面接で「将来独立を希望」の伝え方を解説!企業が正社員に求める働き方は?独立志向伝えるべきケースも紹介
人によって希望も条件も様々な転職ですが、増えつつあるのが将来独立を希望している人の転職です。しかしながら将来独立を希望していることを面接で伝えた方が良いのか迷っている人も多いのではないでしょうか。面接で独立希望を伝えるべきかどうか、伝えるならどう伝えると転職成功に近づくのかについて解説します。
目次
独立希望を伝えるメリットと注意点
独立希望を面接で伝えることには、メリットと注意点があります。その比較をすることで、伝えるべきか否かの判断材料にしましょう。
独立希望を伝えるメリット
メリットとしては勤務中に独立希望を隠すストレスがなくなります。
また独立を見据えて仕事をしていることを周りのスタッフも認識しているので仕事がやりやすくなることも多いです。
企業によっては独立後の役に立つような仕事や役割を与えてくれることもあるでしょう。
独立希望を伝える場合の注意点
独立希望を伝えることで転職そのものがうまくいかなくなるリスクがあります。
相手先の企業によりますが、入社した社員にはずっと勤めて欲しいと思っている経営者・人事対象者は少なくありません。
何も準備せず、「独立を考えています」と伝えるだけでは出たとこ勝負のような転職活動を繰り返すことになります。
成功する独立希望の伝え方・3つのポイント
実際に独立希望を伝えて転職に成功した人々に共通する伝え方のポイントです。
以下3つのポイントを踏まえて、どのように独立希望を伝えるか考えていきましょう。
これらを意識しながら独立希望を伝えると、面接官からは「独立希望だけれど在籍中に価値を残してくれそうだ」と感じてもらいやすくなります。
企業・面接官の立場を考えて伝える
独立希望の場合の伝え方に限りませんが、自分が言いたいことだけを伝えないように気をつけましょう。
まずは面接の場で面接官が求めているものを理解しておくことです。
「将来は独立を希望しています」と伝えるだけでは、面接官は「では何故うちの面接にきたの?」と思ってしまいます。
面接官は「自社にとって必要な人材を求めている」ということを忘れないようにしてください。
そして相手から見て、「あなたと一緒に働いてみたい」という気持ちになってもらうことが何より重要です。
独立希望だからこそ提供できる価値を伝える
次に必要になるのが、独立希望だからこそ企業に提供できる価値です。
将来独立を考えている自分だからこそ、できることやメリットを伝える必要があります。
例えば「経営者目線で仕事をする」「どんなことでも経験になるのでチャレンジできる」などです。
独立希望だからこそ、提供できる価値は何なのかを考えてみましょう。
「独立希望」ならではの目標を伝える
提供できる価値を伝えた上でもう少し具体的な目標まで伝えることも重要です。
具体的に入社した後、達成したいことを具体的に伝えます。
ここで重要なのは「独立を希望している人材」ならではの目標です。
「御社にまだ存在していない新商品を開発し、ヒット商品を生み出します。
営業成績、社内でNo.1の売上目標を達成します。」
このように相手企業に具体的に貢献できるわかりやすい目標を伝えましょう。
「独立希望の自分を採用すればこんなメリットが御社にあります」ということを具体的な目標という形で伝えることでアピールになります。
具体的な面接時のトーク事例
先に解説した成功する独立希望の伝え方3つのポイントを踏まえた具体的なトーク事例を紹介します。
3つのポイントを意識し、面接で独立希望であることも伝えていきましょう。
質問「何故弊社に転職をしたいと思ったのですか。」
「はい。実はIT業界で数年勤めていたのですが、その経験から将来独立をしようと考えるようになりました。
しかし以前の職場では、大企業の一部署での経験しかありません。
会社全体や経営・販売といった独立していく上で、必要な知識・スキル・経験が不足していると感じています。
御社は創業間もないベンチャー企業で従業員の立場であっても経営者と同じような様々な仕事と役割を経験できると伺っております。
この点に大変興味を持ち、チャレンジしたいと思いました。
