株式会社LegalForceのビジネスモデルを分析!法務をIT改革【LegalTech企業への転職】
長い間、日本の労働慣例であった終身雇用制が次第に過去のものとなりつつあります。そのような中、専門知識・技能・経験をより活かせる職場へ転職する人が増えているのです。先端のテクノロジーを駆使するスタートアップ企業もまた専門人材の獲得に向けて熱い視線を注いでいます。実は注目されてこなかった法務分野において、ITを活用したサービスを提供するリーガルテックが有望な市場となりつつあるのです。今回は業界の注目を集めている企業の一つであるLegalForceについて紹介しましょう。
目次
会社の概要
LegalForceは、法律業務に関するソフトウェアの研究・開発・運営・保守をメイン業務として、2017年4月に設立されました。
企業理念には、「最新のテクノロジーと法務の知見を組合せ、契約リスクを可視化し、制御可能な状態へ導く」と明記されています。
LegalForceの主力サービスは以下の通りです。
・LegalForce 徹底的にユーザー目線に立ち開発されたAI自動レビュー機能を持つソフトウェア
・Marshall クラウド型契約書レビュー管理システム
【GeeklyReview】LegalForceの口コミを見る
LegalForceのビジネスモデル
この目覚ましい成長を遂げているLegalForceのビジネスモデルを、以下の視点から分析してみます。
1.顧客ターゲット
2.商品(サービス)
3.価値の生成/提供
4.利益を生む仕組み
1.顧客ターゲット 「顧客は誰か?(Who)」
LegalForceは企業の法務部門、法律事務所を対象にしています。
2.商品(サービス)「何の価値を提供するのか?(What)」
条文や判例のリサーチ、契約書のレビュー、累積されていく各種の契約書の管理、改正され
ていく法令の追跡など、契約関連業務には膨大な労力がかかります。
AIを活用したソフトを主軸に業務の効率化を支援し、特に契約に伴うリスク管理を重視したサービスを提供しているのです。
他社の追随を許さないAI自動レビュー機能により、契約書に潜むリスクを即座に網羅的に洗い出します。
そのため修正する際に参考となる条文も瞬時に検索可能です。
3.価値の生成/提供「どのようにその価値を生成/提供するか?(How)」
株式会社LegalForceは、次のように最高のサービスをタイムリーに提供できるよう努めていま
す。
特に法律の専門家である弁護士がサービスを監修している点やサポートに力を入れている点が特筆すべき事項です。
4.利益を生む仕組み「なぜそれが利益を生み出すのか?(Why)」
LegalForceが短期間のうちに資金調達ができたということは、企業理念が時代の要求に合致し、かつ魅力的だったことを意味します。
また、イノベーションを支える技術やサービスの質が具体的な実績を土台として高評価されたことも要因といえるでしょう。
投資家の信頼と支援→サービスの拡充・レベルアップ→顧客の獲得→さらなる支援の獲得という理想的な好循環を実現しているといえます。
LegalForceが解決する社会問題
企業法務の現場ではグローバル化に伴い、増大する契約上のリスク、煩雑で膨大な契約関連の事務処理に悩まされています。
LegalForce のサービスによって、AIを初めとする最先端のテクノロジーと法務知見を結集し、契約リスクへの正確かつ迅速な対応が可能です。
さらに顧客の法務業務の効率化、質の向上をサポートすることを通して、社会の健全な発展に寄与しています。
今後の事業展開
LegalForceでは製品開発・研究開発・法務開発の各部門が緊密に連携し新規機能の開発、サービスの改善に取り組んでいます。
1.製品開発-Design & Development
CTO (最高技術責任者) 直轄で、インフラエンジニアからデザイナーまで、多彩なメンバーが共創するチームです。
ユーザー視点に立った綿密な研究に基づき、使いやすさを徹底的に追求しています。
クライアントサイドとサーバーサイドの開発を担当します。
2.研究開発
法務におけるビジネス価値創出を目的に、データの収集・蓄積・分析・可視化など、データに関する取組みを行っています。
具体的には、データ基盤の構築、自然言語処理や機械学習などを用いたWeb API構築、BIツール構築です。
3.法務開発
全組織で最もユーザーに近く、法務経験者や弁護士を中心としたチームです。
ユーザーがLegalForceを用いて真に実務を向上させるためのサポートとサービスの開発企画を行います。
そして法改正や実務の潮流などに基づく法務知識の収集・更新・管理も重要な役割です。
転職採用例
LegalForceには様々な志や経歴、動機を持ったメンバーが集まっています。
共通するのは諸外国に比べイノベーションがはるかに遅れている日本の法律関連業界を大改革しようという意気にあふれる点です。
LegalForceには、「類は友を呼ぶ」ように、新しい事業・サービスを立ち上げていこうという気概を持つ人材が集っています。
では実際にはどのような人たちが採用されているのでしょうか。
