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エンジニアの英語力はどのレベル必要?メリット5つとおすすめ勉強方法も紹介

果たしてエンジニアに英語が必要なのでしょうか?日本人にとって悩ましいのが英語が苦手なことですよね。単語を覚えるのも難しいですし、リスニングは何を言っているかわからない。もし、そんな状態であったとしても英語は身につけたほうが絶対にメリットがあります。エンジニアと英語はこれから切っても切り離せなくなるかもしれませんよ。

日本人は英語が苦手!?でもエンジニアなら英語力があると便利

 

 

多くの日本人は英語が苦手です。街中で外国人に道を聞かれたら、慌ててしまい身振り手振りで何とかしてしまった経験もあるのではないでしょうか?

日本人なんだから英語は必要ない!そう断言する方も存在します。しかし、エンジニアであれば英語力はあったほうがよいと断言します。

今回はエンジニアと英語について、英語力があると受けられるメリットから勉強方法までを紹介します。

 

エンジニアに英語力が必要な理由

 

 

この項目では、エンジニアに英語力が求められる理由についてご紹介します。

「be動詞や簡単な英会話など、本当に基本的なことしかわからない」という方は、ぜひご一読ください。

 

エンジニアに英語が必要な理由
  • 仕事を円滑に進めるため
  • 公用語が英語であるため
  • ドキュメント・カンファレンスのほとんどが英語であるため

 

仕事を円滑に進めるため

 

「Can you secure the schedule?(スケジュールの確保をお願いできますか?)」

「When is the deadline for this project?(このプロジェクトの締め切りはいつですか?)」

上記の英文を異なる文化を持つ外国人に送ったとして、相手に意図することが伝わるかどうか―皆さんは想像できるでしょうか(答え:伝わります)。

 

エンジニアとして就職すると、外国人と英語でやり取りが発生する場面に出くわすこともあるでしょう。

そういうシーンにおいて、注意したいのが世界でも通用すると勘違いしている方も多い「日本語英語」。

 

たとえば「SE(システムエンジニア)」。

欧米では、システムエンジニア=システム工学に携わっているエンジニアという認識があります。そのため、SEの方が相手に自身の職種を述べる時は「Programmer」や「Software Engineer(ソフトウェアエンジニア)」、「System Administrator」と伝えるのが良いでしょう。

また、「Webディレクター」なども「Director」と海外の方へ伝えてしまうと重役・取締役と勘違いされてしまいます。「Project manager」「Leader」と伝えるようにするのが望ましいです。

そういう細かいニュアンスの違いを知っていると海外の人との取引に断然有利。仕事をスムーズに進めたいエンジニアなら、英語力を鍛えるのがいかに大切であるかわかるはずです。

 

公用語が英語であるため

 

あらゆる国の人々が集うプロジェクト(project)に参加するとなれば、多様な言葉(日本語・英語・フランス語・ドイツ語などが入り混じった状態)でやり取りすることは難しいものがあります。

そのため、IT業界・IT企業や海外に拠点がある大企業(IT以外の大手企業なども)の職場における公用語はEnglishと定められていることが多いです。

海外で活躍することは考えていないという方も、相手が外国人なおかつ会社の公用語が英語ならば、英語を使わざるを得ない状況に置かれます。チャットやメールでのやり取りはリーディング力が必要ですし、Web会議や電話などではスピーキング力が試されるでしょう。

 

共有事項や進捗状況のすり合わせ、説明なども英語でおこなう機会が多々発生します。チームメンバーとコミュニケーションを取るのに英語は大事な要素です。

クライアントに指示されたことやソースコード記述方法のルールなどを伝えるにしても、英語ができなければ相手へ意図することを明確に伝えられない場合も。

そういう事情もあり、エンジニアの採用を検討する際に英語力を求める企業も多数存在します。実践的な英語が扱える方は有利になるでしょう。

 

オフショア開発の浸透

開発業務を海外企業や現地の法人に委託するオフショア開発を取り入れる企業が増加しています。

アウトソース先の国が定番化して来ているなかで、やはり英語を公用語とすることが多いアジア圏が上位を占めています。

より多くの地域の人と円滑にコミュニケーションをとりながら業務を進めることが求められるようになっているため、英語力が業務効率を左右する状況は今後も続くと言えるでしょう。

