マネーフォワードケッサイ株式会社のビジネスモデル分析!BtoBの決済支援に注目【FinTech企業に転職】
近年技術革新が著しい時代ですが、特にIT分野の成長には目を見張るものがあります。ITの波は金融業界にも大きな波を波及し続けており、日々革新がアップデートされているのです。そんな成長が目覚ましいFinTech企業の中で、今回はマネーフォワードケッサイ株式会社のビジネスモデルについて解説します。未来ある企業を支えるこの企業は、どのような将来を目指しているのでしょうか。
目次
会社の概要
マネーフォワードケッサイ株式会社は2017年に設立された新しい会社です。
金融業界にテクノロジーの分野からアプローチする今話題のFinTech企業の一つとなります。
企業間取引(BtoB)にまつわる請求業務をまとめて代行を請け負うことが主な業務です。
FinTech企業とは
「FinTech」とは「Finance(金融)」と「Technology(テクノロジー)」を掛け合わせた造語。
デジタルデバイスやネットワークなど、先端のIT技術を利用した金融サービス全般を指します。
伝統的な金融業界とは違って、IT技術を用いてより革新的な金融サービスを提供しています。
わかりやすいところではオンライン決済やApplePay、LINEpayなどの決済サービスがFinTechです。
他にもブロックチェーン技術による仮想通貨など、金融に関わる新しいテクノロジーを駆使した成長著しい業界として注目を集めています。
会社も社員も若いベンチャー企業
マネーフォワードケッサイ株式会社は2017年設立ということで会社自体も若いですが、社員の平均年齢も34歳程度です。
インターン生なども取り入れているので、実際はさらに若く感じられるかもしれません。
若い力で新しい企画や技術を積極的に取り入れることに貪欲な姿勢の強い、ベンチャー企業らしいベンチャー企業といえます。
100%マネーフォワード出資企業
マネーフォワード ケッサイは「クラウド会計」や「マネーフォワード」でおなじみの株式会社マネーフォワード100%出資のベンチャー企業です。
風通しの良さやフレキシブルな特徴を持ちながらも、親会社のしっかりとしたサポートを得られるのも魅力の一つでしょう。
【GeeklyReview】マネーフォワードケッサイの口コミを見る
ビジネスモデル
実際にどのようなサービスを提供しているのかを具体的に見ていきます。
マネーフォワードケッサイのターゲットは幅広く、大手企業からスタートアップまで導入実績があります。
請求にまつわる業務を一括受託
企業間の資金のやり取りは、その会社にとってとても煩雑なものです。
実際多くの企業間取引(BtoB)では、掛け売りという支払方法が存在しています。
掛け売りでは売り手側から発行する請求書を元に、買い手企業が月ごとの購入に対して支払いをする、一種の信用取引です。
売り手側は請求書の発行や入金管理・督促業務があります。
更に新しい企業と取引する際には、信用にたる相手かどうかの与信審査などに時間や手間がかかってしまうのです。
マネーフォーワード ケッサイでは、そんな面倒な業務を一気に引き受けます。
企業側はBtoBをアウトソーシングすることで、経理部門の負担を軽減し、効率的に業務を行うことが可能です。
マネーフォーワード ケッサイでは独自のテクノロジーを用いて効率的に請求業務をこなし、代行サービスを提供することでサービス料を得えます。
企業側のメリット
中小企業や個人企業者等でも、もちろんBtoBによるマネーフローは多く、管理は必須です。
しかし多くの中小企業や個人企業では、他に専門のある社員などが担っている現状が多いのも事実。
慣れない会計業務に時間を割かれる経営者も多いものです。
そこでマネーフォーワード ケッサイのBtoB決済代行を利用することで、より本来の業務の生産性を上げることができます。
また、与信審査なども代行して行います。マネーフォーワード ケッサイが与信審査を担うことで、時間がかかる与信審査もスムーズに行うことが可能です。
ビジネスチャンスを逃さず、スピーディに新規顧客を掴むことができます。
テクノロジーの力を使ってより効率的に
金融に関わるFinTech企業で大切なのは、何といっても技術力です。マネーフォーワード ケッサイも、もちろん技術には力を入れています。
マネーフォーワード ケッサイのサービスを利用する顧客は必ずしもIT技術に詳しいわけではありません。
そのため、顧客のユーザーインターフェースの開発が必要です。
金融という企業の要である情報を扱うため、顧客は高いセキュリティ機能を求められます。
日々、新しい技術が生まれるIT業界では、セキュリティ機能についても日々高めていくことが必要です。
それらの高いニーズに応えうる柔軟でスピーディ、かつ慎重なシステム構築が必須となります。
それらを担っているのはデザイナーやエンジニア達なのです。常に最新のテクノロジーレベルを上げ、顧客のニーズに応えています。
会社が解決する社会課題
資金繰りは企業にとって大きな負担です。
企業は優れた技術やアイディアを持っていても、それだけでは成功できません。
逆にどんなに素晴らしい技術を持っていても、体力の少ない企業は資金繰りに限りがあります。
これでは生き残っていくのも難しいのです。
マネーフォーワード ケッサイは、「体力面では課題があっても成長が見込める企業」を金融面から支援していきます。
挑戦を資源と捉え、サポートを受ける企業が本業以外の事に煩わされることなく、生産性を上げる手助けをするのです。
金融面からの企業支援
企業間で行われている掛け売りの形では、月末に請求書発行するのが基本です。
しかし請求書を受け取ってからの支払いとなので、実際に売上金が企業に入るまでには少なくとも1か月以上かかってしまいます。
