面接で「熱中していること」の答え方を解説!IT転職で高評価な回答とポイントは?転職エージェントが紹介
転職の場合、エントリーシートの提出から課題やペーパーテストを経て面接に進むのが一般的です。そして転職であっても面接官の定番の質問があるのは同じで、「熱中していることは何ですか?」もその中の1つです。ここでは、熱中していることについて質問された時に、IT転職で評価が高くなるポイントを踏まえて、答え方について解説します。
目次
未経験者でもIT業界への転職が可能な理由とは
就活や転職において、IT業界は対象者に広く門戸を開いています。年齢が若ければ、未経験者でも異業種転職しやすい業界なのです。
ここでは、なぜ未経験者でもIT業界への転職が可能なのかについてお話しします。
今後も成長が見込める業界で募集している人材が多岐にわたる
インターネットが登場した2000年代から現在まで、IT業界の技術革新は猛烈なスピードで進んでいます。
通信手段としてスタートしたITは、今やモノのインターネットといわれるIoTに発展し、私たちの生活になくてはならないものとなりました。
さらにデバイスもパソコンからスマートフォン、タブレットと変遷しており、今後も必要とされるサービスが進化することに疑問の余地はありません。
それまでの経験が生かせる職種も多い
IT業界は今後も成長市場であることに変わりはなく、イノベーションによるサービスの追究を進めるうえで、募集する人材にも多様性があります。
そのため即戦力としてのITスキルよりも、それまでの経験を生かしてイノベーションを起こせる人材かどうかが重視される傾向が強いのです。
またITスキルが時代と共に変化していくので、専門教育を受けたとしても市場の動向に合わせて学び続ける必要があります。
誰もがITについて学び続けることが前提であれば、それまでの経験を生かせる職種も多岐にわたると考えられます。
IT転職で重視されるのはスキルなのか
IT業界への異業種転職を目指すにあたり、通信教育などを利用してスキルアップをはかる志望者も珍しくありません。
その姿勢は面接官に好印象を与えるとは思いますが、採用面接において重視されるのはスキルだけなのでしょうか。
ここでは、異業種からIT業界に転職を志望する応募者に対し、面接官はどのような印象を持つのかについて考えてみましょう。
異業種からのIT転職ではスキルはマストではない
結論からいうと、異業種からIT業界に転職するにあたり、専門スキルはマストではありません。
職種によっては経験者を求めるケースもありますが、不要なものもあります。
必要とされるニーズやスキルが日々進化しているIT業界において、即戦力として専門性を求められる職種は限られます。
自分の経験や特技、志向性を生かせる職種に応募することで、内定を得るチャンスは十分にあります。
面接官が重視しているのはポテンシャル
就活生でも転職希望者でも、採用にあたって面接官が重視するのは、その人のポテンシャルです。
合わせて、人柄を見ている面接官も多いことでしょう。
現在のITスキルに不安があっても、志望動機が明確で理由に説得力があり努力する姿勢が見えれば、入社後に貢献することが期待できます。
現状のITスキルより仕事を最後までやり遂げる責任感や論理的思考力、リーダーシップ、コミュニケーション能力などが採否に大きく影響します。
エントリーシートの内容と面接力が鍵となる
しかし面接に進むためには、書類選考を通過しなければなりません。
就活生の場合はエントリーシートが最初の関門で、転職者の場合は職務経歴書の書き方に注意が必要です。
そのためには自己分析を徹底して行う必要があり、履歴書における趣味や特技の欄でも自己アピールは可能です。
無事に書類選考を通過した後は、接力の高さが明暗を分けます。
提出書類に書かれている内容と質疑応答の回答がマッチしているのはもちろん、面接官とコミュニケーションしようとする姿勢が鍵となります。
面接官が就活生に熱中していることを質問するのには理由がある
IT業界に限らず、就活生や転職者に対し「熱中していること」について質問をするのは、その回答によって知りたいことがあるからです。
ここでは面接官が応募者に対し、熱中していることを質問する理由を2つ紹介します。
- 回答から仕事に対する取り組み姿勢が予想できる
- 趣味がある就活生の方がストレス耐性が高いと考えられる
回答から仕事に対する取り組み姿勢が予想できる
熱中していることに関する回答を聞くことで、面接官は応募者の仕事に対する取り組み姿勢を知ろうとしています。
妥協することなく趣味に没頭する人は、仕事に対しても同様に取り組んでくれると期待できるからです。
仕事で成果を出すためには必要事項について学んだり、情報収集をしたり、うまくいくための方法を熟考しなければなりません。
その姿勢があるか否かを見極めるのです。
