転職理由をポジティブに言い換える例文を紹介!思いつかない場合の対処法も
面接で転職理由はよく聞かれますが、伝え方によってはネガティブに受け止められてしまう場合もあります。転職理由をポジティブにすることで印象が良くなり面接通過率も上がるでしょう。今回は具体例を交えながら面接官に良い印象を抱いてもらえる回答例を紹介します。
目次
【退職理由別】転職理由をポジティブに言い換えた回答例
退職理由の本音は不満であっても、そのまま伝えてしまっては採用担当者にとって良くない印象を与えることになりかねません。
そこでポジティブに言い換えた回答例をご紹介しますので、参考にしてください。
【退職理由①】管理職だったが業務に不満があった
「過多な業務で期限に間に合わない際に部下に責任を転嫁したり、無理な残業をさせたりするのは正しくないと思いました。無論、管理職としての自分の責任はあると思います。
ただし管理職個人での解決は無理なことも多く、会社全体で取り組むことがどうしても必要です。」
【退職理由②】給料が安く昇給しなかった
「努力や成果を認めてくれることがやりがいにつながります。やったらやっただけの評価をして欲しいというのが私の考えです。
モチベーションをもった上で会社に貢献したいと思っています。」
【退職理由③】将来に展望が持てなかった
「力をつくすならやはり可能性のある場所で頑張りたいと思っています。
客観的な企業の環境を変える所までの力は私にはないかもしれません。
しかし可能性のあるポジションが用意されている貴社のような状況であればやりがいがあると感じました。力を尽くしたいと思います。」
【退職理由④】ノルマ強制が嫌になって辞めた
「営業の仕事は会社を支える仕事で重要です。しかし、営業目標は単に上から与えられるだけではいけないと思っていました。
担当者と上司がよく話し合うことが必要だと思います。
自分の弱さを変革していくことも必要ですし、市場環境を客観的にとらえることも必要です。
何よりも営業部全体のコミュニケーションが重要ではないかというのが私の考えです。
数字は目標ではありますが、本当の目的は何かなどの視点でもコミュニケーションを取りながらやっていきたいと思います。」
【退職理由➄】思ったようにキャリアアップできなかった
「前職で勤務しながら、IT業界でのキャリアパスを考え資格を取得しました。
しかし身に着けた知識やスキルを活かしきれるポジションがなく、前職からの転職を決めました。
資格取得で得たスキルを貴社のエンジニア職で活かしながら、まずは3年以内にプロジェクトリーダーを目指したいと考えております。」
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転職理由を聞かれた場合の答え方
面接では退職理由・転職理由を聞かれます。
たとえ前職の退職理由がネガティブだったとしても、正直に話し過ぎると愚痴のように聞こえてしまうため人間性に問題があるように思われてしまいかねません。
転職理由を聞かれた場合は、答え方に注意しましょう。
退職理由は正直に話す
ネガティブな退職理由だからといって嘘をつく必要はありません。ネガティブにならない程度なら正直に答えても大丈夫です。
誠意はもちろんこめて感情的にならず淡々と、かつ簡潔に答えることが大切です。
退職理由の具体性は必要ですが、あまりに状況説明が長くなると突っ込まれる危険性も出てきます。
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現職の愚痴や不満を言わない
現職での不満がありそれが退職理由になっていたとしても、愚痴のように伝えることはNGです。
不平不満の印象があるとネガティブにとらえられるため、前向きな姿勢で問題点について説明するようにしましょう。
具体性をもって説明する
退職理由を正直に話すにあたって、漠然と「ここが不満で退職しました」と伝えられては面接官もマイナスな印象を持ってしまいます。
客観的にも判断ができるように数字などを用いて現状を説明しましょう。
自分の責任は明確にする
退職理由がすべて会社のせい・環境のせいとするのではなく、自分自身の解決努力や責任意識も明確にすることが必要です。
責任感は次の信頼感につながります。
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転職理由をポジティブに言い換えるための4ステップ
ネガティブな退職理由を具体例のようにポジティブに言い換えるにはどうしたら良いのでしょうか。
転職理由をポジティブに変換するためには、まず退職理由を整理してから志望動機まで一貫性を持たせることが大切です。
単に面接試験をうまくやれるかどうかというよりも、自分自身にとって応募先企業が適切かどうかの判断をするための準備にもなります。
ここでは転職理由をポジティブに言い換えるための4ステップをご紹介します。
①退職理由を整理する
まずは退職理由をきちんと整理することから始めましょう。
一般的に多いものは次の通りです。
・給与が低い(昇給が見込めない)
・キャリアアップできない
・評価方法に不満がある
