モビルス株式会社のビジネスモデルを分析!SaaSを使ったサービスとは【チャットボット企業への転職】
チャットボットの市場シェア1位を誇るチャットサービスmobiAgent(モビエージェント)を展開するモビルス株式会社。この記事ではそんなモビエージェントを中心に、モビルス株式会社が提供するサービスの強みやモビルス株式会社の特徴に着目します。
目次
モビルス株式会社の概要
モビルス株式会社はThe Support Tech Companyとして顧客サポート支援のソリューションを提供するスタートアップです。
チャットボットを中心にAI(人工知能)とモバイル技術をかけ合わせたサポート領域のサービス「mobiシリーズ」を展開しています。
特にチャットボットは銀行や大手キャリアなど200社以上の導入実績を誇り、2017年〜2019年と3年連続で市場シェア1位を誇っています。
競争の激しいチャットボットサービス市場で3年連続で市場シェア1位を獲得できた秘訣はどこにあるのでしょうか。
この記事ではモビルス株式会社のビジネスモデルに着目します。
モビルス株式会社のビジネスモデル
モビルス株式会社が提供するSaaS
モビルス株式会社はAIを使ったチャットや音声の自動応答機能などを中心に、主に以下の五つのサービスを提供しています。
・mobiAgent(モビエージェント):AIチャットボットと有人応答のハイブリットチャットサポートシステム
・mobiVoice(モビボイス):AI自動音声応答システム
・mobiConsole(モビコンソール):チャットボットの精度を自動でチューニングするAIツール
・mobiCast(モビキャスト):顧客情報に基づいて動画やスタンプなどのコンテンツも送ることができるLINEセグメント配信システム
・VisualIVR:電話やチャットボットなどの問い合わせ導線を一元化し、画面でガイダンスを行うことで対応を自動振り分けするシステム
モビルス株式会社が提供するサービスの特徴
モビルス株式会社が提供するサービスでは、画像・動画からWebページURL・位置情報までリッチなコンテンツを扱うことができます。
このため、自動応答だけでなく個人認証やクレジット決済などの高度なサービスもチャット上で行うことを可能とします。
さらにAIとオペレーターを連携し、簡単な問い合わせはAI・複雑な対応は有人で対応することで高い顧客応対効率を実現させました。
チャットボットのSaaS、mobiAgent(モビエージェント)とは
次にモビルス株式会社が誇るチャットボットサービスmobiAgent(モビエージェント)の強みを深堀りしてみましょう。
AIと人との連携によるハイブリットサポート
モビエージェントの最大の特徴は何といってもAIとオペレーターの最適なワークシェアを実現できる点でしょう。
ありがちな質問や資料請求などの対応をチャットボットに任せることで、オペレーターは必要な顧客に丁寧なサポートを提供することができます。
AIチャットボットだけでなく、人ならではの温かみのある対応もできる点がモビエージェントの魅力です。
ハイクオリティなAI (人工知能)との連携
モビエージェントは世界で高評価を得ている複数のトップクラスのAIと連携できます。
連携可能なAIの例としては
・IBM社のIBMワトソン
・BEDORE社のBEDORE
・トランスコスモス社のreply.ai
・Studio Ousia社のQA Engine
などが挙げられます。
複数のトップクラスのAIとの連携を可能にすることで、それぞれのAIの強みを活かしたチャットボットサービスの提供を実現しています。
FAQ・CRMシステムとの連携
上記の複数のAIとの連携に加え、OKBIZをはじめとしたFAQシステムと連携することができます。
FAQシステムと連携することで質問への自動回答や資料請求などの顧客からの質問・要望に対して自動受付が可能になります。
さらにSalesforce・InspirXなどのCRMシステムとの連携により顧客毎に行き届いたきめ細かいサポートを提供することができます。
マルチチャネルからの問い合わせを一本化
モビエージェントはさらにWEBフォームやLINE・FacebookなどのSNSなどの複数の窓口から受信する問い合わせを一元管理します。
例えばこれらの問い合わせへの対応がチャネルごとに対応する部署が分かれていたら非常に非効率な上、対応の一元化も難しくなります。
しかしモビエージェントであれば外部からの問い合わせを全てカスタマーサポートチームに一本化することができるのです。
モビルス株式会社が解決する社会課題
モビルス株式会社では「テクノロジーで、コミュニケーションを新しくする」をミッションに掲げています。
では、コミュニケーションを新しくすることで、具体的にどのような社会課題を解決できるでしょうか。
顧客の「繋がらない」「待たされない」を解消
従来のカスタマーサポートといえば、電話をかければ永遠に音楽が流れ続けて20分も30分も待たされ、メールだと返信までに時間がかかる…
顧客からすればすぐにでも対応して欲しいのに、カスタマーサポートに繋がるまでの工程でイライラさせられることがしばしばです。
