エンジニアリングマネジメント×自走力で成長を加速させる「SODA」のエンジニア組織の”独自性”とは
国内No.1のスニーカー&トレカフリマ「SNKRDUNK(スニーカーダンク)」の開発・運営を行っている株式会社SODA。
サービスリリースから短期間で、月間500万人以上が利用するサービスへと急成長を遂げています。
VPoE兼EMとして、自律的に成果を出していける組織作りに注力している林様と、プロダクト開発チームの一つであるTeam Bのテックリードとしてご活躍されている宮鼻様に、SODAの組織体制や、他にはない「SODAに携わる魅力」についてお話いただきました。是非ご覧ください。
目次
【株式会社SODA インタビュイー】
林 雅也様 / Team EM / VPoE
2020年10月にSODAへWebエンジニアとして入社。
Web領域全般の開発に携わったのち、現在はVPoE兼EMとしてエンジニア採用や組織作りに注力。
【株式会社SODA インタビュイー】
宮鼻 叶太様 / Team B / テックリード
2021年7月にSODAへWebエンジニアとして入社。
Web領域全般の開発に携わりつつ、テックリードとしてチームの技術的意思決定や開発をリードする。
月間500万人以上のユーザーに「安心・安全なCtoC取引」を提供する、SODAが推進する事業とは
―まずは、貴社の事業内容や展開されているサービスについて教えてください。
林さん:弊社は月間500万人以上が利用している、国内最大級のスニーカーやトレカのフリマアプリ『SNKRDUNK(スニーカーダンク)』を開発・運営している企業です。
一般的なフリマアプリとの違いとして、ユーザーの方同士の取引間に真贋鑑定を行うことで偽造品の流通を防ぎ、商品を安心・安全に取引できるプラットフォームを提供していることが特徴です。
現在はスニーカーの他にトレーディングカード(トレカ)、ストリートウェア、ハイブランドなどコレクティブ・ファッション領域のアイテムも取り扱っています。
事業展開として、最近では国内でトレカ領域のプロダクト開発、海外でスニーカー領域の拡大に注力をしています。
自社システムは全て社内のエンジニアで開発をしているサービスであることも大きな特徴です。
―貴社の組織体制や、目指しているミッションについても教えてください。
林さん:私の所属しているTeam EMは、エンジニアリングマネジメントの領域における改善や取組みを推進しているチームです。
組織が自律的に成果を出していける状態を作ること、組織成果を最大化すること、そして事業成長に貢献するというところが最終的なミッションになっています。
エンジニアリングマネジメントは4つの領域に分けられていて、ピープルマネジメントに最も注力をしながら、プロダクトやテクノロジーといった他の分野のエンジニアリングマネジメント領域も各チームと協力して進めています。
EM(エンジニアリングマネージャー)として動くようになってから、エンジニアだけでなくプロダクトマネージャーやデザイナーなど、プロダクト開発に関わる人たち全体としての動きを意識することが増えてきたと感じています。
チームのフェーズとしては、組織やエンジニア採用自体の急拡大もあり、採用や組織作りは上手く進んでいる状態だと思っています。
ただ、エンジニア組織30名に対してEMが2名しかいないため、エンジニアリングマネジメント領域で注力したいことに注力しきれていない状態です。
例として、ユーザにとってのプロダクト品質をより高めるために、QAエンジニアを採用しQAチームを作り、アジャイル開発に適用したQAプロセスの整備を試みているところです。
今後もエンジニアやEMを増やしたり、開発をスムーズに進めていける仕組みづくりに注力していきたいと考えています。
宮鼻さん:私の所属するTeam Bは、最近はトレカ関連の開発に関わることを担当しています。現在は専任のPMの方がいて、トレカ関連の開発をメインにプロダクト全体を見ています。
トレカは昨年の夏頃から取り扱いを開始しているのですが、他にもBtoCのHYPE DROPというプロジェクトを今年の1月にリニューアルしたので、Team Bではこの2つを今後伸ばしていきたい領域として考えています。
