『jQuery』でできることってなに?!その特徴からメリット・デメリットまで幅広くご紹介します!
jQueryってなに?できることは何なの?という風に思っているなら今回の記事は役に立ちますよ!jQueryの特徴からメリット・デメリットまでを幅広く紹介していきます。実は意外と多くの企業や開発者がjQueryを利用しているので、これを機に注目してみてはいかがでしょうか?初心者でも入りやすいこともあり、プログラムの一歩にしてみてもいいでしょう。
目次
jQueryとは?
jQueryとはJavaScriptのライブラリです。非常にメジャーであることから、デファクトスタンダードと言われています。
JavaScriptは主にWebサイトやWebアプリケーションで使用されることが多いプログラム言語。そのため、jQueryもJavaScript同様にWebサイトやWebアプリケーションで使用されることが多いです。2006年にアルファ版が登場し、2018年1月にはバージョン3.3.0をリリースしました。
jQueryでできること3つ
DOM
DOMとはDocument Object Modelの略でありHTMLを操作するための仕様です。ドキュメントをオブジェクトのように使うモデルという意味になります。
ドキュメントとはHTMLファイルにある<p>や<img>などを指します。このドキュメントを直接操作することができるのがDOMになるのです。
たとえばDOMを利用することで、あるボタンをクリックするごとに特定の位置に移動することができます。または画像を暗くしたり明るくしたりすることも可能です。
通常HTMLファイルにあるドキュメントは簡易的に操作できないのですが、jQueryを使うことで簡易的な操作を可能としています。
アニメーション
jQueryはアニメーションも簡易的に行えます。
現在はCSS3が登場したことで、簡易的なアニメーションができますがCSS3に対応していないブラウザでは利用することができません。
jQueryはJavaScriptのライブラリであるため、古いブラウザでも対応することが可能です。タイマーを使って、アニメーションさせることで動きのあるページを作ることができます。
Ajax
Ajaxとは外部ファイルを読み込む機能です。
たとえば最近、企業ページや施設ページのアクセスにグーグルマップを載せていますよね?実はこれはAjax機能を使っているのです。
自社の地図を作成したわけでも、グーグルマップのような機能を作成したわけではありません。自身のページにグーグルマップの機能を読み込んでいるだけなのです。
Ajaxのお陰で幅広い対応ができ、簡易的にWebサイトのコンテンツを豊富にすることができます。グーグルマップのほかにもGmailやTwitter、youtubeなどもWebサイトに組み込むことが可能です。
jQueryのメリット3つ
コードを短く書ける
JavaScript自体が簡易的にプログラムできる言語なのですが、jQueryは更に簡易的にプログラムを作成することができます。
コーディングが短いので、すぐに実装できること、バグが見つかっても追いやすいという利点があります。
特にすぐに実装できる点には注目すべきではないでしょうか?現代の仕事の多くはスピードが求められており、早急な対応が必要とされています。
コーディングが短く済むのであれば、その分作業時間も減ることは確実です。効率さを求めるのであればjQueryを利用することは大きいメリットと言えるでしょう。
ブラウザごとの対応をしなくてもいい
インターネットエクスプローラーやファイアフォックス、グーグルクロームなどウェブブラウザは多様にあります。
Web関連の仕事をしている場合、特定のブラウザで何かしらの不具合が出てしまうことは良くあることです。たとえばインターネットエクスプローラーでは問題ないのにファイアフォックスではバグが発生することもあり得る話です。
この問題は各ブラウザごとに仕様があるために起こることです。しかし、jQueryを使う場合は気にする必要はありません。
それぞれのブラウザごとの挙動を吸収してくれているため、開発者は純粋にコーディングに集中することができるのです。
豊富なプラグイン
プラグインとは拡張させるためのプログラムといえばわかりやすいでしょう。ゲームでわかりやすく解説するのであれば、魔法使いに火の魔法書を読ませて、火の魔法を使えるようにするということです。
jQueryのプラグインもまた、何かしらの処理や効果をプラグインを付けることで対応できるようになるのです。
jQueryにはさまざまなプラグインがあります。
たとえばスライドバーを簡易的に作成できるプラグイン、クリックすると波紋が出るように機能追加することができるプラグインなど多岐にあふれています。
フリーで手に入るプラグインもあるため、究極的なことを言ってしまえばないものがないと言ってもいいかもしれません。
jQueryのデメリット
処理が遅くなる場合がある
通常のJavaScriptで書いたほうが早い場合があり、場合によってはjQueryではなくJavaScriptで書くという対応も求められることがあります。
jQueryだと処理が遅くなる理由には主に2つの点が挙げられます。
・jQueryの読み込みが発生するため
・jQueryを使って無駄な処理を発生させている可能性があるため
この問題については一長一短で、速度を気にしないのであればjQueryを使ってもいいでしょう。ただし、速度を気にする場合はJavaScriptで対応することが求められます。
また、jQueryの使い方にも注意する必要があります。
簡易的にコーディングできるため、何となくでも動いてしまいます。しかし、実際には無駄な処理を多くしてしまい、結果的に処理速度を遅くしている可能性が考えられます。
他のライブラリと共存しにくい
WebサイトやWebアプリケーションの開発において、jQuery以外にも多数のライブラリが存在しています。しかし、多くのライブラリはjQueryとの共存ができないというのが事実です。
簡単にまとめると、ライブラリ同士の考え方が違うために共存ができないからです。他のライブラリを使っている場合はjQueryは使えないくらいの考えを持った方がいいでしょう。
jQueryの将来性
jQueryのメリットとデメリットをご紹介していきました。
では、それらを踏まえたjQueryの将来性はどうでしょうか。jQueryがよく使われる場面や今後のキャリアパスについてご説明します。
直近の需要と長期的にみた需要
結論から言うと、jQueryの需要はまだまだ高いと言えるでしょう。
現在需要の高いJavaScriptによる開発において、jQueryが多く使用されているためです。
jQueryの特徴であるように、HTMLとCSSが簡単に操作できるおかげで作業が効率よく進むため、シンプルなwebサイトの制作などに多く使われ、今後もニーズがあるでしょう。
しかし、長期的にみて今後数年で需要が増えていくとは少し言い難いです。
というのも、現在新しいフレームワークが多く登場し、デメリットでもご紹介したようにjQueryは他のライブラリと共存しにくいため進化の早いIT業界においては今後も需要が安定するかは分からないのです。
jQueryはエンジニアのキャリアパスに必要?
