プロジェクトマネージャーの職務経歴書はどう書く?テンプレートと書き方を解説
「プロジェクトマネージャーの職務経歴書の書き方を知りたい」書類選考ではプロジェクトの規模や内容、役割が重要視されるため、今までの経験をアピールするためにも職務経歴書を作りこむことが大切です。今回は職務経歴書のサンプルやフォーマットをご紹介します。
目次
プロジェクトマネージャーの職務経歴書フォーマット・サンプル
プロジェクトマネージャーに応募するにあたり、職務経歴書にはキャリアを端的にまとめた職務経歴要約と、具体的な職務経歴の記載が必須です。
一般的に「業務」は部署や会社で取り組む事業内容であり、「職務」は業務を細分化し、個人が担当する仕事内容を指すため、職務経歴書全体を通してそれぞれ何を記載する項目なのか注意する必要があります。
またスキルをアピールするために、志望先の求める人物像に沿った得意分野や活かせる経験、保有資格、自己PRも記載しましょう。
職務経歴書のサンプルダウンロード
以下、プロジェクトマネージャーに応募する際の職務経歴書のサンプルをご紹介します。
職務経歴書 ××××年××月××日 現在 名前:○○ ○○ ■ 応募職種:プロジェクトマネージャー
■ 職務経歴要約 株式会社○○○テクノロジーに入社後、約×年間、消費者金融業や商社などのシステム構築などを担当した後、某大手製造業のプロジェクトではプロジェクトリーダーとして、ゴール設定や方向性の提示、要件確認、セッションのリード、マネジメントなどを行いました。その後は50人規模の基幹システム再構築プロジェクトにて技術チームリーダーとしてお客様の課題解決に取り組みました。この経験を活かし、その後もリーダーとして複数のプロジェクトを経験しています。
■ 職務経歴 株式会社○○○テクノロジー (2000年4月~現在)
□ 得意分野・活かせる経験
・アプリケーションサーバ、データベースサーバ(Oracle)に関する知識・構築・設計技術
OS:Linux(RedHat)UNIX(Solaris)Windows2008 Windows2012
□ 保有資格
・基本情報技術者試験
□ 自己PR
・論理的思考力・分析能力+パフォーマンス
・マネジメント&コントロール力
以 上 |
プロジェクトマネージャーに応募するための職務経歴書のポイントは、携わったプロジェクトの規模、担っていた役割や職務に加え、経験から得た知識や考え方の変化も記載することです。
職務経歴書の内容をより濃いものにするためには、以下の観点を自己PRに反映させると良いでしょう。
- ・プロジェクトで苦労した経験や工夫
- ・自身のマネジメントスタイル
- ・成功体験や失敗体験
- ・今後のキャリアの方向性
- ・自身のストロングポイント
- ・クライアントとのリレーション構築
また開発業務を行わないプロジェクトマネージャーへの応募であっても、テクニカルスキルは必ず記載しましょう。
得意な分野や使用可能なITツール・アプリケーション・開発言語・使用経験のある開発環境のOSの種類などを記載することで、業務に対する熟練度が伝わります。
記載する項目一覧
職務経歴書に記載する項目は基本的に同じですが、応募先の企業によって求める人物像が異なるため内容を調整する必要があります。
基本的な記載項目である「職務経歴要約」「職務経歴」「得意分野・活かせる経験」「保有資格」「自己PR」について、それぞれのポイントを解説します。
職務経歴要約
主にメインとして携わった業務を中心に、過去どのような仕事をしてきたかを100文字~150文字程度で簡潔に記載します。
職務要約は経歴のあらすじであり、応募先の企業に求められる人物像と親和性の高い経験を優先しましょう。
特にプロジェクトリーダーの仕事などを通して得た管理スキルなどをアピールしたい場合は、期間や規模、担当業務、役割、特に力を入れた取り組みなどを、採用担当者が端的に把握できるようにまとめます。
職務経歴
在籍してきた企業ごと、もしくは携わったプロジェクトごとに、担当した仕事や担った役割を記載します。
ポイントはプロジェクト内容が伝わりやすいよう要約し、きちんと成果についても触れることです。特に注力した取り組みと、その結果として得た実績や評価、その後の働き方に活きている考え方なども、採用担当者は見ています。
得意分野・活かせる経験
箇条書きで業務に活かせるスキルや知識を記載します。分かりやすいキーワードを目立つように記載することがポイントです。
<記載例>
- ・プロジェクトマネジメント経験
- ・顧客折衝経験
- ・システム環境
- ・組織マネジメント経験
保有資格
保有資格の中でも業務に関連する資格を中心に記載します。
例えば、PMPを取得していればプロジェクトマネジメントのノウハウを順序立てて習得したことの証明ができ、MS、SAP、Oracleといったベンダー系の資格は、特定のベンダー製品やテクノロジーに関するスキルをアピールする材料になります。
得意分野のPRや、それを裏付ける資料などあれば保有資格欄に記載しましょう。
仮にまだ取得していない場合であっても、勉強中の資格は「勉強中」もしくは「〇年〇月取得予定」と記載することで、自己研鑽や学習意欲が伝わるでしょう。
自己PR
業務に取り組む姿勢や考え方、志望動機、自分の保有している経験やスキルにより企業へどう貢献できるか、したいかなどを記載します。
自分の強みの中でも、応募先の企業が求める能力や資質を優先的に記載すると、企業研究の深さも伝わります。
自己PRでは仕事をする上での価値観、志向性、人柄が見られていることもあり、採用担当者に分かりやすいように構成を工夫すると良いでしょう。
またキーワードになりやすい語句を自己PRに盛り込むのも、相手の印象に残りやすいためおすすめです。
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プロジェクトマネージャーの職務経歴書の書き方を解説
職務経歴書はまず職務要約を書こう
職務経歴書の書き始めは職務要約からです。これまでの職務の概要を簡潔にまとめ、行数にして3~4行ほどを目安に書きましょう。
