Web制作会社に転職する方法|会社の選び方と転職のポイントを解説
近年Webの活用やWebマーケティングが進み、Web制作に携わりたいと考える方は増えています。そこで今回は、Web制作会社に転職する方法と働きやすい企業の選び方を規模とタイプ別に解説します。Web制作会社への転職で迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
【規模・タイプ別】制作会社の分類や職種を紹介
まず、制作会社の種類を規模別とタイプ別の2つに分けます。
規模別は以下の2パターンです。
・従業員200名以上の規模(以後「大手」と記載します)
・従業員200名未満の規模(以後「中小」と記載します)
タイプ別は以下の4パターンです。
・システムに強みを持つ制作会社
・デザインに強みを持つ制作会社
・マーケティングに強みを持つ制作会社
・特定業界に強みを持つ制作会社
Webディレクター
Webディレクターはプロジェクトの監督・指揮・管理するポジションで、クライアントへのヒアリングを通して要求を要件定義にまとめ、設計を担当します。
顧客折衝やWeb制作スタッフの選出と業務配分など、社内外と円滑なコミュニケーションをとりながら業務を推進する仕事です。
クライアントの要望を実現するコンテンツを制作することが、Webディレクターに求められる役割です。
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バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは、Webサイトの仕組み制作を担う仕事です。
ページの変遷や入力フォームなど、動作の部分を実装する役割であり、ユーザーが快適な操作を行うために重要な機能面を開発します。
バックエンドエンジニアの上流工程では、Webシステムの設計や、サーバーサイドの観点を含めた要件定義の創案も大切な業務です。
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フロントエンドエンジニア
ユーザーが直接目にする部分の開発を行うのがフロントエンドエンジニアです。
HTMLやCSSを用いてWebコンテンツを制作し、JavaScriptで動きをつけます。
また、UIやデザインが実現可能かどうか、設計の側面から精査し、実装方法を検討することもフロントエンドエンジニアの役割です。
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Webデザイナー
Webデザイナーは、Webコンテンツ制作においてデザインを専門に担う仕事です。
デザインに関する特別な資格を要するわけではないものの、ユーザー視点で訴求力の高いデザインを考案する力とそれを伝える力、情報収集力などが求められます。
フロントエンドエンジニアと連携を取るためのコーディングスキルがあると、デザインの意図を伝える際にスムーズです。
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特徴と選ぶメリット・デメリット~規模別編~
大手企業の特徴
大手企業の特徴は以下の3点です。
・大規模案件が多い
・ポジションが多くあるためキャリアパスが豊富
・福利厚生が充実しており安定している
中小企業が乱立しているWeb制作業界において、数少ない大手企業は会社規模を大きくしてきただけの制度・仕組みをもっています。
そのため作業の標準化がしっかりできており、社外・社内共に安定した環境を作ることができます。
大規模案件を受注するには信頼も必要なため、大手企業が持つ安定感により大規模案件を複数受注することが可能です。
また仕事内容や評価制度なども明確化されており、キャリアパス・制度面の充実度も大きな特徴だといえるでしょう。
大手企業を選ぶメリット・デメリット
メリット
・大規模案件の経験が積みやすい
・社内キャリアチェンジを狙える
・制度としての安定感がある
大規模案件の数が多いため経験を積みやすいのは大きなメリットでしょう。
社内キャリアチェンジや制度の安定感としては、教育制度・標準化されたマニュアルがある点が大手企業の特徴です。
例えば「今まで小さいWeb制作会社でなんとなくWebディレクターを担当してきたが、やり方が合っているか正直わからない」「Webデザイナーを担当してきたが、Webディレクター領域まで手を伸ばしていきたい」という人に適しています。
