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品質保障部門立ち上げの第一人者として活躍できる環境へ|自分の経験を活かしながら切磋琢磨することが楽しい

ギークリーの転職支援サービスを利用して転職された方へインタビューを実施し、転職活動の体験談をお届けする本企画。第21回は家庭用プリンターやWebアプリの評価業務をご担当されたのち、今後もQAエンジニアとしてサービスを創りたいと考えご転職活動をされた山崎さんにお話を伺いました。ユーザーに寄り添うQAエンジニアの業務のやりがいについてや、面接で自己アピールをする際のポイントなど、気になる内容を掲載しています。ぜひご参考ください。

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山崎 賢太さん

38歳 QAエンジニア(2022年8月時点)

大学をご卒業後、新卒で入社したIT企業にて家庭用プリンターの評価業務などをご担当。Webアプリの評価や、リーダー経験もお持ちです。

現在は株式会社ゴーガにて、QA(品質保障)部門の立ち上げ期の中でQAエンジニアとしてご活躍されています。

 

「設計図通りに動くモノ」よりも「自ら仕掛けられるモノ」を設計したかった

 

―最初に山崎さんの前職でのご経歴について教えてください。

山崎さん:前職は、新卒で入社した企業でQAエンジニアからキャリアをスタートしました。
家庭用プリンターから始まり、大判プリンター、モバイルソフトのアプリなどにも携わり、Webアプリの評価業務も行っていました。

 

―理系の学部で電気工学を専攻されていますが、このころから開発や設計に興味がありましたか。

いえ、電気工学を専攻したのは「将来食いっぱぐれがない」と考えたからです。
しかし、電気自動車や簡易エレベーターなどを実際に制作する中で、電気工学は設計図通りに正しく組み立てれば問題なく動くということに物足りなさを感じていました。
自分は、変化に富んだものに携わりたいという気持ちがあることに気づきました。

 

―前職ではプリンターの評価だけでなく、アプリなどのソフトウェアの評価もご経験されていますね。それぞれどのようなやりがいや難しさを感じましたか。 

家庭用プリンターや大判プリンターといったハードウェア開発は「ウォーターフォール系」で、最初から仕様が細かく決まっており、QAエンジニアはその通りに動作するのかを確認します。
仕様書があるので、やることが明確になっていて、当初はやりやすいと感じていました。

一方で、Webアプリといったソフトウェア開発は「アジャイル系」の場合が多いです。
「こうした方がいい」という意見があればコロコロと仕様が変わります。ソフトウェアに移行した頃は戸惑いましたが、慣れてくると面白いです。

QAエンジニアとしては、開発者目線とは違いユーザー目線でアプリに触れられることが楽しく、お客様に寄り添えることにやりがいを感じます

 

―実務だけではなく、QAエンジニアのマネジメント業務も携わっていたと思いますが、仕事でどのような変化がありましたか。

自分を含めたチーム全体の工数や、スケジュールを気にするようになりました。
メンバーのメンタル状況も把握して進捗を管理し、バッファを持たせたスケジュール調整をしていたので、クライアントとの折衝も行っておりました。

また、業務を俯瞰で把握できるよう、空き時間を利用してマネージャーとしてのスキルアップを心がけました。クライアントに最適案を提案する機会も増え、自ら仕掛けていくことが楽しいと感じていました

 

サービスを創る側でQAエンジニアを続けたいと思い、転職を決意

 

 

―マネジメント業務にも携わっていた中で、転職をお考えになった理由を教えてください。

前職の経営者交代に伴い、私の携わるQA業務が縮小する方針に切り替わったことが、きっかけです。
会社側がQAをなくしていく動きを取る中、私はエンジニアになるべきなのかQAを続けたいのかを悩み、QAを必要としている会社でQAとして働きたいという結論に至りました。

 

―転職活動において、業務内容やご年収などに重視されていた「軸」を教えてください。

前職がアウトソーシング企業だったので、自社開発を行っていて、できればスタートアップ時期の企業へ転職したいと考えていました。
開発環境がアジャイルかウォーターフォールかというのはあまり意識していませんでしたが、品質向上のために裁量を持って業務に携わりたかったので、アジャイル開発を中心に探しました。

他に重視したのは、残業時間が極端に多すぎないという点でしょうか。
会社の評判を調べて残業時間が多いと感じる企業は避けていましたね。
サービスを創る側に回ること」と「ワークライフバランスが良いこと」の2点を転職の軸として、活動を行いました。

