成功体験
- ・失敗体験
- ・自分の長所
これらの項目を「なぜ」「結果どうなった」「今どう思うか」という観点で言語化します。
自己分析によって仕事における自分の価値観が明確になります。
STEP2:企業分析をする
続いて企業分析を行います。
業界分析とあわせて行うことで、志望する企業が同じ業界の他企業とどのような違いがあるのかが分かるはずです。
その「違い」に対し魅力を感じているというアピールが志望動機であり、自分が持つ他者との違いがどのように企業に貢献できるかという差別化が自己PRです。
企業の現在と未来を見据え、求める人物像を把握しましょう。
STEP3:自分の強みを企業の需要とマッチさせる
ステップ1で言語化された自分の強みと、ステップ2で明確にした企業が求める人物像をマッチさせます。
例えば自分の強みがマルチタスクスキルとマネジメントスキルで、いずれも具体的なエピソードや実績など根拠を提示できるとします。
企業研究の結果、志望する企業が事業拡大の最中であり、求める人物像がプロジェクトメンバーをけん引できるような人材であったなら、アピールすべきは後者です。
前者の方がより自分の強みであったとしても、マッチする強み1点に絞って伝えるようにしましょう。
特に面接の場では時間も限られているため、効果的に伝える工夫が必要です。
次の項目では話し方について解説します。
自己PRで話すべき内容
面接で重要視される自己PRですが、具体的に何を話せばいいのでしょうか。
ここでは自己PRで話すべき内容について解説していきます。
注目してほしい実績
面接官は自己PRからビジネスパーソンとしての強みを見極めようとしています。
そのため、注目してほしい実績があれば積極的にアピールしていきましょう。
ただし、あくまでもビジネスパーソンとしてであって、学生時代の経験などではありません。
- 「顧客の潜在的なニーズを発見したことで新規契約に繋がった」
- 「提案方法を変えたことで業績アップに繋がった」
自分が何をして、どのような結果に繋がったのかを簡潔に説明できると説得力が増し、面接官にも伝わりやすくなります。
社会人経験が浅くても、「日頃の業務でこのような工夫をして効率性を向上した」「このような工夫をしてミスを防いだ」など、些細なことでもこれまでの仕事をベースに自己アピールを組み立てるのがポイントです。
あまり大きな実績がないと感じるのであれば
問題解決能力(いつ、どのような問題が発生し、どのように解決し、どのような成果に繋がったか)や
柔軟性(いつ、どのようなイレギュラーが発生し、どのように対応し、どのような成果に繋がったか)をアピールしましょう。
経験が浅く、大きな実績がなくても、問題解決能力や柔軟性には自信があることを伝えることでビジネスパーソンとしての強みはあるとアピールできます。
入社後の展望
面接官は先述した実績に加え、その実績や経験を自社で果たして活かしながら働けるのかも見極めようとしています。
そのため、実績がどれだけ優れていても自社で活かすことができないと判断されてしまうと不採用になってしまいます。
入社後のビジョンを明確に
このような状況を生み出さないためにも、自分がこれまでに培った実績や経験が入社後にどのように活かせるのか、ビジョンを明確にしておきましょう。
その際、募集要項などにある企業の求める人物像もチェックしましょう。
企業の人物像とマッチしていない状態では面接官は良い印象を持ちません。
先述したことを踏まえた上で、入社してからどのように貢献できるか、どのように活躍したいのかを簡潔にまとめられると面接官にとっては好印象です。
求める人物像にマッチしていること
面接の自己アピールでは、企業が求める人材要件にマッチしていると伝えることが大事です。
そのためにも求人案件に記載されているキーワードに注目しましょう。
求人案件には求める人物像が端的に明記されているからです。
ただし、キーワードをそのまま使ってしまうと良い印象を与えることはできません。
理解の深さを示すためには、企業が現在進行形で注力している領域や描いている未来像をホームページなどから読み解き、それに沿うかたちで言い換えるなどの工夫も必要です。
その他PRするべき能力
その他PRすべき能力として何が挙げられるのでしょうか。
とりわけ専門職種に応募する場合は関連の専門スキルや資格もPRしましょう。
専門職種においてはこのようなスキルや資格のPRは必須です。
また、専門職種でなくとも、簿記検定などの資格があると数字に強いという印象を与えることができるので、取得した資格があれば、業務でどのように活かせるかに言及しながらアピールしていきましょう。
