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【徹底解説】マトリクス組織とは?意味やメリット・デメリットを分かりやすく解説!

マトリクス組織は柔軟で流動的であり、さながら水のように様々な事業に適応することができる組織体制です。多彩な事業を行ったり、新たなサービスを積極的に提供したりするチャレンジ精神旺盛な社風の企業にピッタリの組織構造です。そんなマトリクス組織がどのような目的で使われるのか、メリット、デメリットを徹底的に解説します!

マトリクス組織の強みは柔軟性

 

 

異なる2つの組織構造によって成立

 

マトリクス組織は「異なる2つの組織構造を網目のように組み合わせた」組織構造です。イメージがしにくいという方は表計算ソフトのマス目を想像してもらえればわかりやすいかと思います。

その特徴としてはまさに文字通り「網目のような」柔軟性が挙げられます。2つの要素から組織を構成しているため、様々なプロジェクトや業務に最適なチームを都度組み立てることができるのです。

 

業務に応じて柔軟にチームを組むことが可能

 

例えばAというプロジェクトがあったと仮定しましょう。そのプロジェクトはコンテンツマーケティングをメインに据えた業務で、WEBマーケティングとコンテンツ制作のそれぞれに精通した社員が必要となります。マトリクス組織では、WEBマーケティング事業に特化した事業部制の部署と、コンテンツ制作業務を行う職能別の部署がチームとなり、業務を行います。

事業部制組織や職能別組織もこの案件単体での対応は可能でしょう。しかし、Aが終わり、また別のマーケティングのプロジェクトBが始まったらどうでしょうか。

BではWEB広告をメインとしたマーケティングを行うこととなりました。マトリクス組織はWEBマーケティング事業部、広告宣伝部門の組み合わせで比較的スムーズに業務が開始できますが、マトリクス組織以外の組織構造では1からプロジェクトチームを組まなければなりません。

このように、様々な分野の事業に対し即座に対応するのに適しているのがマトリクス組織なのです。

 

マトリクス組織の3タイプ

 

 

マトリクス組織にとって重要な要素はそれぞれのプロジェクトや事業を統括する『プロジェクトマネージャー』の存在です。その選任方法は主に3つのタイプに分けられます。

 

ウィーク型

 

ウィーク型と呼ばれるタイプでは特定のプロジェクトマネージャーというものが基本的には存在しません。マネージャーによる縛りがない分、メンバーそれぞれが自由に動くことができます。迅速な意思決定が行われるので、急な変化にもすぐに対応できるというのが最大のメリットです。

ただし、特定のマネージャーが存在しない以上、どのメンバーが何をしているのか、進捗状況はどの程度なのかなど、業務進行具合をチーム全体で把握するのが難しい側面もあります。ウィーク型を取り入れる場合、それぞれの担当業務について定期的に報告する必要があるでしょう。

 

ストロング型

 

一方のストロング型は、ウィーク型とは正反対の在り方とも言えます。プロジェクトを取り仕切る専門の人間をマネージャーに据えることでプロジェクト全体をしっかりとまとめられるのです。また、マネジメントについて高い専門性を有する人間がマネージャーになることによって、メンバーに対し適切な指示や対応を行いやすい形でもあります。

しかしプロジェクトのマネジメントに特化した人材が必須である、複数のプロジェクトを進行することが多い企業の場合は部署として置く必要も出てくるなど導入へのハードルが高いという懸念事項も。

資金・人材に余裕がない企業はかえってコストがかかってしまうため、避けたほうがいいかもしれませんね。

バランス型

 

ウィーク型とストロング型のちょうど中間地点に位置する形態がバランス型です。

バランス型ではプロジェクトマネージャーをそのプロジェクトにあたるチーム内のメンバーから選出する形となります。マネジメント専門の部署を準備する必要がないため、コスト面や労働環境面から見ても導入しやすい形となります。チームの状況を把握できている人間がマネジメントを行うので、現状に即した指示ができるのもバランス型ならではの特徴です。

ですが、プロジェクトでの業務とマネジメント業務を並行して行うこととなるために、選任された社員にとってはかなりの負担となってしまいます。部署や部門の責任者がサポートに回り、プロジェクトの責任が一点集中とならないよう工夫をする必要がありそうです。

 

マトリクス組織のメリット

 

 

特定の業務や職務以外のスキルを取り込める

 

組織構造の性質上、他部署と連携して仕事を進める場面が多くなるため、自分が所属している部署では得られない知識やスキルを身につけることができます。また逆に、自分が所有している知識・スキルを他部署に提供することも可能です。