体力のある企業ならともかく、経営が厳しい企業にとっては、このタイムラグの資金調達が困難になることが多いです。
資金繰りに大きな時間を割いたり、場合によっては高い金利で資金を調達したりしなければなりません。
また、支払いの済んでいない取引先の倒産などによって、売り上げが回収できない貸し倒れのリスクなども存在します。
マネーフォーワード ケッサイは将来性があっても規模が小さく、資金繰りが難しい企業の応援をすることで社会に貢献していきたいと考えているのです。
ファクタリングという選択
情勢による経済活動の縮小により、企業の資金繰りにも問題が発生しています。
企業の受け取れる売掛金をマネーフォーワード ケッサイが間に入ることで、早く運転資金として調達することが可能です。
それを実現するのがマネーフォーワード アーリーペイメントというサービスになります。
マネーフォーワード アーリーペイメントは同社のサービスのファクタリングサービスです。
1か月以上かかる現金化が、最短2日で可能になります。打撃を受けている企業にとっては命綱となる可能性もあるでしょう。
また、FinTechを用いて煩雑な経理業務を効率よく行えるマネーフォーワード ケッサイのシステムは経理部門の出社時間短縮などの効果も期待できます。
今後の事業展開
日本企業には多くの問題が山積している状況です。少子高齢化や働き方改革などで、社会の形が大きく変わろうとしています。
その中でマネーフォーワード ケッサイでは、どのような事業展開が考えられているのでしょうか。
マネーフォーワード ケッサイ株式会社をより多くの企業に広く認知してもらうことで、企業に金融についての選択肢を増やすことを目指しています。
その上で、顧客に必要不可欠なビジネスパートナーでありたいとも考えているのです。
マネーフォーワード ケッサイ株式会社は新しいテクノロジーを駆使して、大手の金融企業にはできない柔軟なサービスを提供することができます。
フットワークが軽く、スピード感のあるベンチャー企業だからこそできることです。
転職採用例
ベンチャー企業と括られるマネーフォーワード ケッサイの設立当初のメンバーには、転職経験を持つ人もすくなくありません。
エンジニアや営業職、マーケティング部門にカスタマーサポート、またデザイナーなどの経験者が在籍しています。
時期によってはインターンの募集のみを行っており、中途採用の募集は行っていないこともあるようです。
無論中途採用が再開される可能性もあるため、興味のある人は是非こまめにチェックしておくと良いでしょう。
親会社である株式会社マネーフォワードからの出向、という形での募集が行われていることもあるようです。
転職ポイント
マネーフォーワード ケッサイ株式会社はどのような人材を求めているのでしょうか。
求められる人材イメージ
転職者は即戦力なので、高いスキルが求められることが多いです。
マネーフォーワード ケッサイでもそれは同様で、エンジニアやデザイナーなどそれぞれの部門での専門的なスキルを持った人材を募集しています。
もちろん金融に明るいに越したことはありませんが、それよりも大切な資質があります。
まだまだ従業員規模の小さい会社でもあるため、チームの中でいくつかの役割を兼任することも必要になるでしょう。
専門的な分野のみに興味を集約させるのではなく、幅広い興味をもち、チームの一員として役割を果たせるような人材が求められます。
やりがい
社員の年齢も若く、顧客ニーズに細やかに対応したいという姿勢が強いマネーフォーワード ケッサイ。
能力のある人には年齢立場関係なく、どんどん仕事を任せていくという方針をとっています。
自分の努力次第でどんどん仕事を任されるような職場なので、日々やりがいを感じることができるでしょう。
見える企業
マネーフォーワード ケッサイでは経営者のメッセージを始め、情報発信が数多く行われています。
専門用語が多用されているためあまり詳しくない人には難しい情報もありますが、読むことで企業イメージを理解することも可能です。
どのページでも、フレキシブルに仕事に興味を持って取り組んでいる姿勢が垣間見られます。
転職希望者にとって参考になる情報も多く掲載されているので、転職を考えている人も必見です。
真摯な姿勢の中にも、フランクでオープンな雰囲気で風通しの良い社風を感じることができるのではないでしょうか。
技術者のブログやインターン経験についてのインタビューなどもあるため、企業のイメージを肌で感じることができます。
マネーフォーワード ケッサイ技術者のブログ:https://tech.mfkessai.co.jp/
インターンインタビュー:https://note.com/mfkessai/n/nf965894eae4c#ity2O
福利厚生
厚生年金や労災保険、雇用保険など、各種社会保険が揃っています。また健康診断や、条件付きですが住宅手当なども導入済みです。
完全週休二日制で、夏季・冬季休暇や年末年始の休暇もしっかりとあります。
※2020年10月時点
まとめ
マネーフォーワード ケッサイについて解説しました。
ベンチャー企業の風通しの良い社風に、親会社のサポートが期待できる安定感を加わった、若く活気のある企業です。
日本は労働人口減少の問題や働き方の変化ニーズなど、潜在的な企業問題を抱えています。
これらの問題に金融の分野からアプローチできるFinTech業界は、この先大きな成長が見込める世界です。
将来が期待されているからこそ、多くのFinTech企業が乱立しており、競合も激しい業界でもあります。
その中でも顧客ニーズに寄り添う、柔軟な対応と新しい技術を惜しみなく吸収していく姿勢がマネーフォーワード ケッサイの武器といえそうです。
FinTech企業への転職をお考えの方は、ぜひ転職エージェントにご相談ください。
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