【アンケート調査】年収300万円から400万円のIT人材ほど「全日出社」している傾向に!年代・年収ごとに見るコロナ禍のIT人材の働き方
弊社ギークリーでは、9月から10月にかけてサービスをご利用いただいたエンジニア、クリエイター、ゲーム人材の方を対象に「IT人材の働き方」についてアンケート調査を実施しました。
コロナ禍初期よりも情勢が落ち着いてきて、完全在宅勤務からだんだんと出勤回数が増えたり、勤務状況が変化して行く中で、IT人材の求職者は実際はどのように感じているのか。
今の働き方を変えたい、他のIT人材はどのような働き方をしているのか情報収集したいと考えている方は是非ご参考ください。
アンケート概要
「コロナ禍のIT人材の働き方」についてアンケート調査を実施。
【調査対象】弊社を利用されたエンジニア・クリエイター・ゲーム人材
【対象人数】450名(有効回答のみ)
【調査期間】2022年9月22日~2022年10月22日
【調査方法】Web上のアンケートフォームへの入力もしくは、アンケート用紙への記入
【質問項目】
1 .現職の出勤状況を教えてください
2 .理想の出勤形態を教えてください(※複数回答可)
3 .勤務開始時間について教えてください
アンケート集計結果
IT人材の働き方の実態「フルリモート」での勤務は僅か17%という結果に
IT人材の現職での出勤状況について調査したところ、アンケートを回答した450人のうち約28%の方が「全日出社」していることがわかりました。
また、僅差ではありますが「在宅勤務がメインで週に数日出社」と回答されてた方が25%と次に多い結果になりました。
一見、コロナ禍でIT業界でのリモートワークの導入は進んでいて、基本的にリモートワークだと思いがちですが、「全日在宅勤務(フルリモート)」と回答された方は17%と最も低い結果になりました。
では、IT人材は本心ではどのような働き方をしたいと考えているのか、理想の働き方について見ていきます。
約60%のIT人材が出社と在宅のバランスを重視している
IT人材に理想の出勤形態を調査したところ、一番多かった回答は「在宅勤務がメインで週に数日出社」の35%、2番目に多かった回答が「出社がメインで週に数日出社」と、約60%が出社と在宅のバランスを重視した働き方を求めていることがわかりました。
さらに、現職の働き方では、「全日出社」と回答した方が最も多い結果になりましたが、
理想の働き方では9%と最も低い結果となりました。
コロナ禍でリモートワークを導入する企業が増えて、世の中全体で”働き方の選択肢”が増えたことから、毎日出社することに対して疑念を抱く方も増えていると推測することができます。
「出社」がメインの場合、出勤時間が早い傾向に
出勤形態別で、出勤時間を調査したところ、アンケートで伺った全ての出勤形態に共通して9時出社が最も多い結果になりました。
さらに、出勤時間を見ていくと、「全日出社」、「出社がメイン」という方々は、
リモートワークを実施している方よりも、始業時間が早い傾向にあることが分かります。
反対に、出勤時間が決まっていない(フレックスタイム制)に着目すると、出勤する機会が少ないこともあり、「全日出社」や「出社がメイン」とされている方よりも、「全日在宅」「在宅勤務がメイン」の方が、始業時間が決まっていない比率が高いということも分かりました。
では、ここから年代別では出勤形態に対して、どのような意向があるのか見てみます。
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年代別結果
20代の若手IT人材ほど出社している割合が高い結果に
年代別で出勤状況を調査したところ、20代の若手のIT人材ほど出社していて、年齢が若ければ若いほど出社率が高いことが分かりました。
また、本アンケート調査に回答した、IT人材の年齢別の職種を調べたところ、出社率の高い20代は、Web系やオープン系のエンジニアやプログラマーが多かったのですが、どちらも受託開発に携わっている方が多い印象です。
対照的に、どの年代よりも出社率が低かった50代以上の職種をしらべたところ、Web系やオープン系ともにプロジェクトの立ち上げから管理に携わるプロジェクトマネージャーが多いことが分かりました。
多くの20代の若手IT人材は、受託開発の現場で働いていることもあり、必然的に全日出社という状況の方が多くいると考えられます。
どの年代も「全日在宅勤務」より「在宅勤務がメインで週に数日出社」の方が働きやすいと感じている
理想の出勤形態について調べたところ、20代から50代以上の全ての年代で30%以上の方が「在宅勤務がメインで週に数日出社」を希望していることが分かりました。
