履歴書の自己PRって何を書けばいいの?例文と共に紹介します!
転職活動するうえで重要な要素の一つである自己PR。正確にしっかりポイントを抑えれば、書類選考でも面接の時もあなたの強力な味方になってくれるでしょう。選考でうまく通過できないという方は、もしかしたら自己PRの捉え方を誤っているのかもしれません。今回は転職の際の自己PRについて例文を交えて解説します!
目次
自己PRとは
履歴書を作成する際の「自己PRに書くべき内容」「NGな書き方」を理解していますか?
いまいちうまく書けないという人は実は結構います。せっかく良い経歴を持っていても、しっかりアピールすることができず面接までたどり着くことができません。
まずは、そもそも自己PRとは何かについて把握することが大切です。自己紹介や長所の説明とは全く違いますので、順番に確認していきましょう。
自己PRの捉え方
就職活動や転職活動の際、自己PRを書こうと思った時にどんなことを書けばいいのか悩んだり迷ったりした経験をお持ちではないでしょうか?ますは自己PRの意味を正確に捉えましょう。
自己PRの項目には、自分の性格や長所を書くことは企業側から求められていません。新卒作用であっても中途であっても全ての方に共通して言えることです。
もちろん、自分がどういう人間であるか、どのような性格かというのは伝えるべきですが、狭い自己PR欄をふんだんに使って伝える事は本質的に違うのです。
大事なことは、企業側に何を伝えたいかを考えて書くことです。
自己紹介と間違えるのはNG
よくあるのが自己PR=自分のことというように、いわゆる自己紹介だと捉えてしまうことです。
これは半分正解で半分間違いです。自己と付いているのですから、他人事の話ではなく自分の話であることに違いはありません。
ですが、「私はこういう人間で、こういう性格なんです。」という内容を書いたたところで企業側からしたら、「それでどのように活躍してくれるの?」となるのは当たり前ですよね。
自分自身のことを伝えることは重要ですが、転職活動においてはプラスになりづらいので、自己紹介と履き違えないようにしましょう。
長所だけでは不十分
自己PRは「長所を伝えることではない」ということを理解しておきましょう。
例えば、私は論理的な思考が得意です!と長所を伝えても、抽象的すぎて企業側はそれがなぜ長所と言えるのか、論理的思考が得意だとどんなメリットがあるのかいまいちよくわかりません。
また、長所を伝えようとすると過去の自慢話のように解釈されてしまう可能性もなきにしもあらずですので、注意するようにしてください。
企業側の目線から見るアピールポイント
転職活動の際は、企業側の目線で物事を考えていく事が大切です。
まずは企業について理解し、企業が求めているものやベネフィットについて考えていきましょう。
企業が求めていることとは
転職活動をするにあたって、第二新卒以外は中途採用という形で入社するケースが多いと思います。中途採用をする企業側の最大のメリットとして、即戦力の人材を獲得できるという点がです。つまり、どんな即戦力であれば、その企業にマッチできるのかをまず考えるべきなのです。
企業側が求めていない能力を提供してもミスマッチになりやすいですし、そもそも選考通過しません。まずは企業側のニーズ(求める人材)を探り出しましょう。
企業側のニーズの見つけ方
では、どのように企業のニーズを探り出すのでしょうか?まずは、募集要項を見ることが必須です。
募集している職種・経験・スキルなどが公表されているはずなのでチェックしましょう。
確認したら、なぜ募集されているのかといった背景を考察してみます。背景は企業の事業計画書などに書いてあることが多いです。企業は今後5~10年の中長期計画において、達成するために必要な人材が不足しているときに求人をかけていることが多いので、背景を把握することも非常に重要です。
その上で企業のニーズを整理してみましょう。
企業へのメリットを中心に考える
企業にとってあなたが貢献できること、貢献した結果どんなことが期待できるのかを考えます。
企業の目的は、事業計画を達成する事で採用をすることでもありません。事業計画を達成するために不足している分の人材が必要でありその候補の一人があなたであるだけで、他にも多数の候補者がいるでしょう。
ですので単純に、あなたを採用した際のメリットが大きいと感じれば感じるほど選考を通過する可能性は高くなります。正確かつ端的に伝えましょう!
第二新卒や中途での転職のアピールポイント
転職といっても様々な経歴を持った方がいると思います。それぞれの特徴を理解した上で、持っているメリットについて考えましょう!