大手企業ではマニュアルによって新たな領域にチャレンジする難易度は低くなり、安心して臨むことができるからです。
デメリット
・業務が細分化されていて裁量権が少ない
・キャリアパスは豊富だが、ステップアップに時間がかかる
自分で模索するのが好きな方、早く成長していきたいという方には前述のメリットよりもデメリットの方が強く感じてしまうかもしれません。
中小企業の特徴
中小企業の特徴は以下2点です。
・裁量権が大きい(仕事内容・働き方)
・早いスピードで成長できる
中小企業は乱立している状況のため、それぞれの企業が独自の色をもっており、同じ制作会社といえど仕事のやり方や環境がまるで違ってきます。
共通してある特徴としては上記の2点ですが、後ほど記述するタイプ別の種類によって特徴は大きく変わります。
また、設立年数によっても特徴が異なります。
設立から10年以上経っていながらも規模の小さい企業は、少数精鋭で良い案件のみ厳選して受注するスタイルで経営している傾向があります。
そのため、クライアントから直で請けている高単価案件をもっていたり、無理な案件は断ることで従業員の働き方をよくしている場合が多いです。
制度がきっちり整っていないため、融通を効かせて子育てのための時短勤務やリモートワークができる企業も増えています。
設立からまだ日が浅い企業は若手中心の勢いがある傾向が強く、新しい技術を積極的に取り入れたり自社サービスを試行錯誤しながら立ち上げている企業が多いのが特徴です。
中小企業を選ぶメリット・デメリット
メリット
・裁量権が多く自由に動きやすい
・圧倒的な成長スピードを得られる(ポジションアップ)
中小企業は成長機会が沢山あるため、入社歴が浅くても実力次第でリーダー・マネージャーを目指すことができます。
大手企業だと面接官は人事、実際の仕事現場は常駐先なので、入社後にならないとわからないといったケースも多くミスマッチが起きてしまいやすいのです。
その点、中小企業の面接では現場社員や現場の雰囲気を実際に目にするることで入社後のイメージも湧きやすいため、ミスマッチも少なくなります。
デメリット
・規模が小さいため、社員・社風が合わないと長く働けない
・大手企業ほど経営は安定していない
中小企業の面接では、大手企業よりも入前の面接でしっかり見極めることができます。
メリット・デメリットを含めきちんとすり合わせをするために、複数社の面接に行ってそれぞれの社員・社風を比較検討し、自分に合った企業を探すことをおすすめします。
特徴と選ぶメリット・デメリット~タイプ別編~
タイプ別企業の特徴
冒頭でお伝えした通り、転職するにあたり考えるべきWeb制作会社のタイプは大きく分けて以下4つです。
・システムに強みを持つ制作会社
・デザインに強みを持つ制作会社
・マーケティングに強みを持つ制作会社
・特定業界に強みを持つ制作会社
システムに強みを持つ制作会社はエンジニアのレベルが高く、デザインに強みを持つ会社はデザイナーのレベルが、マーケティングに強みを持つ会社はマーケターのレベルが高い点が特徴です。
特定業界に強みを持つ制作会社は主に年収・条件面、仕事内容に重きを置いており、転職を考えている方にとって重要な判断基準となります。
例えば以下の通りです。
・金融・不動産業界に強い → 案件単価が高いため高年収を狙える
・エンタメ・アパレル業界に強い → 興味のある案件に携われる
業界の特徴がそのまま反映されるため、より仕事内容のイメージが湧きやすいでしょう。
タイプ別企業のメリット・デメリット
タイプ別企業のメリット・デメリットについては、企業が強みにしている領域と自分の職種を合わせるか、合わせないかにより変わります。
企業が強みにしている領域と自分の職種を合わせた場合、成長・活躍が期待できますが、その分のストレスはかかる可能性が高いです。
企業が強みにしている領域と自分の職種を合わせなかった場合、落ち着いて働く環境は手に入る一方で、成長・活躍はあまり期待できないでしょう。
実際の職種に当てはめて例をあげると、スキルを伸ばしたくもっとレベルの高いエンジニアが居る環境に行きたい方は、システムに強みを持つ企業を選ぶとよいでしょう。
逆に、スキルアップよりワークライフバランスを整えたい方は、自分の職種とは違う強みを持つ企業への転職がおすすめです。
例えば、自分がデザイナーの場合、マーケティングに強みを持つ企業を選べばディレクター・マーケターが優秀なため、デザインにおいて求められるレベルはそこまで高くなく、ハードワークにはなりにくいということです。
Web制作会社に転職するには?