TOEIC700点以上など、語学資格もあればアピールしていきましょう。
業務によっては多少英語に接する機会もあるため、語学力があることは面接官にとっては頼もしく映ります。
自己分析からキャリアプラン作成まで
役立つワークシート
こんな方におすすめ
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自己PRをする上で重要なこと
先ほどは自己PRをするにあたってどのような内容を話すべきかについて紹介してきました。
話すべき内容は分かりましたが、実際に話すときにはどのように話せばいいのでしょうか。 また、他に意識すべき重要なことはあるのでしょうか。
そこで、ここでは自己PRをする上で重要なことについてまとめていきます。
話し方
自己PRをする際、話し方はとても重要です。
自己PRの内容がどれほど優れていたとしても、話し方が不適切だと残念ながら面接官にはあまり伝わりません。
アピールポイントの取捨選択
自己PRを話す際、意識したいポイントは4点あります。 1点目は面接で使うアピールポイントを取捨選択することです。
前半で言及したように実績などがどれほど優れていても、自社で活かされないと思われてしまうと採用には結び付きにくいです。
また、ひたすらアピールポイントを羅列するだけでは何を伝えたいのかが分からなくなってしまいます。
そこで、入社後にとりわけ活かせそうなアピールポイントを絞っていきましょう。
その上で最終的に1つに絞って深く話すのが理想的です。
結論ファーストで話す
2点目は結論ファーストで話すことです。
最初に結論を持ってこないと、面接官は何を伝えたいのかが分かりづらく、困惑してしまいます。
そこで、結論を最初に持ってくることで、面接官はどのような話の流れになるのかがある程度予想できるため、内容が伝わりやすいです。
先述したことを踏まえた上で、結論、根拠やエピソード、得られた実績、入社後の展望、という流れで簡潔に話しましょう。
書類に沿った内容で話を構成する
3点目は履歴書や職務経歴書で記載した内容に沿って話すことです。
面接官は履歴書や職務経歴書に記載したことと食い違いがないかもチェックしています。
ですので、自己PRを組み立てる際には履歴書や職務経歴書も改めてチェックするようにしましょう。
明るく話すことも重要
4点目は謙虚な姿勢で臨み、明るく話すことです。
どんなに自己PRの内容が優れており、論理が完璧だったとしても雰囲気が暗かったり、態度が良くないようであれば不採用となってしまいます。
それもそのはずで、このような人とは一緒に働きたいとは思わないからです。
内容や論理も重要ですが、謙虚な姿勢で明るく話すのもマナーのひとつとして心得ておきましょう。
入社後の業務へどう活かすか
前半で言及した入社後の展望と通じるものがありますが、入社後の業務にどう活かすかが明確になっていることも重要です。
例えば、コミュニケーション能力に優れているとして仮定しましょう。
コミュニケーション能力が高いだけでは本人の特性に過ぎないので、それがどう入社後の業務に活かされるのかまで言及する必要があります。
この場合、「自分のコミュニケーション能力を活かして顧客の潜在的なニーズを分析し、顧客満足度の向上に貢献したい」などが例として当てはまります。
その際、応募先の企業の求める人物像とマッチした活かし方になっているのかについても意識しましょう。
根拠を分かりやすく
最後に、自己PRをする上で根拠は分かりやすく示しましょう。
抽象的な自己PRよりも根拠のある自己アピールは相手に伝わりやすいです。
根拠の分かりやすい自己PRには具体的なエピソードが伴います。
またそのエピソードに上司や同僚からの評価など、客観的な視点も含められているとさらに説得力が増します。
まとめ
自己PRと客観的視点が特に重要
面接において自己PRはとても重要であり、自己PRを適切に話せているかどうかで合否が決まるといっても過言ではありません。
今回紹介したポイントをもとに自己PRを組み立てていきましょう。
また、自己PRには根拠となるエピソードや周囲からの評価といった客観的視点を入れることで説得力が増します。
悩んだら転職エージェントに相談
自己PRを組み立てる際に転職エージェントに客観的な視点で見てもらうこともおすすめです。
自信がない場合は転職エージェントに相談してみましょう。
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