納得性が高い退職理由を紹介!伝え方のポイントは?円満退社と転職成功に繋がる退職理由の例文もご紹介!
退職理由を説明する機会は、大きく分けて2度あります。退職の意志を今の職場に伝えるときと、転職活動の面接で質問されたときです。どう退職理由を述べると納得性が高いか、退職理由の説明の仕方を紹介します。
目次
今の職場に説明する理由
会社を辞めようと上司や担当の部署に伝えると、退職の理由を質問されるでしょう。
会社としてはせっかく育てた人材を失うことになり、その穴を埋めるための行動が必要になります。
また退職理由によってはこれ以上の人材を失うことのないよう改善に役立てることもできます。
ぜひ退職の理由を聞きたいと思うのは当然のことです。
辞めたいと伝えて即日辞められる会社は、ほとんど無いと言ってもいいでしょう。
あなたが良い人材ならばなおさらです。
退職のその日まで、そしてできれば退職後も、お互い良い関係でいたいものです。
そのためにも退職理由は慎重に考え、納得性を高めてから伝えましょう。
退職理由を考えるためのポイント
円満な退職の理由のために、言葉を選ぶのは当然のことです。しっかり説明できるよう、伝え方を組み立てておきましょう。
そのための注意点をいくつか紹介します。
あからさまな嘘はつかない
つい耳障りのいい理由を、それが嘘でも言ってしまうことがあります。
そのため中途半端な説明になってしまい、引き留められてしまうことも。
また、すぐにばれるような嘘は後々困った事態を引き起こすかもしれません。
嘘も方便ではありますが、今後のことも考えてできる限り誠実に答えましょう。
ネガティブな理由をそのまま伝えない
不平不満をそのままぶつけてしまえばトラブルの元になるのは必至です。
まずは自分が会社を辞めたい本当の理由を探りましょう。
給料が安い、休めない、人間関係の悪化など、ネガティブな理由が出てくるかもしれません。
それをそのまま伝えるのではなく、上手にポジティブな言葉に変換させて伝えましょう。
退職理由は、転職活動でも必ず質問されます。前向きな姿勢を理解してもらえるように伝えましょう。
ネガティブな理由から変換
以下は転職者の退職理由で、多くあげられるものの一例です。
不満などのネガティブな気持ちは、要望や希望へ言い換えることが可能です。伝え方の参考にしてください。
人間関係の問題
同僚や先輩、上司などたくさんの人がいれば、合う人もいれば合わない人もいるのは当然です。
またあなた自身が何の問題もなくても、揉め事に巻き込まれて疲れきってしまうこともあります。
人間関係を理由に退職を考える人も多いでしょう。
今の人間関係を断ち切りたいという気持ちを言い換えると、もっといいチームワークで仕事をしたいということです。
協力しあい、成功を分かち合えるようなチームで仕事がしたいと言い換えることもできます。
「1つの大きな目標に向かって、チームで団結して成果をあげる仕事をしたいという思いが強くなりました」など説明すると、ポジティブになります。
業務内容への不満
仕事内容がきつい、正当な評価をされないのがつらい。これも転職を考えるにはありがちな理由です。
しかしそのまま不満を言ってしまうと、部署の移動や改善案をもって引き留められるかもしれません。
「今とは違う分野へ挑戦してみたいと思います」などが前向きな理由になります。
会社の方針についていけない
上司がワンマン、あるいは社長の考え方にとてもついていけない、ということもあるでしょう。
現場はとてもよくても、上司や会社の指示に引っ掻き回されてうんざりしてしまい、退職を決意することはあります。
これは自分たち現場や別の角度から見た意見も聞いて欲しい、ということでもあります。
「年齢などに関係なく自由な意見が言える会社で、自ら進んで新しいことにチャレンジしたいと考えました」と説明してみましょう。
この理由なら納得してもらえるはずです。
給与面での不満
給与というのは目に見える成果のひとつです。努力して成果をあげても、報われなければ心が折れてしまいます。
自分の仕事内容に自信があり、正当に評価をしてくれる会社があるのなら転職したいと思うのは当然のことです。
「年功序列の体系の中、仕事の成果をあげてもあまり実感がありませんでした。
成果を評価してもらい給与面にも反映するような、実力主義の会社に転職し自分の能力を活かしたいです」と説明しましょう。
単純に給与に不満があるのではなく、仕事に見合った成果としての給与を求めていると伝わります。
勤務地の不満
諸事情で長距離通勤をせざるを得なくなってしまった場合、通勤するだけで疲れてしまうこともあるでしょう。
その通勤時間を別のことに活かしたいという思いが強くなれば、転職を考えることもあります。
例としては「諸事情で妻の地元に帰ることになり、今の場所から移動することができない。
通勤に割いている時間および労力を、もっと仕事に活かしたい」などです。
待遇面の不満
毎日残業さらには休日出勤、そんな職場で疲れきってしまう。働き方改革で上限が定められたとはいえ、真面目な人ほど頑張ってしまうものです。
もっと自分を大事にできる働き方を考えるのは良いことです。
しかし残業が嫌で逃げると思われるのは心象がよくありませんので、そこはしっかり伝えましょう。
「残業ありきの働き方に疑問を感じました。残業そのものは厭うことはありませんが、もっと効率的な仕事がしたいと思いました」などです。
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円満退職のためのポイント
退職を納得してもらえる説明の準備ができても、方法を間違うと禍根を残すことも。円満な退職のための注意点をご紹介します。