また新規事業を0から創り上げる仕事に挑戦したいからです。」
質問「何故独立をしたいのですか。」
「はい。独立をすると、自分で自分の仕事に対して全て責任を取らなければいけないというプレッシャーがあります。
その一方で自分がやりたいことを自分の実力次第で成し遂げられる可能性が最もあると思うからです。
私は自分の人生を主体的に生きたいと思っています。
もちろん従業員でも主体的に生きることは可能だと思いますが、より自由と責任を感じながら自分の人生を切り開いていく仕事をしたいのです。」
質問「では、当社に入社したらどんな仕事を具体的にやってみたいですか。」
「近い将来独立を希望している私だからこそ、御社やお客様にお役に立てることもあると思っています。
まずは1つの仕事に限らず様々な仕事を経験してみたいので、特定の仕事しかしないのではなく、様々な役割もさせて頂きたいです。
もう一方でチャンスを頂けるなら、新商品の開発を行えればと思います。
私自身が新しいサービスを創ることが非常に得意なので御社の業績UPに繋がる商品を創ります。
今まで御社になった商品で会社の軸になるような商品を作ることが目標です。」
独立志向を伝えるべき企業タイプ
転職先の候補先には様々な企業がある筈です。中にはむしろ独立希望と伝えた方が好感を持つ企業も存在します。
2つの伝えるべき企業タイプを紹介します。
これまで多くの社員が独立をしている・独立を支援している企業
業界にもよりますが、社員が独立することを奨励している企業や独立を支援している企業があります。
企業の考え方や風土に触れるには企業情報を調査したり実際にその企業で働いている人に話を聴いたりすることが大切です。
独立を見越した転職であれば、このようなタイプの企業で面接を受けることが最も採用に近いでしょう。
起業後間もない企業・ベンチャー企業
起業間もない企業やベンチャー企業もおすすめです。
終身雇用や同じ企業に長く勤めるという昔ながらの考え方を持っていない企業が多い傾向にあります。
創業間もない企業やベンチャー企業であるということは、社員数も少なく、会社の仕組み作りもまだまだ未熟なケースが多いのです。
一般的な正社員の方の転職先としては、「ブラック企業」と思われる可能性もあります。
しかし独立希望ならそこは最高の学びであり、給料をもらいながら独立に向けた貴重な経験ができる場になります。
このような企業は、独立希望の人に対しても好意的な印象を持ってくれることが多いのです。
なぜなら経営者側も同じような気持ちで会社を興し、チャレンジし始めた人だからです。
とはいえ、そのような企業は激務だったり違法なまでに給料が少なかったりする企業もないわけではありません。
独立を希望していてもそうでなくても、勉強だと思って健康を損なっては元も子もないのです。
無理はしないようにしましょう。
独立への決意レベルで希望を伝えるかどうかを決めよう
独立希望といっても、大きく分けると2パターン存在します。
・漠然と「独立したい」願望型タイプ
・「独立する」と既に決めている決意型タイプ
願望型の「したい」と決意型の「する」では決意のレベルが違います。そのため当然相手への伝わり方も変わってくる筈です。
自分がどちらのタイプなのかを正直に自分自身へ聞いてみてください。
願望タイプの場合
願望型タイプの人は現段階ではまだ迷いがある筈です。
自分は願望型タイプだと思った人は、無理に面接中に独立希望であることを伝えなくても良いでしょう。
独立理由などを聴かれても曖昧な回答になってしまうことも多いからです。
例外は勤務地が相手先となるタイプの企業で、あきらかに「独立志向」の人を歓迎しているケースです。
この場合は願望型タイプでも「具体的に決まってはいないが、将来独立したい気持ちがある」と伝えることは転職の成功にも繋がります。
つまるところ相手企業のタイプを見極めて伝えるかどうか決めることが重要です。
決意タイプの場合
決意型タイプの人は基本面接で独立希望であることを伝えるべきです。
独立希望であることを知ってもらった方が独立に向けてスムーズに物事が進みますし、転職後も独立を見越した様々な経験がしやすくなります。
注意点としてこのタイプは独立への意識が高い筈です。