それにより、そのプロジェクトが終わり、チームが解散したあとでもスキルや知識が各部署に伝わり、企業全体がさらに幅広く業務を行えるようになります。固定観念も他の組織構造と比べると少なくなる傾向があるので、新しいシステムやサービスへのひらめきにもつながるかもしれませんね。

 

社員間の交流が密になる

 

 

プロジェクトごとにチームを作るとなれば、必然的に一人あたりの関わる社員数が増えます。同じ部署の人間だけではなく他部署にも知り合いや友人ができ、新しいことに挑戦するとなった際、いざとなったら相互扶助をしやすい体制が整っています。

「こういう事業を思いついた、でも自分の部署ではできない」…という悩みがあっても、他部署に相談し、実現できる可能性があるのがこの組織構造です。

 

業務上の無駄が少ない

 

多様な業務を行う上で、どうしても余分な部分は出てきてしまいます。人員やシステム、設備など、余分なものはコストとして企業に重くのしかかってしまうため、できるだけ無駄を省きたいのが企業としての本音ではないでしょうか。

どんな業務でも様々な部署や部門の組み合わせで取り組めるマトリクス組織は、企業にとって厄介な無駄を最小限に抑えます。専門性の高さや保有している設備、システムが重複しないようにチームを組めばローコストで新たな業務が行えるのです。

 

マトリクス組織のデメリット

 

 

業務報告の多重化

 

異なる部署がともに業務を行うということは複数の部署からの報告を受けることにもなります。特に部署間で連携が取れていなかった場合、同じ報告を数度されることも…またプロジェクトマネージャーとそれぞれの部署の責任者が異なるため、報告をする側も二度手間になってしまう場合もあります。

部署間での報告内容が重複しないようにすり合わせを定例化する、プロジェクトマネージャーと部署の責任者で、報告は誰が受けるか、報告内容によって線引きをするかどうかをあらかじめ話し合っておくなどの対策は必須です。

 

業務に対する指示の一貫性喪失

 

 

複数の責任者が存在する以上、指示も各責任者から出されます。マトリクス組織全体に言えることではありますが、複数の部署が連携を取るために伝達に大きな課題を持つこととなりがちです。指示についても同様で、違う責任者から同じ指示が出されたり、場合によっては責任者ごとに指示が違ったりして現場が混乱する危険性もあります。

そうなればせっかくのスピード感がある業務遂行にも差し障ります。どの責任者がどういった指示を出したのか、そしてそれは他の責任者にとって影響のあるものかどうかを判断するために、責任者が情報共有できるクラウドサービスやチャットツールの導入を検討したほうがいいでしょう。

 

指示系統や業務進行の複雑化

 

X部署とY部署が一緒にプロジェクトに取り組むことで業務自体のクオリティ上昇が期待されます。ただし、それは綿密な意見のすり合わせと確立された伝達システムがあってこそです。

X部署がまだ手を付けていない業務の中にY部署がすぐに行わなければならない業務があると、進行が上手くいかなくなってしまいますよね。ときに部署同士の争いの種にもなってしまうかもしれません。

マトリクス組織は様々な業務に対応できる構造であるのと引き換えに、他の組織構造よりも手続きが複雑かつ手間の多いものになりがちです。簡略化できるところは簡略化し、きちんと手順を踏まなければならないところはこまめに他部署の状況も確認しつつ業務を進めていく必要があるでしょう。

 

ゼネラリスト育成の足がかりにも

 

 

多様な視点を持った管理者の育成が可能

 

スペシャリスト(専門家)に対する概念で、ゼネラリストと呼ばれるものがあります。ゼネラリストは物事をマクロな視点で捉えて、それぞれがどのように繋がりどんな効果をもたらすのかという、いわば管理者にとって必要な能力を備えている人物です。

部署同士の垣根が低いことで、各部署がどんな仕事をして、どんな苦労があるのかを知ることができるマトリクス組織はゼネラリスト育成の土壌が整っていると言えます。マトリクス組織によって生み出されたゼネラリストが、他のマトリクス組織のトップにというケースもこの先増えていくかもしれませんね。

 

組み合わせ方と取り扱いで毒にも薬にもなる

 

 

まとめ

 

マトリクス組織は事業部制組織や職能別組織と比べ複雑な構造をしているため、慣れないうちはコストがかかる組織構造ではあります。それと同時に、多種多様な業務に対応できる柔軟性というのは他の組織構造にはない最大の強みで特徴でもあるのもまた事実です。

どの組み合わせでどう取り扱うか。その見極めを慎重に行うことで他社よりもスピード感とパワーがある組織体制を作ることができます。プロジェクトそれぞれに対し、どの部署・人材が最適化を常に検討して運用すれば圧倒的な利益を生み出すことも夢ではないでしょう

南ねむ

Geekly Media
ライター

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