転職面接で「座右の銘」の答え方を解説!面接官の意図や心をつかむコツは?おすすめの言葉と回答例も紹介
転職面接でよく質問される「座右の銘」の答え方を解説します。また、その質問をする面接官の意図や回答例、探し方に関してもあわせてご紹介しますので参考にしていただけますと幸いです。「座右の銘」は常に身近にある言葉ではありますが伝え方も重要です。面接官の心をつかむためのコツとともにみていきましょう。
目次
転職面接で「座右の銘」の答え方
座右の銘とは、常に自分の身近に書き記しておき自分の戒めとする言葉のことです。
つまり、あなたが最も大切にしており心の支えになっている言葉と言い換えてもいいでしょう。
面接では、「あなたの座右の銘は何か」と聞かれることがよくあります。
そんな座右の銘を上手に伝える4つのポイントをみていきましょう。
なぜその言葉を選んだのか理由を伝える
なぜその言葉があなたにとっての座右の銘なのか、しっかりとした理由を伝えてください。
面接で答える順番としては、初めに座右の銘を答えてその後に選んだ理由を話すと論理的に伝えることができます。
ただ単にかっこいい言葉だから、共感できるフレーズだからという理由は深みがないと思われるでしょう。
言葉を選んだ理由が曖昧なら面接官を納得させることはできません。
身を乗り出して話を聞いてもらえるような理由を考えてください。
言葉の意味も調べておく
座右の銘でよく使われるのはことわざや四字熟語です。
当然のことですが、その言葉の由来や意味は正確に把握しておきましょう。
言葉の意味も分からないのに座右の銘にしているという状態は矛盾しています。
座右の銘とはあなたの心の支えであり戒めとなる言葉。
いわば、行動や価値観の軸になる言葉です。
言葉の由来や意味が分からない曖昧な状態では、適当な人物と評価されてしまうでしょう。
面接官の印象にいい意味で強く残るためにも、言葉の意味はしっかり調べておいてください。
座右の銘を生かせたエピソードも面接では伝える
これまでの経験の中で座右の銘を生かせた場面を伝えましょう。
実際に座右の銘が生きたストーリーを盛り込むことで、あなたの個性や価値観がみえてきます。
座右の銘とあなた自身のイメージが結び付けば、面接官としてもあなたの人物像をイメージしやすくなるのです。
面接では限られた時間の中で自分自身を最大限アピールしなければなりません。
それぞれの質問に対して具体的に答えることが面接突破のカギとなります。
座右の銘も同じで、具体的なエピソードを話すことであなたの魅力や価値観を同時に伝えましょう。
座右の銘を仕事に結び付けてみる
座右の銘を仕事と結び付けられると、さらに印象が良くなることが期待できます。
まずは座右の銘とその言葉を選んだ理由をこれまでの経験に結び付けてアピールする。
そして最後に社風や企業理念、仕事と結び付けることであなたの熱意がより一層伝わります。
たとえありふれた言葉でも、バックグラウンドが充実していればあなたの魅力は最大限アピールできるでしょう。
座右の銘を仕事と結びつけるのは難しい場合もありますが、うまくまとめることで面接官の印象に強く残ることができます。
面接で座右の銘を質問する意図は?
そもそもなぜ面接で座右の銘を聞かれるのでしょうか。
面接官としても、よく耳にすることわざや四字熟語が出てくることは予想しているはずです。
それにもかかわらず敢えて座右の銘を質問する意図は何なのか掘り下げてみましょう。
人物像を知るため
座右の銘はあなたがどんな人物であるか知るための指標となります。
いつも身近にあり心の支えになっているのが座右の銘です。
面接官は、短い時間の中であなたの人柄をできるだけ詳しく知りたがっています。
また、座右の銘はあなたの行動原理を知る手がかりにもなるのです。
たとえば緊急事態が発生したとき、物事を客観的に捉えて冷静に行動するのか、あるいはリーダーシップを発揮して皆を先導するのか。
あなたが選んだ座右の銘は行動原理と結びついているため、仕事においてどういった行動をするのか見定めています。
価値観を知るため
座右の銘はあなたの軸となる言葉です。
採用する側としてはあなたが何を軸に行動するか把握しておきたいもの。
人間は窮地に追い込まれたときその人の本性が現れます。
困難な壁をどう乗り越えるか、難しい判断を迫られたときどう行動するか、理不尽にどう立ち向かうか。
人の価値観はそう簡単に変わるものではありません。
行動の軸となる座右の銘を知ることで、あなたがどのような価値観を持つ人物なのか、今後一緒に働くために見極めているのです。
座右の銘で面接官の心をつかむコツ
座右の銘で面接官の心をつかむために、あなたの実体験を交え情熱を持って伝えることです。
かっこいい言葉だから、魅力的なフレーズだからという理由では座右の銘として成り立ちません。
エピソードに具体性がなく、ありきたりな内容であれば面接官の心には響かないでしょう。
言葉自体はありふれたものでも、あなたが本当に大切にしている言葉だということが伝われば自ずと評価も高くなります。
大切なのはあなたの伝え方です。
面接におすすめの座右の銘をご紹介
転職面接で使えるおすすめの座右の銘を、ことわざ・四字熟語・偉人の言葉と3つに分けてご紹介します。