 

ドキュメント・カンファレンスのほとんどが英語であるため

 

基本的に、プログラミング言語の技術書などは英語で書かれています。

幸い、最近はWeb検索サービス・日本語翻訳ツールが発達しています。そのため、そういった手段を使って乗り切る方も中にはいます。

しかし、英語表現や英語特有の言い回しなどの知識―中学英語相当の知識があるかないかによって、プログラム(program)を理解するまでにかかる時間が違ってきます

特に専門用語に関しては翻訳が意味を成しません。翻訳ツールに頼ったとしても、書き方によっては翻訳を理解するのに非常に大きな労力を割くことになることを覚えておきましょう。

また、英語力があれば、最新情報のニュース記事を読むのにもとても役立ちます。

詳細については後述しますのでご確認ください(「エンジニアで英語ができると得られるメリット」参照)。

 

エンジニアで英語ができると得られるメリット

 

 

英語の習得は1日や2日でできるものではありません。相応の努力の結果、英語が堪能になるのですから時間やお金がかかります。

日本の会社でエンジニアとして働いているのだから英語は必要ないと思うかもしれません。しかし、少し視点をずらしてみると見えてくることもあるので見ていきましょう。

 

メリット
  • 日本以外の会社で働ける可能性がある
  • 最新の技術情報を取得できる
  • 特定の不具合の調査にも役立つ
  • スキルアップするのに役立つ
  • 外国人とのやり取りができるので会社内で重要な役割に立てる

 

日本以外の会社で働ける可能性がある

 

英語でネイティブと自然に会話やメールのやり取りができるのであれば、日本でエンジニアとして働く必要はありません。

外国で働く意味はあるのか?と思うかもしれませんが明確な理由があります。それは外国のエンジニアの平均給与が高いことです。

日本のエンジニアの平均年収はおよそ400万円といわれています。これがアメリカになると平均年収はおよそ900万円にもなっているのです。2.5倍もの年収差があるのであれば考えてしまいますよね。

ちなみにイギリスでは700万円、シンガポールでは600万円がおよその平均年収となっています。

 

最新の技術情報を取得できる

 

ITの最新技術の多くは日本以外で発表されることが多いです。

世界中のエンジニアに向けて情報を発信するとしたら、最初に選びたい言語は英語でしょう。世界共通語ともいわれるほど影響力のある言語ですから英語ができると即座に情報を入手し、理解することが可能です。

エンジニアにとって常に情報をキャッチすること、新しい技術を身につけることは必須です。

キャリアアップにも役立つので英語の習得をすると大きなメリットがあります。

 

コードの理解が深まる

最新情報を得やすいだけでなく、既存のコードに対する理解も英語を身につけることでより深まります。

コードとしてそのまま丸暗記する方法と比べ、意味を理解した方がより定着し入力ミスを防ぐことにもつながるのです。作業効率のアップも期待できます。

 

特定の不具合の調査にも役立つ

 

エンジニアやプログラマーであれば不可解な不具合に遭遇したことがあるのではないでしょうか?

コードを見ても問題がなく、特定条件下で発生する不具合は解決するのにかなりの時間がかかります。

日本人で似たような現象に直面し、解決したことがあればインターネット上(フォーラムなど)で解決策を知ることができます。

 

しかし、ITの世界は日本だけのものではありません。世界中にITエンジニアが存在し、日夜あらゆる業務をこなしています。単純に考えれば1億人程度の日本人と世界60億人と比べれば情報量がどちらのほうが多いかは一目瞭然です。

世界共通語である英語でこの問題をこのように解決したという例があれば、解決するための方法の発見や時間の短縮にもつながります。

特にエンジニア同士が交流する場も設けられているので、活用次第では不具合対処以外にもメリットがあります。

 

技術力をスキルアップするのに役立つ

 

システム開発現場において、bug(バグ)やerror(エラー)が起きるのは日常茶飯事です。

原因を突き止めるためにソースコードに記載された文章を確認しますが、どうやっても問題を解決できないこともあります。

そんな時、英語ができれば海外のエンジニアが記述した情報を確認して解決に導くことができるのは先に述べたとおりです。

しかも、海外エンジニアから得られる情報はそれだけではありません。自分では考えつかなかった記述方法や技術・知識を習得する手段ともなります。

技術力が高いエンジニアになれば、待遇や扱える案件、お願いされる仕事内容の幅が広がるでしょう。

 

外国人とのやり取りができるので会社内で重要な役割に立てる

 

外国人とのやり取りをする会社であれば英語ができると会社内の地位はグンと上がります。

コスト面から見ても通訳の人をつけなくていいですし、自然と重要な局面を任されるようになります。

会社としても貴重な人材は手放したくないでしょう。そうすると昇進や昇給の可能性も高くなります。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

どのレベルまで英語ができているといいのか?