採用担当者に伝わりやすいように、数字で表せる規模や人数、達成率、経験年数などは数字を用いて記載するのがポイントです。
また転職経験の有無によって職務要約の構成が変わります。
初めての転職の場合は現在の職種や役割、実績をシンプルにまとめ、転職経験がある場合は、複数社分の情報のなかで志望先企業に最も興味を持ってもらえそうな内容を優先します。
プロジェクトマネージャーの実務経験や、マネジメント業務に通じるスキルや経験、役割をまとめると良いでしょう。
経験・専門知識は具体的に記載する
得意な業界や領域は、応募先の企業に親和性の高いものから優先的に記載します。
IT戦略や企画立案、CRM、SCM、ERPなど、専門知識を有している領域や、職務を通して得た進捗管理、マネジメント、ベンダーコントロールなどの経験もアピールしましょう。
アジャイル開発やスクラム開発のような、業界ニーズの高い開発手法の経験などがある場合も歓迎される可能性があります。手掛けたプロジェクトの内容や開発環境は、スキルの重要な目安です。
プロジェクトの詳細すべてを列挙する必要はありませんが、主なもの、特筆すべきものを開示可能な範囲で記載することをおすすめします。
資格・免許、語学力などもアピール
応募企業の業務に関わりが深い資格や免許を取得している場合は、職務経歴書に記載して積極的にアピールしましょう。その際は資格の正式名称、取得年を記載しましょう。
なお、等級が分かれている資格に関しては最も上位の資格のみで問題ありません。
資格の取得に向けて自学に励んでいると伝えることで、向上心の高さや自己研鑽を評価してもらえる可能性があります。
書き方の例は以下の通りです。
・プロジェクトマネージャ試験(PM) 20XX年合格
・基本情報技術者試験(FE) 20XX年合格
・CCNA(Cisco Certified Network Associate) 20XX年合格
・現在CCNP取得に向けて勉強中(20XX年X月 受験予定)
また近年語学力を必要とする求人が増加傾向にあるため、TOEICのスコアなどはアピール材料になります。
求人要項に条件として語学力に関する記載がなかったとしても、入社後に業務の幅が広がる可能性を考え、語学を使った書類作成やメール、海外出張などの経験は記載しておくことをおすすめします。
プロジェクトの規模や成果を具体的に記載する
担当プロジェクトの規模も、採用担当者が候補者の力量を測る基準の1つです。
規模感を正確に伝えるために必要なのは、人数・予算・期間を数字で表すことであり、プロジェクトマネージャーやチームリーダー経験がある場合は、自社とパートナー企業含めたマネジメント対象の総数を記載しましょう。
また、成果の書き方は「何を作ったか」という成果物の概要よりも「何のために作ったか」「どのような課題があり、何を改善したか」の方がより伝わりやすいため大切です。
書き方の例は以下の通りです。
「システム導入によってコストを〇%削減し、利益を〇%増加することに貢献しました。」
「〇〇業務の効率化をはかったことで、所要時間を48時間から5時間に短縮しました。」
特にアピールしたい経験は詳細を記載する
特にアピールした方が良い経験は、応募先の企業で求められている経験です。
例えば応募企業が採用している開発手法、開発環境、プログラミング言語の知見や、顧客折衝、予算管理、大規模開発のマネジメント経験などがあると年収にも影響する可能性があります。
入社後に携わる職務内容以外にも、業務改善の経験など向上心や自主性が伝わるような経験も評価されやすいでしょう。
職務経歴の中でも特にアピールしたい経験ほど、数字を用いて詳細に記載することをおすすめします。
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プロジェクトマネージャーに求められるスキルや経験
マネジメントスキル
マネジメントスキルとは、問題解決能力、社内外の人間関係をスムーズに構築する折衝力、組織やグループの先頭に立って指揮するリーダーシップ能力などを指します。
特に論理的思考力はマネジメントする上で欠かせない考え方であり、クライアントが抱える複雑な課題へ論理的にアプローチし、正確な課題の把握、分類、仮説を立てて検証するために必要な能力です。
プロジェクトを円滑に進めるためには対人スキルも欠かせず、社内メンバーやベンダーとの調整力があると評価されやすいでしょう。
評価が高い資格の取得
資格を保有していることで、客観的なスキルレベルの証明、学習意欲や向上心をアピールできます。
特に評価が高い資格として以下が挙げられます。
・ITコーディネータ
・P2M
・PMP資格
・応用情報技術者試験
これらの資格保有者は大規模プロジェクトに携わる可能性が高まり、企業によっては資格手当も期待できる場合があります。
評価が高い資格を取得することで、市場価値を高め年収アップに繋げることができるだけでなく、自己研鑽できる人材として熱意もアピールできるため、転職活動においても有利になる可能性があります。
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他エンジニア職種の職務経歴書テンプレート
エンジニア職種は様々あり、転職市場における強みやアピールポイントはそれぞれ異なります。
転職回数が少なく書類作成に慣れていない場合は、サンプルを参考にしてみることで、職務経歴書作成のポイントが掴みやすくなるでしょう。
次のような職種の職務経歴書サンプルは、以下のリンクから無料でダウンロードが可能です。
・システムエンジニア
・組み込みエンジニア
・サーバーエンジニア
・ネットワークエンジニア
・プロジェクトマネージャー
・システムコンサルタント
・社内SE
・テクニカルサポート、ヘルプデスク
また書類選考を通過するための応募書類には、基本的な確認事項の他に職種ごとにアピールのコツがあります。
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