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ノートPCでグラフを見る人

OMOの事例を紹介!日本や中国のマーケティング事例から見えるものとは?海外の事例もエージェントが解説

あなたはOMOという言葉を知っていますか?知っている人もいるかと思いますが、聞いたことの無い人や知らない人も多いことと思います。今回はこの記事でOMOについての簡単な説明、日本のマーケティング・中国のマーケティング・海外のマーケティング事例についての解説をします。

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OMOとは?

 

グラフの表示されたノートPC

 

OMOとは「Online Merges with Offline」の頭文字をとったものです。

日本語に直訳すると「オンラインとオフラインの併合」という意味になります。

「オンラインとオフラインの併合」と急に言われても、よくわからないと思うのでもう少し具体的に説明していきます。

具体的に説明すると「ネットと店舗の垣根を無くしてお客様の購買意欲を掻き立てる」といったものです。

 

例えば、スマホでクーポンを発行されても実際に店舗に行かないと使えない場合で考えてみましょう。

この場合お客様が「いちいちお店に行くのが面倒くさいな」と思ってしまう可能性があります。

せっかくクーポンを発行しても、逆に購買意欲を削り取ってしまうことになるのです。

 

こうしたことにならないために、OMOを使うのです。

スマホで発行されたクーポンをスマホで注文する際に使えたら多くの人がそのお店を利用してくれる可能性は高くなります。

これがOMOです。 さらにいうと、OMOを使ってマーケティングをしているので「OMOマーケティング」といいます。

これを踏まえた上で次は我が国日本の企業はどのようにOMOを利用しているのかについて紹介していきます。

 

サントリーのOMO事例

 

サントリーはお馴染みの企業なのではないでしょうか。 ジュースやコーヒーを売っているかと思います。

そこでサントリーは「TOUCH-AND-GO-COFFEE」といったOMOマーケティングをスタートしました。

 

「TOUCH-AND-GO-COFFEE」とは?

 

コーヒーとメモ帳

 

サントリーの「TOUCH-AND-GO-COFFEE」はLINEの機能を使ったサービスです。

BOSSのコーヒーをベースに自分好みにカスタマイズすることができるといったものです。

カスタマイズは200通り以上あり、LINEで注文したら後はお店で並ばず商品を受け取ることができます。

コーヒー好きを虜にするOMOマーケティングだといっていいでしょう。

 

サントリーのOMOマーケティングの効果は?

 

コーヒーカップとノート

 

自分好みにカスタマイズでき、LINEで簡単に注文できる。 さらには、ボトルに自分の名前を入れることができます。

それがSNSを通して人気が爆発し、朝9時の時点でその日の分が売り切れるほどでした。

スマホ内でコーヒーをカスタマイズ、決済を済ませ店舗で受け取る。

このOMOマーケティングが顧客の獲得に繋がったといえます。

 

ZoffのOMO事例

 

メガネを利用している人なら誰しも知っている企業だと思います。

メガネの販売をしている会社ですが、今では視力をサポートするだけではなく、デザインにも重点をおいています。

メガネの会社ZoffのOMOマーケティングはどの様なものなのかについて解説していきます。

 

ZoffのOMOマーケティングとは?

 

ノートPCの上にあるメガネ

 

自分の視力は覚えていても、今持っているメガネの度数やレンズの種類まで覚えている人は少ないと思います。

そこで、Zoffはそれらの情報をECサイトと紐付けるシステムを取り入れています。

その中には以前に作ったメガネの度数・レンズの種類・どこのメガネを買ったのかといった情報が含まれます。

そのため、Zoffでメガネを作ろうと思った際に1から情報を伝える必要はなくなるのです。

サイトにログインするだけで情報が反映されスムーズにメガネを作ることが可能になりました。

これもオンラインで顧客の情報を知ることができ、オフライン(店舗)でメガネを作ることができるOMOマーケティングです。

 

ZoffのOMO戦略の効果は?

 

デスクトップPCの横にあるメガネ

 

顧客のメガネを作る際に必要な情報がECサイトにあるため、スムーズにメガネを作ることができます。

そして、顧客は情報を覚えておかなければいけないといったことがなくなります。

そうすることで顧客に対しても、スタッフに対してもストレスなくメガネの作成を進めることができるでしょう。

他のメガネを作成する企業には無いOMOマーケティングで顧客の獲得に成功したといえます。

 

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アリババのOMO事例

 

続いて、中国の企業のOMO事例をみてみましょう。

アリババという名前を一度は聞いたことがあると思います。 中国の超巨大IT企業です。

そんなアリババが2016年にスタートしたOMOマーケティングは「フーマー・フレッシュ」です。

超巨大IT企業のOMOマーケティングについて解説していきます。

 

アリババのOMO戦略「フーマー・フレッシュ」とは?

 

スーパーの棚

 

フーマー・フレッシュとは200店舗を超える中国のスーパーマーケットのことです。

「スーパーマーケットがOMOなの?」 と思った人もいるのではないでしょうか。

フーマー・フレッシュはただのスーパーマーケットではありません。

店舗で商品を購入しても、オンラインで商品を購入しても同じ値段で商品を購入できるスーパーマーケットです。

それだけではありません。

オンラインで注文した際に自宅が店舗から半径3キロ以内の距離であれば30分以内に無料で配送してくれます。

さらに、オンラインで注文すると注文した商品をピックアップするスタッフ・商品が運ばれてくる様子をスマホの画面で見ることができます。

店舗で食材を買った場合には、その食材を調理してもらうことができ、食べることも可能です。

 

フーマー・フレッシュの効果とは?

