面接で「感動したこと」の答え方を例文付きで解説!伝え方のポイントも
面接では様々な質疑応答が行われます。経歴や志望動機を聞かれるのはもちろんですが、中では変わった質問をされる場合もあるのです。今回は「感動したこと」を面接で聞かれた際の正しい対処法を回答例をふまえてご紹介します。
目次
そもそも「感動」とは?
面接で急に「最近感動したことを教えてください。」と聞かれたら、困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
普段から感受性豊かで小さな物事にも感動する方ならともかく、冷静沈着であまり周りを気にしない方だと難しいでしょう。
また、ある映画を観て感動して泣いてしまったといった答えは面接官には受け入れてもらえません。
最初から人を感動させようとしている物事ではなく、自分で気づき感動した物事を面接官に伝えることが一番です。
そもそも感動とは、何か物事に心が動いた瞬間のことを感動といいます。
なのでどんな些細なことでもいいため、自分の心が動いたものを見つけましょう。
なぜ「感動したこと」を聞かれるのか?
面接官は時に難しい質問をしてきます。その一例で「感動したこと」があるのです。
入社を志望する会社についてや自分自身の経歴の話をしたかと思えば、急にプライベートの話となり驚くでしょう。
しかしこの質問をすることにも理由があります。
臨機応変な対応力の有無
急に「感動したこと」を聞かれると大半の人は困ってしまうでしょう。
しかしこうした急な質問にも冷静に対応できるか否かを、面接官はチェックしています。
実際に仕事を始める場合、業務上では様々なトラブルがあるのです。
そうした急遽発生した問題にも的確に応えられるかを見せつけるチャンスともなるでしょう。
単純にリラックスしてほしいだけ
面接となれば緊張してしまう方も少なくないはずです。
しかし緊張してしまえば、言いたかった言葉が出なかったり、どもってしまったりと様々なミスがあります。
そういった緊張した空間を変えるように面接官がプライベートな話を持ち出して、場を和ませてくれるのです。
大体の面接官は「面接とは関係ないのですが~。」と前置きをしてから「感動したこと」などを聞いてくるでしょう。
その場合は与えられたリラックスタイムだと思い、緊張をほぐしながら談笑を楽しむことも一手です。
個人の感受性を探る
感動した物事によって、その個人の感受性がだいたい分かります。
例えば誰だって感動することをいえば、一般的な人だったり問題の無い方と見られるでしょう。
逆に誰しも気付かないようなことに感動したのなら、繊細な人と思われるか細部に気づける人と好感触になるかもしれません。
「感動したこと」の伝え方のポイント
せっかく「感動したこと」のエピソードがあるのなら、それを的確に面接官に伝えなければ勿体ないです。
例えば「育てている花が綺麗に咲いたので感動した。」といったエピソードとしましょう。
伝え方のポイントを明確に把握して、本番に臨んでください。
本題からブレない
お花を育てたエピソードを話す際に、最後に綺麗な花が咲いたことを的確に伝えるのを忘れてはいけません。
話したい内容が思いつけばそのエピソードを話しながら肉付けをするでしょう。
そこで脱線をせずに、的確にオチまで話すことが大切です。
話している途中であれもこれも思い出し、どんどん脱線してしまえば無駄に長い話になってしまいます。
しかしエピソードに対して、重要なキーワードや話は存分に盛り込むことが大切です。
ですがそれぞれのディテールを伝えすぎて、脱線しないように気を付けるのも忘れないようにしましょう。
努力した点も重要ポイント
綺麗な花を咲かすために自分がどれだけ努力をしたかも重要なポイントとなってきます。
「適当に水を上げて放置していたら、綺麗な花が咲いて驚いた。」といったエピソードは全く感動できません。
そこでどうすれば花が健康に育っていくかを徹底的に調べ上げたなどの努力したポイントがあれば、感動してもらえるでしょう。
「感動したこと」を事前に準備しよう
面接前にはどんな質問がきてもスムーズに答えられるように、準備をする方もいるのではないでしょうか。
よくある質問は質疑応答の例があるため参考にしやすいです。
そのため事前に練習も可能ですし、追加要素も付け加えて応えられるでしょう。
しかし「感動したこと」のように突拍子もなく出てくる質問もあるのです。
そういった急に聞かれるプライベートな質問にも応えられるようにすることが大切です。
日常の中で「感動したこと」を見つけよう
プライベートな問題は日々生活している日常に潜んでいます。
何気なく見かけるニュースや新聞などのメディアに対して、もう少し敏感になれば有利です。
時事問題や経済などは会社にとっても有益な情報となるため、時事問題や経済はよく目を通しましょう。
それに対して何か思ったこと、心を動かされたことを挙げてみるのも良いかもしれません。
実体験でのエピソードは有利
もし実際に体験した出来事の中で感動したエピソードがあるのであれば、こちらの方が有利です。
自分の経験をふまえて、自分の感受性によって生まれたエピソードとなるため内容も濃くなるでしょう。