第二新卒の場合のメリット
第二新卒は一般的に新卒1~3年以内と言われています。新卒との大きな違いは、短くともビジネス経験があり、最低限のマナーや仕事に対するマインドは備わっている点がメリットです。
新卒の場合は、一からビジネスマナーを教えたりするなどの研修が必要ですが、第二新卒は新卒に比べて短い期間で即戦力になってくれるという期待がかかっています。
ですので、前社で学んだことや経験したことを活かして、どのように貢献できるか、もしくは貢献していきたいと考えているかを明確に伝えられるようにしましょう。
中途の場合のメリット
前社で何かしらの実績や結果を残してきた方は、その経験を活かしてどう貢献できると考えているのか、その先にどんな結果が見えているのか、ある程度仮説立てしたことを話せると良いと思います。
第二新卒との差は、即戦力であるかということがまず重要されるので、会社の一員になった気持ちで自分を売り込むことが重要です。
未経験者のアピールポイント
固定概念がない
企業が未経験者を採用するメリットのひとつは、仕事の進め方や考え方が固定化されていない、真っ白い状態から仕事を始めてもらえる事です。
余計なクセや先入観がない分、成長スピードが速いケースも多くあります。
常識にとらわれない新しいアイディアを出せる可能性を秘めている事も未経験者ならではと言えるでしょう。
学ぶ意欲
真っ白な状態であるからこそ、これから学んで行きたいという謙虚な姿勢もアピールしましょう。
努力をし続ける事を伝えます。
もしすでに事業に関連する資格取得のための勉強などを始めているのであれば、意欲として伝わりやすいはずです。
経験以外のアピールポイントを探す
未経験であっても、評価の対象になるポイントはたくさんあります。
ミスなく業務を進める正確さやタスク管理能力、マネジメント力など、自分が当たり前だと思っていた事が企業にとって重要である場合も考えられます。
またこの際、「第三者目線」を意識してみてください。
お客様からこういった評価をいただいたなど客観的な声の方が、よりあなたの魅力が伝わるはずです。
自己PRのポイント
①簡潔な文章を心がける
自己PRは、面接官や人事が目を通す重要なパートです。
誤字や雑字がないことはもちろん、簡潔な文章で内容を伝えることを意識しましょう。
相手にとって読みやすく内容が伝わりやすい文章で書くことで、自分の魅力やアピールポイントを余すところなく伝えることが出来ます。
また、文字数に指定がある場合は、指定された文字数の8割は埋めるようにしましょう。
②エピソードや経験に基づいて書く
先ほども少し触れましたが、自己PRはこれまでの自分のエピソードや経験をもとに話すのが基本です。その企業で活躍したいという思いの強さも大切ですが、それを裏付ける根拠となる実績を証明しましょう。注意点としては、過去の栄光のような自慢話と捉えられないようにすることです。
裏付けるエピソードが用意できたら、企業のニーズにコミットできる自分なりのアイデアを提案してみるのも良いかもしれません。
③企業と自分のベクトルを確認する
企業に自分が参画したと仮定して、もう一度確認していただきたいのが、ベクトルの確認です。つまり、目指すべきものが同じ方向かという事です。
会社だけでなく集団においてこのベクトルが少しでも違う方向にあると早からず遅からずミスマッチが起きてしまいます。「自分はこのように貢献できるけど、会社はそれを求めているのか?」など一度、俯瞰的に考えてみることも大切ではないでしょうか?
自己PRの具体例
ここまでで、自己PRの大まかな説明や書き方のポイントを確認したのでそれらを踏まえて例文を紹介します。
自己PRの良い例
私は前社で、◯年間営業職として働いていました。結果を出すことを常に考え、新人の時から、成績トップの社員の一番近くで、立ち回り方やビジネスマナーを体得しました。
その結果、営業社員の中で3か月連続No.1の成績をとることができました。
結果を出すことに責任感を持つことの大切さを学びました。そしてさらなる成長を求め、御社の常に挑戦し続けるというマインドに深く共感しました。
自分の能力を研鑽し続け、御社の5年後の目標である100億円企業への達成に営業として貢献させていただきたいと考えております。また現在マーケティング分野も勉強中ですので、御社がこれから注力される〇〇事業での集客や分析の面でもお力になれると考えております。
良い自己PRのポイント
こちらの例文は、前社での経歴・実績とそのきっかけや、理由・得たこと・転職を志す理由などを簡潔にわかりやすい内容で書いてあります。
また最後にはそれまで述べた内容を裏付ける成長意欲を感じさせる現状と、それをどう活かそうと考えているかについても述べています。
そして文章の中から企業分析もしっかりやっていることも伺えると思います。
自己PRの悪い例
私は◯年間、人事として会社に携わってきました。
多くの学生と出会う中で学生目線の感性を学ぶことも多く非常にやりがいのある仕事でした。
御社では、企画開発職として新たなキャリアにチャレンジしたいと思っています。
御社のHPにて新規事業立ち上げに積極的な姿勢が魅力的だと感じたからです。
是非お力になれればと思います。
悪い自己PRの原因
こちらの例文は、職種とやりたいことは把握できますが、この人自身がどういう人なのかと言う根本的な事が見えません。また、やりがいを感じたというのは、抽象的な表現であり、「どこにやりがいを感じたのか」「感じた結果どうなったのか」、といった掘り下げができていません。
そして各文章を裏付ける背景も見えないので、なぜ新規事業立ち上げに魅力を感じたのかもわからない上、どのような形で力になりたいのかも伝わってきません。
文章量が同等であっても、採用側にとってはわからない事だらけの内容なので選考通過するのは難しいかもしれません。
履歴書と職務経歴書の自己PRは同じでいい?
結論から言うと、履歴書と職務経歴書の自己PR内容は同じにしましょう。
それぞれの内容が異なってしまうと、本当にアピールしたい事がわかりづらくなってしまいます。
先述の通り企業のベクトルをしっかりと確認したうえで、一番興味を持ってもらえそうな内容に絞って伝えましょう。
最後に
本記事では転職の際の自己PRについて解説しました。自己PRは、自分の能力がどんな形でどれだけ企業に貢献できるかを提案するものです。自己紹介や長所とは全く違うという点を理解しておきましょう。
また、内容を深掘り、相手に明確に伝えられる文章にすることを心がけましょう。
「自分で考えてもPRできる部分が見つからないという方」や「うまく文章にできないという方」は転職エージェントに気軽に相談してみましょう!
あなたの気付いていない能力やスキルを見つけてくれるかもしれませんし、あなたの強みを存分に活かせる企業を紹介してくれるでしょう。
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