滑舌の悪さが転職面接に与える影響を解説!声や話し方でできる工夫は?滑舌よく話すための方法を紹介します
滑舌が悪いと、どうしても面接では不利になりやすいです。そこで今回は滑舌が悪くなる理由から改善すべき理由、改善方法、普段の日常会話から意識しておきたいポイントまで転職のプロならではの視点で解説していきます。
目次
滑舌の悪さは要注意
滑舌の悪さだけが理由で不採用ということにはなりませんが、それでも注意はやはり必要です。特に面接時に滑舌が悪いと印象は良くありません。
何故なら、滑舌が悪いと面接官にとって聞き取りづらく、何を言っているのか理解できないのでストレスになるからです。
そして直接ではなくても、結果として不採用に繋がってしまうことがあります。
そのため、やはり滑舌は良いに越したことはありません。
滑舌が悪くなる理由
そもそも何故滑舌が悪くなってしまうのでしょうか。
滑舌が悪くなってしまう理由は主にこれから解説する4点に大別することができます。
早口で話す
普段から会話が早口になっている人は要注意です。
実は普段から早口になっている人は発音が混濁しがちで、しかもなかなか自覚することができません。
また、緊張すると無意識の内に早口になってしまう人もいますが、この場合も同様に要注意です。
やはり発音が混濁してしまう上、面接本番だと面接官が聞き取れず、ストレスを与えてしまいかねません。
そのため内容が伝わらず、結果的に不採用になってしまうことがあります。
口の動きがそもそも小さい
テレビアナウンサーの口元の動きを観察したことはありますか。
滑舌の良さが常にベストな状態で求められるテレビアナウンサーの口の動きはよく見るととても大きいものになっています。
反対に、滑舌の悪い人の口の動きはどうなっているのでしょうか。
滑舌の悪い人の口の動きは小さくなりがちで、母音(ア行の発音)の発音も不明瞭になりがちです。
また、声が小さかったりするときも口の動きは小さくなりがちなので、滑舌は悪くなりやすいです。
呼吸方法と姿勢がよくない
滑舌の悪さは口だけが原因ではありません。姿勢が悪かったり、口だけで呼吸すると、声の通りが悪くなってしまいます。
そもそも声は息を吐いている途中で声帯を振動させることで発生します。これが鼻腔などの空洞部分で反響することで声が大きくなるのですが、口呼吸では十分に反響しません。
そのため、基本的には腹式呼吸で呼吸することが望まれます。
また、姿勢が悪いと背中や肩、喉の周辺の筋肉に負担をかけてしまい、声帯の動きも悪くなってしまいます。
このような要因が重なると聞き手には非常に聞き取りにくいです。
その他身体的な問題
舌も筋肉でできており、滑舌の悪い人は舌の筋肉の弱さも原因の1つです。
舌の筋力が弱いと、舌の重さで垂れ下がり気味になってしまいます。この状態では滑舌が悪くなってしまいます。
原因はそれだけに留まりません。病気が原因で滑舌が悪くなってしまうケースもあるからです。
舌小帯短縮症とは、本来なら成長と共に舌の後部に後退する舌小帯が先端についたままの病気です。発症すると舌の動きが大幅に制限されるため、とりわけサ行やタ行、ラ行での滑舌が著しく悪くなります。
このような場合では治療も視野に入れる必要があります。
滑舌を改善するメリット
これまで滑舌が悪いことが要注意である理由と、滑舌が悪くなる理由について解説してきました。
これで滑舌はなるべく改善した方がいいということは分かりましたが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
滑舌を改善するメリットは主に2点に大別することができます。
意思疎通がスムーズになる
滑舌が悪いと発声が不明瞭になり、聞き手にとって聞きづらいということは先述の通りです。
反対に、滑舌が良いということはすなわち、発声が明瞭になることを意味します。そのため、聞き手にとっては聞きやすくなり、転職の場においては面接官もストレスフリーで聞けます。
このように意思疎通がスムーズになるので、話すこと自体への苦手意識も解消することが可能です。
つまり、これまで苦手に感じていた会話そのものが楽しくなるということです。
自然な笑顔ができる
実は滑舌の良さは思わぬところでも効果を発揮します。
滑舌の良い人は口の動きも大きく、そのため、舌のみならず周辺の筋肉(表情筋)も発達しています。表情筋が発達していると、口角も上がるので自然な笑顔ができ、面接中も明るい雰囲気を演出することが可能です。
反対に、滑舌の悪い人は表情が乏しくなりがちで、面接時の印象を下げてしまうので要注意です。
滑舌を改善する方法
前項では滑舌を改善するメリットについて解説してきました。
意思疎通がスムーズになるだけでなく、表情も豊かになることは分かりましたが、実際にどう改善すればいいのでしょうか。
滑舌を改善する方法は主に4通りに大別することができます。
舌の筋肉トレーニング
1点目は舌の筋肉のトレーニングです。
まずはできるだけ口を大きく開き、前に出した舌を回す運動をします。
まずは時計回り、その後反時計回りに回していきましょう。