面接で自分の気持ちを優先しすぎて、一方的に「独立したい」ということを強調しすぎる人がいます。
あくまでも転職の面接なので企業・面接官の立場を考えて伝えることを特に意識しましょう。
企業が正社員に求める成果志向
これからの時代、正社員と呼ばれる人にも経営者やフリーランスのような成果志向が求められるようになります。
転職活動においては「企業側がどんな人材を正社員に求めているのか」を理解しておくことが必要です。
現状の正社員に存在する2つのタイプの社員像を比較した上で、自分が目指すべき成果志向を理解しましょう。
時給志向型社員
「1時間いくらで働きます」という思考で活動する社員のことです。
パート・アルバイトが典型的な時給志向で働いている人々です。
決められた時間の中で何をやるかが決まっている活動である「作業」を主に行っているのです。
この思考で働いている人は正社員にも存在しますが、今後事業によっては時給志向では働けなくなる時代が来る可能性があります。
今後AIやロボットなどの活用が進み、人間が行うものではなくなってくる作業が増えていくでしょう。
ましてや正社員が作業を行うことで報酬を得ることは難しくなります。そのため正社員で働きたい人は特に時給志向を改める必要が出てくるでしょう。
無論将来独立を希望している人も手放さないといけない考え方です。
成果志向型社員
働いた時間ではなく「どのような成果を作ったか」を基準にしている人です。
このような社員は何時間働いているかということに重きを置きません。
自分の知識・技術・思考・そして人脈を活用して、誰かに価値を提供する為に活動に取り組んでいる人です。
時給志向型社員の方が主に行う活動が「作業」なのに対して、成果志向型社員が主に行う活動が「仕事」です。
独立希望の方もまた成果志向で働く必要があります。
転職活動においても「作業」ではなく、「仕事」を通じて価値を提供する存在であることを伝えましょう。
転職エージェントを活用する
独立希望者の転職は特に、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントは企業の情報についても詳しい上に、独立希望を受け入れる可能性がある会社かどうかを把握していることが多いのです。
把握していなかったとしても、独立希望者OKの会社かどうか事前に確認してもらってから面接に臨むことができます。
更には客観的に転職成功の為のアドバイスももらえるため採用確率はぐっと上がるでしょう。
キャリアパス診断を使ってキャリアの可能性を見ることもおすすめ
株式会社ギークリーでは、簡単な質問に答えるだけでChatGPTがキャリアについて診断するコンテンツを展開しております。
将来描ける可能性のあるキャリアについて、職種・年収・要求されるスキルの項目から知ることが出来る、完全無料で利用可能な診断コンテンツです。
診断結果の閲覧に加え、プロのコンサルタントとの面談も無料で行えるため、キャリアについてお悩みをお持ちの方はぜひ活用してみてください。以下のボタンより診断が行えます。
\ キャリアのお悩みを解決! /
まとめ
将来独立を希望していることを面接で伝えるべきかどうかと、成功する伝え方の解説を中心に転職活動で大切なことを解説しました。
重要なポイントは以下の通りです。
・独立希望を伝えるのはメリットと注意点が存在することを理解する
・独立希望を伝える際の3つのポイントを理解した上で伝える
・相手先企業の情報を調べ、独立希望者を受け入れる風土があるか確認する
・自分の独立への意識が「願望型タイプ」か「決意型タイプ」を自己分析する
・「時給思考×作業」ではなく「成果思考×仕事」の考え方を当たり前にする
独立希望を歓迎する企業は確実に増えてきています。独立希望を伝えることで転職に成功できることもあるのです。
また独立する前に企業に勤務することで人脈を形成することもできます。
IT企業の場合は特に人脈が大切です。独立後の案件獲得や取引をしやすくなることも多く、独立後も仕事がしやすくなります。
独立後もその企業と付き合いが続く可能性もあるため、将来を見据えた上で転職を考えると良いでしょう。
あわせて読みたい関連記事
この記事を読んでいる人におすすめの記事