自己PRの書き出しを印象に残すコツを紹介!NGワードや書く時のポイントは?例文をエージェントが紹介
就活生や転職希望者が希望の就職をかなえるためには、まず書類選考に通過しなければなりません。採用担当者の目にとまる応募書類を作成するうえで、自己PRの書き出しは重要です。そこで今回は、採用担当者の印象に残る自己PRの書き出しやNGワード、書く際のポイントを例文を交えて解説します。
目次
書類選考を通過するうえで自己PRがポイントになる理由
大手企業や有名企業の第二新卒並びに中途採用の求人には、相当数の応募者が殺到するため、書類選考で絞り込みを行います。
採用担当者はすべての応募書類を隅々まで読むわけではなく、重点となるポイントに目を通して面接の可否を決定します。
そのポイントの一つに、自己PRがあるのです。ここでは、書類選考をするうえで、なぜ自己PRがポイントとなるのかを説明します。
応募者の強みを知る手掛かりとなる
自己PRでは、自分の志向性や強みを伝えるのが一般的なので、応募者を知る手掛かりとなります。
企業は自社が求める人物像とマッチするかを判断する際に、応募者の強みで適性をはかる傾向が強いです。
例えば、自己PRに「成果を得るまでの過程」が魅力的に書かれている際に、採用担当者は面接してみたいと思うものです。
応募者の人柄を想像できる
自己PRが応募者自身の言葉で作られていれば、採用担当者はその人柄を想像しやすくなります。
相手の立場にたって物事を考える、自信家である、謙虚であるなど、自己PRを読むことで伝わることは様々です。
文章には知らず知らずのうちに人柄が表れるので、推敲を重ねることが大切です。
応募者の伸びしろを予測する
第二新卒と呼ばれる20代の転職希望者においては、新卒での就職活動と同じく自己PRで応募者の伸びしろを予測することが多いです。
中途採用の場合は即戦力を求められることもありますが、第二新卒での採用の場合は素直さややる気、努力する姿勢などが評価されます。
そうした資質があれば、入社後に上司や先輩の働きかけにより、大いに成長する余地があると考えられるからです。
評価される自己PRの書き方・まとめ方
書類選考を通過する自己PRを作成するためには、企業にとって魅力的なポイントと書き方に配慮する必要があります。
そのため、いきなり自己PRの文章を書くのではなく、作成前にまとめた方が良いポイントがいくつかあります。
ここでは、自己PRを作成する前に知っておきたい、評価される自己PRの書き方・まとめ方を紹介します。
自分の強みや長所を定義づけする
自己PRを作成するにあたり、まず自分の強みや長所を定義づけする必要があります。
長所が複数あったとしても、文字量には制限があるので、何を書くべきかの取捨選択をしなければなりません。
また、自分の強みや長所が企業の求める人物像とマッチしていなければ、アピールポイントにはならないからです。
自己PRを作成する際には、自分の人間性をどう伝えるかも合わせて、熟考することをおすすめします。
自己PRのでのアピールポイントを明確にする
自己PRでは、短時間で自分をしっかり印象づけられるよう、アピールポイントを明確にすることが大切です。
アピールポイントを明確にするためには自己分析を徹底する必要があり、採用担当者はそれを行ったか否かをシビアに見極めます。
自己分析と企業研究を徹底したうえで、応募する職種にマッチするアピールポイントを選ぶことをおすすめします。
自己PRは経験や実績などの根拠がある内容にする
自己PRの中に、アピールポイントの根拠となる具体的なエピソードや実績がなければ、採用担当者を納得させることはできません。
例えば「自分には新規開拓をする行動力があります」と書かれていても、そうした経験がなければ絵に描いた餅です。
自分の強みをアピールする際には、それを裏付ける成功体験があるのが基本です。そのため、「1年間に新規顧客を20件獲得」というように、実績をアピールするときは具体的な数値を添えるとより説得力が増す内容になります。
入社後にアピールポイントがどう貢献できるのかを伝える
自分のできることや、実績をアピールするだけではなく、それを踏まえてどのように入社後活躍していくのかを伝えるようにしましょう。
「入社後に何をしたいのか」「経験を活かしてどう貢献できるのか」を伝えて、自分を採用することで企業側にどのようなメリットになるのかを自己PRを用いて提示します。