チームBはQAやデザイナーなど、他のチームよりも他職種の方が多くいる環境ではあります。
現在の課題として、主にプロダクト開発をしているA、B、Cの3つのチーム間でコミュニケーションがあまり行われておらず、チーム間のナレッジ共有が上手く出来ていないことが挙げられます。
より開発のサイクルをスムーズに進めていくために、今後は密に他チームとも連携できるような組織作りを目指していきたいです。
成長が正義。「Growth First」を掲げ、エンジニア1人1人が自走できる組織の仕事観とは
―「Team B」や、エンジニアリングマネジメントにおいて大切にしている仕事観について教えてください。
宮鼻さん:トレカやHYPE DROPはまだ立ち上げ途中ということもあり、可能な限り早くリリースすることを意識しています。
PMやデザイナーの方と密に連携を取り、短い時間でユーザーにとって価値のあるような機能を作っていくことが目標です。
林さん:弊社では、管理せずとも成果が出せる組織を作るという意味合いで「マネジメント」(= 管理する)と言わずに「エンジニアリングマネジメント」(= 管理せずとも成果が出せる状態を作る)と言っています。
そのため、一般的な管理職のイメージとは違う方向性から動きやすいチームを作ることをマネージャー観点として意識しています。
宮鼻さんもそうですが、弊社のエンジニア陣は、会社のバリューの一つである「Growth First」を第一に考え、プロダクトや組織に対して必要な動きを相談しながら実行できる人が多いです。
そういった方々が自律的に活躍できるような組織を作っていきたいと考えています。
宮鼻さん:実際に課題解決のフローとして、一旦チームメンバーで相談して結論が出なければ上長に相談する流れになっているので、ある程度はチームで問題を解決できるようになってきていると感じますね。
―事業の成長を第一に考えている人が多いとのことですが、他にも「SODAらしさ」を感じるエピソードはありますか。
宮鼻さん:チームBはデザイナーやQA、PM、バックエンドエンジニアやアプリエンジニアなど異職種の方が多いチームなので、各々が大事にしていることや考え方が異なることも多いと思っています。
そのため、「どのような考え方で仕事をしているか」についてや、「どのような時にモチベーションが上がるのか」といった話をチーム全員で共有し、メンバー同士お互いのことを知る時間を設けたことがあります。
実際に実施したチームビルディングのアプローチとして、「モチベーションポーカー」という取り組みを実施しました。
自分が仕事をしていてモチベーションが上がる時や、お互いに知りたいこと、他の人から気を付けてほしいこと等を書いて全員で共有しました。
林さん:10種類ほどの選択肢がカードで用意されていて、その中から自分が大事に思うことにランキングをつけて、何故その順位にしたか理由を順番に説明していく取り組みですね。
宮鼻さんはどんなことを1位に置いたのですか。
宮鼻さん:私は、新しいことを知った時に一番モチベーションが上がるので、「好奇心」を1位に置きました。
実際に仕事をする中でも、前職と事業ドメインや使用していた言語が違うことが新鮮で、面白さを感じます。
林さん:モチベーションポーカーの枠組みからは出てしまいますが、私が一番モチベーションが上がる場面を挙げるとすると「自分が強く関与していないところでメンバーの成果が出たとき」ですね。
具体的な例として、チーム体制を変更したのちにメンバーの自走力が高まったことが挙げられます。
以前はエンジニア全員でミーティングを行い、合意を取ったうえで仕事を進めることが多かったのですが、PdMやデザイナーなどプロダクト開発を一緒に進める人たちで構成されたチームへと体制を変更しました。
その結果、最近はマネージャーである自分を挟まずとも、チームだけで相談して開発プロセスの改善へ向けてスピーディーに意思決定が出来る状態になっています。
このようなメンバーの成長は、自分の成果としても感じることができるのでとても嬉しく思います。
このようなときに「Growth First」のバリューを体現するという「SODAらしさ」を感じます。
