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【徹底解説】構造化マークアップとは?効果とそのメリットを分かりやすく説明します!

2019年に求人検索機能のGoogle求人検索(Google for jobs)が日本に導入されたことで、話題になった構造化マークアップ。徐々に浸透し、構造化マークアップの実装が当たり前になる日も近いのではないでしょうか。本記事では基礎知識を解説します!

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構造化マークアップとは

 

 

検索エンジンにテキストの情報を理解させること

 

構造化マークアップとは、WebサイトのHTMLによって書かれたテキスト情報をマークアップし、Googleの検索エンジン等のコンピュータが認識できる情報に書き換えることです。

要するに画面上の言葉をコンピュータにも分かるようにすることです。そうすることで、Webページの情報をより正確にGoogleに判断されるようになります。

ちなみに、Webサイトの持つ情報をコンピュータにも分かるようにする技術のことを「セマンティックWeb」といいます。構造化マークアップは、セマンティックWebの一つなのです。

 

コンピュータは、テキストの内容をわたしたち人間のように理解することは困難なのです。そのため、このような構造化マークアップが存在します。

 

例えば、

「株式会社Geeklyは東京渋谷区にある会社です。」

上記の文章を読めば、会社名が「株式会社Geekly」、会社の住所が「東京渋谷区」であることはわたしたち人間には明白です。

 

しかし、コンピュータは以下のようにそれぞれ区分して明示することでしか理解できません

会社名は「株式会社Geekly」

会社の住所は「東京渋谷区」

 

このように構造化マークアップは、コンピュータにWebサイトの情報を正しく判断されるために必要なものなのです。

 

 

構造化マークアップの規格

 

 

規格はschema.org

 

Shema.orgはGoogle、yahoo!、Microsoftが共同で定めた規格です。この規格には大きく分けて、「タイプ(型)」と「プロパティ(属性)」があります。

タイプによって、エンティティ、コンテンツタイプ、データの種類などを表すサイトに適した型を選択します。プロパティはその項目の属性を識別するために使用し、タイプのなかの細かい情報を明記するものです。

このShema.orgのタイプとプロパティを駆使し、構造化マークアップをします。難しそうという印象を受けた方もいらっしゃると思いますが、サイトの目的や種類によってコードの書き方に違いがあるのだなと覚えてもらえれば結構です。

基本的な知識はもちろん必要にはなりますが、マニュアルを読みながら作業をすることでスムーズに進捗できるでしょう。

 

 

構造化マークアップのメリット

 

 

リッチスニペット

 

構造化マークアップのひとつに「リッチスニペット」があります。

リッチスニペットとは、Googleの各検索結果部分に表示される付加情報のことです。画像、価格、レビュー、パンくずリストが各検索結果の付加情報として表示されるようになり、検索ユーザとしては検索結果から得られる情報が増え、より有益な情報を判断できるようになりました。

そのため、Webサイトが目立ち、流入数の増加に繋がりやすくなっています。Google仕事検索(Google for jobs)も、このリッチスニペットのデータを用いて検索結果に表示されています。

Indeedのような求人サイトの求人検索機能はありませんが、検索エンジンの上位に表示されるようになるのが特徴です。

 

SEO対策

 

構造化マークアップといえばSEO対策を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。構造化マークアップはSEO対策になり得るという点で今回はメリットに記載しました。

Googleのウェブマスター・トレンド・アナリスト、「ジョン・ミューラー」氏によると、現時点では構造化マークアップは、検索エンジンのランキング表示に寄与する要素ではありません。しかし、今後検索エンジンのランキング表示に影響を与える要素になる可能性はあるとも述べています。

 

参照:https://youtu.be/QWL864VlW7I

 

構造化マークアップはWebサイトの情報をコンピュータに正確に判断してもらうための方法です。正確に情報を判断できれば適切な認識をしてもらえるため、構造化マークアップを導入して損はないでしょう。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

