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将来性のあるPythonを学ぼう!需要・メリットからこれからまで徹底解説!

プログラミングに挑戦したい、プログラマーに転職したいと考えているけれど、どんなプログラミング言語を勉強したらよいか悩んでいる人もいるのではないでしょうか?今から勉強を始めるなら、初心者でも学びやすく、将来性のあるプログラミング言語「Python」がおすすめです。そこで今回は、Pythonの需要やメリット、将来性について解説します。

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Pythonとはどんな言語?

 

 

Python(パイソン)とは1990年代に生まれたプログラミング言語であり、文法が非常に分かりやすいので、プログラミング初心者でも比較的学習しやすい言語です。

今までプログラミングに挑戦してみたけれど、コードが複雑すぎて挫折してしまったという人もいるのではないでしょうか?

Pythonはコードも読みやすさを重視して設計されているので、他のプログラミング言語よりもずっと楽に学習が進められるでしょう。さらにPythonは、Webアプリケーション・デスクトップアプリケーションなど、幅広い開発に利用されています。

そして、PythonはWebシステムの開発から人工知能まで多くの分野で活躍しているプログラミング言語です。特に人工知能(機械学習)の分野で最も利用されているので、プログラミング言語の中でも近年最も注目されている言語といえるでしょう。

 

その証拠に、プログラミング言語の人気ランキング「TIOBEインデックス」では2021年にJavaを抜き1位に輝いています。(参考:TIOBE Index for June 2022

 

 

Pythonのメリットとは

 

コードが読みやすい

 

Pythonは、「同じ意味のかたまりは同じインデント(インデントとは段落の行頭を下げること)で示す」というルールがあります。そのため、後から見ても読みやすいので、プログラミング初心者でも学習が苦になりません。

そして、どこにどんなことが書かれているのかが目で見て分かりやすいため、プログラムの修正や改善への対応も簡単に行えます。

 

ソースコードが少ない

 

Pythonはソースコードが少ないという特徴があります。C言語などの他のプログラミング言語と比べても比較的簡単に書け、見た目もスッキリとしているので、誤字脱字や思わぬエラーの発生を防げます。

また、ソースコードが少ないことで、簡単なプログラミングを短時間で書けるため、Webサービスやアプリの開発時間を短縮できます。

 

プログラムの実行が速い

 

通常、プログラミング言語で書かれたソースコードはコンパイラーを使用してコンピュータで実行できる形式に変換しなければなりません。しかし、Pythonはコンパイルを行い最適化しなくても実行できるため、プログラム実行までの時間を短縮できます。

コンパイラーの必要のないプログラミング言語はインタプリタ言語といい、他にもRubyやPerlなどがあります。

 

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Pythonでできないことや難点

 

 

デスクトップ・スマホアプリ開発に不向き

 

Pythonの特徴のひとつとして、デスクトップアプリ・スマホアプリでは使われないことが挙げられます。

現状スマホアプリ開発ではSwiftやKotlinが、デスクトップアプリではJava、Windows系ならC#、MacOS系ならSwiftなどが人気で、Pythonが使われることはありません。

Pythonでも開発できないことはないですが、得意としている他のプログラミング言語が多いという理由で選ばれていない事から、これが弱点と捉えられる事もあるようです。

 

独自ルールがある

 

Python特有のルールとしてインデントがあります。

コードの先頭の文字を字下げする事で、そのブロックを1つの処理と判断するというPythonの特徴があるためです。

このルールが手間と感じる人も多いようです。

 

日本語の情報が少ない

 

他言語と比べると、まだまだ情報が少ない事も難点として挙げられます。

なぜなら海外では以前から人気の言語でしたが、日本では使われるようになってまだ日が浅いからです。

そのため英語の情報は豊富にあります。

 

 

Pythonの需要について

 

多くのWebサイトやアプリで利用されている

 

現在、多くのWebやWebアプリがLinuxというサーバーとして使われているOS上で動作しています。Linuxで使われているプログラミング言語のひとつであるPythonは、需要も高いといえるでしょう。

Pythonで開発されたWebアプリケーションでは、YouTubeやInstagramなどが特に有名です。

さらに近年ではGoogleがPythonを利用した開発に力を入れており、Googleが提供しているライブラリは多くの人に利用されています。

 

ライブラリとの組み合わせ

 

近年、Pythonの需要が高まっている理由として、ライブラリの豊富さが挙げられます。ライブラリとは「汎用性の高いコードを詰め合わせた拡張カートリッジ」のようなものです。

Pythonとライブラリを組み合わせて利用することで、Pythonの苦手な数値計算や今話題の機械学習まで、多くのプログラムが組めるようになります。

例えば、科学技術計算の分野のプログラムにはNumPy(ナンパイ) 、SciPy(サイパイ)、Pandas(パンダス)を使用することで、Pythonの苦手とする数値計算も高速で処理してくれます。

