「転職はタイミング」希望条件を妥協する必要はない|顧客サービスの運用管理から、自社医療サービスの立ち上げへ
ギークリーの転職支援サービスを利用して転職された方へインタビューを実施し、転職活動の体験談をお届けする本企画。第5回は制作会社で複数のクライアントを請け負うなかで、1つのサービスの立上げから向き合っていきたいと考え、ご転職に至った小林さんです。事業会社の面接においてどんな質問があったのか、小林さんがどのような受け答えをしたのか、事業会社への転職を考えている方は必見です。転職における「ご縁」を感じられる今回のご転職の体験談、ぜひご一読ください!
目次
35歳 プロダクトマネージャー兼プロダクトオーナー(2022年4月時点)
デザイナーをご経験された後、Web ディレクターとしてクライアントのオウンドメディア運営と自社の新規事業を担当。メディアの戦略設計やKGI・KPI の作成・提案、施策の実行、新規事業の業務フロー構築等をご経験されました。転職後は、株式会社エクスメディオのPdM兼POとして既存サービスのグロースと新規サービスの立ち上げをご担当されています。
新規サービスの立ち上げからグロースに集中できる環境を求めた転職活動
―まずは小林さんのご経歴からお願いします。
小林さん:もともとデザイナーからキャリアをスタートしています。広告デザインの会社でグラフィックデザイン7年と、Webデザイン2年を経験した後、前職でWebディレクターやWebマーケターの仕事をしてきました。一貫して受託制作のキャリアが長いのが特徴です。
―これまでもご転職自体はされていますが、エージェントを利用したのは今回が初めてでしたね。
前回の転職でも転職エージェントで話を聞きましたが、単純なWebデザインやサイト制作の経験だけでは難しいとのことだったんです。なので前回は転職サイトを使って転職しました。
今回はある程度キャリアを積んで来た自覚もあったので、求人も紹介してもらえるだろうと思っていましたし、前職で採用にも絡んでいたこともあって、年収交渉や入社日の調整もしてもらえることを知っていたので、エージェントにお願いしようと。
―順調にキャリアを積めてきたなかで、今回はなぜ転職をお考えになられたのでしょうか。
前職では受託でのディレクター・マーケター業務と自社ECサービスの立ち上げを掛け持ちしていたんです。ただ僕としては自社サービスに集中したいという想いがあり転職を考えました。
自社ECの運営に加えて多くのクライアントを担当していたのですが、僕が働ける時間にも限度があるじゃないですか。一つのサイトにかけられる労力が少なくなっていくことに歯痒さがあって、もっと一つのサービスを伸ばすことに集中したいと思うようになりました。
―だから事業会社を希望されていたのですね。
そうですね。あとは、新規事業や新規サービスの立ち上げに関わりたいという希望もありました。これは新規事業の立ち上げ経験が豊富な知り合いから「新規事業に向いている」と言われたことがきっかけですね。
―どんな資質が新規事業に向いていると言われたのか気になります。
何でもやるところだと思います。前職のECサービスの立ち上げでは、Webディレクターやマーケター業務だけではなく、梱包資材の調達やデザイン、物流の管理や社内の業務フロー構築などもやっていたんです。自分の専門外の分野でも必要があればやるので、その点で向いていると言われたのではないでしょうか。
転職活動を通して自分の強みと弱みを再確認
―求人の紹介は希望通り受けられましたか。
そうですね、利用したエージェントのなかではギークリーの求人が一番希望に沿っていたと思います。
事業会社で新規事業や新規サービスの立ち上げに関われそう、なおかつWebディレクターというよりWebマーケターに近い仕事ができそうな求人を複数選べました。
―転職エージェントから求人の紹介を受けてみた感想を教えてください。
まずは希望に沿った求人をいただけて良かったです。あとは制作会社の求人を推されなかったこともすごくいいなと思いました。他に利用したエージェントでは、大手制作会社のWebディレクターやクライアント先に常駐するWebディレクターの求人の紹介が多くて、結局連絡とらなくなっていたので。
ギークリーの担当の方は、その後のやり取りもレスポンスが早くて安心感がありましたね。
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―実際の転職活動のお話に移ります。新規事業のポジションは難易度も高いと思いますが、その点で苦労したことはありましたか。
僕の経歴だと、強いビジネス視点をもって事業を立ち上げられる人材を求めている会社に対しては力不足を感じました。そもそも面接にたどり着かなかったり、面接しても力不足だったり。事業としてどうマネタイズするかという視点や経験はまだ弱いなと思いました。
反対に、サービスの立ち上げなら僕の経験が活かせるとも感じましたね。
―面接でのやり取りにはどんな違いがあったのでしょうか。
ビジネス視点が求められるポジションだと、事業家として何をやりたいかや、どんな事業をやりたいのかといったスケールの大きな質問が多かったです。バイタリティのある方を求めていたのかもしれませんが、抽象度の高い質問をされることが多かったですね。
―一方で小林さんの志向性はサービスを成長させるための手法に向いていたということですね。
そうですね、僕は事業としてこれがやりたいという気持ちはあまりなくて。大きな目的を達成するための新規サービスの立ち上げや、実現したら面白いんじゃないかという仕組みを提案して実際に進めてきたことが強みでしたし、そこをやっていきたいとも思っていましたね。
転職活動はタイミング。一度辞退した会社から再度のオファー。
―希望されていた事業会社であるエクスメディオ社から内定となりましたが、面接ではどんなことを話していたのでしょうか。
