【エンジニア必見!】コーディング面接の内容から対策方法まで分かりやすく解説
エンジニア職で転職活動していると「コーディング 面接」を受ける機会もあるかと思います。しかし中には初めて転職活動をしている、コーディング面接を初めて受けるという方もいるでしょう。本記事ではエンジニア職の「コーディング面接」について、面接の内容から対策方法までわかりやすく解説します。
目次
コーディング面接・テストとは?
コーディング面接・テストの一般的な形式
IT企業の転職で行われるコーディング面接、コーディングテストとは、プログラミング技術をテストしたり、求職者のキャリアや保有資格だけではわからない実践的な技術力を計るための面接です。
企業側が例題を出し、求職者が解答する形式で行われます。
以下のような3つの形式が一般的です。
・対面式(オフライン形式)
・オンライン形式
・持ち帰り形式
対面式では、紙、ペン、ホワイトボードなどを用いて面接官の前で直接コードを記述するため、コミュニケーション能力も見られていることがあります。
一方オンライン形式では、LeetCode、HackerRankなどオンラインプラットフォームを用いることが多く、制限時間内でいかにパフォーマンスを発揮できるかが問われます。
持ち帰り形式は課題を自宅に持ち帰り、期日までにそのプロジェクト案件を完成させる形式であり、比較的時間があるため完成度が重視される傾向です。
いずれも例題で問われる課題を分析し、どう解決するか対策を考え、コーディングを行ったうえで自身が記述したコードを解説する流れで行われます。
最後は面接官とディスカッションを行い、質問に回答します。
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コーディング面接・テストの難易度
コーディング面接、コーディングテストの難易度は、1から4まで大きく4つの段階に分かれます。
難易度1では、プログラミングを記述できる最低限のスキルや簡単な入出力のスキルが試されます。
Fizz Buzzの問題などが出題され、競技プログラミングのAtCoderではDランクレベルに該当する難易度です。
難易度2では、for文・if文や2次配列元の操作に加え、キューや再帰を使った実装が複雑なソートやフィルターを使う問題が出題されます。
AtCoderのCランクレベルです。
難易度3では、応答時間の制限を考慮しながら、ある一定のものを全パターンしらみつぶしに調査する全探索、計算量が大きい問題を小さな問題に最適化させる動的計画法など、実務レベルでアルゴリズムを使用した経験がないと難しいレベルです。
AtCoderではBランク相当の実力が求められます。
難易度4は最もレベルが高く、計算量、制限時間を考慮しながらの環境で、高度なアルゴリズムやデータ構造に関する知識量が試されます。
AtCoderではAランクレベル相当のハイレベルなエンジニアスキルが必要です。
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コーディング面接・テストを実施する企業の目的
転職活動において企業がコーディング面接・テストを実施する目的は、応募書類や保有資格だけでは分からない実務的な技術力を確かめることです。
アルゴリズムの理解力やデータ構造の使用方法、コードに無駄がない効率的なものかなど総合的に判断して、求職者の技術レベルを評価します。
コーディング面接、コーディングテストを行うことによるメリットは企業側だけではありません。
エンジニア自身もテストを受けることで自己の技術力を俯瞰で見て分析し、把握できるために、転職に向けてスキルアップを計れます。
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コーディングテストで問われる内容
コーディングテストで主に問われるのは、アルゴリズムの理解や計算量とプログラミング言語への理解です。
以下、企業が確認したいと考えているレベルについて解説します。
アルゴリズムの理解や計算量
IT系企業への転職活動において、企業側はエンジニアが複雑な課題をどのように最適化して簡易になるよう分解し、効率的に解決するかを試しています。エンジニアは、最適なソリューションを見つけるためのプロセスや、計算量を考慮した効率的なアルゴリズムの理解、実装のスキルがアピールできるとよいでしょう。
また、計算量が多く難解な課題でも、適切なアルゴリズムを組むことで計算量を抑制し、より簡単なものに仕上げることで高い評価を得やすくなります。そのためにはアルゴリズムに対する高い理解力と計算量への考慮が必要です。
プログラミング言語への理解
企業の規模によっては20種類以上のプログラミング言語を扱っていることがあります。複数の扱いがある場合は、エンジニアはその中から得意な言語を選択し、コーディングテストが実施されます。