趣味がある就活生の方がストレス耐性が高いと考えられる
新卒採用の就活生においては、熱中できる趣味がある方がストレス耐性が高いと感がられるため、確認の意味で質問をするケースが多いようです。
就活生が入社後に一人前になるにはそれなりの期間が必要で、自分の裁量で仕事ができるようになるまではストレスを感じる機会が多いものです。
熱中できる趣味があればストレス解消しやすいので、気持ちを新たに仕事に取り組めると考えられます。
熱中していることの回答例
①趣味の場合
筋トレ、料理、ゲーム、旅行といった趣味に熱中している人も多いでしょう。
期間(〇年間)、頻度(週に〇回)と達成したいと思っている目標なども添えるとどの程度熱中しているのかが伝わりやすいです。
例えば旅行であれば「いつまでに47都道府県を訪れたい」といった内容です。
採用担当者と話が合えば盛り上がる事も考えられますので、熱中しているもののなかでもゴルフや将棋、スポーツ観戦にも造詣が深いのであれば、反応が良さそうなものについて掘り下げた内容を話しても良いでしょう。
ただし、パチンコや競馬といったギャンブルは悪印象を与えかねないため避けましょう。
②学業の場合
資格取得の勉強や、学業以外でもキャッチアップを続けている人は、勤勉な印象を与える事ができるでしょう。
特にIT業界は日々目まぐるしく新しい技術や情報が更新されています。
能動的に学ぶ事を続けている人は、採用後も業務に必要な知識を自ら身に着ける姿勢のある人だと捉えられます。
キャリアパスを視野に入れたIT関連の資格だけでなく、趣味の延長としての各種検定なども「学ぶ事」への姿勢をアピール材料です。
語学の勉強であれば、特に英語はIT業界でのスキルアップ、キャリアアップにも役立ちます。
③課外活動
ボランティアなどの課外活動経験もアピールしましょう。
社会へ貢献したいという気持ちや挑戦する熱意は、どんな仕事にも欠かせない実行力や行動力につながるからです。
また、主体性も高い評価の対象となりやすいので、熱中している事が複数あり絞りきれない場合は「どのような適正をアピールできるか」という視点で見てみると良いでしょう。
熱中していることに関する質問に回答する際に心がけるポイントは4つ
熱中していることが何かという質問の意図を理解したからには、面接官に好印象を与える回答ができるよう準備しておくのが得策です。
ここでは、回答の際に心がけたいポイントを4つ紹介します。
- 趣味と特技の違いを理解して、回答を用意する
- 自分の趣味を説明する時は具体的に説明する
- 面接官がわかりやすいように専門用語は極力避ける
- アルバイトのエピソードを語る時には熱中する理由を述べる
趣味と特技の違いを理解して、回答を用意する
前提として趣味と特技の違いを理解して、何に熱中していると回答するかを明確にすることです。
趣味とは個人が楽しみに思う事柄をさし、特技はその人が他者に負けない特別な技能を意味します。趣味と特技は、その事柄が得意か否かでも判断できます。
面接において特技は自己アピールにつながるものですが、熱中していることという質問に対する回答としては適切ではありません。
自分の趣味について、回答しましょう。
自分の趣味を説明する時は具体的に説明する
面接官に対し自分の趣味や熱中する理由を説明する際には、より具体的に話すようにしましょう。
特になぜその趣味が好きなのか、面白みを感じる理由は何かを伝えるのがおすすめです。
例えば料理が趣味の場合、「レシピを見ずに味を再現するのが面白い」などと回答すると、人となりが見えます。
面接官がわかりやすいように専門用語は極力避ける
ゲームや競技などが趣味の場合、専門用語が多いものもあるでしょう。
しかし、その趣味を持たない人にとって専門用語を駆使した説明は、難解であることが予想されます。
面接力を上げる意味でも面接官に伝わりやすいように、専門用語をわかりやすい言葉に置き換える、必要に応じて補足説明を加える配慮が必要です。
転職者の場合は、小学校5年生が理解できる言葉で説明すると、相手に合わせて話し方を変える能力があると評価される可能性が高まります。
アルバイトのエピソードを語る時には熱中する理由を述べる
就活生の中には学生生活に熱中したことに、アルバイトをあげる人も少なくありません。
しかしその目的が稼ぐことだけでは、自己アピールにはつながりにくいものです。
アルバイト先でバイトリーダーを経験しシフトや新人育成を任されたなど、やりがいを感じたエピソードを添えれば、熱中する理由となります。
IT転職で高評価を得やすくなる、回答のポイントとは
ことに異業種からIT業界への転職を目指している場合は、熱中していることの回答で高評価を得られるよう、内容を練っておくことが大事です。
ここでは、面接官に高評価を与える回答のポイントを3つ紹介します。
- 熱中したことでの成果や実績が明確である