サービスをグロースさせられる印象を持ってもらえるように、制作スキルよりも、クライアントとKGIを握り、KPIを達成するためにどんな施策を行ってきたか中心に話しました。KPI達成、KGI到達のために努力できるイメージを持ってもらえたのではないかなと思っています。
―エクスメディオ社のどこに魅力を感じていましたか。
サービスと、会社が掲げる「テクノロジーの力で、世界の健康寿命を5年延ばすという」というミッションです。どれだけサービスを伸ばしても困る人がいないということに惹かれていました。
教育業界と不動産業界で仕事をしたことがあるのですが、教育は普及させるだけプラスになるのに対して、不動産はまだ住める家でも壊してマンションを建てるという循環があって。その経験から、売るための無駄なものづくりはやりたくないと思っていたんです。
エクスメディオの『ヒポクラ × マイナビ』は、医師同士が悩みや問題を解決し合って臨床力を高めるためのサービスなので、どれだけDAUやMAUを上げても困る人がいないんですよね。さらに、その先にいる患者さんにも貢献できる。そこが魅力的でした。
―ただ実は、最終面接前に一度選考を辞退されていますよね。
そうなんです。前職の仕事が忙しくなったことと、前職の業務内容が変わりそうだったことが主な理由です。
あとはエクスメディオの面接で「なんで医療業界に入るの?」と医療に対する本気度を聞かれて、「業界経験がない自分がやっていけるのか」と、少し尻込みした部分も正直ありました。面白い事業だとは思っていましたが、僕は医療業界への想いよりサービスの立ち上げに興味があったので。
―その考えも正直に伝えられたからこそ面接は合格だったのかもしれませんね。
辞退連絡をした後、エクスメディオ社から再度の面談の打診がありました。そのときはどんな気持ちでしたか。
すごく嬉しかったですね。タイミング的に、前職の業務内容が変わる話が全く進展せず、エクスメディオを辞退したことを「しまった」と思っていたときだったので。
「ご縁がなかったんだ」と受け入れようとしていたときに、ギークリー経由で「もし懸念点があるならもう一度話をしましょう」と連絡がきたので、びっくりした反面すごく嬉しかったです。こんなことあるんだと思いました。
―「ご縁」はあったということですね。その後の面談では何をお話されたのでしょうか。
僕としては、医師を相手にするという点で、例えば特殊な会員獲得の方法があるのかが不安だったんです。一度そういう仕事をすると、次のキャリアも医療に絞られるのかなとか。
なのでそこを正直に聞いたところ、一般的なWebサービスの開拓手法やCRMと特別な違いはないという回答でした。もちろん属性はあるので、ユーザー理解は会社としてもフォローしますというお話もいただいて。
それで懸念は払しょくできましたし、再面談のオファーをいただいた時点で気持ちは傾いていたので、あとは最終面接を受けてそのまま決めました。
新規サービスを通して医師の臨床力を高めていきたい
―現在の業務内容を教えてください。
現在はプロダクトマネージャーとプロダクトオーナーを兼任しています。
一つは『ヒポクラ × マイナビ』のサービスの方向性の整理や、MAU向上のための施策の立案です。
もう一つは、血液内科向けの新サービスの立ち上げを担当しています。5月にリリース予定なのですが、その次のバージョンの準備も担当していて、すごく良い経験ができていますね。クライアントである医師の方を向いて、さらにサービスを伸ばすための仕事が出来ていることも、転職してすごく良かったと思っています。
―どんな時にやりがいを感じますか。
細かいところだと、自分が立てた施策で少しでもユーザーが動いてくれたらすごく楽しいなと思います。少し前にも、メールで休眠顧客向けに新サービスを案内したところ、新規会員の登録数が右肩上がりに伸びたんです。こういった経験に楽しさを感じますね。
―今後の意気込みを教えてください。
今は血液内科に特化して、ドクターtoドクターで情報を発信する新サービスを立ち上げています。医師しかいないプラットフォームを創れる会社は多くないと思うので、先生方と一緒にその世界をうまく作っていきたいです。
血液内科の専門医は多くなく、施設によっては血液内科の先生が1人や2人しかいないところもあります。コロナ禍によって先生方同士の情報交換の機会がすごく減っているようで、もっと多くの先生方と情報共有ができたら良いのに、というコメントを多数の先生方から頂いています。
こういった悩みをエクスメディオのサービスで解決して、先生方の臨床力を高められたら、最終的には患者さんの健康寿命に繋げられるかな、と思っています。
―最後に、キャリアに悩まれている方向けにメッセージをお願いします。
そうですね、僕は今回の転職活動を経て、希望条件を妥協する必要はないと思いました。
希望年収に対して「絶対無理です」と反応されたり、希望から逸れた制作会社を紹介されたりもしたので、「やっぱり制作会社しかないのかな」と思ったときもありましたが、ご縁もあって今は良い会社に転職できています。なので、希望条件は変えずに自分の思いに忠実に転職活動をしてもいいんじゃないかと思います。
―エクスメディオでの更なるご活躍を願っています!本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました!
担当コンサルタントより
小林様においては業務面のご希望に加えご年収UPも叶えられました。ご入社後に「充実した毎日を送れており本当に転職して良かった」とのご連絡をいただけた事を、心から嬉しく感じております。
エクスメディオ様においては、企画ができるWebディレクターというなかなかいらっしゃらない方を求めていた所、小林様という非常にマッチした方をご紹介できました。小林様から一度辞退の連絡があってもどうしてもお会いしたいと返信があるくらい理想的なご紹介ができ、非常に良いご支援だったと感じております。
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