最終面接での「最後に一言」に対する答え方を解説!先方の意図とは?熱意が伝わる回答例やNG例もご紹介
「最後に何か一言ありますか?」という質問は最終面接の頻出質問です。事前に回答を用意していっても、面接が終わる安堵によって頭から消えてしまうことも珍しくありません。今回は「最後に一言」に込められた先方の意図と答え方を紹介します。熱意を込もったストレートな回答をして、面接を突破しましょう。
目次
最終面接「最後に一言」といわれたら
最終面接までこぎつけたなら、採用を逃したくありません。
最終面接でよくある質問に「最後に一言」があります。
面接で様々な質問に回答した上で何を伝えるべきなのか、悩む方が多いのがこの質問です。
面接官はこの質問の回答で何らかの加点を行うかもしれません。
あるいは同程度の実力の応募者の間に決定的な差を作りたい可能性もあります。
面接官の意図はどうあれ、印象に残る回答をすることが重要です。
最終面接「最後に一言」の相手の思惑とは
あなたの本心、素のあなたを見たいと思っている
履歴書の内容から応募者の学歴や職歴は分かりますが、人柄や本質は見えにくいでしょう。
応募者に直接会ってみると、履歴書の印象と本人から受ける印象が大きく違うケースはよくあります。
たとえばSNSでやり取りしていて、文章から相手をよく理解していたつもりでも会ってみると全然印象が違う、というのと同じ状況です。
実際に目の前で、声を出して話す応募者の印象を確かめ、会社に合う人かどうかを見極めています。
その中で、教科書通りに答えられる内容ではなく本人の本質がにじみ出るような言葉が聞きたいのです。
自分の良さを出せるように「最後に一言」に対する回答を考え、上手く答えられるようにしましょう。
他の候補者と比較してどうしようか迷っている・決め手が欲しい
面接は他の候補者と比べられることもよくあります。見た目の印象で負けてしまっていることもあるかもしれません。
しかし、人の印象というものは真面目そうな感じが好印象ということではなく、明るい印象の方が一緒に仕事をしてみたいと思われるのではないでしょうか。
明るく明確にこの会社に努めたいという熱意が出せれば、相手に良い印象が残せると思います。
あなたを採用するメリットを判断したい
自分の持っているスキルや経験してきたことが、この会社で役立てられるという印象を持ってもらうことが重要です。
あなたを採用すればメリットがあると伝えましょう。
面接の前半で既に答えていたとしても、相手の記憶に残っていないかもしれません。
少し言葉を変えて再度、自分の強みを訴えてください。
そうすれば、より相手にあなたのこの会社に採用されたいという熱意が伝わることでしょう。
具体的に「最後に一言」に対する答え方を考えていきましょう。
自分の性格の長所を伝える、それがこの会社に役立てることをアピールする
例えば時間を守ることを信条としていて今まで無遅刻であれば、それは非常に好印象を与えるでしょう。
学生時代に部活動に取り組み、上下関係や努力することや継続して取り組むことの大切さを学んだ事も良い印象を与えます。
自分では普通と思っていることでも、人に感心されていることはよくあります。家族や友達に自分の良いところを聞いてみるのもいいでしょう。
きっと自分では気が付かかなかったことを教えてくれるかもしれません。
また、面接の中では伝えきれなかった自分の自信のあるところを伝える。学生時代や趣味で努力をして何か成果をあげたことなどです。
成果を上げるまでもないものでも、長年取り組んでいることなどで会社に役立てられそうだったら、話してみてもいいでしょう。
長い時間をかけて取り組むことはなかなかできることではないので、辛抱強い印象を持たれる可能性が高まります。
なぜこの会社を選んだのか、自分が勤めたら役に立ちたいというように熱意を伝える
前職でのスキルがあり、それをもとにさらに役立てれると思うことがあればアピールするのも良いでしょう。
未だ経験したことのない職種であっても、以前から取り組んでみたかった熱意を伝えるのがベストです。
会社の事業内容のどういったところが自分に向いていると思ったのか、面接を受ける会社の内容を下調べしておくことは常識です。
下調べをして会社に興味を持ったことを伝えた場合、面接官が悪い印象を持つことはないでしょう。
会社員は自分の会社に少なからず誇りをもっているものなので、褒めることはとても重要です。
そのうえで、業務内容に役立てられることをアピールすればよい印象を残せるでしょう。
お礼を伝える
お礼というのは、なかなか伝えるタイミングが難しいものです。
ですが誰でもお礼を言われると嬉しい気持ちになりますし、丁寧な方だと好印象を与えれると思います。
率直にお礼をいうのも、人柄が伝わりやすい方法です。
忙しい中、面接時間を取っていただいたことへのお礼をストレートに伝えましょう。
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最後に一言の回答例
自分の性格の長所を伝え、それがこの会社に役立てることをアピールする
例えば、性格的に時間に正確で、出社は必ず就業時間の30分前には出勤することを信条としている。