エンジニアのキャリアパスを考えた際に、jQueryの知識や技術は必要なのでしょうか。
先程お伝えしたようにシンプルなwebサイトの制作では現在も多く使用され、求人広告でもjQueryをフレームワークとして採用している企業が多いです。なのでwebページを作りたいのであれば、jQueryを勉強する価値があると言えます。
反対に、もしwebアプリの開発をしたいのであればReactやAngularJS、Vue.jsといった別のフレームワークや別の言語を使用した方がいい場合もあるので、進みたい方向性によって勉強するものを使い分けていくことが重要です。
まず最初にファイルを読み込もう
jQueryは、あくまでもJavaScriptプログラムの1種です。そのため、利用する折にはjQueryファイルを読み込まなければなりません。
読み込む方法は以下の2種類があります。
・ファイルのダウンロード
まずjQuery公式サイトにアクセスし、ファイルをダウンロードしましょう。そして、scriptタグの部分にjQueryのファイルが配置されているパスの名前を入力します。以下の記入例を参考にしてください。
<script src=”パスの名前/jquery-min.js”></script>
パスの名前は、ファイルが保管されている場所を示す役割を果たしています。間違えないよう入力しましょう。
記述ミスがなければ、ファイルの利用が開始可能です。
・直にjQueryファイルを指定
こちらの方法はいたってシンプルです。jQueryが公開している公式ファイルパスを利用します。ダウンロードする手間がかからず気軽に利用できるため、おすすめです。
<script src=”https://code.jquery.com/jquery-3.2.1.min.js”></script>
HTMLに上記のコードを追加入力するだけで、ファイルを利用できる環境が整えられます。
因みに、どちらの方法も</body>の直前に記す書き方が望ましいです。
「jquery.js」と「jquery.min.js」の違い
一般的にjQueryファイルの形式は、「jquery.js」と「jquery.min.js」の2種類があります。それぞれの違いは、圧縮版か否かということです。
そもそも「min.js」と記されたファイルは、圧縮版を意味しています。
つまり「jquery.min.js」は、改行など運用開始後に不要となる部分が全て削除され、容量を最小化しているのです。そのため読み込みに時間を要さず、快適に動かせます。
実際に運用する際には、非圧縮版の「jquery.is」ではなく、圧縮版の「jqery.min.js」を準備しましょう。
jQueryの書き方
jQueryの書き方は、「HTML要素に対して実行したい処理が何か?」という形が基本です。
具体的にはどのようにプログラミングを進めるのでしょうか。「h1要素」に対する「文字列の変更」を想定し、以下に手順をまとめました。チェックしていきましょう。
1)まずセレクションと呼ばれている記号「$(‘’)」の中に、「h1要素」を追記します。記載方法は以下の通りです。
$(‘h1’)
2)続いて、実行したい処理の内容を示します。文字列の変更は、「text(‘Hello World’)」で表示することが可能です。
3)最後に上記2つのコードを連結させ、以下のように記載します。
$(‘h1’). text(‘Hello World’);
これで処理の対象の指定、実行したい処理の内容の明記が完了します。尚、この一連の作業はセレクタ指定と呼ばれていて、jQueryプログラミングにおける多様なメソッドの根幹です。プログラミングを始める際、先ずマスターしましょう。
jQueryは今後も幅広い仕事で使われる
jQueryでできることやメリット、デメリットをお伝えしました。
jQueryは実際の求人広告でもフレームワークとして採用している企業が多く、今後も幅広い仕事で使われます。特にWebサイトやWebアプリケーションにおいては多くの求人を募集している事情も見逃せません。スマートフォンやタブレットの普及により、Web関連の開発は高い需要があります。
jQueryは簡単に実装でき、幅広い仕事を受注するうえでも覚えて損はない言語の一つと言えるでしょう。
また、jQueryから学んでJavaScriptもできるようになれば、更に幅広い仕事を行うことができるでしょう。もし、jQueryに興味が出ましたら一度勉強してみてはどうでしょうか?
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