転職面接でのプレゼン資料の活用法を紹介!面接官ウケする作り方と通過のコツは?準備をして面接に臨もう
面接といえば、応募者と面接官が向かい合って座り、質疑応答していく形式が一般的です。しかし、最近ではプレゼンテーションで応募者の能力を測る「プレゼン面接」も行われています。プレゼンと聞くと苦手意識を持つ人が多いかもしれませんが、しっかりと準備をすれば怖くはありません。
この記事では、プレゼン面接での資料の作り方や活用法、通過のためのポイントなどについて紹介していきます。
目次
プレゼン面接とは?
従来の採用面接ではイノベーションを起こす人材を発掘するのは難しい。IT企業の共通認識ではないでしょうか。
デジタライゼーションやAI活用が進み、人は人にしかできない業務を行う必要があります。
その中で重視されているのが提案力やコミュニケーション能力です。こうしたスキルを確認するため、最近はプレゼン面接が行われています。
自己紹介や商品紹介など与えられたテーマは様々で、場合によってはプレゼン資料の準備が必要です。
プレゼン面接を行う企業の目的は?
面接といえば、面接官と応募者が向かい合って座り、質疑応答していく形が一般的です。しかし最近ではインターネットや雑誌など、面接対策の情報があふれており、回答がありふれたものになってきています。
そんな質疑応答形式とは違い、プレゼン面接は資料の作り方、構成、発表の仕方に応募者の個性が出ます。
そのため企業はプレゼン面接を取り入れることで、応募者一人一人の個性やスキルを見極めようとしているのです。
プレゼン面接で企業がチェックしているポイント
ではプレゼン面接で企業は何を見ようとしているのか、そのポイントを見ていきましょう。
テーマへの理解度
プレゼン面接では事前に企業側からテーマが与えられているケースが多いです。
そのため応募者が与えられたテーマを理解し、企業側の意図を汲み取りながらプレゼンを作れるかという理解力を見ています。
論理的思考力
企業はプレゼンテーションから応募者に論理的思考力があるかを見ています。
何かを人に理解してもらうには、しっかりと順序立てて、根拠を示しながら話さなければ納得してもらえません。論理的思考力はどんな仕事をする上でも必要なものであるため、これが出来ていないと大きなマイナスイメージとなります。
自分の意見を主張するだけでなく、相手に理解してもらえるような工夫が必要です。
相手に伝える伝達力
プレゼンテーションにおける伝達力とは、自分が伝えたい内容を相手に分かりやすく伝える能力です。
言葉の選び方や表情、ボディランゲージや目線などによって、相手に伝わる情報量は大きく変わってきます。
面接官はそれらをどれだけ意識しながらプレゼンしているかも見ています。
オリジナリティ
プレゼン面接では、質疑応答形式の面接では見れないオリジナリティも見ています。
与えられたテーマに対して、どのような自分なりの切り口でプレゼンするのか。
資料の作り方から見せ方、説明方法などから出る応募者一人一人のオリジナリティを見ています。
面接官ウケするプレゼン資料を作る際のポイント
では、面接官ウケするプレゼン資料を作るためのポイントをいくつかみていきましょう。
PREP法を使って話す内容を構成
プレゼン面接ではビジネスシーンでよく用いられる「PREP法」を使って話すと、無駄がなく説得力のある主張ができます。
PREP法は最初に結論を述べ、次にその結論の根拠となる理由、その理由を補強する具体例、最後にもう一度結論を繰り返すという論法です。
PREP法
・P=Point(結論)
・R=Reason(理由)
・E=Example(具体例)
・P=Point(結論を繰り返す)
PREP法に則って話すことで、論理的思考力やプレゼン能力があるとアピールすることができます。また自分の中でも話す内容が整理され、プレゼンがしやすくなります。
資料の完成図に沿って構成を考える
PREP法を使って構成した発表内容をもとに、プレゼン資料の完成図をイメージします。
どんな資料にしたいのか、どうやって伝えたいのか、どこの部分を一番伝えたいのかを明確にしていきます。
これらがぼんやりとしていると、聞き手は何をメッセージとして伝えたいのか分からず、プレゼン能力がないと判断されてしまいます。
何となく資料を作り出すのではなく、「一番伝えたいこと」を軸に構成していくと、作りやすくなるでしょう。
1スライドに1要点
1つのスライドで伝える情報は、1つの要点でまとめるようにしましょう。
2つ以上の情報があると、相手は資料を見るポイントがぼやけてしまい、伝えたい内容が弱くなってしまいます。
視覚効果で見やすく
プレゼンの内容がどれだけよくても、資料が見えづらいとその魅力も半減してしまいます。
そのため資料には図や表を用いて、視覚的に分かりやすいよう工夫が必要です。
背景と文字色のバランス、フォントの大きさ等にまで気を配ると、より見やすい資料が作れます。
制限時間も意識
プレゼン面接では一人数分程度と持ち時間が決められているケースが多いです。
そのため、制限時間内にまとまるように資料作りが必要です。
一番伝えたい部分はしっかりと時間を取り、あまり重要ではない内容は削るなど、時間配分も意識しましょう。
