SVの仕事を分かりやすく解説!スーパーバイザーに必要なスキル4選とは?
スーパーバイザーとはどんな職種かご存知でしょうか。SVとも略され、「管理者」にあたります。今回はあまり知られていないスーパーバイザー(SV)について、仕事内容や求められるスキルなど、簡単かつ網羅的に解説します。SVについて理解を深め、キャリアの選択肢を広げましょう。
目次
SV(スーパーバイザー)ってどんな職種
簡単にいうと現場監督のようなもの
会社には様々な役職の人が存在し、連携して動いています。当然、役職にはそれぞれ肩書などがあり、それによって会社でどの位置の役職の人なのかを区別しています。
SVというのも役職の一つであり、コールセンターを始め多くの会社や業界で使われています。
スーパーバイザーと聞くとどのような人なのか想像しづらいですが、要するに管理者です。従業員の勤怠や仕事を管理したりするのがスーパーバイザーです。
特にSVは複数のチームやエリアを管理することが多いため、かなり大変なのです。
今までの役職ではどの部類に当たる?
役職と聞くと多くの人は課長や社長など、昔から使われている肩書をすぐに思い出すはずです。
ではSVの場合はどの役職に当たるのでしょうか。
これについては業種などによって異なっています。複数のチームなどを取りまとめているため、従来の肩書でいうとなると部長などの肩書に当たります。
会社によってはスーパーバイザーを取りまとめる役職があったりなど、会社によって役職などの体系は大きく異なっています。
しかし一般的な考え方でいくと、スーパーバイザーは部長もしくはそれ以上の役職であることを覚えておきましょう。
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SVって何をするの?
基本は従業員の管理や育成
SVというのは業種によって異なるため、今回はコールセンターのSVを例に解説していきます。
コールセンターの場合、実際に受電などを行うオペレーターがいます。オペレーターはそれぞれのチームに属していることになり、そのチームを管理しているのがチームリーダーと呼ばれます。
そのチームリーダーを管理し、部署を管理するのがSVの役割なのです。
コールセンターによっても仕事内容やSVのポジションは異なりますが、いずれも基本的には従業員及びチームリーダーの管理や育成が主な役割なのです。
特にコールセンターの場合、業務上の数字の管理だけでなく勤怠や従業員数の管理なども行っているのです。
業種によって仕事量も異なる
基本的な仕事は先程のコールセンターで説明しましたが、業種が異なると管理をする範囲も異なります。
例えばコンビニの場合、基本的には複数のコンビニを管理することも多いです。複数のコンビニや複数の地域のコンビニの売上などを管理したりします。
このようにSVというのは基本的に売上などの数字を管理したり、その数字を元に指導などをするのが主な役割です。たとえ会社や仕事内容が異なっていても、根本の役割というのは同じなのです。
SVが活躍する業種
業界によってSVに求められる役割は異なります。SVが特に求められている業種は以下のとおりです。
- ・コールセンター
- ・飲食業
- ・小売業
- ・福祉業界
- ・テレビ業界
- ・外資系企業
やりがい・魅力
SVのやりがいは、与えられた権限の大きさが直結していると言えるでしょう。
事業を成功に導き収益をアップさせる目標に向け、SVにはとても大きな余地があるのです。
自分の指示で多くの人を導き、課題の改善やスタッフの育成を通して自分なりのアイディアや意志を事業に反映させて行ける仕事は、経営者のような達成感を味わう事ができます。
その達成感を多くの人と分かち合える事もSVの仕事の魅力のひとつです。
SVに就くメリットとデメリット
SVの仕事には、売り上げに直接貢献できるという大きなメリットがあります。
やりがいの項目で解説したように、達成感を味わえる、それを共有できるという点もSVならではの特権と言えるでしょう。
「貢献したい」という人には向いている仕事だと言えます。
一方デメリットとしては仕事量が多く、対応を求められる幅が広い傾向にある事です。
興味がある業務内容であれば楽しめるかもしれませんが、得意不得意の範囲を超えた知識も必要になるケースはめずらしくありません。
また、目標が数値という明確なものであるがゆえにプレッシャーも大きくなります。
目標が明確な方がモチベーションが上がるタイプの人には問題ありませんが、心身ともに疲労がたまってしまう事もあるでしょう。
SVの収入事情
給料は通常の社員と変わりない?
通常出世をすると給料というのは当然上がるものです。ではSVの場合はどうなのか解説します。
結論からいうと通常の社員と比べると上がることもありますが、大きく上がるということはありません。
どのようにして年収がアップするのかは会社の方針などによりますが、スーパーバイザーになったからと言って大きく変わることはありません。場合によっては通常の社員の平均とほぼ同じということもあるのです。
SVになったらそれ以上の年収アップは厳しい?
