【面接攻略マニュアル 】~自己分析/企業分析~
転職活動をする上で避けては通れない面接。通過するためのポイントや面接に落ちるNG行動は調べれば分かることが多いですが、それを基に自分だけで対策するのは至難の業ですよね。そこで今回は「もっと具体的な面接対策方法が知りたい」「面接を攻略して転職を成功させたい」と考えている人に向けて、弊社の面接攻略マニュアルの一部を解禁したいと思います!
面接の基本的な流れ
面接の準備を進める前に、まずは基本的な流れを確認しましょう。
入室して一番初めにやることは挨拶と自己紹介です。この2つで第一印象が決まってしまうので、表情や声の大きさ、話し方には十分注意する必要があります。
自己紹介が終わったら、次は、職務経歴や転職を考えるに至った背景・理由の確認、そして自分の強みや弱み、描いているキャリアパスなどのヒアリングを行います。
ここでは、「ネガティブな発言」と「的外れな回答」はNGです。
もちろん嘘や作り話で固めるのも心証が悪いですから、転職理由がネガティブなものである場合は、必ず「その裏にある想い」や「その状況をどのように打開しようとしたか」などの根拠を述べるようにしましょう。
また自己アピールでは、企業が求める人物像に合わせて話す内容を変えることも必要です。
最後に質疑応答です。ここでの逆質問は、入社後活躍したいという意欲を持っているか、社内の人間と上手くコミュニケーションがとれそうか、などを判断する上で面接官も非常に重要視しています。
面接前にはあらかじめ聞きたいことをいくつか用意しておき、内定まで一つ駒を進めましょう。
それでは以下より面接攻略に向けた対策方法を詳しく解説していきます。
面接前準備 ~自己分析~
面接対策でまず初めに取り掛かるべき準備は「自己分析」です。
自分で自分のことが分かっていないと、自己紹介や質問に対する受け答えがスムーズにできず、伝えたい情報を相手に齟齬無く理解してもらうことが難しくなります。
下記3つの工程に沿って、より効果的に自己アピールができるようにしましょう。
自己紹介の準備
まずは自身の職務上での経験やスキルを整理し、「自己紹介の準備」を行います。自己紹介は、1分強で話せる分量(350文字)で作成してみましょう。
【自己紹介のお手本例】
●●●●(氏名)と申します。
これまで東証プライムに上場する〇〇社でエンジニアとして5年のキャリアを積んでおります。Javaを使用した開発を得意としており、クライアントのシステム開発において、主に詳細設計や製造工程に従事して参りました。チームリーダーも経験させて頂いております。
担当業界は一貫して金融業界となります。現職では色々な経験を積ませて頂いておりますが、現状は2次請けの開発も多いため、より上流工程で経験を積みたいと考えており、御社に応募をさせていただきました。
本日は、どうぞ宜しくお願い致します。
【自己紹介の失敗例】
×話が長い
×応募職種と関係ない職種経験のみを伝える(未経験職種へのキャリアチェンジは例外)
×1社目の社歴説明だけで3分に及ぶ
×どの業界で何をしていたのか、俯瞰的な情報が入ってこない
重要なことは、話の要点を整理し、俯瞰的な情報とミクロな情報の両方を端的に伝えることです。あれもこれもと話したくなる気持ちを抑えて、本当に必要なことだけを抽出し1分程度にまとめましょう。
転職軸の整理
自己紹介の準備ができたら次は「転職理由の整理」です。『なぜ転職したいのか』を突き詰めることで、自分が仕事をする上で大切にしたいことや企業に求めることが明確になり、「転職軸」を導き出すことができます。
因みに転職軸は、以下の4つの「P」から考えるのがおススメです。
強み、弱みの整理
転職軸の整理ができたら、次は自身の強み・弱みを把握し「アピールポイントの整理」を行います。
志望する企業に転職する上で、足りないスキルがあるもしくは未経験職種である場合には、それを補う方法も話せるように準備しておくと良いでしょう。
【求められるスキル例】
求められるスキルレベルは、年齢や社会人経験を重ねるごとに上がっていきます。
単純な言語スキルや制作ソフトの技術から、プロジェクト全体の管理やメンバーのマネジメント経験といったように、より上流工程での活躍が求められるようになるのです。
