セールスポイントの効果的な書き方を解説!履歴書でアピールする方法や例文も紹介
セールスポイントは履歴書の中でも、他の応募者と差をつけやすい重要な項目です。
その分、記載する内容や書き方には採用担当者の興味を引くような工夫や注意が必要です。
しかし履歴書を書き慣れていない場合、「何をアピールしたらいいのか分からない」という人も多くいます。
そこで今回はアピールポイントの見つけ方から、アピールする手順や方法、履歴書に書く上で大切にするべきポイントなどを紹介していきます。
目次
セールスポイントとは?
セールスポイントとはその文字通り、自分自身を商品に見立て、企業側へ売り込むためのポイントです。
ここで勘違いしてはいけないのが、自分の長所=セールスポイントではないということです。
企業が求める人材は「即戦力になる人」「未経験でも成長意欲がある人」など企業によって様々です。
そのため、ただ自分の強みをアピールするのではなく、その企業の求める人材に合わせた自分の強みをアピールしていく必要があります。
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履歴書に書けるセールスポイントは?
履歴書に自分のセールスポイントを書こうと思っても、何がセールスポイントとして書けるのか分からないという人も多いです。
どのような事がセールスポイントとしてアピールできるのかをみていきましょう。
スキルや実績
IT系の職種であれば、基本的に技術力が求められます。
そのため、どんな業務に対応ができるのか具体的なスキルや実績をアピールする必要があります。
例えばエンジニアの実績であれば、開発実績や携わったプロジェクト数、販売数などが挙げられます。
求められるスキルや実績は企業によって異なるため、応募先に応じたスキルや実績を記載しましょう。
資質や仕事への姿勢
具体的なスキルや実績以外にも、業務を進める上で必要になる資質や仕事への姿勢もアピールポイントになります。
IT系には様々な職種があり、例えば社内SEであれば様々な部署との連携が必要になり、コミュニケーション能力が必要とされます。
このような「コミュニケーション能力」や、お客さんとの交渉力・課題解決能力など数字では表せられない資質についても評価されます。
上手なセールスポイントの見つけ方
なかなか普段自分のセールスポイントについて考えることが少ないため、「自分にはセールスポイントはない」と思ってしまう人も多いです。
しかし次のように手順を踏んで考えていけば、必ずセールスポイントは見つかります。諦めず徹底的に考えてみましょう。
まずは自分を知るために、自己分析をしよう
まずは自己分析をすることで、自分の強みや長所を見つけていきましょう。
今までに自分の力が発揮された出来事や成功体験を振り返り、なぜその力が育まれたのか、なぜ成功に結び付いたのか考えていきます。
「どうして」自分はそれをやったのか、「なぜ」上手くいったのかと、「どうして」「なぜ」を繰り返していくことがポイントです。
各企業が求める人材に合わせたセールスポイントが出せるように、できるだけ多くの側面の強みを見つけておきましょう。
他人に自分についての意見をもらう
自己分析をしてもなかなか強みを見つけられないという人は、他人に意見をもらう他己分析が有効です。
同僚や友人など、自分を知ってくれているという人に、自分の強みについて聞いてみましょう。
自分では当たり前と思って特に気にしていなかったことが、人から見たらすごいことだと思われているケースは多々あります。
あなたの行動について評価は他人がすることになるので、その他人から評価されているポイントは間違いなくあなたの強みになります。
具体的に人から強みと思われている事を教えてもらったら、なぜそのように自分が行動しているかなど分析してみてください。
企業研究をして、マッチするセールスポイントを見つけよう
自己分析、他己分析をしてセールスポイントの候補が決まったら、次は応募先企業が求める人物像を知るための企業研究が必要です。
企業が求める人物像と自分の強みがマッチする部分がセールスポイントになるからです。
自分の強みを見つけるだけではなく、企業研究も欠かさず行うようにしましょう。
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セールスポイントを伝える手順
セールスポイントを伝える際には、以下のような構成で書くと分かりやすくまとまります。
1.結論:私の強みは○○です。
