インフラエンジニアにおすすめの言語を紹介!学習方法も解説します!
ネット環境を守るインフラエンジニアへ大きな変革が押し寄せています。PythonやRubyといった最新の人気プログラミング言語のスキルが必須の時代になっていく予想です。インフラエンジニアもプログラミング言語を知っておくべき理由と学習方法について解説していきます。
目次
インフラエンジニアにプログラミングスキルが必要な理由
インフラエンジニアも今後はあらゆるプログラミングスキルの習得が重要課題となるでしょう。
インフラエンジニアの主な仕事内容はインフラの構築・保守・運用の3点です。これらの業務には障害があった時の対応やコマンド自動実行なども含まれています。
その際にプログラミングスキルは大いに関係して必要性があります。
クラウドが普及し、コードによる設定が一般化
今やクラウド環境が進んでいる時代となり、ITインフラもオンプレミス型からクラウド型への移行が進んでいます。クラウドの技術にも対応できるインフラエンジニアこそがこれからはますます活躍できると予測されています。
クラウドでの仮想インフラはそれまで複数のサーバーを手動で動かしていた手間をプログラミングで制御することが可能となりました。
クラウド化が進んでいくことで同時に軽量プログラミング言語(LL言語)の理解と取り扱いができる専門性が高まっています。
SREという職種やIaCという考え方の登場
IT業界には新しい職種や技術が常に生まれてきています。システムの安定的な運用を担当するSREという職種は、インフラエンジニアから目指せるキャリアパスの1つとして定着してきています。
また、クラウドの普及によりIaC(Infrastructure as Code)という考え方も普及してきました。
IaCとはインフラ環境の管理をコード化することにより、設定環境に再現性や汎用性を持たせる考え方です。スピード感をもってインフラ環境を構築、運用することができるため、注目されている技術の1つです。
インフラエンジニアがプログラミングを学ぶメリット
今までのインフラエンジニアの業務内容は定番な流れのまま完結していました。サーバー設定・OSインストール・機器マウント・ケーブル敷設といったプログラミングの知識がなくてもできる内容です。
そのためプログラマーのように言語の理解やコーディングをする必要がなく、ひたすら決められた業務を延々と続けていた経緯があります。
しかし近年になってインフラエンジニアにもプログラミング知識を求める風潮です。
ではインフラエンジニアがプログラミングを学ぶとどのようなメリットが生まれるのでしょうか?
エンジニアとしてマルチにこなせる
充実したスキルを備えたエンジニアはあらゆる側面からでも活躍できます。
既存ではサーバーエンジニアやネットワークエンジニアといった分類をしていますが、現場で複数のタスクを併用する機会も多くなっています。ますますフルスタック化への期待が高まっているからです。
インフラエンジニアがインフラ構成の視点で考えるのは当然ですが、システム全体について見渡せる能力があれば需要はますます高まります。
そのためにも各種あるプログラミング言語を使いこなせるインフラエンジニアが重宝されるはずです。
作業時間が効率的に短縮できる
インフラエンジニアがプログラミングもできると仕事の効率が数段向上します。中でも時間の短縮につながるのがメリットです。
本来ではインフラを構築する際にサーバーを手作業で管理していたのが当たり前でした。しかしサーバー設定の台数が増えればその分の行程もかかります。
もしそれまでの手作業をプログラミングで自動化ができれば、作業時間が短縮され効率のよい仕事ができるのです。
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インフラエンジニアが学んでおくべきプログラミング言語
プログラミングを学ぶことによりインフラエンジニアも可能性を広げられる時代になりました。
しかしプログラミング言語は複数存在するため、どの言語学べばよいか悩みどころです。
そこでインフラエンジニアが学んでおくとよいプログラミング言語について解説していきます。
Python
Pythonは今IT業界で最も興味深く扱われているプログラミング言語です。初心者から学べて実用性のあることが特徴といえます。
インフラ業務内でもサーバー自動化で用いられている機会が多く、インフラエンジニアの中でも人気の高さを誇ります。
他にもAI・データサイエンス・統計・ディープラーニングなどの分野で用いられている注目の言語です。