また、エンジニアやゲーム職種では、プライベートでの自己研鑽(勉強会やスクール等)が評価される傾向にあるので、スキルが足りないのではないかと不安に感じる人でも立派なアピールになります。
クリエイター職種への転職を考えている人は、ポートフォリオや制作実績の準備も忘れずに行いましょう。
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面接前準備 ~企業分析~
自己分析が終わったら次は「企業分析」に移ります。選考を受ける企業について全く知らない状態で面接を受けるのはNGです。
逆質問の際に、企業HPに記載があるような基本情報や調べれば分かる事項について聞いてしまうようなことがあれば、「準備不足だ」「意欲が感じられない」「志望度が低いのではないか」など負のイメージを与えかねず、不利な状況に陥ります。
下記の3つの工程に沿って企業分析を深め、内定を手繰り寄せましょう。
事業内容の理解
企業分析は「競合他社との違いを知ること」に目的があります。
転職活動をする際は、多くの人が複数企業に応募すると思います。
それぞれの企業について以下のようなポイントで比較を行い、固有の特徴や強みを明らかにすることで、後々志望理由なども語りやすくなるでしょう。
【企業研究で抑えるべきポイント】
①事業・サービス内容:誰に対して何をどのように展開している企業かを把握。
*BtoB向けサービスを提供する企業→サービスの導入事例やケーススタディをチェック
*BtoC向けサービスを提供する企業→実際にそのサービスを使ってみる
②設立年度・社員数:会社の規模やどういうステージにいるかを把握。沿革も一読しておくGood。
③業績:売上からサービスのニーズや会社の成長度合いを把握。
*上場企業→「決算説明会資料」は必ず確認
*非上場企業→インターネット上に2.3年前の売上が落ちているケースが多いので探す
④社風:企業理念や文化との共感ポイントを発見。新卒採用ページや社長ブログ・インタビューなどをチェックする。
⑤競合との違い:他者との差別化を図り、その企業のオリジナリティを発掘。求人票に記載された「競合他社」を確認し、その上で事業内容やサービスをインプットする。
職務内容を調べる
企業理解が進んだら、次は「職務内容の理解」です。求人票の職務内容を理解し、「必須要件」「歓迎要件」を確認する必要があります。不明な点がある際には積極的に質問して解消するとよいでしょう。
もちろん、必須要件や歓迎要件を全て満たさないと応募できないという訳ではありません。
ただし、不足分をどう補うかという点について話せるか否かが採用の判断において一つの軸となるので注意です。
また年収についても、求人票に記載された金額しか出ないのか気になっている方が多いですが、結論これは目安の値です。
経験とスキルによっては高い年収を提示して貰える可能性も大いにあります。
志望理由の作成
企業分析と職務内容のチェックが終わったら、最後に「志望理由の整理」です。
自己分析で設定した「転職軸」と企業研究の結果を突き合わせながら、それぞれの企業に合わせた志望理由を考えていきます。
ここでも、先述した4つの「P」を使って作成していくことをおススメします。
ただし、「Priviledge(条件面)」を志望理由の前面に押し出すのは、あまり良い印象を持たれないためNGです。
最後に
面接を攻略する上で、自己分析と企業分析がいかに大切かお分かりいただけましたでしょうか。
面接官に対して自分の人柄や強み・企業への想いを齟齬無く分かりやすく伝えるためには、自分自身のことを一番に分かっていなければなりませんし、応募する企業のどこに親和性を感じたのかを語れなければなりません。
好印象を与えて内定を手繰り寄せるためにも、上辺だけの情報をまとめるのではなく根拠のある話ができるように分析・準備をしましょう。
面接当日は、面接官の質問に対してしっかり受け答えををすることも大切ですが、一番重要なのはマナーです。
【面接攻略マニュアル】の続編として、当日のマナーに関する注意点とよくある質問をまとめた記事も掲載しておりますので、面接通過率を上げたいと考えていらっしゃる方は是非ご一読くださいませ。
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