 

顧客はオフライン(店舗)にいながらオンラインで注文をすることができます。

それだけではなく、便利で新鮮で高品質な買い物をすることが可能になりました。

ですが、フーマー・フレッシュのOMOマーケティングは顧客だけにメリットがある訳ではありません。

フーマー・フレッシュを経営する側も効率よく営業をすることができます。

アリババのOMO戦略もウィンウィンなものとなっているのです。

 

平安保険のOMO事例

 

平安保険は中国の大手保険会社です。

そんな大手保険会社である平安保険は「グッドドクター」というアプリを使いOMOマーケティングを行いました。

「グッドドクター」を使った平安保険のOMOマーケティングについて解説していきます。

 

グッドドクターを使ったOMO戦略とは?

 

医療機器と薬

 

「グッドドクター」を使うと、24時間AIのドクターに健康相談ができ、チャット・動画を用いて医師の診断を受けられます。

診察が必要になった場合には5,000件以上もの医療機関に診療の予約をとることができます。

診察が終わったら、診断書がオンラインにて患者の元へ届き、処方箋の発行も可能です。

ですが、これだけではありません。 このアプリを使って行われた健康相談が、顧客情報として蓄積されます。

そして、加入している保険の範囲の病気や怪我をした場合には、平安保険よりその保険が適用可能であるのかを伝えられます。

さらに、万歩計の機能があり歩く事でポイントを貯められ、健康食品・美容用品・医薬品の購入もすることができるのです。

 

グッドドクターを使ったOMOの効果は?

 

ケースからこぼれる錠剤

 

このシフトチェンジによって、顧客にとってより便利な生活を送ることができます。

それだけではなく、便利な生活を送ることで平安保険との関わりが増えます。

それにより、企業側が多くの顧客のデータを取得でき、顧客にとってのさらなる快適な生活へと還元することができます。

平安保険のOMOマーケティングは顧客と平安保険がウィンウィンになる状態を作りだし、顧客の獲得に成功しています。

 

日本と中国のOMOマーケティングの違い

 

これまで日本と中国の2つの国のOMOマーケティングについて解説してきました。

OMOの先進国といわれる中国では、スーパーマーケットや医療分野でもOMOが導入されていることが分かります。

これはつまり、日常生活に欠かせない分野においてもOMOが普及しているということです。

これにより、より生活に密着したビッグデータを収集できます。

そのデータを活用することで、実用的なOMOマーケティングを行うことができているのでしょう。

日本のOMOマーケティングはまだ嗜好品などが中心です。

今後生活必需品などにも広がれば、OMOマーケティングが浸透していくと考えられます。

 

海外のOMO事例も解説

 

次は海外のOMOマーケティングの事例を解説していこうと思います。

そこで今回紹介していくのはアメリカに本社がある「HelpJess」のOMOマーケティングの事例を解説していきます。

 

「HelpJess」のOMOマーケティングとは?

 

アパレルショップ

 

この「HelpJess」のアプリをインストールすることで世界中の提携店舗で洋服の買い物をすることができます。

つまり、自宅にいても世界中のお店で自分好みの洋服を購入することができるのです。

欲しい洋服をオンラインで見つけても、その洋服の特徴や着こなし方はわかりにくいでしょう。

それによって購入を躊躇ってしまったなんて経験をしたことがあるのではないでしょうか。

「HelpJess」を利用すれば、実店舗のスタイリストやデザイナーさんとオンラインで会話をしながらの買い物ができます。

これからのアパレル業界はこのスタイルが主流になってくるでしょう。

「HelpJess」のOMOマーケティングはアパレル業界にとって新しい効果をもたらしました。

次にその効果について解説していきます。

 

「HelpJess」のOMOマーケティングの効果とは?

 

2020年はコロナウイルスの流行によりアパレル業界は大打撃を受けました。

自粛要請により出歩けない期間が続いたため、実店舗の売上に大きな影響を与えたのは間違いありません。

オンラインショッピングに慣れている層はオンラインを頼りましたが、店舗購入でなければ不安な方もいます。

こうした顧客と実店舗を救ったのが「HelpJess」のOMOマーケティングです。

マーケティング効果によりオンラインで顧客に商品の説明をすることができます。

説明を受けた顧客は、その商品を安心して購入できるようになりました。

その結果、店舗スタッフは店舗に顧客が来なくても接客することが可能になったのです。

お互いがウィンウィンの状態を「HelpJess」のOMOマーケティングは創り出しました。

アパレル業界にとって新しい価値をもたらしたといえるでしょう。

 

まとめ

 

ノートPCで作業する女性

 

今回は日本と中国、海外のOMOマーケティング事例について解説しました。

OMOマーケティングを取り入れることで、顧客にとっても企業にとってもメリットが増えます

現在はコロナウイルスの影響もあり、顧客を獲得する難易度が上がっています。

このようなピンチを打開するためには、やはりOMOマーケティングを取り入れることが賢い選択だといえます。

日本ではこの先更にOMOマーケティング導入が加速していくでしょう

近い未来はオンラインとオフラインの境目が完全になくなり、新しい価値が生まれるのではないでしょうか。

マーケティング業界への転職を考えている方は、最新のマーケティングトピックのチェックをおすすめします。

プレリリースで気になる企業があれば、転職エージェントにご相談ください。

 

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この記事の監修者

西内信

IT系ベンチャー企業にて法人営業を経験し、そこで培った経験を生かし総合人材会社へ転職。その後ギークリーを創業しました。今までにご相談に応じた転職者は3500名以上に上ります。転職者のご不安や疑問点など一緒に解決しながら、最適な未来が描けるようなサポートをさせて頂きます。

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