他にも、小さく作って早くリリースする、事業成長するということを大前提にアジャイル開発を進めることが自然とどのチームも出来ており、同じく「SODAらしさ」を象徴しているようなパフォーマンスだと思います。
―それぞれのメンバーが自走して成果が出せる組織の一員として、どんなことにコミットされていますか。
宮鼻さん:エンジニアとして、プロフェッショナルな意識を持つように意識しているところです。
曖昧な答えを持つのではなく、エンジニアとして責任を持って仕事をするように意識しています。
私は特にプロダクトを前に進めることを重要視しています。
必要になりそうなことは前もってPdMに仕様を尋ねて、かかる工数や後々リリースが伸びそうなところを最初の段階で予測するようにしています。
林さん:本質的な課題に目を向けることができて、目の前のことが課題解決の糸口のどこに繋がっているのかを俯瞰して見ることが出来るようになると、SODAのバリューが発揮できると思います。
宮鼻さんの意見で例えますと、事業を前に進めるために与えられたタスクをこなすだけではなく、最速で行うためにPdMとのコミュニケーションを自ら最適化しているため、開発のストリーム全体を見たうえでボトルネックを見つけることが出来ていると思います。
分解していくと最終的にはコードを書くことがメインの仕事にはなりますが、目の前の行動だけではなく、全体的な部分にも目を向けられることが、本質的な課題に目を向けることにつながっていると思います。
本質的な課題に目を向け、事業拡大のために自らPDCAを回せるエンジニアが感じるSODAの魅力とは
―組織も事業も拡大している「SODA」に、エンジニアとして携わる魅力について教えてください。
林さん:事業面、技術面、組織面に分けて面白いポイントがあります。
事業面では、ここ2年間で月間利用者数が100万人から500万人と急成長していることや、海外展開に注力し始めたこと、トレカなどスニーカー以外のカテゴリーでも事業拡大を狙い始めたことです。
他にもBtoCやDtoCの領域も拡大中で、「HYPE DROP」のようにブランドの一次流通の取り扱いのスタートなど、CtoCフリマの枠に閉じないような事業拡大を今後も展開していく予定です。
急拡大している事業に身を置くことが面白いという方には、魅力を感じてもらえると思います。
技術面は、月間のアクティブユーザーが500万人にも及ぶことで、プッシュ通知を配信した際の負荷が1万〜2万rpsにも及ぶことや、コードベースの拡大に伴うモジュラモノリス移行があります。
後者については、システム設計を年レベルのスパンで思考する必要があり、難易度が高いですが非常に面白いことへのチャレンジが出来ると言えます。
組織面は、急拡大する組織作りに携わることが出来る点です。
直近2年で2人から30人と急増したエンジニア組織ですが、方針としては優秀なエンジニアは上限なくどんどん採用していく予定です。
大きな組織になっていく中でも勢いを失わず、むしろ成長を続けられるような組織作りをしたいと思っているので、組織作りの面に興味がある方はやりがいを感じられると思います。
実際に、組織や会社の方針を面白いと感じて入社した方も多いです。
宮鼻さん:私が技術面で感じる魅力は、直近でアプリをネイティブ化している部分だと思います。
モバイルアプリ専任のチームも存在していますが、プロダクトの状況によってはバックエンドのエンジニアがモバイルアプリのコードを書くこともあるので、フルスタックに近い働き方ができるのが良い点です。
トラフィックも高いので、サーバーがダウンしないようにアプリケーションのコードを書くなど、意識的に挑戦できる点も面白いですね。
他には、SODA社内の物流チームやカスタマーサポートチームの方々が使う管理ツールも自社で開発している点が魅力だと思います。
実際にシステムを使う現場の人とコミュニケーションを取りながらプロダクトを作りあげることが出来ることが、他にはない面白い点の一つだと思います。
組織面に関しては、フラットなところが魅力だと思います。
