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【転職におけるWeb制作会社の選び方】転職エージェントが解説します!
転職をお考えのWeb制作に携わっているエンジニア・デザイナー・ディレクターの皆様。別業種や事業会社へのキャリアチェンジもアリですが、同業種である制作会社でも実は知らないだけで希望が叶えられる事も多いです。全く新しい環境に飛び込むより、経験を活かし活躍しやすい環境の方が安心できますよね。同業種だからこそ、知っているようで意外と知らない違いをまとめてみました!

制作会社の分類 規模別とタイプ別
まず、制作会社の種類を規模別とタイプ別の2つに分けます。
規模別で言うと、
・従業員200名以上の規模(以後、「大手」と記載します)
・従業員200名未満の規模(以後、「中小」と記載します)
上記の2パターンがあります。
タイプ別で言うと、以下の4パターンです。
・システムに強みを持つ制作会社
・デザインに強みを持つ制作会社
・マーケティングに強みを持つ制作会社
・特定業界に強みを持つ制作会社
では早速、各種の特徴と選ぶメリット・デメリットを見ていきましょう!
特徴と選ぶメリット・デメリット~規模別編~
大手企業の特徴
大手企業の特徴は、
・大規模案件が多い
・ポジションが多くあるためキャリアパスが豊富
・福利厚生が充実しており安定している
の3点です。
中小企業が乱立しているWeb制作業界において、数少ない大手企業は会社規模を大きくしてきただけの制度・仕組みを持っています。そのため、作業の標準化がしっかりできており社外・社内共に安定した環境を作る事ができます。
大規模案件を受注するには信頼も必要ですので、大手企業が持つ安定感により大規模案件を複数受注する事ができます。
また、キャリアパス・制度面の充実度も大きな特徴です。仕事内容や評価制度なども明確化されていますのでイメージはしやすいです。
大手企業を選ぶメリット・デメリット
前述した特徴により、大手企業でしか得られないメリットは、以下の3点です。
・大規模案件の経験が積みやすい
・社内キャリアチェンジを狙える
・制度としての安定感がある
大規模案件の数が多いので経験を積みやすいのはイメージしやすいですね。
社内キャリアチェンジや制度の安定感としては、例えば、
・今まで小さいWeb制作会社でなんとなくWebディレクターを担当してきたが、やり方が合っているか正直わからない
・今までWebデザイナーを担当してきたが、Webディレクター領域まで手を伸ばしていきたい
という場合に、大手企業では教育制度・標準化されたマニュアルがあります。これにより新たな領域にチャレンジする難易度はグッと低くなり、安心して臨む事ができます。
デメリットは、以下の2点です。
・業務が細分化されていて裁量権が少ない
・キャリアパスは豊富だが、ステップアップに時間がかかる
自分で模索するのが好きな方、早く成長していきたいという方には前述のメリットよりもデメリットの方が強く感じてしまうかもしれません。
中小企業の特徴
中小企業の特徴は、以下2点です。
・裁量権が大きい(仕事内容・働き方)
・早いスピードで成長できる
中小企業は乱立している状況のため、それぞれの企業が独自の色を持っており、同じ制作会社と言えど、仕事のやり方や環境がまるで違ってきます。共通してある特徴としては上記の2点ですが、後ほど記述するタイプ別の種類によって特徴は大きく変わります。
また、設立年数によっても特徴があります。設立から10年以上経っていながらも規模の小さい企業は、少数精鋭で良い案件のみ厳選して受注するスタイルで経営している傾向があります。
そのため、クライアントから直で請けている高単価案件を持っていたり、無理な案件は断ることで従業員の働き方を良くしている場合が多いです。
良くも悪くも制度がきっちり整っていないため、融通を効かせて子育てのための時短勤務や、リモートワークができる企業も増えています。
設立からまだ日が浅い企業は、若手中心の勢いがある傾向が強く、新しい技術を積極的に取り入れたり自社サービスを試行錯誤しながら立ち上げている企業が多いです。
中小企業を選ぶメリット・デメリット
前述した特徴により、中小企業でしか得られないメリットは、
・裁量権が多く自由に動きやすい
・圧倒的な成長スピードを得られる(ポジションアップ)
となります。
中小企業は成長機会が沢山あるため、入社歴が浅くても実力次第でリーダー・マネージャーを目指す事ができます。また、中小企業への転職はしっかり面接で見極める事ができるため入社後前後のギャップが少なくミスマッチは起きにくいです。
大手企業だと面接官は人事、実際の仕事現場は常駐先なので入社後にならないとわからないといったケースも多いため、ミスマッチが起きてしまいやすいですが、中小企業の面接では現場社員や現場の雰囲気を見れる事で入社後のイメージも湧きやすいためミスマッチも少なくなります。
デメリットは、以下の2点となります。
・規模が小さいため、社員・社風が合わないと長く働けない
・大手企業ほど経営の安定はしていない
大手企業よりも入前の面接でしっかり見極める事ができるため、メリット・デメリットを含めきちんとすり合わせをするために複数社の面接に行ってそれぞれの社員・社風を比較検討し自分に合った企業を探すという行動が非常に大切になります。
