20代 Web系エンジニアの転職事例をご紹介します!特徴的なキャリアパスから転職成功の秘訣まで、詳しく解説します。
20代Web系エンジニアは、今最も市場から求められている職種と言っても過言ではありません。それを裏付けるように、ほとんどの方が年収アップを実現させています。今回は、Web系エンジニアからの転職事例をご紹介しながら、キャリアチェンジを果たした事例、年収アップ・ダウンの事例もご紹介し、20代Web系エンジニアのキャリアパスを解説していきます。
目次
調査概要
期間:2018年10月1日~2019年9月30日
調査対象:弊社にご来社いただいた20代の男性・女性の方
調査方法:弊社における成約時のレポートより調査
人数:71名 ※ランダムにサンプリングし、その中から例外のデータを除いた人数です。
調査内容:弊社経由にてご転職を実現させた方のうち、20代Webエンジニアの方の転職事例を調査しています。
データで見る20代 Web系エンジニア転職事例
決定職種
※「その他」については、AI・機械学習エンジニア、システムコンサルタント、データサイエンティスト、ネットワーク保守運用・監視、社内SE、プロジェクトマネージャー(各1名ずつ)を含みます。
上の図をご覧いただいた通り、ほとんどの方がWeb系エンジニアへの転職をしています。その他の職種への転職については、以下の通りです。
ゲームプログラマ 8.5%
オープン系エンジニア 5.6%
コーダー/マークアップ 4.2%
20代の方は特に、まだまだ自分の職種を変えて可能性を広げられるタイミングですので、「Web系エンジニア以外に、どういった職種に転職するケースがあるのか?」は、気になる所ではないでしょうか?
こちらに関しては、この後の章で取り扱いますので、ぜひご覧ください。
年収
上の図は、弊社経由にてご転職を実現させた71名の20代Web系エンジニアの「現年収」の割合を示しています。300万円代、400万円代の方が約75%とほとんどを占めています。次に、それぞれの年収帯の方の年収が、転職を通して上がったか下がったかを示した図が、下の通りです。
200万円代の方は、当社経由では100%年収アップしています。一方で500万円代、600万円代の方は、年収アップ率は40%と低いです。
先ほど300万円代、400万円代の方が75%とボリュームゾーンであることを示しましたが、300万円代、400万円代の20代Web系エンジニアの方の80%以上が年収アップしていることは、注目すべきポイントではないでしょうか。
つまり、いま市場では20代 Web系エンジニアが求められており、市場価値が高いと言えるでしょう。年収アップ・ダウンの転職事例に関しても、この後の章で取り扱いたいと思います。
(転職事例➀)Web系エンジニアへの転職
受託開発に携わっていた方の転職事例
【ステータス】
29歳、現年収250万円のWeb系エンジニア
前職では、Rubyを使ったサーバーサイド開発業務に従事されていらっしゃいました。
【転職理由】
技術をもっと追求したいと思い、モダンな技術を採用し、かつ、ユーザーとの距離が近い自社開発企業を志望されていらっしゃいました。自己研鑽もされており、GitHubのアカウントもお持ちでした。
【転職成功ポイント】
「モダン技術に携わりたい」という想いと、それを裏付けるGitHubでの活動量が評価され、エンジニアとしての成長スピードを期待されてのご転職でした。
今回の事例に漏れず、受託開発に携わっていた方の転職事例のうち、6割以上が自社開発への転職を果たされていました。自社開発は自らが問題点を考え、サービスを成長させる「主体性」が大切になります。そのため、GitHubアカウントの活用をはじめとした「自己研鑽」でアピールすることが大切になります。
自社開発に携わっていた方の転職事例
【ステータス】
24歳、現年収350万円のWeb系エンジニア
前職では、PHPエンジニアとして仲介会社向けの分析サイト、サイトリニューアル、API連携などを担当。要件定義からテスト工程まで、幅広い経験をお持ちでした。
【転職理由】
上司や会社との相性が合わず、これ以上のスキルアップも見込めないということで、転職をご検討されておりました。
【転職成功ポイント】
自社開発に携わる求人への転職を決めました。若手でPHPの開発経験が豊富ということで「即戦力になる」と評価を受けたこと。そして、更なるスキルアップのための自己研鑽に励んでいたことが転職の成功要因でした。
自社開発に携わっていた方の転職先としても、6割以上が自社開発の求人へのご転職でした。自社開発求人へのご転職は、先ほどもお伝えしたように「主体性」が大切になってきますので、自己研鑽の程度や、前職での開発経験の幅の広さもポイントになるでしょう。
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(転職事例②)キャリアチェンジ
ここでは、現職種がWeb系エンジニアの方が、Web系エンジニア以外の職種に転職した事例をご紹介します。
ゲームプログラマ 8.5%
オープン系エンジニア 5.6%
コーダー/マークアップ 4.2%
先ほどご紹介した上記3職種が、Web系エンジニアからのキャリアチェンジとして多い職種です。それぞれの職種への転職事例を以下、ご紹介していきたいと思います。
ゲームプログラマへの転職事例
【ステータス】
24歳、現年収370万円のWeb系エンジニア
【転職理由】
学生時代に自分でゲームを作るほどのゲーム好きで、就職活動では別の道を選択されましたが、ゲーム業界でのプランナー職が諦めきれず、ご来社いただきました。
【転職成功ポイント】
Web系エンジニアのキャリアを活かしながら、プランナー職を目指していくという中長期的なキャリア観を持てたことがポイントです。