 

 

エンジニアの英語はどこまでできれば合格なのか疑問に思ったことはありませんか?

資格取得や英語レベルによって、どこまでの業務ができるのかも見ていきましょう。

 

英検3級があれば、ある程度の読み書きは可能

 

英検3級レベルであれば、ある程度の読み書きは可能でしょう。中学校卒業レベルと言われているので日常会話レベルで苦労することもありますが何とかなります。

交渉事やミーティングなどはできませんが辞書を片手に英語のフォーラムを覗いて技術系の理解はできるでしょう。

仕事としては重要なポストに入れることはありませんが英検3級レベルがあれば、それなりに情報を得られるので少しだけ有利になります。

 

英語話せるだけじゃダメ!理想は技術系の話題も英語で話せること

 

ネイティブと自然に話せるから問題ないというわけではありません。日常英会話とビジネス英会話は違う部分もあります。

たとえば日常英会話はあいまいな表現でも問題ないですがビジネス英会話はきちんとする必要があります。

文法の理解や礼儀・マナーも重要になりますのでビジネス英会話を習得するようにしましょう。

 

目安はTOEIC700点

ビジネスで活用できるレベルの目安としては、TOEIC700点、英検だと準1級に該当します。

エンジニアであれば技術系の話をすることが多くなるでしょう。ビジネス英会話に加えて技術系の単語も知っておくことで、交渉事やミーティングの参加もできるようになります。

 

英語を効率よく勉強する方法

 

 

エンジニアは英語ができていた方がよいということがわかりました。

しかし、英語を勉強するには相応の努力が必要です。社会人であれば通常の業務に加えて、空いた時間で学ぶ必要があります。

どのような方法があるのか見ていきましょう。

 

英語を勉強する方法
  • ビジネス英会話スクールに通う
  • 外国人との交流会に参加する
  • TOEICやTOEFLの本を読んで勉強する
  • 自分の実力を確かめる

 

ビジネス英会話スクールに通う

 

手っ取り早いのは英会話スクールに通うことです。

メールでのやり取りやビジネスマナーなどを考えるとビジネス英会話専門のスクールに通うのが最善です。

仕事に合った英語の習得ができるので会社帰りや休日を利用して活用してみましょう。

 

外国人との交流会に参加する

 

英語は習うより慣れよです。単純に英語の環境に身を投じることができれば、少なくとも日常会話レベルであれば何とかなります。

TOEICやTOEFLの勉強をしている時にもっとも難しい問題がリスニングです。日本語と英語では発音の違いがあり、リスニングが苦手な日本人がほとんどです。

しかし、人間は環境に適応する動物でもあるので、英語の環境を多く作ることでリスニングができるようになります。

そのためにも外国人が集う交流会やパブなどに行くのが適しています。新しい人脈を作れば、そこから新しい縁が生まれて仕事やプライベートの充実が図れることでしょう。

 

TOEICやTOEFLの本を読んで勉強

 

資格系の本を読んで勉強するのもいいでしょう。転職を考えている場合は資格があると有利に働くことがあります。

英語が話せますとアピールしても資格がなければ、どのくらいのレベルかもわかりません。TOEICやTOEFLは文法やリスニングなどの勉強ができるので本を読んでの勉強が可能です。

 

自分の実力を確かめる

 

TOEICやTOEFLの公式問題集などを読み込んである程度実力がついたら、勉強したことの復習も兼ねて試験を受けてみましょう

語学を習得するにはインプットだけでなくアウトプットも必要です。

Bestスコアはどれくらいかを把握し、今後の英語学習の目標を立てるためにもぜひテストを受験してみることをオススメします。

 

英語を習得するのにかかる時間

 

 