構造化マークアップの導入方法

 

 

HTMLに直接マークアップする方法

 

構造化マークアップを記述する方法のひとつとして、HTMLに直接マークアップする方法があります。これは、マークアップの規格の章で述べたShema.orgのタイプとプロパティを利用して記述します。

構造化マークアップやShema.org周辺の知識が必要になるため、初学者の方には難易度が高くなることが想定されますので、下記サイトを参考にマークアップするとよいかと思います。

 

参照:https://developers.google.com/search/docs/data-types/article?hl=ja

 

ハードルが高いと感じる方には、外注もしくは次に紹介する構造化マークアップ支援ツールの利用がオススメです。

 

構造化マークアップ支援ツールを利用する方法

 

構造化マークアップを記述するもうひとつの方法として、構造化マークアップ支援ツールの利用があります。構造化マークアップ支援ツールを利用することで、知識がなくてもマウス操作で構造化マークアップが可能です。

 

流れとしては、以下の3ステップになります。

 

①構造化マークアップ支援ツールのサイトを開く(以下サイト)

参照:https://www.google.com/webmasters/markup-helper/u/0/

②マークアップしたいサイトURLを指定の場所に入力する

③タグ付けをする

 

これにて構造化マークアップが完了します。

しかし、すべての内容を細かくマークアップしてくれるわけではありませんので、細かく設定したいという方は、自分で追加するのが良いでしょう。

 

 

構造化マークアップ時の注意点

 

 

リッチスニペットやSEO対策などのメリットがある構造化マークアップですが、適切に利用しないと場合によってはスパム扱いになることもあります

構造化マークアップの注意点をご紹介します。

 

ガイドラインに準拠する

 

適切な構造化マークアップをしないとリッチスニペットが適切に表示されなかったり、構造化データが見つからない、またはスパム扱いになる可能性がありますので、以下をご確認ください。

 

・記事コンテンツと一致しない構造化マークアップになっていないか

・構造化マークアップの記載が間違えている

・Googleの品質ガイドラインに反していないか

 

参照:https://support.google.com/webmasters/answer/9044175?hl=ja&visit_id=637077686624975011-4205573967&rd=1#spammy-structured-markup

 

構造化マークアップを導入した後は、自身のWebサイトがどのように表示されているのかを確認し、Googleに正確に内容を判断してもらえる状態を築きましょう。

よほど、怪しいことをしていない限りGoogleのガイドラインに引っかかることはないと思われますので、そこまで身構える必要はありません。

 

 

導入後はテストツールにて確認

 

 

記述の確認は構造化データテストツール

 

マークアップしたデータをGoogleが提供する構造化データテストツールにて記述の確認が可能です。正しく記述、認識されていなければ構造化マークアップの恩恵を受けられないため、必ず行いましょう。

参照:https://search.google.com/structured-data/testing-tool/u/0/?hl=ja

 

サイト案内に従って、マークアップしたサイトのURLリンクを貼り付けて、記述の確認をしてください。

正しくマークアップがされていれば「エラーなし」と表示されます。正しくマークアップされていなければ「〇件のエラー」と表示されます。

この構造化データテキストテストツールはマークアップの記述の確認のみならず、エラー時には適切な対処法を教えてくれます。

エラーが出た場合は慌てずにサイトのアドバイスに沿って修正してください。

 

 

まとめ

 

構造化マークアップの基礎知識と、その効果について解説してきました。構造化マークアップは、取り入れることでリッチスニペットやSEO対策などの効果を得ることができます。

最近では、Webサイトのパフォーマンスを向上するようなツールが多く開発されています。Webサイト管理者はIT業界の最新動向などを素早くキャッチし続けることが重要です。

また今後IT業界では、より検索結果のリッチ化が進行して、構造化マークアップを取り入れることが当たり前になるでしょう。

競合サイトに遅れを取らないためにも、ぜひこの機会に導入するのはいかがでしょうか。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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