沢山思い出があるならば、前もって感動した思い出を箇条書きにするなどしていくつか挙げておきましょう。
それぞれ少し内容を肉付けしてみて、一番話しやすいエピソードを考えておくと有効的です。
「感動したこと」に対する回答例
実際に面接官に「感動したこと」を聞かれた際の回答例を見てみましょう。
また「感動したこと」の中には大きく分けて二つの回答方法があります。
一つは自分の周りを含めた「最近感動したこと」、もう一つは自分の人生において「一番感動したこと」です。
質問をよく聞き取り、質問の意図を確認してから正確に答えましょう。
最近感動したこと
最近感動したことであれば、ニュースなどから切り取っても構いません。
またスポーツが好きなら、応援しているチームに対して感動したことを応えても良いでしょう。
そのため、「負け試合と言われていた野球チームの中の〇〇選手がホームランを打ち逆転勝利をしました。」でも良いです。
そこで〇〇選手の努力した点などをふまえてエピソードを熱く語ることが出来ればより魅力的となります。
一番感動したこと
一番感動したことは自分の人生を大きく振り返ってみて、エピソードにしやすい出来事をピックアップしましょう。
受験や部活などは人生の節目となることが多いため感動したエピソードにしやすいかもしれません。
部活で例えれば、「高校生最後の大会で優勝は出来なかったが部員が泣いてくれた。」でも良いです。
優勝をしていなくても、その場の雰囲気やそれまでの努力したポイントを伝えると感動エピソードとなります。
そのため結果に左右せず、自分がそこで何を思い何を頑張ったかを的確に伝えられれば良いです。
職種別の好まれる回答例
志望する企業の職種によって、好まれる回答例があります。
どんな企業にも好まれる回答でももちろん良いですが、金融関係や保険関係などと結び付けられると更に好まれるでしょう。
志望する企業には様々なキーワードが含まれています。
各企業が掲げているミッションなどを調べてキーワードを探し、自分のエピソードに紐づけると良いです。
金融関係
金融関係ではお金のやり取りを主に行います。お金は正確さが大切となるでしょう。
そのため感動したエピソードでは、「正確さ」をキーワードをすると非常に良いです。
例えば「道に迷っている外国人に英語で頑張って正確に情報を伝えたら、凄く感謝された。」というエピソードもあります。
慣れない英語を駆使して、外国人が余計に道に迷わないよう正確に情報を伝えることが努力したポイントとなるでしょう。
他にも「お金」をキーワードとして盛り込むのも大切です。
「小さい頃から親に貯めてもらっていた貯金額が多く、欲しい物が買えた。」というエピソードも良いでしょう。
小さい頃に欲しいおもちゃやゲームを我慢してお金を貯めたという点が努力したポイントとなります。
保険関係
保険関係では人々の健康の問題を取り扱っています。そのため「健康」や「人を大切にする」をキーワードにすると良いでしょう。
例えば「身体の悪い祖母のために健康を考えてご飯を作ってあげたら体調が回復して嬉しかった。」なども素敵です。
祖母の健康問題を考えて、身体に優しい食事を考慮して手作りすることが努力しているポイントとなります。
回答する際の注意点
面接にて「感動したこと」を伝える際にいくつか注意点があります。
ただ応えるだけではなく、辻褄が合っていなければ面接官には響きません。
面接に慣れている方は、どんな質問でもスムーズに答えられるでしょう。
しかしスピーディーに答えられるだけで内容が薄いと、面接官には伝わらないのです。
他の応募者と差をつけるために、以下のことに注意して的確に質問に答えるようにしましょう。
嘘はつかない
頭の回転が早ければ、どんなエピソードも簡単に自作できてしまうかもしれません。
実際に経験したかのようにエピソードを話しても、その内容を深く掘り下げられてしまうと後で困ります。
実際のエピソードに対して、少し盛るのは話の装飾として構いません。
しかし最初から最後まで全部嘘となれば後で自分が困ることになります。
またバレていないと思っても、鋭い面接官には案外バレてしまうものです。
落ち着いて話す
緊張してしまって早口になったり、どもってしまうと面接官は上手く聞き取れません。
また当時を思い出して自分だけ盛り上がってしまうのも気をつけましょう。
本当に感動したエピソードを話している中で、当時の記憶を蘇り涙を流してしまう方もいます。
しかし面接において泣いてしまうと面接官は困ってしまうため我慢が大切です。
話している姿勢や態度で話の熱量が面接官に伝わるため、泣かずとも大切なことはしっかり伝わります。
まとめ
面接においてどれだけ事前に準備をしていても急に変化球の質問が飛んでくる場合もあります。
「感動したこと」は昨今ではよく聞かれる変わった質問ではありますが、事前の対策は可能です。
しかし「感動したこと」以外にもまだまだ変わった質問はあります。
そのため日頃から色々な物事に注目し、どんな質問にも冷静に答えられるように心がけましょう。
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