・残業が多い、休日出勤がある
・スキルアップできない
・社内の人間関係が良くない
・業界、会社の将来性が不安
・業務内容が自身に合っていないと感じる
・やりがいが見いだせない
(参考:doda『転職理由ランキング』)
以上のような点から退職理由を整理します。ポイントは主要なものを2点程度に絞ることです。
多くの場合退職の引き金になる要素はこの中の1点です。転職先を選ぶ際にも、この1点を解決できそうな企業を選ぶと良いでしょう。
【合わせて読みたい】将来性のない会社からの転職!退職理由の例文も解説⇓
②ポジティブな転職理由に変換する
次に応募企業への志望動機となる要素、つまり転職理由を整理しましょう。
退職理由を整理して絞ったら、その悩みをポジティブに言い換えることが大切です。
例えば「給料が上がらない」という退職理由に対しては「自分の行なった業務や成果に対しての評価がほしい」など、現職で叶えたかったことを前向きに伝えます。
不満があるということは、その点において自分の叶えたい希望があるはずです。その希望を前向きに伝えることで、ステップアップのための転職であるということをアピールできます。
③将来のビジョンを考える
退職理由、転職理由の整理ができたら、「転職後に自分はどのようなキャリアを積んでいきたいのか」「どのようになりたいのか」を考えましょう。
自己分析を通して自分は何が向いていて何を経験したいのかをはっきりさせることで、応募企業の選定にも役立ちます。
④志望動機に関連付ける
最後に応募企業への志望動機に転職理由を関連付けましょう。
「転職で得たいもの」として挙がるのは「高い年収」「挑戦・成長できる環境」「ワークライフバランス」「やりがい」などです。
「これが嫌だったから転職したい」のではなく「これが得たいから転職したい」とするのがポイントです。
例えば転職理由の課題がその企業だったら叶えられるという具体例をあげて話すと、企業研究をしていることや企業と自分がマッチしているということをアピールできます。
また受け身ではなく、自分が応募先企業に役立てる点も整理するとさらにアピールポイントになります。
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転職理由と志望動機を一致させた具体的な回答例
転職面接ではよく「あなたが前職企業を辞められた理由と当社への転職志望理由は何ですか」といった主旨の質問をされます。
このような質問をされた場合、どのように回答したら良いでしょうか。
志望動機と一致させるとさらに前向きに伝わる
前項でも解説したように、前職の退職理由の説明と応募企業の志望動機が一致、関連するように説明できれば説得力が出てくるでしょう。
退職理由の多くはネガティブなものですが、面接では志望動機と関連付けてポジティブな表現に換えるべきです。
そのためにはどうしても応募先企業の研究、情報収集が必要となってきます。
経営の将来性に不安があり退職する場合
「前職は紳士服関係の店舗勤務でしたが昨今の情勢で売り上げが大幅に下がり厳しい経営環境でした。
将来性に目を向けたきっかけは不要不急の分野は経営の安定性が弱いのではないかと思ったことです。
その経験からなくてはならない必須分野のドラッグストアの業界に関心が向きました。
ドラッグストアの業界は最初から関心があったわけではありませんでしたが、衛生用品などの重要性を認識した出来事です。
人の役に立てる分野であり安定性があると思います。
接客には自信がありますので、今までの小売業の経験を生かし新たな分野に挑戦させていただければと思っています。」
職種の適性に疑問を持ちキャリアチェンジをしたい場合
「私は文系学部出身ですが、新卒就職でIT企業のPG職に就きました。
しかし0か1かなどの発想になじめずうまくプログラムが組めません。自分は職種に合わないと実感しました。
キャリアチェンジを図ろうと思った時に学生時代までさかのぼって考えてみましたが、英語が好きで一生懸命に勉強したことがあります。
そこでその点に立ち返って貴社の貿易業界に関心を持ちました。貿易事務などで力が発揮できればと思っています。」
残業が多い業界からの離職の場合
「前職はテレビの制作プロダクションでADとして従事していました。深夜で仕事が終わらず会社に泊まることもしばしばです。
しかし、映像の世界は好きで何としてもやっていければと思っていますし一定のスキルもあると思います。
そこでIT企業の中で動画分野に力を入れている御社に関心を持ちました。
インターネット上の動画分野は成長分野で、テレビの番組企画から撮影・映像編集までのキャリアをもって貢献できればと思います。」
ワンマン企業の企業体質が嫌で辞めた場合
「前職は不動産ディベロッパーの営業でした。創業されたばかりの会社で、成長企業とされていて学んだことは多くあります。
しかしその一方、その企業はワンマン経営で苦労しました。
より主体的でモチベーションを高められる環境で働きたいと思い、転職を決意しました。
一方的な指揮命令をするだけの企業ではなく、組織としての力を感じられる企業で働きたいと思っております。」