今までご紹介した特徴やメリット・デメリットを元に、実際どのように転職先を選び、転職活動を進めていけばよいのでしょうか。
転職活動は頭で考えるだけではなく、実際に活動をしながら考えていくことをおすすめします。
なぜなら企業のホームページや求人、口コミサイトから得られる情報より、転職エージェントや実際の面接で得られる情報は圧倒的に情報量が多く、動いてみて初めて知る事・わかる事があまりにも多いからです。
自分に合う規模別×タイプ別を見つける
まず、前述の特徴やメリット・デメリットを参考にして、規模別×タイプ別の掛け算で自分の希望が叶う企業群を把握しましょう。
規模はホームページ・求人などで社員数を確認することでわかりますが、タイプは以下を参考にして判断することができます。
・実際に面接を受けながら傾向を掴みタイプを見極められる目を養う
・転職エージェントへ相談しに行く
何時間も費やしてインターネット上で情報収集して悩み続けるよりも、密度が濃く有益な情報を得ることができるでしょう。
制作実績から企業の方向性を確認する
一言にWeb制作会社といっても、請け負うサイトのジャンルはさまざまです。
もしも決まった業界の案件で実績を重ねたいという希望があったとしても、ジャンルを問わずにサイト制作を請け負っている企業では思うような経験を積めない可能性が考えられます。
制作するサイトの傾向や方向性も知っておいた方が、入社後のミスマッチを防げるでしょう。
まずは「こんなサイトを作ってみたい」という明確な思いがあるのか、それとも「多種多様なジャンルで制作してみたい」という希望なのかをはっきりとさせましょう。
そのうえでWeb制作会社のサイトに掲載されている制作実績のテイストを確認します。
企業によっても歓迎されるスキルや経験は異なる場合があるため、自分の強みにマッチした企業を見つけるのも重要です。
なお、代理店を通して制作を行っているために自社のサイトに掲載できない場合もあるため、面接で掲載されていない制作実績について尋ねてみるのもひとつの方法です。
アピール材料をまとめる
これまでWeb制作に携わってきたなかで、自分の一番の強みを明確にしておきましょう。
得意分野+アルファの経験や強みがあると、より高評価をもらえるかもしれません。
Web制作では、本来の業務範囲を超えたさまざまな経験を積む機会に恵まれることがあります。
例えばプレゼンテーションやディレクション、予算管理、マネジメント、顧客折衝など、本来であればより上位の職種が担当する業務を担った経験はないでしょうか。
本来の業務以外で身に付けたスキルや経験があれば、アピール材料として伝えましょう。
Web制作会社で評価されやすいスキルは?
企画制作やインターネットマーケティング、デザイン、開発、テキストコンテンツの執筆の経験があると業務の幅が広がります。
企画提案、HTMLをはじめFlashやJAVAなどのWEB開発技術、画像編集や関連ツール・ソフトウェアのスキルも重宝されるでしょう。
能力を効果的にアピールするためには、ポートフォリオを充実させることも重要です。
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企業選びのポイント
求人票をチェックする際に、条件などの基本的な項目以外で特に注目したいのは以下のポイントです。
・どのような業種の制作を請け負っているか
・求められる技術レベル
・Web制作以外の事業
・任される業務の範囲
企業が今行っている事業と将来見据えている方向性と、自分の描くキャリアビジョンがマッチしているかも重要な判断基準です。
また、やりたい仕事以外の業務を任されることもあるかもしれません。
キャリアの幅を広げるために役立つ経験であれば構いませんが、本来やりたい仕事以外の業務ばかりでは早期離職にもつながりかねないため、注意が必要です。
企業の将来性とWeb業界の動向にも注視しながら企業選びを進めましょう。
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IT業界の転職はGeeklyに相談を
Web制作会社への転職にあたり、大切なのは自分に合った会社を選ぶことです。
しっかりと情報収集を行い、譲れない条件と譲歩できる範囲を決めて、転職軸に合った会社に転職することで、Web業界でのキャリア構築を実現できるでしょう。
「Web業界の仕事に携わりたい」
「IT業界に転職して年収を上げたい!」
「もっと自分に合う会社で働きたい!」
などのキャリアのお悩みは是非、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にご相談ください!
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