以下にその一部を取り上げましたので見ていきましょう。
・研究開発責任者(R. F)
工学系大学院卒、リクルート就職(A3RT推進部門)、次のステップを考え転職。
・製品開発責任者(Y.T)
情報工学系大学院卒、DeNAにてヘルスアプリ開発、保守タスクが増え転職を決意。
・インフラエンジニア(S .F)
システムインテグレーター、次にソーシャルゲームの会社でアーキテクチャの構築。
ゲーム開発市場が大きすぎるので、有望なサービスを提供している当社に転職。
・法務開発(K. F)
法科卒、司法試験合格、リクルート法務部でアナログベースの業務の非効率を実感。転職。
このように、経歴は様々ですが現状に課題認識を持ち、使命感にあふれた人材が集まっていることがわかります。
転職ポイント
ここではLegalForceへの転職を目指す際に知っておきたいポイントを紹介します。
LegalForceの求める人物像
LegalForceが会社として求める人物像は以下の通りです。
1.チャレンジ精神に溢れ、立ち遅れた法務業務のデジタル改革を果敢に推進したいという情熱のある人
2.即戦力となる知識・技能・職務経験があり、スピード感を持って仕事を進められる人
3.ゼロイチがやりたい人、得意な人、未知の世界に飛び込んでみたい人
また、職種ごとに求める人材像が定義されています。例えばエンジニア部門で求める人材は以下の通りです。
1.技術的な好奇心が強く、新しい技術に自らキャッチアップしていくことができる
2.他部門と密にコミュニケーションを取りながら、開発・改善を進められる
3.全体最適と中長期的視野を踏まえて仕組みを設計・構築できる
一方でセールス部門では以下の人材を求めています。
1.企業法務の経験がなくても企業法務の立場や仕事のやり方を理解し、企業法務の世界のニュースにも常にキャッチアップしながら営業活動をする理解力と知性
2.上場企業の法務部長に信頼される落ち着き、誠実さのある方
このように、それぞれの職種ごとに求める人物像が具体的に丁寧に説明されていますので、応募する際に確認しておきましょう。
面接前に目を通しておくことで対策が進めやすくなります。
活躍できる分野(求人職種)
エンジニア、デザイナー、ビジネス開発、Legal Professional、Corporate Administrationといった分野で求人が出されています。
ビジネス開発はセールスやマーケターなど市場開拓や売上拡大に挑む部門です。
例えばセールスの募集であれば法人営業の経験者が優遇されるでしょう。
Legal Professionalは法務やパラリーガルの経験者、弁護士などで組織されます。
法律を扱うビジネスなので会社として法律の専門家を抱えているのです。
LegalForceにおいてコアとなる部門といえるでしょう。
LegalForceの働きやすさ
ここでは職場環境や福利厚生といった働きやすさに関する内容について説明します。
※2020年10月時点
職場環境・雰囲気
オフィスは東京都心、日比谷公園に面したNTT日比谷ビル内にあります。
明るく広い会議室、ウォーターサーバー、ソファーなどを配置したゆったりしたフリースペースが特徴的です。
こうしたレイアウトからも自由で開放的な空間で、一人一人が快適に、思う存分仕事に向かうことができるようにとの配慮が感じられますね。
LegalForceでは個性的で向上心あふれる若く優秀なメンバーが、やりがいと誇り、大きな夢をもって切磋琢磨しています。
また、それぞれの知見と経験を持ち寄り、緊密に連携しながら新しいサービスの開発、向上に努めています。
それを示すのは社員の方々の、「アットホームな雰囲気で、仕事が楽しい」という率直な声があることです。
社員全員が社会を変革する手応えを感じながら生き生きと取り組んでいる姿が伝わってきます。
福利厚生
主な福利厚生は以下の通りです。
勤務時間:コアタイムなしのフルフレックス制
完全週休2日制(土・日・祝)
年間休日110日以上
年末年始休暇/有給休暇/産前産後・育児休業/介護休業
さらに職種によって給与と別途、業績ベースで賞与やストックオプションが付与されます。
ストックオプションは、今後の成長が見込まれるスタートアップならではの魅力といえるでしょう。
まとめ
社会、世界の刻々と変化していく情勢に合わせて法律、法令も制定、改定、あるいは廃止と絶えず
変化していきます。
この複雑でかつ膨大な法務の領域でのイノベーションは始まったばかりで、将来性に満ち溢れているといえるでしょう。
現場のニーズや開発すべきことが山ほどあり、しかもスピード感のある対応が求められています。
このような時流に乗りつつ、スタートアップ企業として成長期を迎えたLegalForceは各部門にわたる大幅な正社員募集を開始しました。
優れた専門家集団として緊密なチームワークで新しい価値を創造し続けるLegalForce。
少しでも興味を惹かれる点がありましたら、転職先の候補として検討してみましょう。
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