そしてもう一つ悲しい現実があります。それはSVになってからの年収についてです。
通常の社員からSVに昇格したときは年収が上がりますが、SVに昇格してからは実は給料はあまり上がりません。
SVというのは会社の組織においても、比較的上位の位置に存在します。つまりそれだけ社長などの上層部に近い役職なのです。
もしも現在の仕事でとにかく少しでも給料を上げたいと考えているのであれば、SVを目指すことを目標にすることで容易に達成できますが、そこから上がっていくことは容易ではありません。
しかし、SVの転職後の年収アップ比率は他の職種と比べて圧倒的に高いので、今SVを目指している方はSVを担った後の転職も含めたキャリアプランを考えるとより良いです。
既にSVとして活躍されている方で年収UPを考えている方は、積極的に転職活動を考えてみましょう!
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SVに必要なスキルは?
必要なスキル①コミュニケーションスキル
SVには高いコミュニケーションスキルが欠かせません。
自身が管理する事業所や店舗はもちろん、外部とのやり取りや仲介役としての調整も多いため、双方の話を聞き取る力、要約する力、的確に伝える力が求められます。
必要なスキル②マネジメントスキル
SVになるには実務経験と実績が必要だと説明しましたが、実際にSVになったあとは、マネジメント能力や教える力なども必要になってきます。
数字などをしっかりと管理し、その上で適切な措置を取るのもSVの立派な仕事です。
一見身につけるのは難しそうに感じますが、普段の業務でこの部分をしっかりと自分で管理するようになると、自ずと身につくものです。
本気でSVを目指すのであれば、自分の結果などを毎日数字で管理し、そしてその上で自分自身でやり方などを工夫するようにしましょう。
必要なスキル③数値管理スキル
SVが管理するのは人だけではありません。
最終目標は収益アップなので、具体的な目標達成や課題克服のための数値管理能力も問われます。
経緯の記録や軌道修正にあたり、Excelやスプレッドシートを用いる事もあります。
管理する事自体が目的ではありませんので、そこから改善点を見出す力は経験値による部分も大きいでしょう。
必要なスキル④リスク管理スキル
リスクマネジメントの観点もSVに求められるスキルです。
まずはリスクを発生させない、防ぐための対策と共有、減らす工夫はどの業種であっても必要でしょう。
発見方法や、発生してしまった場合の対処までが含まれます。
実務経験と実績が重要
SVというのは専門知識がかなり必要になってきます。
だからといって、特別な資格がなければなることができないわけではありません。これがSVのメリットの一つでもあります。
その代わり実務経験や実績がかなり必要になります。
コールセンターの場合、実務経験はその会社にどのくらい在籍したかが重要となり、実績については電話をとった数やお客様からの評価などが判断基準として用いられます。もちろん勤怠も重要な要因になります。
SVに向いている人
全体像を俯瞰で見ることができる人
マネジメントの要素が強いSVの仕事では、常に全体像をとらえる必要があります。
それは人であったり時間であったり、管理すべき対象です。
ひとつのことにこだわり夢中になるタイプの人より、視野が広く、興味も広く持てる人の方が適性があります。
例えばメンバーの指導やトラブルの対処、適材適所で采配ができる力があるとよりリーダーシップを発揮できるでしょう。
巻き込み力がある人
SVの仕事は、自身で作業を行うよりもメンバーを導くことに重きを置くという特徴があります。
ただしまったく業務の知識がないのでは、指示に説得力が生まれません。
メンバーの説得力を勝ち取ってこそのリーダーシップです。
業務を円滑に進めるためにも、知識に裏打ちされたリーダーシップを発揮して、日々の業務だけでなく週間や月間の目標達成へと導くのがSVです。
仕事が好きな人
仕事に情熱を持って取り組める人はSVの適性があります。
あらゆる知識を網羅すべく率先して学習したり、環境の変化も進んで楽しめるというタイプの人が向いているでしょう。
業務に関連するスキルはもちろんですが、店舗運営や経営などのノウハウも掘り下げて学習する意欲が求められます。
戦略家
説得力をもってマネジメントするにあたり、論理的思考力は必須です。
データに基づいた戦略立案、そして人に説明する力がないとメンバーを先導することは難しいからです。
マーケティングスキルや数学の知見、分析力なども必要になりますので、数字に強くものごとを組み立てて先を見通すことができる人はSVの適性があると言えます。
心身共にタフな人
一般的にSVの仕事は、オフィスにこもりデスクで行うということはありません。
移動しながら人と会う仕事です。
体力に自信がない、人とコミュニケーションを取ることに苦手意識を感じるという人はむずかしいかもしれません。
肉体的・精神的に強く、自分の役割からやりがいやモチベーション維持の方法を見出せる人の方が向いています。
SV向けのツール
SVは小売業やコールセンターのスタッフをまとめて教育することが大きな仕事です。
とはいえ、それらすべてを自分の力だけで遂行するのは難しいでしょう。時間もかかりますし、何より物理的に不可能です。