- 目標を立てて何かに熱中していることをアピールする
- 趣味に熱中したことでできた人間関係の広がりを語る
熱中したことでの成果や実績が明確である
熱中した趣味や出来事に関する、成果や実績が明確であることです。
大会で入賞した、資格を取得したなどの成果や実績は、面接時に必ず伝えるのがポイントです。
その際、現在あるいは今後の目標を合わせて話すことで、継続して努力する姿勢があることも伝えられ、好印象を与えることにつながるでしょう。
目標を立てて何かに熱中していることをアピールする
好きなことを楽しむのが趣味の基本ではありますが、自分なりに目標を立て達成するために努力していることを伝えると、自己アピールになります。
読書が趣味の場合、「考えの幅を広げるために1年間に150冊は読むと決め、忘備録を残しています」と話したと仮定します。
すると、知識欲とそれを生かしたいという気持ちが面接官に伝わります。
趣味に熱中したことでできた人間関係の広がりを語る
趣味を持つことのメリットの1つに、共通認識がある異年齢の人と交流しやすくなることがあげられます。
そのため、熱中する趣味を通して人脈が広がったことを伝えるのもおすすめです。
就活生の場合は様々な年齢の人が存在する組織で働く際に、転職志望者は応募企業にとって新規顧客を開拓するうえで役立つと考えられます。
また人脈がある人はコミュニケーション能力が高いと評価されやすいことも、面接にはプラスに作用することでしょう。
面接官に「熱中しているものはない」と回答してはいけない
特に趣味がない人の場合、回答で嘘をつくよりも正直に「熱中しているものはない」と言う方がよいと考える人もいそうです。
しかし本当は趣味がなかったとしても、熱中できるものがないと回答することは、面接で評価を下げることにつながるので避けましょう。
それは質問に対して誠意をもって答えようとしていないと判断されたり、消極的に人生を送っている人との評価を受けるリスクが高いからです。
趣味がない時には、オフタイムに何をして過ごしていることが多いのかを考え、それをふくらませて回答を考えることをおすすめします。
熱中している事がない時の見つけ方3選
まずはこれまでの人生経験のなかで熱中した事とその理由を一覧にしてみましょう。
学生時代の部活動やアルバイト、留学や趣味など、「自分史」と呼ばれる自己分析方法を用いると遡りやすいはずです。
2つめは、現在の自分が日常生活のなかでどのような瞬間に楽しさを感じたり、時間を忘れ集中しているかをピックアップします。
「熱中」がどの程度のものなのか、その理由や頻度をあわせて考える事で言語化しやすくなるでしょう。
3つめは、日常の好き嫌いに目を向ける方法です。
改めて考える事で、自身が興味関心を持っている事を客観的に見つめ直す事ができます。
その中で特に没頭できているものが見つかるかもしれません。
IT業界への異業種転職を目指すなら、転職エージェントの活用は必須!
IT業界への異業種転職を目指すなら、自力で求人先を探すより、転職エージェントを活用することをおすすめします。
IT業界に強い転職エージェントであれば、登録者の自己分析による強み・弱みを把握したうえで、アドバイスをしてくれます。
自分のスキルや経験が生かせるIT職種や、向いている職場を客観視できれば、入社後のミスマッチを避けることにもつながりそうです。
また転職前に何を準備すべきか、どんな職種や会社なら活躍ができるのかがわかると、応募までにしっかりと準備ができます。
自己分析からキャリアプラン作成まで
役立つワークシート
こんな方におすすめ
- キャリアプランを見つけたい
- キャリアの方向性を再確認して仕事のモチベーションを上げたい
- 能力や興味に合った新しいキャリアの方向性を見つけたい
熱中していることについてしっかりと回答し、内定に近づこう!
- 面接官が「熱中していること」を質問するのは仕事への取り組み姿勢やストレス耐性をはかるため
- 熱中していることを説明する際にはどんなことに面白味を感じているのか具体的に説明すると良い
- IT系の転職では趣味のなかで立てた目標や得られた成果をアピールできると高評価
今回は熱中していることについて質問された時に、IT転職で評価が高くなるポイントを踏まえて、答え方について解説しました。
IT業界は職種によっては専門スキルが必要ですが、求められるのは時代の変化に対応できる柔軟な思考力と、常に勉強し続ける姿勢です。また採用の際に重視されるのは、企業理念と応募者のキャリアビジョンがマッチしていることです。
熱中していることに関する回答をアピールにつなげるためにも、自己分析や企業研究といった基本のプロセスを行うことを徹底しましょう。
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