メンタルが弱くても続けられる仕事、性格に合う仕事の見極め方
「メンタルが弱い自分に向いている仕事などあるのか?」とお悩みの方もいらっしゃると思います。メンタルが弱い人は他人から指摘や否定されることを恐れる傾向にあります。自分に自信がないためいつも緊張状態にさらされ、失敗を引きずり転職を繰り返すこともしばしばです。
この記事ではメンタルの弱い人の中に存在する強みを活かして働ける適職を紹介します。
目次
メンタルが弱い人でも大丈夫!IT関連の仕事
これからも継続的に成長していくと考えられるのがIT関連の仕事です。
人材不足になっているので就職や転職を考えている方には、まず検討して欲しい業種の1つです。
その中にはメンタルに弱い方でも強みを発揮できるおすすめの職業があります。
パソコンに向かって入力する作業が仕事のため人間関係に悩まされることはないでしょう。
コツコツと作業ができるプログラマー
プログラマーは設計書に従いプログラム言語を使ってプログラミングするのが仕事です。
記された内容を読み解き、解析や判断を重ねて処理をするのでメンタルの弱い人の強みが生かされる職場です。
開発言語の基本的な知識が必要で、独学でもできなくはないですが多くの場合は大学や専門学校で学ぶようにします。
会計システム・物流システム・自動車・アプリ開発など広い分野で活躍できるのでおすすめです。
これからも伸びていくゲームプログラマー
ゲームプログラマーはゲームプロデューサーが作った仕様書通りにキャラクターが動き、音声を発するようプログラミングする仕事です。
大学や専門学校でプログラムの基礎的知識を得ることをおすすめします。
他にシナリオ担当やデザイン担当がいますが基本は分業制です。
スマートフォンゲームの普及でゲームメーカーの数は増えてきているので就職先には困りません。
フリーでも働けるWEBプログラマー
WEBプログラマーはWEBサイトを構成するためのプログラムを組むのが仕事です。
システムエンジニアが作成した仕様書に基づき開発し、ECサイトや会員管理システムなどのWEBサイトのシステムを構築します。
未経験者でも就職が可能ですが、独学や通学で基本知識を得た方が有利になるのでおすすめです。
取得しておきたい資格にWEBクリエイター能力試験があります。将来的に独立して働くことも可能な職業です。
未経験でもできるフロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアはWEBサイトを使用する人が目にする画面を作っていく仕事です。
ワードプレスなどのカスタマイズも担っています。
必要な資格は特にないため未経験者もいますが、基礎的な知識は大学や専門学校で学んだ方も存在します。
WEBサイトの作成をしている企業やECサイトを持つ企業に転職するという方法でなれる職種です。
メンタルの弱い人が陥りやすい思考回路
メンタルの弱い人は失敗や指摘を長い間引きずり、ネガティブに考えてしまいがちです。
ポジティブな人であれば失敗や指摘を素直に受け止め、そこからすぐ成長に繋げていけるでしょう。
しかしメンタルが弱いとそれらに対する消極的な印象ばかりが残り、周囲の人間関係に距離感が生まれます。
そんな状態に焦りを感じてますます他人の行動や言葉に敏感に反応してしまうのです。
いつも人間関係において必要のない緊張感や不安に常に苛まれています。
普通に生活を送っているだけでも大変なストレスにさらされているのです。
メンタルが弱い人が転職を繰り返す理由
メンタルが弱い人は会社で出来ないことを出来ないと言えず上司や同僚に助けを求められません。
結果的に失敗して落ち込みなかなか浮上できないのです。
そして怒られたり間違いを指摘されたりすると自分が全否定されたと思い込んでしまいます。
また、メンタルが弱い人は他人からの評判を元に自分で自分を評価する人が多い傾向にあります。
そのため周囲の顔色をうかがってばかりになってしまうことになるのです。
不安の中、心配性になって仕事をするので集中することができないでしょう。
集中していなければ失敗を招き、失敗を繰り返せば自分への評価は落ちて人間関係が悪化します。
その失敗が糧になる前につらくなって職場をやめてしまうのです。
最後までやり遂げられなかった経験は自分の自信を失うことになってしまいます。
成功体験がないので、人間関係に対して苦手意識を持ち続けたまま転職を繰り返してしまうのです。
メンタルを理由に休職・退職する人は増えている
厚生労働省がメンタルヘルス不調により連続1か月以上休業した労働者又は退職した労働者について調査したところ、増加傾向にある事も分かっています。
参考:厚生労働省『令和3年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況 』
メンタルが弱い人の強みをピックアップ