この課題によってロイヤルカスタマーを失ってしまうことは企業にとっては大きな痛手です。
モビルス株式会社のソリューションでは、チャットやLINEなど好きな手段で通勤中や仕事の合間に気軽にサポートを受けることができます。
他部署の顧客対応時間をゼロに
LINEなどのプッシュ配信ツールからの問い合わせはマーケティング部、TwitterなどのSNSからの問い合わせは広報部…
などとチャネルごとに応対する部署が分かれていると、マーケティング部や広報部は問い合わせ対応に本来の業務の時間を奪われてしまいます。
顧客からの問い合わせは顧客対応のプロであるカスタマーサポートに一元化することで他部署の担当者は本業に集中することができます。
人手不足の解消
少子高齢化を迎える日本では、働き手が今後どんどん減少していくでしょう。
チャットボットが簡単な問い合わせを担うことによって、オペレーターの数を減らしても顧客の利便性を損なうことはありません。
カスタマーサポートの人手不足という課題についても、チャットボットへ寄せられる期待は大きいといえます。
コミュニケーション障壁の打破
電話は緊張する・メールの返答を待ってる時間が無い・英語対応をして欲しい…人々は日々こういったコミュニケーション障壁を感じています。
こういった言語・時間・距離といった障壁から問い合わせを躊躇して諦めてしまう人も少なくありません。
電話が苦手な人にはチャットかLINEで。
すぐに返信が欲しい人もチャットかLINEで。
日本語が離せない顧客には外国語翻訳機能で。
テクノロジーが飛躍的に進化を遂げた現代ではこれらの課題を解消できるようになりました。
こうしてコミュニケーションの障壁を取り払うことで、人々がより快適なサポートサービスを受けられる社会を実現しようとしています。
モビルス株式会社の今後の事業展開
モビルス株式会社では、チャットで対応できるサービスの幅をより広げていこうとしています。
その例が銀行の問い合わせ対応です。
残高確認などの個人情報を取り扱う問い合わせにも対応できるように計画が進められています。
現在はセキュリティの壁があって実現できていないサービスも、段々と実現可能になっていくことが期待されます。
転職採用例
ここではモビルス株式会社の採用事例をいくつかご紹介します。
インフラエンジニア(ディレクター候補)
主な業務:
AI×モバイルを使ったコミュニケーションソリューションの開発。
新規サービスの環境増築・インフラ環境の負荷検証・webアプリケーションインフラの構築やベンダーコントロールなど。
予定年収:800万円~1,000万円
フロントエンジニア
主な業務:
mobi Botのフロント周りの設計〜運用管理。
設計・開発・テスト・運用管理や負荷軽減などによるプログラムの改善など。
予定年収;500万円~650万円
モビルス株式会社の転職ポイント
チャットボットの売り上げシェアNo.1を3年連続で守り続けるモビルス株式会社ではどのような人材が求められているのでしょうか。
自分で考え、行動できる人
人々のコミュニケーション障壁を無くすにはどうしたら良いか。
会社が掲げるミッションを達成するには社員一人一人が考え、良いアイデアを出し、自分で動いていく力が求められるでしょう。
仕事・同僚・クライアントに対する誠実さ
モビルス株式会社では、社員一人一人が製品・同僚・クライアントに対して誠実な対応をするスタンスを貫いています。
接し方はオープンでもやるときはやる。
そういった信頼関係が社員同士・クライアントとの間でも成り立っているのです。
モビルス株式会社の会社情報
社員の半数が外国籍というグローバルなモビルス株式会社。
その働き心地はどのようなものなのでしょうか。
会社・社員の雰囲気
モビルス株式会社で活躍している社員は多様なバックグラウンドを持つ中途入社の社員がほとんどです。
会社としてのミッションは一つでも、それに向けて各々が多種多様な方法で取り組み、互いにそれを受け入れるフラットな文化が魅力です。
また、良いアイデアは積極的に受け入れていく豊かな受容性があるといえるでしょう。
個性的なメンバーが揃い、日々笑顔が絶えない職場となっています。
自由な働き方
モビルス株式会社では様々な働き方をしている社員がいます。
中には週20時間勤務という社員も。
10時に出社して15時に退社し、16時に保育園のお迎え…こんな働き方が可能なのもモビルス株式会社ならではです。
部活動制度
モビルス株式会社のユニークな福利厚生制度が「部活動制度」です。
共通の趣味を持つ仲間が5名以上揃えば部活が設立でき、会社からも部費が支給されます。
山部やボードゲーム部といったユニークな部活が揃っているようです。
※各制度は2020年11月時点の情報です。
まとめ
今後少子高齢化が進み、人手不足が深刻化していく中でチャットボットによる顧客対応の需要は勢いを増していくでしょう。
そのトップを走るモビルス株式会社はチャットボットサービスをさらに進化させようとしています。
今後事業拡大を進めていくモビルス株式会社にさらなる注目が集まります。
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