Ruby
Rubyは日本人のまつもとゆきひろ氏が考案したプログラミング言語です。
見やすくシンプルなコーディングが実現できるためプログラミング入門者にも最適です。
上述したPythonとともに、Rubyもインフラ構築で扱う構成管理ソフトのバックエンド言語として採用されているので、インフラエンジニアに向いている言語といえます。
Shell
シェルスクリプトはインフラエンジニアであれば触れることも多い言語です。特にBashはUnix上でのコマンド操作を効率的に行えるようになるため、よく利用されています。
他のプログラミング言語と比較してもシンプルな構成であり、日常の業務にも活かしやすいため、現段階でプログラミングにほとんど馴染みのないインフラエンジニアの方はシェルスクリプトから始めても良いかもしれません。
Java
Javaも近年多くのプログラミングで用いられている言語です。システム開発の現場では広く用いられています。
ただしマスターするまでには多少時間を要することがデメリットです。そのため高度なJavaを習得することで他の言語がスムーズに学びやすくなるともいわれています。
ニーズが高く開発現場での活用が目立つ言語です。
PythonとRubyのおすすめな学習方法
PythonとRubyはどちらも共通して初心者から学びやすいという特徴があります。しかも近年注目度が高い言語で、ありとあらゆる教育設備も整いつつあります。
特におすすめできる学習方法は入門書を一冊購入し徹底的に読み込むことです。そして本を読んでおおよその理論が理解できたらそれを実際の応用してみるのが一番の近道です。
具体的に言語を使ってコーディングをしプログラムを作ってみると運用方法が理解できます。
書籍以外にはeラーニングや動画サイトなどで初心者向けの講座を公開していますので、できる限り視聴してみるのもおすすめです。
インフラエンジニアに役立つその他のスキル
今後のインフラエンジニアに必要となるスキルはプログラミング言語だけに限ったことではありません。
一見すると地味な現場で活躍する職人気質な業種と思われがちです。しかし実際にはあらゆる知識とスキルが要求される刺激の多い仕事だといえます。
意外とITエンジニア全般の知識とは直接関係がないものほど実践で役立っているようです。
ここでは言語以外に今後必要性があるインフラエンジニアのスキルについて簡単に解説します。
コミュニケーションスキル
どのような職種・業種でもコミュニケーションスキルはなくてはならないものです。
それはインフラエンジニアの世界でも同様だと考えておきましょう。インフラエンジニアの現場ではチームで進行するケースがほとんどです。各メンバーとの連携を取るのが実情といえます。
また顧客からの要望に耳を傾け状況報告する機会もあるので、コミュニケーションのスキルは欠かせません。
トラブルへの対応力
24時間毎日サーバーは稼働しているので故障・アクセス集中によってトラブルが生じることも考えられます。
そのためインフラエンジニアにとっては緊急対応も業務の一貫です。常に敏速で正確な対応が求められます。
起こりやすいトラブルへの処方については日ごろからチェックしておく必要があります。
英語力
インフラエンジニアに英語スキルは意外に思われますが実際の現場では必要性が考えられます。
特に重要なのは会話力ではなく英文の読解力です。インフラ上のトラブルが生じたら機器に関するマニュアルを確認しなければなりません。
中には海外の製品を取り扱っている個所もあります。英語の読解力があるかないかで解決の糸口をスピーディに得るのにも影響があるからです。
また最新のIT情報はほぼ英語圏から発信されるため、いち早くキャッチするのにも役立ちます。
まとめ
インフラエンジニアはIT全般の豊富なスキルを生かして業務を行います。大手企業などのサーバーをただ点検するだけではなく、クラウド社会に対応できる柔軟な考え方も必須です。
その中でもプログラミング言語は大きな影響がありインフラを扱う業種でも求められる時代に入りました。
またネット環境が進歩する中で注目されているプログラミング言語の代表格がPythonとRubyです。どちらにも特徴はありますが初心者から入りやすい共通項もあり人気があります。
インフラエンジニアの職に興味がある場合には、まずPythonかRubyをマスターして実践で生かせることが重要です。
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