人間関係に対して苦手意識があっても、それは性格の傾向であってメンタルの弱い人の能力が低いわけではありません。
メンタルに自信がなくても社会で通用する強みは、持ち合わせています。自分で弱い人間だと決めつけるのはまだ早いのです。
合理的な考え方が得意
メンタルの弱い人は、心配性なために困難から身を守るには合理的な考え方が必要だと知っています。
周囲から弱い人だと悟られるのを嫌がり抱え込みがちですが、そこに強みの源がありました。
失敗してしまうのは不安を抱きやすい心配症の気質のために落ち着かない中で作業をしていたからです。
メンタルの弱い人が好む環境が職場に整っていれば失敗を繰り返しません。
何事でも失敗をしないようにデータを理論的に分析し、理解しながら納得のいく手段を選んでいるからです。
専門分野の追求が得意
メンタルが弱い人が得意なのはある分野についての専門的な知識を得ることです。これは大きな強みです。
さらに自分で綿密な計画をたてて実行していく慎重さも持ち合わせています。
様々な予測のパターンを描いてから物事に当たります。予想外のことは万全を期していても起きるものです。
そんな不測の事態により起きた失敗も予測のおかげで軽微なものに抑えることができます。
安定的に物事を進められる能力は職場で重宝がられる必要な能力です。
人間関係の問題がないだけで自分の強みを発揮することができます。
メンタルが弱い人に向いている職業の特徴
メンタルが弱い人だからといって引け目に感じることはありません。
個性を前面に出しコミュニケーションを必要とする職場には、自分の性格があまり向いていないというだけです。
メンタルが弱い人に向いている職業は必ずあります。
一人で完結する仕事
周りの人間関係が気になって仕事がおろそかになってしまう人に合うのは、できるだけ一人で完結する仕事です。
コミュニケーションをとる必要がなく、一人で仕事に取り組めます。
何かと周りの目が気になってしまいストレスを感じるメンタルの弱い人に合っています。
そわそわすることなくじっくりと作業に没頭ができるでしょう。
失敗が生じにくい仕事
メンタルの弱い人は失敗を後々まで引きずり自分を責め続けるので、失敗はないに越したことはありません。
そんなメンタルの弱い人には決められたことを行う比較的に簡潔な作業が合っています。
簡単であれば常に失敗を心配する必要もありません。人間関係を気にする必要もないので作業にじっくりと向き合えるのです。
人を相手にしない仕事
人との関係がストレスになりがちな人は、人間以外を相手にする仕事の方が安心できるかもしれません。
例えば動物を相手にする仕事や倉庫での商品管理、芸術家、薬剤師などの仕事です。
特に資格職であれば一度辞めても再就職しやすいという利点もあります。
短期の仕事
1日限りや数週間、数ヶ月といった期間限定の短期の仕事であればプレッシャーも少ないでしょう。
あまりに短期の仕事ばかり続けているとキャリアアップやスキルアップが難しい場合もありますが、IT業界のようにスキル・経験が重視される傾向の業界もあります。
メンタルの弱さが関係のない職業
今まで上手くいかなかったのは自分をよく理解していなかったことに原因があります。
次に性格と強みを基にしたメンタルが弱い人に向いているおすすめの適職をセレクトしました。
肉体が資本の仕事
体を動かす体力が必要な仕事には、メンタルが弱い人に合う職場があります。工場の作業員・清掃員・長距離ドライバーなどです。
同僚や上司と関係を持たずに仕事ができるので他人に振り回されたり人間関係に不安を感じたりすることがありません。
どれも自分の目の前にある決められた作業を淡々とこなしていく仕事です。
始業と終業の時間が定時で、規則正しく行う作業は、合理的な考え方を持つメンタルが弱い人にとって適職です。
ただしIT業界でこうした職種は稀かもしれません。
在宅で行える仕事
自宅から出ずに仕事をできる環境なら、通勤の前後でメンタルを削られる事がありません。
また、対人でのストレスも可能な限り削減できるでしょう。
業務内容によっては通勤から在宅に切り替えられる職種もあります。
始めから在宅ワークを探す、もしくは在宅への切り替えを推進している会社を探すと良いでしょう。
思考的な仕事
体力的に不安がある方には頭や手を使った仕事を3つおすすめします。
まずはWEBライターです。WEBライターはテーマさえ決まっていれば、あとは完成まで単独業務となります。
次におすすめなのがプログラマーです。ITシステムの知識があれば理論に基づいてコツコツとプログラミングすることができます。対人間というよりも対パソコンなのでストレスが減ります。
最後はデータ入力です。こちらも与えられたデータを与えられた様式に打ち込んでいく仕事です。人間関係で散漫になることなく作業に集中することができます。作業に没頭できれば失敗も減り実績をあげられます。