退職の時期を考える
会社によっては退職までの期間が就業規定で定められているケースがありますので、その場合は規定に従うべきです。
規定がなくとも2カ月を目途に早めに上司に伝えるのが良いでしょう。
それはあなたの穴を埋めるための人材の募集期間であり、仕事の引継ぎ作業があるためです。
できれば仕事の繁忙期は避け、大きな仕事が終了し時期的に落ち着いた頃に申し出るのが良いでしょう。
直属の上司に時間をもらう
なにかのついでや落ち着かない環境の中で、退職をしたい旨を申し出ることは避けます。
自分の意見が軽くみられるような切り出し方は得になりません。
しっかりと上司に事前の連絡をいれアポをとり、今後の予定について申し出ましょう。
この場合はまずは直属の上司に行うべきであり、いきなり人事や上役に申し伝えるのはマナー違反です。
相談の形にしない
退職しようと考えているのですが、という相談のような形で切りだすのはおすすめできません。
できれば退職させたくない上司が、あの手この手で引き留めにかかるケースがあるからです。
昇給の可能性や別の部署への異動など退職しなくても済む改善案が出るかもしれません。
事前に退職したい理由をしっかりまとめ、交渉の上で退職する必要がない場合思いとどまるのも選択の1つです。
勝手に決めない
内定を得た転職者にありがちですが、「何月何日に辞めます」と一方的に決めてしまう言い方に注意しましょう。
心象が悪くなりがちです。
自分の都合だけでは仕事の引継ぎも新人の育成もできません。
退職の意志を伝え、いつをもって退職するかの期間はしっかり話し合って、トラブルのないよう努めましょう。
上司にだけ申し出る
特に注意して欲しいのは、この段階では上司以外に退職のことは誰にも漏らしてはいけないということです。
根も葉もない噂がたってしまって、転職の障害になる可能性があるからです。
転職先は知らせない
具体的な転職先を伝えるのは控えましょう。
たとえ内定をいただいていたとしても、今の職場に伝える必要はありません。
引き留め目的などで上司が内定先に連絡するなどのトラブルに発展する可能性が否定できないからです。
同業他社であった場合は転職についての規定があるケースもあります。また、嫌がらせも考えられます。
親しくしてくれる同僚でも油断は禁物です。知らせるメリットはないので、すべてが終わるまでは沈黙は金と心得ましょう。
退職を申し出る流れ
まずは上司の時間を割いてもらったことの御礼を述べ、理由を説明して納得してもらいましょう。
円満に退職できないと、次の職場にスムーズに移動するのが難しくなります。
以下、上記を踏まえた例です。自分の立場からの理由を、嘘や大げさな話にならないように説明しましょう。
例1
お忙しい中、お時間をいただきましてありがとうございます。
これまで上司さんには大変お世話になりましたが、退職を考えています。
(退職理由を述べる)
引継ぎなどはしっかり行いたいと思っています。〇月〇日を目途に退社をさせていただきたいのですが、いかがでしょうか。
例2
突然申し訳ありません。退職させていただきたく、本日は相談のお時間を頂戴いたしました。
(退職理由を述べる)
つきましては、お手数ですが引継ぎや退職の具体的な日についてご相談させていたければと思います。
理由を言いたくないとき
もしどうしても理由を言いたくないのなら一身上の都合で、として濁しても良いでしょう。
普段の上司との距離感もあるでしょうが、関係ありません。しっかりと社会人としての筋を通しましょう。
転職活動のための退職理由
基本的には今の職場を辞める為の退職理由と同じで問題はありません。
もし今の職場の上司が納得しないとしても、現在は民法627条によって労働者の権利は守られています。
会社によって就業規定があるので確認する必要ありますが、平均して1~2か月前に退職を申し出れば辞められることになっているのです。
退職理由の説明は、義務ではありません。円満とはいかなくなりますが、例え相手が納得しなくても辞めることはできるのです。
対して、就職活動時に面接などで質問される退職理由については相手を納得させる必要があります。
納得してもらわなければ内定はあり得ません。
今いる職場を退職する説明より面接時に質問される退職理由の説明の方が、納得性の高い理由をしっかり述べなければならないということです。
面接官が納得する退職理由
あまりに退職理由がポジティブだと、ではなぜ前職をやめたのかと面接官は疑問を持ちます。
前職では自分の目標を叶えることができないので転職が必要である、ということをしっかりと説明できると、納得性が高くなるでしょう。
また、せっかく入社しても、同じ理由で退職するのではないかという不安を与えないこともも大切です。
単にキャリアアップを求めているのなら、転職してもまたすぐに辞めるのではないか。残業が多くてつらいというのは、単に仕事が遅いからではないかなどです。
・残業を減らしたいが減らすことができない→「上司より早く帰ってはいけない同調圧力がある」
・キャリアアップが望めない→「年功序列型の会社であることに加え空いているポジションがない」
前の会社では改善が望みにくい理由を具体的に述べるのが大切です。
まとめ
どのような退職理由にせよ、円満に退職するに越したことはありません。
立つ鳥跡を濁さずということわざもある通り、退社する会社とも円満な関係を保ち、退職日まで続けられる状況を目指しましょう。
前職を円満に退職していることが伝われば、転職先も納得してあなたを受け入れてくれます。
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