ITPとは何か解説!Web広告やアクセス解析に与える影響は?広告業界へ転職するなら対策も知っておこう
近年、生活習慣の変化により人々の生活スタイルも劇的に変化しつつあります。そんな中でも広告業界にも日々の対策やサービスなど変化しなければならないポイントがたくさんあります。非エンジニアの人でもある程度の知識を持ち、理解し対応していくことが今後の重要な課題となります。生活の中での常識が変化していくように、様々な基準値も変化しつつあります。
目次
はじめに
近年、生活習慣の変化により人々の生活スタイルも劇的に変化しつつあります。
そんな中、広告業界にも日々の対策やサービスなど変化しなければならないポイントがたくさんあります。
非エンジニアの人でもある程度の知識を持ち、理解し対応していくことが今後の重要な課題となります。生活の中での常識が変化していくように、様々な基準値も変化しつつあります。
ITPとは
ITP(Intelligent Tracking Prevention)とは、AppleのWebブラウザに搭載しているトラッキング防止機能のことです。
インターネット広告からユーザーのプライバシーを守ります。Safariブラウザを利用してインターネットを閲覧しているユーザーが対象となります。
日本国内ではiPhoneユーザーが多いため、Safariブラウザのシェアが圧倒的に多く、今後の対策が必要となります。
次々と新しいバージョンがリリースされていくので、仕様なども把握していくことが大切です。
サイトトラッキングとは
インターネット上でユーザーがアクセスしている行動を記録することをサイトトラッキングといいます。
どのようなサイトをどのくらいの時間閲覧して、何を購入したのかをITPでは制限しています。このデータをCookieという形で保存しておりデータの情報はさまざまあります。
この閲覧情報を利用して、次回の購買へ最短で繋げるような役割があり、ユーザーをターゲティングしています。
Cookieとは
サイトを訪問したユーザーのブラウザデータを記憶しておく仕組みで、IDが記載されておりIDから固有のブラウザを特定しています。
Cookieには1st Party Cookieと3rd Party Cookieがあり、違いは発行元となります。
サイトのドメインが発行しているものが1st Party Cookie、訪問しているサイト以外のドメインから発行されているのが3rd Party Cookieです。
Web広告やアクセス解析に与える影響
ITPの影響により、これまで計測可能だった数字が把握できなくなり、さまざまなサービスに支障をきたすことが予測されています。
CookieやWebサイトなどで取得された行動データなどが制限されることにより、ドメイン間の情報の受け渡しに制限が発生します。ユーザーのデータやプライバシーは守られる代わりに、アクセス解析やWeb広告の機能に影響が出るため対策が必要とされています。
再訪問のリピータが7日間アクセスしなければCookieがリセットされ、リピータではなく新規顧客としてカウントされます。
3rd Party Cookieが使用できない場合、リターゲティングに影響があり、コンバージョンの計測にも影響が出ます。
まず、3rd Party Cookieを利用した効果測定・アトリビューション分析ができなくなるとしましょう。すると、アフィリエイト広告の成果測定ができなくなり大きな影響が考えられます。
Safariの利用者への影響ですが、日本のモバイルシェアはスマートフォンが多く影響力が大きいといわれています。グローバルでみると2割ほどのiOSシェアも約6割といわれています。モバイルへの広告出稿額は上昇傾向にあり、ネット広告の8割がモバイルへの広告というのが実態です。
そのため計測や効果測定、ターゲティング、サイト内分析などでの対策が不可欠となっています。
これまでの運用と未対策の問題点
例としてCookieの有効期限が7日間有効だったところ、Google広告やGoogleアナリティクスのCookie有効期限は24時間となります。
広告のコンバージョントラッキングやウェブ行動計測などに影響があり、リマーケティングはすでに不可能となっています。特定のCookieが限定されず、JavaScriptが生成するCookieが対象となります。
そのためITPとは無関係であるCookieが影響されて、有効期限が短縮される挙動がみられることがあります。
アフィリエイトについても広告運用会社ASPが中間に入って成果をはかっています。サイトを横断したトラッキングが制限されることにより、ASP付与のCookieも規制対象になり適切な効果測定ができなくなります。
しかし、広告主側の対応により影響を受けない場合もあります。
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これからの対策と業界の動向
今後の広告配信手法が、モバイル端末の広告識別子であるIDFA/AAIDを活用する手法が主流になると想定されています。
自社データの分析を広告配信で利用する中、今までGoogleアナリティクスで正確なデータが取得できていてもそれが叶わなくなります。
これに対して対策と対応が急務となります。
広告効果測定ツールの導入
広告効果測定ツールは、インターネットでWebサイトに人を集めることに特化した分析ツールです。
ITP対策をしている広告効果測定ツールを導入することにより、ツール上でトラッキングが行えます。
今後ITPがバージョンアップされた場合も、ツールベンダーが自動で対策を実施できることもあり、効率的だと考えられます。
AppleやGoogleの対応
Googleはこれまで「クリックID」や「コンバージョンリンカー」を利用することでITP対策をしてきました。