まだ座右の銘が見つかっていない人はぜひ参考にしてください。
ことわざ
・塵も積もれば山となる:一つひとつは小さなものでも、積み重ねればやがて大きな成果につながる
・継続は力なり:地道に努力すれば、いつか必ず目標を達成できる
・艱難(かんなん)汝を玉にす:人は逆境や困難、苦労を乗り越えて成長する
・情けは人の為ならず:人に親切にすればいずれ自分へいい形で返ってくる
・聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥:知らないことを恥じ人に聞くことを躊躇っていると、一生無知な恥を抱えたまま生きることになる
四字熟語
・有言実行:発言したことは何が何でも成し遂げる
・一期一会:一生で一度しかないと考えて出会いを大切にする
・七転八起:何度失敗してもめげずに立ち上がる
・一意専心:他のことに心を乱されず1つのことに集中する
・臥薪嘗胆:目的を達成するため困難や苦労に耐える
偉人の言葉
・失敗したことのない人間は、挑戦したことのない人間である(アインシュタイン):失敗を恐れずどんどんチャレンジする
・私にとって最悪なことは、皆と同じになるということ(アーノルド・シュワルツェネッガー):人と違うことを恐れない
・他人からされて怒るようなことを人にしてはいけない(ソクラテス):自分がされて嫌なことは他の人にとっても嫌なこと
・毎日を人生最後の日だと思って生きれば、いつか必ずその日は来るだろう(スティーブ・ジョブズ):悔いがないよう日々全力で生きる
・何か素晴らしいことを達成するための努力は、決して無駄にはならない(夏目漱石):一見すると無駄なことでも努力は糧になる
座右の銘の回答例文
私の座右の銘は「継続は力なり」です。
前職では未経験からエンジニアに挑戦しました。
独学でプログラミングを学んだのですが、何度も躓いたり細かなエラーが見つかったりと、思うように勉強が進みませんでした。
何度かあきらめかけたのですが、絶対諦めないという気持ちでコツコツ勉強を続けたのです。
毎日地道に努力を続けた結果、ついに自作のスケジュールアプリを開発することができました。
何度も挫折しそうになりましたが、インプットとアウトプットを繰り返すことで次第に力が付いてきたと実感できました。
小さな努力を積み重ね、大きな成果を成し遂げたときの達成感は今でも忘れられません。
人と被らない座右の銘を見つけよう
できれば人と被らない座右の銘を見つけたいところ。
座右の銘と絡めた経験やエピソードは独自のものでも、座右の銘が人と同じ言葉であれば印象が半減してしまいがちです。
面接官はこれまでたくさんの座右の銘とそのエピソードを聞いてきました。
いくら素晴らしい実体験でも、言葉が同じであれば差別化を図ることは難しくなります。
座右の銘が被ることは悪いことではありませんが、オリジナリティを出すためにもできるだけで人と違う言葉を選んでください。
面接で答えられる座右の銘の探し方
ことわざや四字熟語、偉人の言葉はいまいちしっくりこないという人もいるでしょう。
また、いくらエピソードが独自のものでもありふれた言葉は使いたくないと思われるかもしれません。
そんなあなたのために、面接官の心に刺さる座右の銘の探し方をご紹介します。
辞典から見つける
ことわざや四字熟語は、短いワードにたくさんの意味が凝縮されているので座右の銘にぴったりです。
ただ、一期一会や粉骨砕身など多くの人が選びがちな言葉であふれています。
他の人と被らない言葉を見つけるために、四字熟語辞典やことわざ辞典を読んでみましょう。
辞典にはあなたが知らない言葉やあまり世間に知られていない言葉がたくさん載っています。
思わぬ素敵な言葉に出会える可能性がありますから、一度辞典を読んでみてください。
座右の銘にする言葉を決めたら、その言葉の意味や成り立ちも一緒に調べておきましょう。
尊敬する人物から見つける
座右の銘はことわざや四字熟語、過去の偉人の言葉に限定する必要はありません。
あなたが好きなスポーツ選手や歌手、タレントなどの言葉から選んでもいいのです。
尊敬する人物や好きな人の言葉は心に響くもの。
好きなことを話すときは自然と熱がこもりますから、面接官にあなたの人柄を伝えることにもつながります。
過去の偉人よりテレビなどで見かける有名人の方が、感情移入しやすく価値観も重ねやすいでしょう。
あなたの行動の軸と照らし合わせて、ぴったりくる言葉が見つかれば座右の銘にしてください。
まとめ
座右の銘はあなたの心の支えであり戒めとなっている言葉です。
面接官にとっては、あなたの人物像や行動の軸、価値観を知るための指標となります。
座右の銘はことわざや四字熟語、偉人の言葉が使われることが多いです。
たとえよく耳にする言葉でも、情熱が伴っていれば高評価をもらえること間違いなし。
もし座右の銘が見つからなければ、あなたが好きなスポーツ選手などの言葉を探してみてください。
座右の銘にまつわる具体的なエピソードや経験を話すことで、あなたの魅力を最大限伝えましょう。
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