全員がフラットな感じなので、組織やチームで提案がしやすく、仕事への裁量権が大きいことが良い点です。
林さんの仰っている通り、方針としてもメンバーの自走力に任せることを推進しているため、自分から手を挙げて挑戦していく人を応援する環境が整っていることがとても魅力的だと感じます。
―日々の仕事の中で、エンジニア、もしくは「SODA」の一員として成長を感じる瞬間はありますか。
林さん:まず、前提として事業成長に必要なことを各々が考えて学び、実践していく必要があります。
その中で、課題を発見した時に抽象化を行い、学んだことから課題解決の取り組みを具体化し実践し、そして振り返って新しい課題を発見するというPDCAのサイクルを自分自身が回すことができた時に、個人としても組織としても成長を感じます。
例えば、開発の属人化が課題になった際に、チームでしっかりと開発していけるような体制やプロセスを整えた結果、属人化を排除することにはある程度成功したものの、ベロシティ(作業を進めるスピードや作業量)の安定という次の課題が見つかるというサイクルもありました。
このように、ある課題に対してスクラム体制などのプラクティスを学んだ上で自組織に最適化して実行し、振り返りにより次の課題が見つかるというサイクルが回っていることは、かなり重要度が高いと思っております。
宮鼻さん:私は組織全体、チーム全体に対して自分のしてきたことが還元出来た際に、社会人としての成長を感じます。
先述したモチベーションポーカーは実際に私が提案をしたのですが、提案したことが現在のチームに地続きになっている感覚や、チームとして文化や意識が浸透し、組織に還元できていることに成長を実感しています。
―「SODA」の組織の中で期待されている人、活躍している人の特徴について教えてください。
宮鼻さん:自走力が高い人だと思います。
何が必要かを自分で探して発見し、周りの人を巻き込んで適切な意思決定を行い、実行に移すことが出来ている人は活躍している印象です。
他にも、本で読んだ知見や前職での経験を率先して共有してくれる人も、非常に信頼されていると思います。
林さん:本質的な課題に目を向けることが出来、課題解決のサイクルを回していける人がバリューを発揮しやすい会社だと思っています。
プロダクト開発を進めていくうえでボトルネックになる部分は技術面や組織面である可能性も高いと思っています。
ですがその中でも事業成長を支えていくことを一番に考え、エンジニアとして課題を発見し解決していくことが重視されていると思います。
また、課題解決のサイクルを回す際に意思決定できるかどうかも重要です。
必要な情報をどれだけ集めても正解が分からないことも多いので、「一旦意思決定して進めてみる」という意思決定力の高さは組織の中でも評価されていますね。
最後に、「Team B」やエンジニアリングマネジメント、貴社サービスに興味をお持ちの方へのメッセージをお願いします。
宮鼻さん:自分で率先して何かを引っ張っていくのが好きな方は弊社に合うと思いますので、自分で課題を見つけ、課題解決に持っていくことに挑戦したい方は是非お越しいただきたいです。
林さん:ポジションとしては、エンジニアリングマネージャー、QAエンジニア、Webエンジニアを特に積極的に採用していきたいと思っています。
人物像としては、エンジニアリングマネジメント領域で色々な改善をしていきたいエンジニアリングマネージャー、リリース前の検査だけでなく開発プロセス全体で品質のことを考えることでQAのシフトレフトを進めたいQAエンジニア、サービスやプロダクトを作るだけでなくプロセスやチームの改善に挑戦したいWebエンジニアの方々は、面白い経験が積めると思います。
また、物流やカスタマーサポートなど業務管理周りのサービスに携わる機会がある点も面白いポイントだと思っています。
もちろんtoCでエンドユーザーに向けて色々作りたいという方も面白いと思いますし、現場の方とコミュニケーションを取りながら業務ロジックをシステムに落とし込んでいくといったtoB寄りの部分に興味がある方にも是非お越しいただきたいです。
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