学生時代には部活で上下関係を学び、人に対して丁寧な応対を心掛けている。
など、自分で良いと思っていることや人から褒められたことを伝えてみまましょう。
例1
本日は面接の機会をいただきまして、誠にありがとうございます。
募集されている営業職については、経験したことがございませんが、私は人が好きで友人も多い方だと思います。
人と関わり、話を聞き、コミュニケーションをとりながら相手の気持ちを察することが得意です。サークルや部活動では部長を務めておりましたので、面倒見がいいタイプです。
そういう面から営業職に向いていると思い応募致しました。
何卒よろしくお願い致します。
例2
本日は面接の機会をいただきまして、ありがとうございます。
私は性格的に時間に正確で、就業の30分前には到着していることを信条としています。
学生時代には友人に時間に正確だから、連絡を取りやすく、飲み会幹事やサークルのリーダーを安心して任せられると言われていました。
御社でも信頼され仕事を任せられるように努力を致します。
何卒宜しくお願い致します。
なぜこの会社を選んだのか、自分が勤めたら役に立ちたいというように熱意を伝える
会社の業種として今までやってみたいと思っていたものがあれば、その気持ちをストレートに伝えましょう。
希望する会社の業務内容が自分の経験したことであれば、即戦力として活躍できる可能性が高まります。
今すぐ役立てられそうな部分をアピールしつつ、さらなるスキルアップを望んでいることを伝えるのがベストです。
学生時代の部活動で培ったものもアピールできます。継続して取り組める人間という印象を与えられるため、プラスに働くはずです。
例1
本日は面接の機会をいただきまして、ありがとうございます。
志望動機でお伝えさせて頂いておりますが、御社の〇〇の業務が、前職で得たスキルをもとに一層お役に立てれるのではないかと思い応募させていただきました。
御社に是非貢献をさせて頂きたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
例2
私は学生時代弓道部に所属しておりました。弓道は礼儀を重んじる競技で所作が大切です。
戦う相手との間合いを考え、感じ、静かな空間で美しい所作を保ちながら戦うことはとても緊張しました。
冷静に周りの状況を見ることは仕事にも通じると思います。
会社の和を乱すことなく、メンバーの一人として貢献できればと存じます。
何卒宜しくお願い致します。
感謝を忘れずに
人柄を分かってもらうのに、お礼をストレートに伝えることも良い印象を与えます。
アピールしたい気持ちはわかりますが、もしかしたらそれまでの緊張で用意してきた言葉を忘れてしまうかもしれません。
そんな時は慌てずに冷静になり、非常に簡単でもいいのでお礼を伝えてみましょう。
「ありがとうございます」
その気持ちが伝わるように、感謝の気持ちを忘れないでおきましょう。
例1
本日はお忙しいこところ、面接の機会をいただきまして、誠にありがとうございました。
本日こちらに伺い、御社の皆様の丁寧なご対応に、より一層で御社で仕事をさせていただきたいと思いました。
もし勤める機会をいただけたならば、わたくしの経験が役立てられるよう努力し、必ずお役に立ちたいと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます
最終面接「最後に一言」これだけはダメ
せっかく最終面接まで残ったのですから、あと少し、気合を入れましょう。
「特にありません」は印象を悪くしますので絶対に避けてください。
注意ポイント
「最後に一言」での注意ポイントとしては、話す時間です。
長々と話しては逆に悪い印象になりかねません。
簡潔に2〜3分で相手に伝えるのがベストです。
最終面接に「最後に一言」と言われなかったら
「最後に一言」と言われないこともあるかもしれません。会社によってそれぞれですので、例え聞かれなくても問題ありません。
面接の準備として「最後に一言」の用意は必要ですが、出来るだけそれまでの質問の中に自分の伝えたいことをアピールしておくべきです。
「最後に一言」には伝えることが重なったとしても、重なった事を詫びて再度伝えると、相手はより強調して伝えたいのだなと思って耳を傾けます。
言えなかったと後悔するよりも、やり切ったと思えるほうが前向きです。前半の質問に丁寧に明るく、全て伝えたいことを入れましょう。
最後に
「最後に一言」と言われるということは、少なからず相手はあなたに良い印象を持っているはずです。
面接官は多忙ですから、特に興味がない相手の話に時間を割くことはないでしょう。
ですから、アピールチャンスをもらったと考えて活用しましょう。
長々と話すのではなく簡潔に、どうしてもこの会社が良いという強い思いを伝えます。
整った言葉で伝えられなくても良いので、とにかく熱意を込めることが大切です。
アピールできるチャンスをもらうのですから、良い印象を残しましょう。
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