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転職理由を志望動機と一致させるポイント
転職理由は前職の退職理由と、応募先企業への志望動機の双方を関連付け組み立てます。
前職の退職理由別に例をあげて考えると次のような点があります。
経営上の要素が退職理由の場合
前職企業の経営悪化で退職した場合は、「前職企業の経営悪化で勤めることが難しくなってきたため、安定した経営の企業に応募した」などです。
続けて前職企業の経営の将来性に不安があり、将来性のある業界・企業が転職希望の場合は、まず企業・業界による将来性に問題がある点をあげましょう。
そして「応募先企業の将来性などについて期待して応募した」ことを伝えます。
前職企業の経営姿勢などに疑問を感じていた場合は、応募先企業の企業研究で志望動機につながった企業・経営姿勢などをあげると良いでしょう。
業務内容上の要素が退職理由の場合
やりたい仕事をやらせてもらえなかった、キャリアアップさせてもらえなかったことが不満で退職した人もいるのではないでしょうか。
一見ネガティブな理由に見えるかもしれませんが個人としてのキャリアアップの希望は志望動機として前向きです。
仕事へのやる気、成長欲などがアピールポイントになります。
続いて前職企業の業務品質が悪く責任をもって仕事ができないことが理由の場合。
その際は自分の責任感や仕事の完成度への追求姿勢など、不満だった点と自分自身の反省点も含めて説明しましょう。
責任感をプラスに受け止められやすいように説明するよう心がけてください。
労働条件上の要素が退職理由の場合
残業が多い・残業代が出ないことや完全週休二日制なのに休日出勤が多いということが原因で退職した人もいるでしょう。
労働条件は退職理由としても転職理由としても大きな要素です。転職先応募企業についても調べることが可能であれば情報収集します。
しかし残業の実態などの労働条件については情報公開していない企業も多く、調べられないこともあるでしょう。
状況が十分把握できない場合は、転職理由として労働条件を挙げるのは避けてください。
質問として別途聞くようにします。
転職先も同じような状況であれば採用されてもまた退職動機につながる恐れもあるでしょう。
その一方で転職する側にとっては明確にしておかなければならないため、必ず聞くようにしてください。
人間関係が原因で退職した場合
実際の退職理由では人間関係が原因の場合も多いのではないでしょうか。
人間関係の問題はどの職場でもありうる問題ととらえられがちで、ポジティブな説明が難しい分野です。
そのため退職理由とはしない方が賢明です。
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企業が転職理由を聞く意図
転職理由というものは前職の退職理由がベースになっていることが多いです。そのため転職では応募先企業の志望動機へ関連していきます。
応募企業が転職理由を聞く形式は2つあります。
・前職の退職理由
・企業への志望動機
聞き方としては、前職の退職理由と志望動機は別々に聞いてくることが多いです。
前職の退職理由を聞く意図としては次のような点があります。
リスクマネージメント
前職の退職理由によっては応募先の企業でも抱える可能性がある問題かもしれません。
それがあると企業側は再び退職してしまう可能性があるのではないかと考えます。
結果として定着が図れないことは、企業にとっても個人にとっても費用と時間の無駄になることなのです。
モチベーションの把握
前職の退職理由によっては、本人のやる気に問題がある場合もあります。
モチベーションの低い人物は採用したくないという思いから、退職理由を聞いて見極めようとする面接官も多いです。
ミスマッチ防止
退職理由を聞く意図として、企業が求める人材像と一致しているかどうかの判断があります。
本人の転職を考えた理由と企業の風土や体質・業務内容・経営姿勢などが一致しているかどうかを測るのです。
転職をすることで何の課題を解決したいのか、自社でそれは叶うのかを見ています。
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転職活動で悩んだらIT転職エージェントを活用しよう
転職は人生の大きな転機です。同時に転職の失敗は自分にとって大きなダメージにもなります。
だからこそ、退職理由をポジティブに答えることは転職成功の一歩にもなり得るのです。
前職で得た経験や退職を決意したことも転職先でアピールできる経験となります。是非面接でその経験を伝えましょう。
転職は自分の力だけではなく、プロの転職エージェントやコンサルタントを利用するのもひとつの方法です。
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退職理由や志望動機に不安がある方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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