2.エピソード:なぜなら私は〇〇において、□□という結果を残すことができたからです。
3.課題:その結果を出すためには、△△という課題がありました。
4.思考:私は課題解決する方法として、〇△すればいいのではないかと考えました。
5.行動:その考えのもと、実際に行動に移し、粘り強く続けました。
6.実績:その結果、□□という実績を残すことができました。
7.貢献:この強みを活かし、御社でも△〇という形で貢献できると思っています。
セールスポイントを伝える際は、まず自分の強みが何か分かるように「結論」から始め、結論を裏付ける具体的なエピソードを入れます。
エピソードの中にも構成があり、問題提起から始まり、その問題に対してどのように考えたのか。
そしてそれをどう実行し、どのような結果が得られたのかという順序で書いていきましょう。
いかに企業側にその強みを持っているかを納得させるようなロジカルな書き方が必要です。
セールスポイントの書き方のポイント
セールスポイントを伝える上で文章構成がしっかりできていても、中身の文章が悪ければ魅力が伝わりません。
ここではセールスポイントの魅力的な伝え方のポイントをみていきましょう。
セールスポイントは1つに絞る
まず大事なポイントはセールスポイントを1つに絞るということです。
色々と自分の強みをアピールしたい気持ちは分かりますが、企業の採用担当者は毎日数多くの履歴書に目を通します。
あれこれと書いてあり、読みづらい履歴書はまず最後まで目を通してもらえません。
いかに一目で自分の強みを理解してもらえるかを工夫する必要があります。
そのため一言キャッチフレーズなどはインパクトがあり、担当者に興味を持ってもらえる可能性が高まる有効な手段の一つです。
信憑性、具体性を忘れずに
セールスポイントがいかに優れていても、相手に信じてもらえなければ意味がありません。
相手に信じてもらうには、そのセールスポイントを得るに至ったエピソードの信憑性や具体性が必要です。
セールスポイントを伝える上では強みの内容も重要ですが、それを信じてもらう根拠の方により時間をかけて考えましょう。
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NGなセールスポイントの書き方とは?
ここではセールスポイントを書く上で、NGな書き方をいくつか確認しておきましょう。
的外れなセールスポイントはNG
いくら自分が自身のあるアピールポイントがあるからといって、企業側が求めていない的外れなセールスポイントをアピールするのはNGです。
その強みがどんなに優れていても、企業が求めていなければ意味がないため、企業が求めている人物像に寄せていく必要があります。
しかし自分の強みと、企業の求めている強みが繋がらないからといって嘘をついてはいけません。
嘘をつくのではなく、自分の強みを色んな視点から見て、企業が求める強みに合わせていきましょう。
文章が整っていない
せっかくセールスポイントの内容が優れていたとしても、文章が整っていなかったら、企業担当者の印象は悪くなってしまいます。
誤字脱字が目立っていたり情報を詰め込みすぎて長文になってしまったりなどすると、途中で読むのを辞めてしまいます。
そのためセールスポイントの内容だけでなく、文章や一字一句にも気を配りましょう。
魅力的なセールスポイントの例文
今までの手順や書き方などを踏まえて、説得力のあるセールスポイントの伝え方の例文を紹介していきます。
「経験や実績」をアピールする場合
【課題解決能力】
私の強みは課題解決能力です。
社内SEとして私は常に社内課題についてアンテナを張り、システム面でその課題をどう解決するかに向き合ってきました。
社員からの聞き取りなどにより、同じデータを複数人で処理していることが発覚したことがあります。
その際データやスケジュールなどの共有のため、グループウェアの導入を会社へ提案しました。
提案が採用され、グループウェアが導入されたことにより、社員同士の重複作業がなくなりました。
またスケジュール管理、施設予約などもスムーズに行うことができ、業務効率アップに貢献することができました。
この問題解決能力を活かして、御社でもシステム面からのサポートで貢献できると思っています。
職種によってもアピールポイントは違ってきますが、社内SEの場合は社内でのチームプレーが求められる場面が多くなります。
そのため社内外の関係者と円滑に業務を行えるコミュニケーション能力や、課題解決能力はアピールポイントになってきます。
未経験の職種の場合
これまで総務として3年程従事してきました。
