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COBOLエンジニアへ転職する方法を解説!必要なスキルと経験は?転職事情をエージェントが紹介します

新型コロナウィルスによって世界的に注目されたIT人材「COBOLエンジニア」。業務求められることが多いスキルや経験など転職する方法を解説!平均年収や求人状況、キャリアパスについてもご紹介します。

コロナ禍で注目された「COBOL」

 

 

新型コロナウイルスの影響によって一躍注目ワードとなった「COBOL」。

Twitterのトレンド入りも果たし「COBOLエンジニア」への関心も高くなっています。

そんな話題の人材である「COBOLエンジニア」に転職する方法について解説。

必要なスキルや経験のほかCOBOLを取り巻く日本市場の現状についてもご紹介しましょう。

 

 

半世紀前の古いプログラム言語「COBOL」

 

 

COBOLはオペレーターが必要な汎用機(大型コンピューター)で使用されるプログラミング言語です。

その誕生は1959年と古く、理系以外の人も使用可能な言語として広く活用されます。運用や開発コストの面から高級言語だったCOBOLも、今日では「過去の遺物」と思われていました。

しかし、規格化されたCOBOLは拡張を続けており最新版「COBOL 2014」も発表されています。

また、2018年にはアプリケーションによってクラウド上の動作も可能となっているのです。

半世紀前に生まれたプログラムですが、オブジェクト指向にも対応し今も活用されています。

 

 

 

COBOLを取り巻く現状とは?

 

ビル

 

世界的に注目される「COBOLエンジニア」の日本での現状についてご紹介します。

 

継続利用されるCOBOLのシステム

 

かつて日本企業の業務を支え、メインフレームやホストコンピュータとも呼ばれた汎用機。

しかし、日本企業の基幹業務システムはクライアントサーバーシステムへと変わっていきます。

これら汎用機の減少と共にCOBOLエンジニアの需要も徐々に減少してきました。

 

汎用機の大規模なソースコードを新システムへ切り換えるには莫大なコストがかかります。

このことから現在でもCOBOLを用いたシステムが継続利用されているのが現状です。

2019年、日経SYSTEMSのCOBOL利用実態調査では全体の約61%がCOBOLを活用。また54%がリプレースの予定もなく当面は使い続けると回答しています。

主に国と地方の公共機関や金融機関、また老舗の大手企業などで運用中のCOBOL。

日本でのCOBOLシステムの活用は今後も継続されることでしょう。

 

COBOLエンジニアの人材不足が注目の的に

 

レガシーなプログラムであるCOBOLが注目を集めたのは「新型コロナウィルス」によるものです。

アメリカではロックダウンの実施に伴う、失業者の増加により失業保険の申請も一極集中しました。

これにより失業保険関連の実装システムを担っていたCOBOLがダウン。州知事がシステム強化のため「COBOLエンジニア」を求めたことから注目されました。

 

一躍注目人材となった「COBOLエンジニア」ですが、その多くが定年退職し人材不足の状態です。

しかし、COBOLによるシステムは日本でも主要システムとして現存し活用されています。

そのため「COBOLエンジニア」の市場ニーズは根強く、一定の需要がある職業といえるでしょう。

 

 

 

COBOLエンジニアの求人状況

 

ノートPCで作業する人

 

COBOLエンジニアの業務内容や平均年収など求人状況について紹介します。

 

COBOLエンジニアの仕事内容

 

前時代の遺物と呼ばれるCOBOLでは、殆どの業務がレガシーコードの改善やメンテナンスになります。

そのためCOBOLエンジニアの主な業務はトラブルが発生時の対応を行う「運用保守」。そして既存システムにカスタマイズを行う「追加改修案件」や「システム移行」などが大半です。

COBOLはメインフレーム上でしか動かせない思われがちですが、便利なツールも誕生しています。

それは日本発のオープンソース「Gnu COBOL(旧OpenCOBOL)」です。COBOLのコードをC言語に変換する「Gnu COBOL」はオープン系システムに対応しています。

このため他言語同様Windowsなど通常のコンピューター上でもCOBOLの利用が可能です。COBOLエンジニアとして働くには、これらのオープンシステムを活用することになるでしょう。

 

COBOLエンジニアの平均年収とキャリアパス

 

COBOLには従来の汎用系システムとオープン系システムの2種類があります。

このうち「COBOLエンジニア」としてニーズが高いのは後者のオープン系でしょう。

一方の汎用系システムでは通信や金融業界、官公庁など大規模な仕事に携わることになります。

主にメンテナンス業務が中心になるため、COBOLエンジニアの平均年収は400万円~600万円前後です。会社員エンジニアの平均年収は500万円台、またフリーランスになると600万円台と高額になります。

さらにCOBOLエンジニアのフリーランスでは最高年収で1700万円以上を記録。

他のITエンジニア同様、上流工程のエンジニアを目指すことでキャリアと年収も上昇していきます。

 

求人を紹介してもらう

 

 

COBOLエンジニアに求められるスキル

 

 