自己PRを書く時に気を付けるポイント
転職希望者の中には、マニュアル通りの応募書類を作成している人が少なくありません。
しかし定型の文章が並んだ個性が感じられない応募書類では、書類選考を通過するのは難しいものです。
中でも自己PRに応募者の人となりが感じられないと、採用担当者の目にとまることはありません。
ここでは、採用担当者に印象を残す自己PRを書くために、配慮すべきポイントを3つ紹介します。
志望動機との書き分けを意識する
自己PRを書くうえで重視すべきことに、志望動機との書き分けをしっかりすることがあげられます。
応募企業への志望動機が自分の強みが生かせることであっても、具体的な内容は自己PRの中で伝えるのが基本です。
その際にあげられるのは特技や長所であったとしても、簡潔に書くのがポイントです。
具体的なエピソードを入れる
自己PRで自分の強みを簡潔に記載した後は、そう考える根拠となる具体的なエピソードを必ず書き添えましょう。
どのような経験から何を得たのか、それによって自分がどう変わったと考えるかを説明するのです。
自分の経験に裏打ちされたエピソードであれば、就活生のマニュアルにあるような定型文章にはならないはずです。
また、具体的なエピソードを添えることで、採用担当者が応募者を評価しやすくなります。
仕事にどう生かせるかをアピールする
自分の強みを伝えることは内定を得るうえで不可欠なプロセスですが、それが採用する企業に生かせなければ結果にはつながりません。
自己PRの結びには、入社後に自分の強みを生かして何がしたいのか、できると考えているのかをしっかりアピールしましょう。
企業風土や希望する職種に対し、生かせるポイントを具体的に説明できると、高評価を得やすくなるはずです。
なぜ自己PRの書き出しが重視されるのか
実は、自己PRにおいて書き出しは非常に重要な要素の一つです。
自己PRにおいて、なぜ書き出しが重視されるのか、疑問に思う人も多いかと思います。しかしその理由を理解できれば、書類選考を突破できる自己PRに近づくことができます。
ここでは、自己PRの書き出しが重視される理由を2つ紹介します。
第一印象を決める導入文であるから
応募書類は、採用担当者が転職希望者の第一印象を決め、面接の可否を判断する大切なものです。
中でも自己PRは応募者が自分の強みを企業側にアピールする項目であり、だからこそ書き出しで与えるインパクトは大きくなります。
そのため、自己PRの書き出しで好印象を与えると、応募書類を丁寧に読んでもらえる確率があがると考えられます。
書き出しに失敗すると評価が下がる可能性が高いから
大手あるいは人気企業の採用担当者は、一度にたくさんの応募書類に目を通すことが珍しくありません。
そのため、自己PRの書き出しに興味がもてないと、斜め読みで終わる可能性があります。
さらに書き出しにつまずいた自己PRは、採用担当者にマイナス評価されることにつながるリスクを高めるので、注意が必要です。
自己PRの書き出しで守るべきポイントとは
自己PRでのアピールポイントが決まったら、採用担当者に好感を残す書き出しを考えます。
守るべきポイントを押さえておけば、自己PRの書き出しを考えるのはそう難しくありません。
ここでは、自己PRの書き出しを作成する際に守るべきポイントを4つ紹介します。
書きだしはアピールポイントを短く書くことが基本
自己PRの書き出しは、アピールポイントを短く伝えるのが基本です。その際、自分のキャッチコピーを作成するつもりで、文章を練りましょう。
例えば「一度決めたことはやり遂げると決めているので、失敗しても何度でも挑戦する粘り強さがあります」などです。
この一文の中には、目標達成への強い意志と諦めない姿勢の両方が表れており、定型文にはない表現となっています。
書き出しではありきたりな表現を使わない
自己PRによく見られる表現に「責任感があります」「協調性があります」「コミュニケーションスキルがあります」といった、ありきたりのものがあります。
しかし、誰でも書きそうなありきたりな表現は、採用担当者にインパクトを残すことはありません。
就活マニュアルにある文章に自分なりに加筆して、表現をブラッシュアップしましょう。
企業が求める人物像に合う内容にする
どんなに優秀な応募者であっても、企業風土や職種に合っていない人材を採用することはありません。