職場にいるのがつらくなり転職を繰り返すこともなくなるので、ストレスを感じないおすすめの職業です。
今は正社員雇用でも在宅ワークに切り替えることができるケースもあり、メンタルが弱い人にとっては好都合です。
資格職
公務員のような資格職の多くは、職を失いにくいとされています。
自分のペースで取得することができますし、資格を持っていれば居住地を制限されずに職場を探すことができるものも多いです。
また、職種によっては保有資格がキャリアアップにつながったり転職しやすくなるものもあります。
ストレスになり得る要素を減らすことができるといえるでしょう。
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メンタルが弱い人に向かない職業
反対にメンタルが弱い人が転職する場合、営業・IT教師・テレホンアポインターなどは適職といえません。
どれも自分一人ではなく相手が存在してやり取りをする職業です。
断られることから始まる営業
営業は話を聞いてもらう前に断られるのが当たり前であり、むしろ断られてから始まる仕事です。
たとえ話を聞いてもらっても商品に興味を持つかはわかりません。その上ノルマというプレッシャーが重くのしかかります。
メンタルの弱い人は営業に出る前の時点で不安を感じストレスになります。断られる度に落ち込んで引きずってしまえばお客様を訪ねることもできません。
ただしルート営業や保守管理に回る場合はこうしたプレッシャーはないでしょう。
営業には興味があるけれどメンタルに自身がない場合は、仕事内容を検討してください。
高いコミュニケーション能力が必要な教師
教師は生徒達をまとめ、良好な関係を保たなければならず、子ども向けの場合は保護者ともトラブルのない関係を築かなければなりません。
モンスターペアレントのように常識では考えられないことを言う親もたくさんいます。
気苦労も多くコミュニケーション能力が試される職業です。
一方でエンジニア専門スクールなどは自身のスキルが存分に活きるため自信を持って仕事ができます。自信は、メンタル面に良い影響を与えるものです。
また社会人同士のやり取りがほとんどですので余計なところで精神を削られる可能性は低いでしょう。
断られる確率が圧倒的に高いテレホンアポインター
テレホンアポインターは営業と同様にお客様に商品などを提案するのが仕事です。対面していないこともあり断られ方も辛らつです。
そういったお客様の反応を受け止めすぎるのがメンタルの弱い人です。
強みを生かすどころかストレスに感じて、つらいだけの体験になることも考えられるためおすすめできません。
メンタルが弱い人が仕事を続けるには
メンタルが弱く、仕事が続けられないと悩む人も多いのではないでしょうか。
もしも自分がメンタル面で弱いという自覚がある場合は、何がストレッサーなのかを知っておくことが大事です。
どのような時に強くストレスを感じ、どうしたら解消できるのか、またそれにはどのくらいの時間を要するのか、自己分析すると良いでしょう。
例えばミスが怖い、失敗で大きなストレスを感じてしまうのであれば、じっくりと自分のペースで仕事に向き合える職種であったり、失敗を咎めず後押ししてくれるような社風の会社なら活躍できるかもしれません。
人と接することにストレスを感じてしまう反面、ひとりの環境であれば集中力を発揮できるのであれば、資格を取得して専門性の高い仕事で重宝される人材になれる可能性があります。
どんな仕事であってもストレスはつきものです。
自分にとってのストレッサーを把握し、その解消法さえ把握しておけば「長く勤められないかもしれない」というプレッシャーからも解放されます。
朝日を浴びる、昼休憩は外の空気を吸う、趣味に没頭する、たくさん眠る、運動するなど、解消法を知っておけばストレスに終わりが見えて少し気持ちが軽くなるはずです。
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メンタルが弱くても自信をもって進もう
メンタルが弱い人は失敗や否定の言葉が苦手で人間関係に不安を持っている傾向にあります。
緊張してしまうので心が折れやすく、仕事を続けるのがつらくなりがちです。
けれども自分の性格を分析して強みを生かせば職場によってはストレスなく仕事に没頭することができます。
自分に合った仕事ならばメンタルが弱いゆえに転職を繰り返すこともありません。
自分に自信を取り戻すこともできます。おすすめの就職や転職先で新しい一歩を踏み出しましょう。
自分一人ではどの職種に転職するか決めかねるという方は転職エージェントの利用を検討してみてください。
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