ユーザーのプライバシー侵害を危惧して、3rd Party Cookieの使用を取りやめることを発表しました。
2022年までに使用をやめる方針のため、Googleは新たなコンバージョン計測を現在開発中だといわれています。このGAの動きから目が離せません。
これからの広告主側の対策
ITPの影響により、ユーザーの行動を基に Cookieを用いた計測や、リターゲティング・リマーケティング広告、さらにファーストパーティCookieによる計測やリターゲティングに変換。
そこからこれまでの行動を基にしたシミラー・類推ターゲティング広告が、主流になる時代がくるかもしれません。
プライバシーの保護に役立つITPですが、広告運用の観点から効果測定などに大きな影響と変換を及ぼします。
引き続き同行と対策に対し、最適な施策を考える必要があります。
広告業界への転職3つのポイント
転職をするとき、誰しも不安や自分にできるのだろうかなど考えるかと思います。
自分は前向きに取り組めるという基本的なマインドがあれば、たとえ異業種の転職でも即戦力として活躍できる場があります。少しの勇気と自信を忘れずに挑戦しましょう。
狭くて深い知識<情報収集力>
浅くて広い知識よりも自身の得意な分野を掘り下げて深い知識があると有用性が高くなります。
誰もが持ち合わせていない深い知識は、マンパワーの武器となり必要とされる人材に近づけます。
またトレンドに対しても情報収集力は重要です。
短時間で正確な情報を収集するスキルを持てれば、さまざまな対応能力ができ効率的に結果へと繋げることができます。
誰に何を伝えるか<プレゼン力>
消費者目線で何が心を動かすのかを軸に、またクライアントが求めていることを具体的に理解して端的に伝えられるかがポイントとなります。
直接的な事柄だけではなく、ふとした会話の中からいかにリサーチ力があるという印象を随所に与えられるようにしましょう。
そのためには常にさまざまなニュースなどにはアンテナを張っておくと良いです。
人と全力で向き合う<コミュニケーション力>
簡単には話す力と論理的に伝える力、相手の意図を汲み取れる力などになります。
広告業界では一人で完結できる業務は少ないのです。
形のない思いを具現化していくことが必要です。それにはクライアントと向き合い引き出すコミュニケーション能力が必要です。
広告業界が求めていることは?
柔軟性の高いアイデア力
考え方の柔軟性や規定概念に囚われることなく、新しい発想ができるなど新しいことを生み出せるアイデア力が重要です。
どうしても経験値からの発言になってしまいがちですが、今までの概念や常識は日々変化していく時代になっています。
この柔軟性を高めることで人のアイデアや意見などを汲み取れる力も補うことができ、新しい企画などを発想できる原石となります。
影響力のあるデジタルコミュニケーション力
今後も踏まえ欠かすことのできないデジタルコミュニケーション力。
SNSやwebからの情報は早く世の中の流行や、なぜ影響力を持っているかなども含め読み取る力が必要です。
どこから何が流行していくかを最前線で把握するために、興味の範囲ではなく広範囲にわたりリサーチできる力も必要とされます。
ジャンルをこだわらないことで人とのコミュニケーションにおける会話力にもつながるため、日々意識してものを見ると多方面に活用できます。
イメージと業務のギャップに負けない忍耐力
広告業界は「労働集約型産業」とされていて、人間の労働力による業務の割合が大きい産業です。
人への依存度が高く、華やかなイメージが先行されますが、裏方としてクライアントの要望に近づけるための努力や忍耐力も重要視されます。
人間にしかできない業務であるため、発想から形にするまでをやり切れる忍耐力が採用の鍵となります。
どのように転職活動をすれば良いの?
大手転職エージェントの活用
未経験分野からの転職であれば欠かせないのが転職エージェント。
職種のジャンルでは営業職が導入しやすいと言われており、法人営業の経験があれば採用される可能性も高くなるでしょう。
また未経験であれば、より間口は狭くなりますが営業アシスタントから経験を積む方法もあります。
非公開求人などは転職エージェントのみが情報を持ち合わせている場合もあるので、熱意をアピールしましょう。転職エージェントに相談することで、面接時のアドバイスやキャリアプランなども手助けをしてくれます。
また1社だけではなく複数の会社で登録することで、比較検討の材料が増えるのでおすすめです。
人材派遣会社に登録しエントリーする
人気の高い広告業界でも、さまざまな職種や働き方を選べる求人を持ち合わせているのが派遣会社。派遣会社でも正社員雇用から紹介予定派遣、契約社員など雇用形態を選べることがメリットです。
また、一般には出ていない求人も多く存在します。
具体的にスキルチェックを実施してから紹介に入るため、具体的なスキルと求人にギャップができないこともメリットといえます。
足りないスキルがあれば指摘してもらい、ある程度専門知識を習得してから挑めるのもメリットと考えられます。
広告業界への理解を深め、転職しよう
今後プライバシーの観点からwebマーケティング、広告業界にはこれまでの運用が通用しなくなることが常に起こります。
最新の情報に常に敏感になること、それに対してどう対応するかを考え続けていくことが必要です。
それを踏まえたうえで、広告業界への転職について自分のマンパワーを磨いて挑戦していけば、スキルアップにもつながります。
そのための情報収集を怠らないようにしましょう。自身のスキルに合った企業を効率よく探すには、ぜひ転職エージェントにご相談ください。
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