業務の中で自社HPや社内報の作成など、社内システムに携わっていく中で、システムエンジニアに興味を持つようになりました。
ITリテラシーを高めるため昨年からパソコンスクールに通い、マイクロソフトオフィスマスターを取得しました。
総務での社外との購買の際の交渉などでコミュニケーション能力が高められたと感じています。
システムエンジニアとしても、取引先との交渉に活かせると思っています。
職種未経験の場合は、「なぜこの職種に就きたいのか」という志望動機が重要になってきます。
「前職と違うことがしたいから」などのような漠然とした理由ではなく、その職種でのキャリアを築いていく確固たる意欲を示しましょう。
また転職先で教えてもらうという受け身の姿勢ではなく、経験がない分自分から知識を得ていく前向きの姿勢を示すことも大切です。
中途採用者は基本的に即戦力として見られるため、自分が活かせそうな経験やスキルがあれば積極的にアピールしていきましょう。
「リーダーシップ」をアピールする場合
私の長所はリーダーシップです。
前職では複数の部署の橋渡し役として、プロジェクトが円滑に進むよう調整を行ってきました。
当初は業務知識の偏りから意見を聞き取る際に時間がかかってしまい、それを解消するために積極的に他部署の業務にも携わることを心がけました。
それを見ていた周囲も積極的に協力してくれるようになり、一丸となってプロジェクトを進める文化が定着するようになったという評価もいただいております。
入社後は、前職で培ったメンバーへのヒアリングを通したリーダーシップを発揮して貢献したいです。
リーダーシップは業界、職種問わずに評価の対象となるセールスポイントです。
課題に感じたことを素直に述べ、どのような工夫をしたか伝えると良いでしょう。
新しいコミュニケーションの方法が確立された、リーダーシップを発揮した業務で功績を残し表彰されたなどの経験があればこの項目でアピール材料にするのがおすすめです。
「努力」をアピールする場合
私は、真面目にコツコツ努力できる性格がセールスポイントです。
特に仕事においては目標達成のために逆算し、その倍の努力をすることを志してきました。
例えば月間の契約10件の目標に対し、目指すのは20件と設定し、電話や訪問に関して独自に作成したリストを活用し効率的に業務を進めるのが得意です。
前職では2年間連続で目標を達成し、社長賞を受賞したこともあります。
困難な状況であっても決して諦めず、努力を続けることができる長所を活かし、御社でも貢献できると思っております。
コツコツ努力ができる人は、真面目で責任感が強く、困難な状況におかれても最後までやり抜くことができる人という印象を持ってもらえます。
努力家な面がこれまでどのように活かされて来たか、具体的なエピソードを加えてアピールしましょう。
「コミュニケーション能力」をアピールする場合
私は初対面の人と打ち解けるのが得意です。
幼少期から転勤が多い家庭でしたが、私にとって新しい環境はとても楽しみでした。
行く先々で友人ができ、現在もさまざまな地域で交流が続いています。
両親の仕事関係の場に参加する機会も多く、年齢や国籍を問わないコミュニケーション力が自然に身につく環境だったことが社会人になりとても役立っていると感じます。
御社での体験入社の際にも〇〇さんと△△さんに連絡先を交換させていただき、本日の面接についてのアドバイスもいただきました。
このコミュニケーション能力は、御社が理念として掲げる「信頼」にも貢献できると考えております。
コミュニケーション能力はポータブルスキルのひとつで、どのような仕事においてもメリットとして働く特性です。
ただし「コミュニケーション能力に自信があります」と言うだけでは他の候補者との差別化をはかりづらいため、その根拠や具体的なエピソードで採用担当者を納得させる必要があります。
セールスポイントで自分の魅力を伝えよう!
履歴書に自分のセールスポイントを効果的に書くには色々な注意点があります。
セールスポイントとは何かを知り、自分の中の強みを決めたら、いかに納得してもらえるように伝えるか考える必要があります。
セールスポイントは内容も大切ですが、書き方によって大きく評価が左右されるため、一語一句に注意を払い効果的な書き方を目指しましょう。
自身が書いたセールスポイントに不安がある方はぜひ転職エージェントにご相談ください。
強みが活きる書き方で転職成功に繋げましょう。
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