プログラミング言語からシステムの動作環境を最適化して、処理性能や信頼性を高めるシステムチューニングの技術なども高めておくとよいでしょう。
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コーディング面接・テストの一連の流れ
1. 問題を理解する
コーディングテストにおいて、最初のフェーズではまず「問題解決に向けて何を出力するか」「まず何を出力することが最適解なのか」などを確認します。
問題は自身で読むケースもあれば、面接官が説明するケースもありますが、出題された問題に対し素早く認知・確認することが大切です。
面接官は求職者が「いかに最初に問題を素早く見つけ出すか」「対処方法を的確に早く見つけられるか」などを重要視しています。
2. 解答方法を考える
問題を的確に把握・理解したあと、すぐにコードの記述を始めなければならないというわけではありません。
まず確認した問題の解決方法を考えます。
面接官によって差はありますが、数十秒から数分は解決方法を思考する時間が与えられることが一般的です。
普段からさまざまな解決パターンを経験し、解答方法を導く工程に慣れておくとよいでしょう。
3. コーディングを行う
問題の解決方法がまとまれば、次は実際にコーディングを進めていきます。
実際に記述している行の説明や仮説を立てながら、面接官に分かりやすく、独りよがりにならないよう第三者の目を意識した分かりやすいコードを書くことが大切です。
コードの可読性の高さや、完成度の高いミスの少ないコードも高評価に繋がります。
ここでは問題を見つけ出すための分析スキルや、課題解決のための思考プロセスに加え、それを組織で共有できるコミュニケーションスキルがあるかも試されます。
4. 解説
面接官へ実際に記述したコードの解説をしていくフェーズです。
黙々とコードの挙動を説明するだけではなく、工夫をしたポイントなどをアピールしながら行うことが大切です。
例えばコードをまとめてシンプルにしたり、他のエンジニアが見ても分かりやすく工夫した点については積極的に解説で伝えましょう。
5. ディスカッション
ディスカッションでは自身が記述したコードについて面接官から様々な質問が行われます。
質問の例としては以下のようなものがあります。
- ・計算量について
- ・途中において問題に変更が生じた際にコードをどのように変化させるのか
- ・自身の記述したコードを見て改善したいところは?さらなる改善点はあるか
- ・計算量
- ・更に改善できるコードがあるかどうか
- ・エッジケース(ソフトウェアや機械に稀に起こる極端な不具合など)にはどう対処するか
- ・コード規約や記述方法などコードを書く際に注意したポイントはあるのか
企業によっては職種別にコーディングテストの内容が異なる企業もあります。
漠然と与えられた問題を解決するだけではなく、転職希望する職種や部署ごとなどポジションにマッチしたコードが作成できるよう対策しておくことが重要です。
コーディング面接、コーディングテスト対策として書籍での勉強や競技プログラミングコンテスト参加を検討する方は、上記の内容を意識しましょう。
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コーディング面接・テストの評価ポイント
問題の認知と対処法
問題を正しく認知し落とし込んだあとは、その対策法を論理的に説明することが面接官の評価を上げるポイントです。
以下のような点は、特に評価ポイントとして挙げられます。
- ・問題発見の分析スキル
- ・課題の問題点を解決するための思考プロセス
- ・問題をチームへ分かりやすく説明できるコミュニケーション能力
また、プログラムの不具合に繋がる原因に対して、仮説を交えながらロジカルに分かりやすく対処し、その解説ができる能力も要求されます。
ロジカルな思考で課題の問題点を直接面接で質問されるケースがあるからです。
コーディング面接、コーディングテスト受ける前には、必要なポイントを事前にコーディングテストチェックが可能なWebサイトや大学、一般企業が定期的に開催している競技プログラミングコンテストに参加するなど、十分に対策を立てておくことをおすすめします。
オフラインの学習方法としては、例えば市販されているコーディングテストの対策本などを活用して、準備をしておくことも重ねておすすめします。
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記述したコードの完成度とわかりやすさ
コーディングテストで評価のポイントとなるのは、記述するコードにおいて次の3点がいかに考慮され、コーディングに反映されているかです。
・正確でバグがない
・全体的な完成度が高い