そのため、SVの仕事をサポートするアプリケーションやツールが登場しています。
デバイスコントロール
現代はIT企業に限らず、多くの業種で社員がPCを使う時代です。一人一台もすっかり当たり前になりました。
しかしながら、社員とはいえ他人が使うからこそ注意しておかなければならないことがあります。それは、データの持ち出しとそれによる情報漏洩です。
USBメモリなどで社内の情報が持ち出されてしまうと、対応に追われるだけでなく、企業の存続の危機にもなりかねません。
持ち出されるだけでなくウイルスが入ったUSBを社内のPCに接続されてしまう恐れもあります。これらを防ぐのも現場監督であるSVの役目です。
こうしたUSBなどのいわゆる外部デバイスの使用を制限したり管理したりするのが、デバイスコントロールです。そのコンピューターが管理している、他のPCのデバイスの使用を制限することが可能です。
このようなデバイスコントロールは、管理PCを使用するSV向けのツールになっています。
SVナビ
SVナビはその名の通りSV向けのSaaSパッケージです。
SVは様々な業種で存在する役職ですが、特にサービス業のSV業務は非常に忙しいものです。
新人教育や研修だけでなく、臨店データを基にしたレポートなどを書く必要もあり、一つ一つこなしていたら膨大な時間がかかってしまいます。
こうした作業の効率化を実現してくれるのがSVナビです。レポートに必要なデータ入力を自動化してくれるほか、教育実習や研修のプログラムも管理できます。
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役職以外のスーパーバイザー
SVについて調べると、時折スーパーバイザーに「シリーズ」という言葉が出てくることがあります。実はこれは、今回紹介している役職としてのSVとはまた違うものです。
「スーパーバイザー」という言葉は職種だけではなく、IT機器の商品名やコンピューター用語を指すこともあります。主に「シリーズ」がついているスーパーバイザーはIT機器の商品名です。
役職としてのスーパーバイザーは、日本ではよく「SV」と略されます。しかし、コンピューター用語や商品のスーパーバイザーは略しません。
意味が複数ある単語のため、間違えないように注意しましょう。
コンピューター用語の「スーパーバイザー」
コンピューター用語のスーパーバイザーとは、OS(オペレーティングシステム)のことです。
特にアプリのプログラムを管理するOSの中核となる「カーネル」を指すことが多いでしょう。
SVの将来性について考えよう
役職自体は消えることなし
どんな仕事であれ、リーダー的存在は必要なものです。たとえ違う職種でも、常にリーダーは必要になってきます。
SVもリーダー的存在であるため、この仕事が将来なくなるということはまずありえません。
逆にこの仕事が消えるときはどういうときなのかということになりますが、それは会社が倒産するときぐらいです。
とはいえ会社というのはそう簡単に消えることはありませんので、SVという仕事がこの世界から消えることはないのです。
ある意味転職のタイミング
SVになってからは収入が増えないということを先程説明しましたが、違う視点で捉えると、SVになったときがある意味転職のタイミングでもあります。
収入が上がらないからという理由もありますが、一番は同じSVでも会社によって待遇は大きく異なっているからです。
例えば同じ業種でも別の会社であれば、年収が大きく増えるということも実際にあり得ます。
さらにスーパーバイザー経験があるということであれば、基本的な知識や技術は有していることになるため、転職先からの期待はかなり大きいものとなります。
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SVは努力すればなれる役職
今回はスーパーバイザーとはどういう仕事なのかについて紹介しました。
極論誰でもなれる役職
SVという仕事は一見資格などが必要な仕事に聞こえるかもしれません。
しかし実際はそのようなことはなく、言ってしまうと誰でもSVになることができるのです。あくまで実務経験と実績が重要になるので、しっかり努力をすれば必ずなることができるのです。
またSVというのはコールセンターを中心に多くの企業が募集しています。資格も必要がないため、比較的高収入な仕事の中では最もなりやすい役職や仕事なのです。
やりたいことが特にないという人は、とにかくSVを目指して頑張ってみるというのも一つの手です。そこから色々なことに挑戦するのも良いでしょう。
まとめ
SVという仕事は転職においても非常に有利になります。特にコールセンターのSVとなると、転職先の幅も大きく広がります。
営業はもちろん、コンサルタントなどの仕事のスキルも一緒に身につけることができるため、かなりおすすめです。
コールセンターの多くは、SVになるためにどのようなことをすれば良いのかが明確であることが多いです。そのため、どのようなことを意識すれば良いのかなどがわかりやすくなっています。
もしもSVに憧れているのであれば、コールセンターのSVを目指すのがおすすめです。
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