現状からいきなりプランナー職を目指すのは難しいですので、まずはゲーム業界のサーバーサイドエンジニア職(ゲームプログラマ)への転職となりました。転職先ゲーム企業様では、プランナー職へのキャリアチェンジも数多く行われていることから、中長期的なキャリアも見据え、ゲームプログラマへの転職をご選択されました。
サーバーサイドエンジニアの経験を活かせるということで、スキル面でも問題のない転職事例となります。
オープン系エンジニアへの転職事例
【ステータス】
25歳、現年収320万円のWeb系エンジニア
前職ではJavaやPHP、Rubyを使用し、構築~保守運用まで幅広く携わっていました。
【転職理由】
開発プロジェクトによって開発言語がそれぞれ異なることで、エンジニアとしてのスキルが低くなることに懸念を持ち、エンジニアとして技術力を高めることができる事業会社を目指して、転職活動を始められました。
【転職成功ポイント】
AWSシステム開発エンジニア(AWS未経験可、自社内開発)の求人へのご転職を果たしました。「エンジニアとして技術力を高めたい」という自己成長意欲と、その意欲を裏付ける自己研鑽として「AWSソリューションアーキテクトアソシエイト」の資格を取得されていたことがポイントです。
同ポジションが、本転職事例の1か月前にオープンしたばかりの求人で、採用熱も上がっていたタイミングだったことも大きいでしょう。
コーダー/マークアップへの転職事例
【ステータス】
29歳、現年収450万円のWeb系エンジニア
UI/UX改善やWeb・SPサイトのリニューアル・運用・開発などのフロントエンド開発からバックエンドの開発まで、常駐形態にて幅広く携わられていらっしゃいました。
【転職理由】
事業会社への転職を果たすために転職活動を始められました。
【転職成功ポイント】
コーダー/マークアップへの転職は、もともと実務でフロントエンド開発もバックエンド開発に携わっているケースが「全て」でした。
より一層のスキルアップを狙って、事業会社やフロントエンド開発にのみ集中して携われるような環境を求めて転職活動を始められており、スキルレベルと20代というポテンシャルから転職成功に至るケースがほとんどでしょう。
自己分析からキャリアプラン作成まで
役立つワークシート
こんな方におすすめ
- キャリアプランを見つけたい
- キャリアの方向性を再確認して仕事のモチベーションを上げたい
- 能力や興味に合った新しいキャリアの方向性を見つけたい
(転職事例③)年収アップ・ダウン
以下では、年収がアップする転職事例、ダウンしてしまう転職事例の2つについて見ていきます。
ただ、年収がアップする転職事例に関しては、冒頭でもお話しさせて頂きました通り、20代 Web系エンジニアは「市場価値が高い」職種で、年収もアップしやすい前提があります。そこで今回は「年収が100万円以上アップした転職事例」に絞って見ていきたいと思います。
年収がダウンしてしまう転職事例は、基本的な共通点がありますので、大幅にアップを狙っていない方は、年収がダウンしてしまう転職事例をご覧いただければと思います。
年収がアップする(100万円以上アップ)
【ステータス】
27歳、現年収330万円のWeb系エンジニア
前職では、業務系の基幹システムやWebサイトの開発などをCakePHPやC#で開発されていらっしゃいました。また、プレイングマネージャーという立場で開発から実装、5名程度のメンバーマネジメントもされていました。
【転職理由】
前職のままではマネジメント業務が増えてしまい、開発力を高めたいという希望とは離れてしまうため、プレイングマネージャーとしてスキルアップできる環境を求めて、転職活動を始められました。
【なぜ年収が100万円以上アップしたのか?】
20代でありながら、マネジメント経験も豊富であることがポイントでした。20代Web系エンジニアの方で、開発を行いながらもマネジメント経験もある方はかなり希少人材となりますので、大幅に年収を上げられるチャンスがあります。
他のケースとして見受けられたのが、流行りに乗っているケースです。例えば、金融やAI技術への見識があり、かつ、今までの経験を活かせる求人への転職を果たすケースや、いま市場から最も注目を集めるプログラミング言語であるPythonを使って4年以上開発・データ分析を行っている方のケースです。
年収がダウンする
【ステータス】
29歳、現年収360万円のWeb系エンジニア
前職ではECシステムのサーバーサイド開発に従事されていらっしゃいました。
【転職理由】
フルスタックエンジニアも視野に入れながら、更なるスキルアップを目指してご転職活動を始められました。
【なぜ年収がダウンしたのか?】
冒頭でお話しさせて頂きました通り、今市場で20代 Web系エンジニアが求められているのにもかかわらず、こうして年収がダウンしてしまうのは何故でしょうか?
その理由の1つが、今回のケースのように、「更なるスキルアップを目指した転職活動をしている」ケースです。基本的には前職よりも難しい技術を扱う企業への転職となります。今回は、最先端のFintechサービスを扱っており、技術力にも定評がある企業様へのご転職で、即戦力にはなり得なくとも、中長期的な視野での転職成功事例となっています。
他に年収がダウンしてしまうケースとして多かったのが、「キャリアチェンジ」での転職です。ゲームプログラマーやオープン系エンジニアへの転職など、今まで自分が経験していなかった領域への転職となり、年収がダウンしてしまうケースでしょう。ただ、本人の意思がキャリアチェンジにあるのであれば、問題ないことかもしれません。
最後に
いかがでしたでしょうか?
繰り返しになりますが、20代 Web系エンジニアの方のご転職は、その市場価値の高さから、ほとんどが年収アップしている転職となっています。このタイミングでの転職は、自身のスキルアップだけでなく、年収も上げられるチャンスと捉えて問題ないでしょう。
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