 

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企業が求める人物像に合わせて「自分ができること」を伝えた

 

―前職では長くお勤めになっていますが、転職することに不安や懸念はありましたか。

年齢」と「キャリア」の2点で、転職に対し大きな不安がありました。

新卒から1社で長年勤めていろいろな業務を担いましたが、やはり1社分の実務経験しかないというのは、転職市場では自分の市場価値は低いと思ったんです。
スキル感も自信が持てず、不利な状況であることを感じていました。

 

―転職活動の中で、苦戦したことや上手くいった点はありましたか。

転職活動自体が初めての経験だったので、面接の経験不足を感じました。
私はアドリブには強い方だと思っていましたが、別視点から質問されるとフリーズしてしまうこともあり、伝えたいことがうまく伝えられないことで苦戦しました。

しかし、失敗を重ねていくうちに「何を伝えれば相手が好感触を得られるのか」というノウハウができて、伝えたいことやアピールするべきことが整理できるようになりました。

 

―自己アピールのコツをつかんだのですね。具体的には、どのようなことを工夫されていましたか。

私の場合はリーダー経験やアジャイルでのQA経験を重点的にアピールしていました。

応募企業がアジャイル開発をしているのであれば、自分のキャリアの中でもWeb系アプリやモバイルアプリに携わった時のことを中心に、経歴書に+αの内容で伝えていました。

企業に合わせて、自分のアピールポイントや強みを都度工夫するというイメージです。
他にも、重役面接などの重圧に負けないように面接慣れを意識したのも、工夫のひとつかもしれません。

 

企業の温度感に基づいた”リアルな”アドバイスに背中を押された

 

 

―転職活動では、どのような媒体やサービスを利用されましたか。

ギークリーのほかに、大手転職スカウトサービスを2社利用していました。
大量に届くスカウトメールは、自分が知らない企業を知ることや、事業内容に興味を持つきっかけになったので、ありがたかったです。

スカウトメールへ返信する基準は、転職エージェントの得意な領域です。得意な業界や実績など、エージェントの強みを重視して選んでいました。
特に「QAに強い」とプロフィールに記載のあったエージェントは、私に合うと感じサポートをお願いしていました。

 

―今回の転職活動でギークリーを利用した背景と感想について教えてください。

ギークリーからスカウトメールが届いたことが利用のきっかけです。

実際にギークリーのエージェントと面談して、転職に前向きになり動き出すことができたと思います。それまでは自身のキャリアに不安があったこともあり、「この時期までに転職をしたい」と漠然と考えていただけで、積極的に動けていませんでした。
しかし、担当エージェントが前向きな言葉で背中を押してくれたので、転職に向けて動き出すことができました。

 

―担当のキャリアアドバイザーからのサポートはいかがでしたか。また、印象に残った言葉などはありましたか。

コンタクトのスピードがすごく早かったです。企業とのやりとりもスムーズにしていただきました。

印象に残っているのは、最初の面談時の言葉です。
希望する業務形態や持っている資格を伝えると、転職の方向性と今までのキャリアが合っていたようで、「全然いけますよ!」と激励されました。
実際に書類選考もスムーズに通ったので、担当エージェントの経験に裏付けされたアドバイスだったと感じています。

 

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培ってきたスキル・技術に期待してくれた現職に入社

 

 

―現職は第一志望でしたね。当時感じた魅力について教えてください。

「地図」というどの世代も利用している、今後も需要が途切れることがないサービスを事業にしていたことです。
サービスがポピュラーで事業の安定性がうかがえるのは安心します。

また、面接が雑談を交えながらのカジュアル面談に近く、その中でもポイントは押さえていたので、オンオフがしっかりしている印象を受けました。

「地図業界」という特殊な業界のため、ほとんどの人が業界未経験で転職してくることと、QAを立ち上げるタイミングだったので私の経験とノウハウを積み上げてほしいという面接官の話に、「この会社で働くと自分のスキルが活かせる」と自信を持てました。

 

―面接で印象的だったエピソードなどはありましたか。

人事やエンジニアの担当者とお話ししましたが、皆さんフレンドリーに話をされていました。部門ごとの垣根がなく風通しが良い職場がうかがえて、とても魅力的でした。

他にも数十ページに渡る資料を使い、会社の事業詳細や福利厚生を丁寧に説明いただいたことが好印象でした。その時にプレミアムフライデーを実装されている企業ということも知り、実際にプレミアムフライデーを利用している企業があるんだと驚きました(笑)
隠し事なくしっかり説明してくれることに誠実さを感じ、転職活動の軸にしていた「プライベートと仕事のオンオフがしっかりしている」ことにも当てはまると思いました。