特徴と選ぶメリット・デメリット~タイプ別編~
タイプ別企業の特徴
冒頭でお伝えした通り、転職するにあたり考えるべきWeb制作会社のタイプは大きく分けて、以下4つです。
・システムに強みを持つ制作会社
・デザインに強みを持つ制作会社
・マーケティングに強みを持つ制作会社
・特定業界に強みを持つ制作会社
システム・デザイン・マーケティングそれぞれに強みを持つ企業はもちろん、
システムに強み → エンジニアのレベルが高い
デザインに強み → デザイナーのレベルが高い
マーケティングに強み → マーケターのレベルが高い
という構図になります。
特定業界に強みを持つ制作会社は主に年収・条件面、仕事内容に重きを置いて転職をお考えの方には重要な判断基準となります。
例えば、
・金融・不動産業界に強い → 案件単価が高いため高年収を狙える
・エンタメ・アパレル業界に強い → 興味のある案件に携われる
など、業界の特徴がそのまま反映されるためより仕事内容のイメージが湧きやすいです。
タイプ別企業のメリット・デメリット
タイプ別企業のメリット・デメリットについては、企業が強みにしている領域と自分の職種を合わせるか、合わせないかにより変わります。
企業が強みにしている領域と自分の職種を合わせた場合、成長・活躍が期待できますが、その分のストレッチはかかるでしょう。企業が強みにしている領域と自分の職種を合わせなかった場合、落ち着いて働く環境は手に入ると思いますが、成長・活躍はあまり期待できないでしょう。
実際の職種に当てはめて例をあげると、スキルを伸ばしたくもっとレベルの高いエンジニアが居る環境に行きたい方は、システムに強みを持つ企業に行くと良い、といった選び方になります。
逆に、スキルアップよりワークライフバランスを整えたい方は、自分の職種とは違う強みを持つ企業に行くと良いです。例えば、自分がデザイナーの場合、マーケティングに強みを持つ企業を選べばディレクター・マーケターが優秀なため、デザインにおいて求められるレベルはそこまで高くなく、ハードワークにはなりにくいです。
実際はどう動けばいい?
今までご紹介した特徴、メリット・デメリットを元に、実際、どうやって転職先を選んでいく、活動を進めていけば良いでしょうか?
転職活動は頭で考えるだけではなく、実際に活動をしながら考えていく方が良いです。
なぜなら、企業のホームページや求人、口コミサイトから得られる情報より、転職エージェントや実際の面接で得られる情報は圧倒的に情報量が多く、動いてみて初めて知る事・わかる事があまりにも多いからです。
具体的な方法
まず、前述の特徴やメリット・デメリットを参考にしていただき、規模別×タイプ別の掛け算で、自分の希望が叶う企業群を把握してください。
規模はホームページ・求人などで社員数を確認すればわかるので簡単ですが、タイプは意外と見極めが難しいです。
わからない場合は、
・実際に面接を受けながら傾向を掴みタイプを見極められる目を養う
・転職エージェントへ相談しに行く
事をオススメします。きっと、何時間も費やしてインターネット上で情報収集して悩み続けるよりも密度が濃く有益な情報を得る事ができるでしょう!
イメージしやすいように、エージェントを活用して転職成功された方の実例を一つ上げたいと思います。
事業会社に在籍され自社Webサイト運営に携わっていた方で、もっとWeb制作のスキル、特にデザインスキルを身に着けたいという希望をお持ちの求職者様。
様々な案件に携われ、切磋琢磨する同僚が多い、など制作のスキルアップができる環境を希望されており制作会社への転職をお考えでした。
ただ、どの制作会社を選べばよいのか?がわからず相談したい、とのことから弊社エージェントサービスをご利用いただきました。
デザインスキルを身に着けたいのであれば、デザインに強みのある制作会社を選ぶべきですので、
【規模】大手 or 中小
【タイプ】デザインに強み
という属性に当てはまる企業様の求人をご提案させていただきました。
結果、大手・中小規模それぞれの企業様から1社ずつご内定を獲得され、ご自身の転職軸である、「デザインスキルアップ」が一番叶う環境はどちらの企業様か悩まれ、より社風が合っていると感じ、裁量権が大きい中小規模の企業様へのご転職を決意されました。
このように、規模別・タイプ別で制作会社を整理することで、きちんと自分の転職軸に沿った企業様を選びやすくなります。
最後に
最後に、転職先を選ぶにおいて重要な事を記載しておきます。これはWeb制作会社への転職に限ったお話ではありませんが、自分に合った会社を選ぶ事が何よりも大事です。
転職は考えているけど正直、活動をするのは面倒くさくて…という方も多いと思います。
ただ、転職は人生の大きな転機・分岐点になります。その判断を面倒くさくて…という理由で緩くしてしまうと、転職をしてもしなくても、後で後悔する事になってしまうでしょう。
そうならないためにも、まずはしっかり情報収集をする事、そして転職先の選び方としては、叶えたいこと・叶えなくても良い事をまとめきちんと軸を定めて自分が望む条件に合う会社を選びましょう。
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