COBOLエンジニアには、COBOL開発スキル以外にも求められるスキルがあります。

仕事をする上で必要になるスキルについて以下でご紹介していきましょう。

 

COBOL以外の言語も習得する

 

理系以外の人でも扱えるように開発されたCOBOLは、初心者でも比較的習得しやすい言語です。

このCOBOLの習得はもちろんですが、「COBOLエンジニア」にはその他のスキルも必要になります。

たとえばオープン系COBOLの活用に必要となる「C言語」です。COBOL同様長い歴史を持つ C言語は非常に汎用性が高く広い分野で使用されています。

処理系として有名な「Visual C++」や「C++ Builder」はこのC言語から派生・発展しました。

C言語を習得しておけば、コンピュータを使用する仕事のほとんどが実行可能になります。プログラミング言語としてはCOBOLより難しい言語ですが、アプリ開発に活用されるほど根強い人気です。

このためCOBOLエンジニアの仕事にも役立つスキルだといえます。

 

COBOLエンジニアに必要なその他のスキル

 

C言語以外にもCOBOLエンジニアに求められるスキルをご紹介しましょう。

 

COBOLエンジニアに求められるスキルの例
  • オラクル社の汎用プログラミング言語「Java」
  • 処理系プログラミング言語「VB」
  • Excelで活用されるプログラミング言語「VBA」
  • データ管理システム「Oracle Database」
  • コンピュータ言語の「SQL」
  • ネットワークサーバーのOS「UNIX」
  • UNIX系のカーネル「Linux」

 

主に金融システムで重宝されるのが、OSなどの環境依存が無い「Java(ジャヴァ)」です。

Webとの相性も良いマルチ言語でゲームの「Minecraft(マインクラフト)」にも使用されています。フリーランスCOBOLエンジニアへの依頼案件もトップのJavaは必須スキルといえるでしょう。

また、その他のスキルもCOBOLエンジニアの業務上求められることが多いスキルになります。

これらのスキルは転職の際もアピールポイントになるのでぜひ習得してください。

 

コミュニケーション能力も重要

 

将来的に上流工程エンジニアやフリーランスを目指すなら「コミュニケーション」スキルも重要です。

上流工程からヒアリングなど顧客との関わりが増え、他エンジニアやプログラマーなどチーム業務となります。

特にヒアリングでは相手にIT関連の知識がない場合も多く、システムの内容を説明するのも大変です。

そのため高度なコミュニケーション能力がCOBOLエンジニアには求められます。

 

 

COBOLエンジニアに必要な経験

 

 

COBOLエンジニアとして評価につながる「経験」について解説します。

 

上流工程の経験

 

上流工程には要件分析や要件定義、機能設計などの工程があります。

システム開発の初期段階の工程でありシステム開発の要ともいえる重要な部分です。

決定権がある分、責任をともなうポジションですが、幅広い知識と経験による技能は評価対象になります。

まずは下流工程の請負で経験を積み、上流工程へとステップアップを目指しましょう。

 

他言語でシステム開発をした経験

 

計算処理能力に優れたCOBOLは、業務系のアプリやシステム開発に活用されています。

そのため様々な開発に関わった経験とスキル、対象業界の幅広い知識などが必要です。

たとえ他言語のプログラムであっても、システム開発に携わった経験は転職時に大きく評価されます。

 

マネジメント業務の経験

 

COBOLエンジニアは比較的大規模なシステム開発になるため、チームでの開発業務がほとんどです。

とくに上流工程のエンジニアともなれば設計から開発、実装や進捗管理まで行います。

このためチームをまとめプロジェクト全体を把握するマネジメントスキルが重要になるのです。

他分野からの転職者であっても、プロジェクトマネージャーを経験した人は重宝されるでしょう。

 

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COBOLエンジニアの評価は経験そのもの

 

ステップアップ

 

上記以外でもCOBOLエンジニアの評価対象になる要素があります。

システム移行の業務が多いことから汎用系からオープン系へ移行した実務経験。そして一般的な汎用機を実際に運用した経験もCOBOLエンジニアの評価につながります。

つまり実際にCOBOLに触れた「経験」そのものが評価になるといっても過言ではありません。

このことからCOBOLエンジニアのキャリアアップを図るには、実務経験を積むことが近道となります。

 

 

フリーランスも安定のCOBOLエンジニア

 

一人オフィスに残って黙々と仕事をする男性

 

信頼性の高いCOBOLは、そのほとんどが金融や保険業界などの大規模な基幹システムです。それら膨大なデータとシステムの移行には長期間のシステム運用が必要になります。

このためCOBOLエンジニアはフリーランスにも安定した需要があるのです。異なる分野からの転職でも、まずは実務経験を積める企業に就職すると良いでしょう。

あなたも注目の人材「COBOLエンジニア」に転職してぜひ活躍してください。

 

IT・Web・ゲーム業界に強みを持つ株式会社ギークリーでは、COBOLを扱う求人も保有しております。

転職やキャリアチェンジをお考えの方は、お気軽にご相談ください。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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