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NGなプレゼン資料
では反対にプレゼン面接の際に、相応くないNGな資料についてみていきましょう。
情報を詰め込みすぎ
何とか情報を全て伝えようと、1枚のスライドに情報を詰め込んだスライドはNGです。
資料はあくまで口頭で伝えるための補助的なものであり、資料がメインではありません。口頭の内容がより伝わりやすいように、資料作成はできるだけ無駄を省くことを意識しましょう。
カラフルすぎる
資料を見やすいようにと、文字や図にやたらと色を使う人も多いですが、それは逆効果です。
一見カラフルで見やすいように思いますが、あまりに多くの色が使われていると資料全体が散らかった印象になってしまいます。使う色の種類は限定し、強調したい部分とそうでない部分が分かりやすいように意識しましょう。
アニメーションの使い過ぎ
プレゼンの際に使用するパワーポイントでは、アニメーションという文字や図に動きを付けられるツールがあります。アニメーションで動きを付けることで、聞き手によりインパクトを与えることができます。
しかしアニメーションの使い過ぎると、動きだけに聞き手の意識が向き、肝心の話の内容が伝わりづらくなります。
極力アニメーションの数は減らし、本当に強調したいタイミングで使用しましょう。
ポップなイラストを使用する
プレゼン面接ではあまりポップな資料にまとめるのは控えるのが無難です。
そのため分かりやすく、親しみやすいようにとポップなイラストやコミカルな画像を使用することは避けた方がいいでしょう。
プレゼンの内容が良かったとしても、真剣さが足らないという印象を持たれかねません。
プレゼン面接を通過するためのポイント
では、プレゼン面接を通過するために必要なポイントについてみていきましょう。
時間内にプレゼンを終えられるペースで
プレゼン面接では事前に持ち時間3分、5分などのように設定されていることが多いです。それなのに時間が余ってしまったり、オーバーしてしまうのは内容を評価する以前の問題です。
しかし、時間内に収めたいからといって早口で話したり、極端にゆっくり話したりするのも印象がよくありません。
面接官に聞き取りやすいテンポでプレゼン全体を話し終えられるよう、時間配分をしっかり事前に把握しておきましょう。
ボディランゲージや、抑揚をつける
相手に話が伝わりやすくするには、ボディランゲージや話しの抑揚をつけることも大切です。
ただ棒立ちで原稿を棒読みしているようなプレゼンでは、面接官も話を聞こうという興味が沸いてきません。
そのため、面接官を惹きつけるためにも大事な部分は大きな声でゆっくり話したり、ボディランゲージを交えて話してみましょう。そうすることで面接官に情熱や感情が伝わり、心に響きやすくなります。
姿勢や視線も意識する
プレゼン内容ばかりに気が取られ、姿勢や視線への意識がおろそかになっていはいけません。
姿勢が猫背になってしまったり、視線があっちこっちに泳いでいると、自信がなさそうに映ってしまいます。
いつも以上に姿勢を正し、面接官と適度にアイコンタクトを取りながら、堂々とした態度でプレゼンしましょう。
とにかく練習する
プレゼンをより良いものにしていく一番の方法は、とにかく練習することです。何度も練習することで、自分の口や体にコツを叩きこませていきます。
一人で練習していると客観的な目線がないため、友人など第三者の目線の中で練習することが大切です。
体に覚えこませることで、本番の緊張の中でも自然と力を発揮できるようにしましょう。
プレゼン面接時の注意点
では、プレゼン面接時に注意するべきポイントをみていきましょう。
カンペは出来るだけ見ない
プレゼン面接時は質疑応答形式とは違い、カンペを見ながら発表することが可能です。
しかしカンペばかり見ながら話をすると、視線が下を向き、誰に向かって話しているのか分からない印象になってしまいます。また話す内容を覚えていないと、準備不足や本当に自分で考えた内容のかという疑心もついてしまいます。
カンペは話す順番や重要なキーワードくらいに留めて、出来るだけ見ないように心がけましょう。
「えー」「あのー」などの口癖に気を付ける
面接という緊張する場所では、自分を落ち着かせるために「えー」「あのー」という口癖が出てしまうものです。
ただそれは面接官からは自信がないように映ったり、準備不足を感じ取られてしまいます。
口癖だけでなく、緊張すると無意識に手で髪の毛を触ってしまったりという癖を持っている人もいます。本人は無意識であるため、第三者にプレゼンを見てもらい、そういった癖があれば指摘してもらうといいでしょう。
癖を出さないようにするには、繰り返し練習し、自信を持った状態で面接に臨むことが必要です。
プレゼン面接は準備の段階で決まる
一般的な質疑応答面接でも事前準備は大切ですが、プレゼン面接ではより特化した準備が重要です。
どれだけ準備と練習できたかで、本番のパフォーマンスが大きく変わってきます。
分かりやすい資料作成と事前準備でプレゼン面接を攻略していきましょう。
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