・複雑ではなく分かりやすい
エンジニアごとのプログラム言語の練度に左右されることを防ぐため、可読性領域が広いコードを記述することが大切です。
その一方で、経験や知識に裏打ちされた分析スキルの方が評価対象としてより重視されることもあります。
分かりやすいコードを熟考することや時間配分のバランスに注意し、完成度の高さとミスのない正確さを両立させましょう。
コミュニケーション能力
コーディング面接、コーディングテストでは、コミュニケーション能力にも注目されていることも忘れてはなりません。
特にオンライン形式のテストなどは、面接官とコミュニケーションを取りながら進められることも多いです。
対話を通してのコミュニケーションだけでなく、可読性の高さや適切なソリューションを発見するための思考プロセスなど、コミュニケーションの有無を測る判断材料はさまざまです。
あらかじめエッジケースを複数想定しておき、面接官に質問しながら課題解決をロジカルに進めることができれば、高評価を得やすいでしょう。
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コーディング面接・テストの対策方法
プログラミングの自動採点システムを使って練習する
現在コーディングテスト対策としてもっとも有用と言われているのが、オンラインジャッジと呼ばれる自動採点システムを活用する方法です。
自己採点システムやオンラインサービスを活用するメリットは、他のユーザーの解答を参考に対策を考えられる点でしょう。
書籍での学習の他にもこういったWebサービスでの学習も積極的に取り入れて対策を講じ、学習していくことをおすすめします。
アルゴリズムとデータ構造の理解を深める
コーディング面接、コーディングテストで高い評価を得るためには、アルゴリズムやデータ構造への理解を深める必要があります。
様々なコーディングテストにおいては、ソートアルゴリズム(整列、並べ替えなど)やクイックソート(優先探索など)の検索アルゴリズムのような基本的なアルゴリズムへの理解は必須です。
その他、リスト、スタック、キュー、ツリー、グラフなどのデータ構造についてもコーディングテストの問題として頻出であり、深く学んでおく必要があるでしょう。
コーディング面接・テストのWebサービスを活用する
コーディング面接、コーディングテストに対応しているWebサービスには、次のようなものがあります。
・AtCoder
・LeetCode
・Codility
以下、詳しく解説します。
AtCoder
AtCoderとは日本国内において競技プログラミングコンテストを開催しているWebサイトです。特徴として5000を超える過去問題が公開されている点です。
例えばチームラボ株式会社のコーディングテストの場合、オリジナルの問題ツールにて一般的なプログラミングの知識だけでなく、計算量を考慮したアルゴリズムの知識やデータ構造の知識など、解法から論理的なコードの説明に至るまで幅広く試されます。
そのため過去のプログラミングコンテストで出題される問題に類似している例題も多いAtCoderは、チームラボ株式会社のような、多様なコーディングテストを実施してくる企業のテスト対策の有効なツールになります。
AtCoder Beginner Contest (ABC)やAtCoder Regular Contest(ARC)また一般企業もリアルタイムでコンテストを行っているため、実力を計る、または磨くために参加することは大変有用です。
LeetCode
LeetCodeとは外資系企業の選考で出題された、またはそれに似ている問題を解くことができる学習サイトです。またオンラインコンテストも開催されており、知識量の豊富な有識者の回答例もあるため、コーディングテストの参考になります。
特に外資系企業への転職を検討するエンジニアの方におすすめです。
Codility
CodilityはAmazon社やIntel社、EA社などグローバルに活動している海外の企業なども選考においてコーディングテストに取り入れているサービスです。メリットとしては、難易度が3段階に設定されており、自身のレベルにマッチした問題に無料でチャレンジできる点です。
またバグがないかを判断する「正確性のスコア」や「膨大な計算量に対するスコア」、問題にかかった時間などもチェックできます。
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コーディング面接・テストで企業側から高い評価を得るためには、事前の準備・対策が何より重要です。
面接やテスト前に、専門の書籍やオンラインジャッジサービスなどのWebサービスを活用して、しっかり対策しましょう。
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