そして、人工知能(AI)や機械学習分野では、Scikit-learn(サイキットラーン)、Tensorflow(テンソルフロー)などの機械学習ライブラリを使用するとスムーズに開発が進められます。

 

ブロックチェーンの開発

 

Pythonのライブラリのひとつ、hashibはフィンテック業界での基幹技術であるブロックチェーン開発に使用されています。

優れた改ざん耐性を装備しているブロックチェーンは、暗号技術を使った分散型台帳としてデジタル通貨ビットコインやプラットフォームとして活用が広まっています。

その開発に用いられている言語がPythonなのです。

 

RubyやJavaとの比較

 

国内外で強く支持されている言語の一つ「Ruby」は日本発のプログラミング言語です。

日本発祥の言語としては初めてIECで国際規格として認められました。

 

Pythonとの共通点、異なる点には次のようなものが挙げられます。

【共通点】
・スクリプト言語
・可読性が高い
・習得ハードルが低い

【異なる点】
・機械学習やデータサイエンス領域における適性が低い

どちらも今後需要は高まる事が考えられますが、Pythonのほうがより汎用性が高く、将来性があると言えます。

 

Javaは大規模な業務系システムやWebサービス開発に用いられています。

Pythonとの共通点、異なる点は次の通りです。

【共通点】
・Google三大言語のひとつ
・汎用性が高い

【異なる点】
・コンパイル言語
・学習難易度が比較的高い

大規模な開発に多用されるJavaと新興分野での需要が高いPythonといった違いがありますが、どちらも引き続き需要が高まるという点では同じだと言えそうです。

 

 

Pythonの将来性について

 

AI(人工知能)の開発への使用

 

Pythonは、AI(人工知能)や機械学習、ディープラーニングの分野で注目されているプログラミング言語です。これらの分野では、現在でも多くのソフトフェアにPythonが使われています。

将来ますますIoT(モノのインターネット)の発展により多くのデータのやりとりやビックデータ解析が行われるようになるため、AI開発の進展と同時にPythonの需要も高まっていくでしょう。

 

Pythonを採用する企業の増加

 

先ほど、GoogleでもPythonを使用した開発が進んでいるとお話しましたが、他の企業では近年、多くのデータを取り扱うサービスが増えているためPythonも積極的に使用されています。

さらに、Pythonを利用したWebサービスやアプリの開発は国内外でますます進展しているため、Pythonを身に着けておくとグローバルに活躍するチャンスが得られるでしょう。

 

データサイエンティストの需要増加

 

IT技術の発展により、多くの企業が大量の複雑なデータを取り扱うようになりました。このような現状を踏まえて、データサイエンティストの需要が高まっています。

データサイエンティストとは、蓄積されたビックデータを分析して活用することで、マーケティングやビジネス戦略を行う職業です。

データサイエンティストはデータ分析のスキルや統計学の知識はもちろんのこと、ログ収集やデータ挿入などのプログラムを書くことも多いため、プログラミンのスキルも必須です。

特に近年では機械学習を使ったデータ解析が多く行われるため、Pythonの知識と開発経験が力となるでしょう。

 

統計解析分野

 

Pythonは効率的で便利なプログラミング言語であるため、たくさんのライブラリが公開されており、統計処理も得意。

他の言語と比較してみると、何をするにしてもスピード感がある言語ということに気づくでしょう。応用性も抜群。データ収集・整形にもおすすめです。

他のシステムに組み込むのにも最適といえるでしょう。

 

EC業界への注目

 

Pythonが開発に使われるWebアプリの中でも代表的なのがECサイトです。

コロナによる外出自粛の影響で、EC業界への注目が再度集まっており、今後も伸びる事が期待されています。

優秀なフレームワークがあるPythonは、ECサイト作成にも適しています。

なぜならWebアプリの開発コストを下げることができるからです。

ECサイト開発でも使えるPythonは、やはり将来性が高いと言えるでしょう。

 

 

Pythonの技術者不足という背景

 

 

AI(人工知能)や機械学習の発達により、Pythonの需要はますます高まる一方で、日本国内ではPythonを使ったWebサービスが少ない現状もあります。

なぜなら、日本ではRubyやJavaで作られたWebサービスが多いという過去の流行からPythonに対応できる技術者が少ないからです。

つまり、これから需要がますます高まっていくPythonというプログラミング言語を学習して身に着けておくことで、日本だけでなく海外でも活躍できるプログラマーとなれるでしょう。

 

 

Pythonを扱えるエンジニアの年収・単価について

 

JavaScriptやPHP、HTMLにCSS、それからC#・C++…。さまざまなプログラミング(Programming)言語にはどれも活躍の場というものを持っています。

Pythonは最近めざましい成長を遂げているAI機械学習ビッグデータ解析などの分野で活用されている言語です。それもあって、Pythonエンジニアの平均年収・単価はそうでないエンジニアよりも高い傾向にあります。