英語を習う上で気になるのが、どのくらいの時間がかかるかどうかです。

答えを言ってしまうと「正確に答えることができない」が回答になってしまいます。個々のスキルや言語能力に依存することがありますので正確に答えられません。

ただし、目安として多く言われているのは初心者レベルで100時間、日常会話レベルで1000時間、マスターレベルで1万時間と言われています。

 

もっとスキマ時間を利用して英語学習を進める

 

 

「英語を効率よく勉強する方法」では様々な勉強法を提案しました。

  • 海外の人と英語で話す必要がある
  • 外資系企業で働きたい
  • 技術書を読むのに英単語や英文法などを学習したい

そんな確固たる目的があるけれど、時間がないため先の項目で述べた英語勉強法を実践できない人も一定数います。

通勤時間の関係で英会話スクールに通う時間すらないという方もいるでしょう。

ですが、前項目でご説明したとおり英語を習得するのに大切なのは「時間」です。

そのような方におすすめしたいのが、隙間時間を利用した勉強法。この項目ではより手軽で簡単に取り組めるオススメ勉強法をいくつかご紹介します。

 

隙間時間を利用した勉強方法
  • オンライン英会話スクールで学ぶ
  • スマホのアプリで学ぶ
  • 動画で学ぶ

 

オンライン英会話スクールで学ぶ

 

DMM英会話など、通学せずとも24時間365日オンライン上でレッスンできる英会話スクールもあります。

各国の講師と毎日話し、自宅にいながら効率的に留学気分で英語を学べるのが、オンライン英会話スクールの魅力です。レベル別・目的によってコースが選択できるため、より実践的・効率的に英会話スキルの向上が見込めます。

自分の英語力に不安を抱えている方は、恥ずかしさが原因で英語を使って喋るのを躊躇ってしまうことがあります。語学を習得するには普段から学びたい言語を使うことが大切です。

毎日継続してオンライン英会話スクールを利用して自信がつけば、堂々と英語で会話できます。

 

スマホのアプリで学ぶ

 

「英語に興味はあるけど取っつきにくい…」という方でも楽しく英語学習に取り組める、ゲーム感覚でプレイできる英語アプリが多数存在します。

難易度別のカリキュラムを用意しているアプリや、「本当にこれが無料?」と驚くような豊富な学習内容を誇るアプリも。

スマホ英語アプリは、通勤タイムやリラックスタイムなど、ちょっとした時間を利用して具体的に使えるフレーズ頻出するビジネス英文法などを確認したり、状況(シチュエーション)・場面に応じた英語の使い方を学ぶことに適しています。

「こういったケースはどう伝えれば良いのか?」など具体的な質問を受け付けているアプリもあるので、自分に合うものをチョイスしてみましょう。

 

動画で学ぶ

 

YouTube動画などでは、英会話・英文法などを丁寧な解説とともに配信しているものが数多くあります。気になる動画は要チェックです。

今後エンジニアに就職したいと考えている方は、ご紹介した勉強法を組み合わせたり一番合うものを探したりして、賢く利用して無理なく英語を学んでください。

完璧を求めるのではなく、「相手が理解できる英語を習得する」という目標(ゴール)を掲げると良いでしょう。

 

まとめ

 

 

英語力があるエンジニアは大きな可能性と選択肢を持つことができる

 

  • エンジニアであれば、仕事を円滑に進めるためにも英語力が必要
  • 英語ができると、日本以外の会社で働ける可能性や最新技術情報を取得できるなどのメリットがある
  • 話せるだけでなく、文法の理解や礼儀・マナーも重要となる
  • 英語を効率よく勉強するには、隙間時間も活用する

 

日本で働いているから英語はいらないと思っていた人もいるかもしれませんが、今回で英語の重要性がわかったのではないでしょうか?

もちろん、人それぞれの思い描くキャリアがあるので英語が絶対に必須というわけではありません。しかし、エンジニアが英語力をつけることで広がる可能性と選択肢があることは事実です。

 

英語の勉強をすることは努力も必要ですし、大変かもしれません。しかし、それに相当するメリットも得られます。

年収を大幅に上げることも可能ですし、世界を見渡す仕事も可能です。ITは世界共通で需要があることからも、英語力を身につけて自身の可能性を広げてみてください。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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