また、舌を顎に向かって下げたまま10秒、続いて鼻先に向かって上げたまま10秒というメニューもおすすめです。
表情筋のトレーニング
滑舌を改善するためにも、舌の周辺の筋肉(表情筋)も欠かせません。
そのため、表情筋を鍛えることも滑舌の改善方法として有効です。
具体例としては、例えば口を大きく開いた状態で「い・う」の発音を繰り返すなどがあります。
その際に顔全体を動かすように発音してみると効果抜群です。
発声トレーニング
発声トレーニングで正しい発音を身につけましょう。一概に発声トレーニングとはいっても方法は様々です。
主要なものですと、例えばパ・タ・カ発声法というものがあります。
まずはパ、タ、カをそれぞれ3回ずつ発音するのですが、滑舌が悪いとマのような発音になってしまいます。この3音の滑舌をマスターすることで滑舌の改善へ向けてさらに前進することが可能です。
一通り慣れたら早口言葉にチャレンジしてみるのもおすすめです。
朗読トレーニング
一音一音を丁寧に発声する上で朗読トレーニングを採用するのも有効です。
朗読トレーニングは文字通り、ひたすら音読を繰り返しながら滑舌の改善を図る方法になります。
いつも読んでいる本や雑誌、新聞などを声に出して読むという手段でも無論可能ですが、もっとおすすめな方法があります。
それはトレーニング用に用意された文章を声に出して読むことです。このような文章は多くの場合、読みにくいようにできているため、発声練習にはうってつけです。
また、演劇やドラマのセリフも発声練習に使うことができます。この場合、特に長い文章を自然な形で発声する練習をしたい時などに特に有効です。
普段の会話から話し方を工夫してみよう
前項では滑舌を改善する方法について、4通り紹介してきました。
前項で紹介したものとは別に、滑舌を良くするために普段の会話から意識しておきたいポイントもあります。
滑舌を良くするために意識しておきたいポイントは主に2点に大別することができます。
口の動きを大きくしてみよう
滑舌の悪い人は日常会話でぼそぼそと話してしまうことが少なくありません。
そのため、まずはとにかく口を大きく開きながら話すことから挑戦してみましょう。それだけでも聞き手にとっては聞こえ方が大きく変わります。
また、口を大きく開いていても下を向いていては聞こえにくいので要注意です。
面接本番でもこのポイントを忘れないようにしましょう。
発音を丁寧に
普段の日常会話から一音一音を丁寧に発音しながら話すことを心掛けましょう。
何も早口で話す必要はないので、ゆっくり丁寧に発音しましょう。むしろ、早口では聞き取りにくいのでご法度です。
普段の日常会話から丁寧な発音を心掛けていると、面接本番でも滑舌よく話せるようになります。
また面接本番で緊張していても、そこは自信を持って丁寧に話すことに徹しましょう。聞き取りやすい上、一生懸命さが伝わって印象が良くなりやすいです。
滑舌アプリも使ってみよう
滑舌をより客観的な方法で改善したいという人におすすめなのがスマホの滑舌アプリです。
仕組みとしては、表示されたお題(文章)をスマホに向かって発声し、滑舌の良さをアプリが判定するというものです。
主なアプリとしては滑舌チェッカーや、カツゼツ検定などがあり、どれもゲーム感覚で楽しみながら練習することができます。
ただし、精度は必ずしも万全ではないのでその点にも留意しながら活用するようにしましょう。
転職に関する相談は転職エージェントへ
ここまで滑舌が悪くなる理由から滑舌を改善するメリット、方法を中心に紹介してきました。
ここではまとめに入る前に転職エージェントの活用の仕方について紹介します。
転職エージェントは転職に関するあらゆる面でサポートしてくれる心強い助っ人です。そのため、少しでも転職に関心を持ったらまずは転職エージェントに相談してみましょう。
求人紹介や応募書類の添削はもちろん、本番前の面接練習の相手になってもらうという使い方も可能です。
滑舌に自信がないのであれば、面接練習をしながら滑舌を改善していくということもできます。
転職エージェントは転職のプロですので、単独で行うよりも有用なフィードバックを受け取ることが可能です。
滑舌を改善して自信を持って面接に臨もう
今回は滑舌の悪さが面接に与える影響から悪くなる理由、滑舌を改善する方法を中心に紹介してきました。
滑舌が悪いだけで不採用ということはなくても、やはり不利になってしまうことは否めません。
また、滑舌が良いと意思疎通がスムーズになるので応募者と面接官の双方にとってストレスフリーになり、印象も良くなります。本番に自信を持って臨むためにも今回紹介した改善方法を早速試してみましょう。
また、自信をどうしても持てないのであれば、転職エージェントと面接練習をしながら直すことも選択肢に入れましょう。
いざ本番になれば緊張していても、口を大きく開け、ゆっくり丁寧に話すことに徹するのみです。
今回紹介したポイントを参考にしながら本番には自信を持って臨みましょう。
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