面接に進み内定を得るためには、応募企業が求めている人物像にいかに自分がマッチしているかを、伝えることが不可欠です。
応募者のアピールポイントが、具体的な事業や業務遂行に関わるものといえるかどうか、しっかりと見極めましょう。
NGワードは使用しない
書類選考のための応募書類では、使うべきではないNGワードがいくつかあります。
例えば「~かもしれません」「~だと思います」「~と考えます」などが、NGワードにあたります。
こうした曖昧な表現により、応募者の自信のなさが露呈してしまうのです。
特に自己PRでは自分をアピールするための項目なので、NGワードが入っている時点で書類選考を通過できないと考えましょう。
IT人材の自己PRの書き出し例文3選
自己PRの書き出しの重要性やポイントはわかっても、実際に作成するのは難しいものです。
ここでは、3つのIT職種の自己PRの書き出し例文を紹介します。
プログラマーの自己PRの書き出し例文
私の強みは、クライアントの多様なニーズに対応できるスキルの幅広さです。
C言語からPHP、Rubyに至るまで、その時々にクライアントに求められたものを勉強しながら、業務に反映してきました。
今後はプログラミング言語のスキルを上げるために、Scalaの勉強を始める予定で、日々の業務に生かせると考えます。
システムエンジニアの自己PRの書き出し例文
私の強みは、社内の業務効率改善のプロジェクトに携わった経験があることです。
その際、社内のIT化を進めるにあたり、システムエンジニアと運用するスタッフとの間の調整役を担いました。
その過程でシステム構築に興味がわき、夜間の専門学校に通いスキルを身につけました。
御社に入社した後は、ユーザーとシステムエンジニアという2つの視点を大切に、業務を遂行してきたいと考えています。
ITコンサルタントの自己PRの書き出し例文
私は顧客との対話を通して潜在的なニーズを言語化し、それを提案につなげることが得意です。
担当者のすべてがITに精通しているわけではなく、システムやウェブサイトに対する要望が依頼先に伝わらないことも多いです。
私は実際にシステムやウェブサイトを制作することはできませんが、クライアントの要望を整理して形にした提案をすることができます。
入社後は、クライアントとエンジニアの間に入り、双方ストレスのない仕事を提案できるITコンサルタントを目指す所存です。
未経験でIT企業に応募する際は転職エージェントに相談するのがおすすめ
異業種からIT業界へ転職したいと考えている場合、前職での経験が即戦力として生かせないケースも少なくありません。
しかし、ITを必要とする業界が広がり続けており、これまでのキャリアがアドバンテージになる可能性は十分にあります。
ここでは、転職エージェントに相談するメリットを2つ紹介します。
職種によって採用担当者に響くポイントが異なる
IT業界に対する自己PRのポイントが見つからない時には、転職エージェントに相談するのも方法のひとつです。
IT業界は職種によって採用担当者に響くポイントが異なります。
業界に精通しているエージェントのキャリアカウンセリングを通して、有益なアドバイスを得られると自己PRが作成しやすいです。
第二新卒や異業種転職の場合はありきたりな自己PRになりがち
第二新卒や異業種転職希望者は、IT業界が求める資質や企業によって異なる求める人物像への理解が足りないケースが見られます。
そのため、応募企業を変えても通用しそうなありきたりな自己PRになってしまい、書類選考に落ちることが珍しくありません。
プロのサポートを受けることで、自分では気づかないアピールポイントが見つかる可能性が高いので、積極的に活用しましょう。
IT業界に強い転職エージェントに登録し、自己PRを添削してもらおう!
今回は採用担当者の印象に残る自己PRの書き出しやNGワード、書く際のポイントを例文を交えて解説しました。
また、転職エージェントに登録することで、応募書類の添削を依頼できます。
特に異業種からIT業界への転職を目指す場合は、プロのサポートを受け、書類選考を通過できる自己PRの作成をおすすめします。
IT・Web・ゲーム業界に強みを持つ株式会社ギークリーでは自己PRの書き方についてもサポートしております。
自己PRの書き出しがわからない方や転職をお考えの方はお気軽にご相談ください。
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