収入・年収アップを望むなら、Pythonを学習しておくのは有利だといえるでしょう。キャリアアップを目指しているなら、勉強しておいて損はしません。

 

なお、何故ほかの有名プログラミング言語を差し置いてPythonエンジニアの平均年収が高いのかというと、これにはれっきとした理由があります。

それは「日本におけるPythonを扱えるエンジニアが少ないから」です。

前項目「Pythonの技術者不足という背景」でも解説しましたが、世界中を見渡せばPythonを使いこなせるエンジニアは多くいますが、国内においてPythonの普及があまり進んでいません。

世界的には需要が高まっているプログラミング言語であるにも関わらず、です。

まだPythonについて書かれた日本語の情報が少ないことからも、普及の遅れがわかります。

 

今後、AI分野などの最先端技術でPythonを使う機会は多くなっていくでしょう。しかし、言語を扱える人材が不足している…。そんな理由から、Pythonエンジニアの年収は高い傾向にあります。

 

 

Pythonエンジニアの案件・求人は多い?少ない?

 

上記を確認し、Pythonエンジニアの年収がエンジニアの平均よりも高いことがわかったところで、Pythonエンジニアの案件数・求人数についてお伝えしましょう。

「需要があるということは、さぞかし仕事の募集が多いのだろう」と期待した方もいるでしょう。

現時点において、Pythonエンジニアの求人が他のものと比べて特段多いことはありません

日本においては、別に人気があるプログラミング言語があります。それが主流であるため、Pythonエンジニアの採用枠は大企業のWebアプリケーションエンジニアやデータサイエンティストなどに絞られます。

 

 

Pythonを学ぶには

 

この項目では、Pythonを学習する方法についてご紹介します。

 

独学で勉強する

 

シンプルな書き方が特徴であるPython。

アプリケーション開発などに使われている言語ということは本記事でも解説しました。

しかし、いくらシンプルな言語だといっても誰でも独学で習得できると思うのは間違いです。

Pythonについての情報はほとんど「英語」で書かれています。日本語の情報が少ないため、英語が苦手な方やわからない方がPythonを独学で勉強すると、理解できない部分がそのままになってしまう恐れがあります。

もちろん、英語の情報を翻訳ツールにかけて、自力で学ぶ方もいますので一概に無理とはいえません。

しかし、手放しに「独学が可能」とは言い切れないのです。

 

プログラミングスクールに通う

 

まず独学で勉強してみて、どうしても無理だと思った時にはプログラミングスクールを利用してみると良いでしょう。

プログラミングスクールの魅力は、業界に精通した講師にPythonだけでなくさまざまなスキルを教えてもらえることです。

開発効率を上げるためには正しいスキルを身につけるのが一番。プログラミングスクールなら、わからないところをそのまま放置しない環境があらかじめ用意されています。

また、1人で勉強していると挫折してしまいがちなのが人間というもの。プログラミングスクールなら、講師や仲間に背中を押してもらえます。

一定の条件を満たせば無料で学べるプログラミングスクールなども登場しているので、自分に合ったスクールを探してみてください。

Pythonエンジニアへの転職を希望する方は時に、希望する会社からの評価を高めるためにも学んでおいて損はないでしょう。

 

 

最後に~将来性のあるPythonを効率よく学ぼう~

 

Pythonは国内外で需要も高く、将来性もあるプログラミング言語だということがわかりました。これからPythonを始めるなら、Pythonの需要やメリット、将来性も踏まえてしっかり考えた上で効率よく学習を進めていきましょう。

 

Pythonの学習方法

 

さっそくPythonの学習を始めたい人もいるでしょう。Pythonには、プログラミング初心者でも楽しく学習が進められるツールがたくさんあります。

ウェブサイト上のプログラミング学習サイトを利用したり、専門書を購入して実際に自分でアプリを作ってみたりと、まずは手を動かしながら学習していくのが、Python習得への近道です。

また、PythonはAI(人工知能)や機械学習、ディープラーニングの分野で注目されているプログラミング言語とお伝えしました。

将来これらの分野で活躍できるプログラマーになるために、AI(人工知能)や機械学習、ディープランニングについても学習を進めておくと良いでしょう。

これらもウェブサイト上の動画学習サイトや専門書を使用して、初心者でも簡単に学習を始められます。

 

まとめ

 

今回は、プログラミング言語「Python」について需要やメリット、将来性について紹介しました。AIや機械学習の開発が進んでいく中でPythonの需要が高まる一方で、日本ではまだまだPythonの技術者が不足していません。

これからプログラミングを勉強したい、プログラマーに転職したいと思われているなら、まずはPythonを学んでみませんか?Pythonは非常に分かりやすい言語なので、プログラミング初心者の方でも学習しやすいです。

本や動画を上手に活用して、楽しくPythonの学習を進めていきましょう。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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