 

―率直に、長く勤めた会社から転職することは不安ではなかったのですか。

前職から抜け出したいという気持ちが強く、「希望している自社開発で立ち上げ期に関わるような企業があれば勢いで行ってしまえ!」と考えていたので、そういう不安はほとんど感じていませんでした。
面接でしっかりコミュニケーションを取れていて、安心感があったことも大きいかもしれません。

 

”プロ”のエンジニアが集まる環境で自身の強みを活かせる

 

 

―現在携わっているお仕事と、チャレンジしていることについて教えてください。

QAが立ち上げ段階ということもあり、現在は私1人で評価を担当しています。いろいろなプロジェクトが走っている中で、いくつかを横断的に作業しているという状況です。

主に地図を用いた作業になりますが、大きなプロジェクトではゴーガのサービスである「GOGA Store Locator 」に関わり、地図やルートなどが正常に動作しているかの確認などを行っています。

「GOGA Store Locator 」は、例えば探している飲食チェーン店が現在地に近い場所に何店舗あるか、禁煙席やWi-Fiがあるかなど絞り込みができ、なおかつ現在地からの最短ルートを示すサービスです。私はこのサービスで、バグがないかといったところを探す役割を担います。

私が入社するまでQAがいなかったため、サービスへの評価が開発視点になっていたのですが、QA視点で開発側へ確認してノウハウを積み上げるということも現在行っております。現場監督として開発チームへ指示を出すという業務にチャレンジしていますね。

ゴーガは Google Cloud プレミアパートナー として、地図や位置情報の領域に特化した事業を展開しています。そのため、特定地域の時間別アクティブユーザー数や、トラックなどの現在地やルートの把握までデータとしてわかります。
企業へマーケティングデータを提供できるというのが、 ゴーガの強みであり魅力だと感じます。

 

―未経験からご入社される方も多いとのことですが、研修制度は充実していますか。

QA立ち上げでの入社だったので技術的な研修はありませんでしたが、eラーニングでの基本的な研修やGoogleMapsを使ったジオコーディングなどの説明を受けました。

入社時の研修のほかに月一で勉強会があるため、専門的な用語など知識の積み上げもできています。
勉強会では、営業側から「ここを注視してほしい」という意見が出たり、開発側から新しい技術の共有があったり、ラフに意見交換をして疑問点を質問するという形で行います。勉強会があることで部署間の垣根を越えた自由な意見交換ができているので、入社後も面接時に感じた風通しの良さへのギャップはありませんでした。

 

―入社して感じた現職の魅力や、いい意味でのギャップがあれば教えてください。

和気藹々としつつ、プロフェッショナルとしてみなさん仕事しているのが、現職の大きな魅力です。

現在エンジニアとして活躍されている方達の多くが、放射線技師、出版業界、旅行業界など、異種業界からの転職なのですが、私が疑問や不明点を尋ねても即時に返答があるので、みなさんかなり勉強されていると感じます。
自分の担当業務を把握して、プライドや信念を持って仕事をしているんですよね。
本当に従業員同士の仲が良く、会社も従業員を大切にしているということをいろいろな場面で感じます。

 

―ご希望の環境で切磋琢磨されているのですね。山崎さんの今後の展望について教えてください。

QAとして組織を引っ張っていくことが目標です。

現在2人目のQAエンジニアを募集していて、徐々にQA部門を拡大させていくことになっています。
すべてのプロジェクト開発者がQA業務をせず、私たちQA部門が請け負うという形態へシフトするため、立ち上げに貢献できるよう動いています。

 

―最後に、転職を考えている方へのメッセージをお願いします。

転職活動は、第一歩がなかなか踏み出せないものだと思います。
実際、私も数年間転職を迷って時間を無駄にしたと感じているので、まずは第一歩を踏み出してください

転職サービスに登録して、転職エージェントに会ってみるのも第一歩としてオススメです。
他の方の考えを聞くと、自分ひとりでは見えなかった世界が見えてくるかもしれません。

 

―インタビューは以上です。貴重なお時間をいただきありがとうございました!

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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