「全日在宅勤務」よりも、「在宅勤務がメインで週に数日出社」する方が理想としている背景としては、全日在宅勤務の場合、直接的なコミュニケーションが取りづらくなり、意思疎通が停滞してしまったり、業務に対して相談しにくくなったり、孤独感を抱いてしまう場合もあるため、懸念を示していると推測できます。
「在宅勤務がメインで週に数日出社」の場合、資料作りなどもくもくと作業することと、
スムーズな意識決定のための直接的なコミュニケーションのバランスが取れるので、ちょうどいい働き方だと感じていると考えられます。
年収別結果
年収300万円~400万円の方ほど「全日出社」している傾向に
年収別で出勤状況を調査したところ、年収800万円以上から300万円と下がるにつれて、「全日出社」している割合が高いことが分かりました。
「全日出社」の割合が高い、年収300万円から400万円の職種を見てみると、年代別でも出社率が高かった「受託でのWeb系やオープン系のエンジニアやプログラマー」の他に、「テクニカルサポート」や「ヘルプデスク」などの職種がありました。
「テクニカルサポート」や「ヘルプデスク」は、対面や電話で直接質問を受けて、その場で解決策を提案する機会が多いため、出社率が高いと推測することができます。
対照的に「全日出社」の割合が低い年収600万から800万以上になると、社内SE(開発)や
自社サービスのプロデューサー、ディレクター、プロジェクトマネージャー(オープン系・業務系・金融系)、システムコンサルタントなどの職種が多いことが分かりました。
上記の職種は、プロジェクトの企画や要件定義などプロジェクトの上流工程が多く、顧客折衝などコミュニケーションが多くなるため、オンラインミーティングも世の中的に定着していることから、必ずしも出社をしなければならない状況ではないと見受けられます。
年収600万円から700万円の方は「出社がメインで数日在宅勤務」を希望していた
年収別で理想の出勤形態を調べたところ、どの年収帯でも「在宅勤務がメインで週に数日出社」を希望していることが分かりました。
しかし、年収600万円から700万円の方を見てみると、「在宅勤務がメイン」と僅差で「出社がメインで数日在宅勤務」を希望されていることに気づきました。
年収600万円から700万円の方の職種を見てみると、自社webサービスのプロデューサー・ディレクターや社内SEが多く、社内間でのコミュニケーションの機会が増えることから、スムーズに意思決定して事業を前進させるためにも、「出社がメイン」を希望されていると推測できます。
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職種別結果
クリエイティブ職の方は、出社する機会が少ない結果に
職種別で現職の出勤状況を調査したところ、「SE(下流)」、「社内SE・サポート」、「制御・組み込みエンジニア」、「インフラエンジニア」など現場での業務が多い職種の方は、「全日出社」もしくは「出社がメイン」と回答していて、出社の割合が高いことが分かりました。
対照的に、WebデザイナーやWebディレクターといったクリエイティブ職は最も出社の割合が低い結果になりました。
上記の職種は、企画から制作、管理に携わる機会が多く、ネット環境があれば業務を進められるため、出社することが少ない傾向にあると考えられます。
ゲーム関連の職種の方は、「全日在宅勤務」を希望していた
職種別に理想の出勤形態を調査したところ、全体的に「在宅勤務」を希望されていますが、
ゲーム関連の職種に携わっているIT人材は、現職でも「全日在宅勤務」されていて、理想の働き方でも近い割合で「全日在宅勤務」を希望されていることが分かりました。
ゲーム関連の職種の場合、月数回のミーティングと仕様書があれば一人でできる仕事が多い傾向にあります。自宅での作業環境が整っている場合は出社しなくても仕事が進められるため、「全日在宅勤務」を希望している傾向にあると推測できます。
リモートメイン、数日出社の求人を探すなら転職エージェントに相談
今回のアンケート調査では、IT・Web・ゲーム業界で働く方々の「IT人材の働き方」について調査しました。
アンケート結果からは、20代の若手IT人材ほど出社率が高く、職種を深掘りしてみるとWeb系やオープン系のエンジニアやプログラマーが多かったのですが、どちらも受託開発に携わっている方が多い結果になりました。
また、年収別で見てみると、高年収ほど在宅勤務をベースとしていて、年収が300万円~400万円の方ほど「全日出社」という割合が高く、職種をみてみると、受託でWeb系やオープン系のエンジニアやプログラマーの仕事に就いている方が多い傾向になりました。
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