【転職】ポートフォリオ最後のページの重要性を解説!最終ページには何を書く?締めに相応しい文例も紹介
すべてのIT系の転職を考えるときに、頭を悩ませるのがポートフォリオの作成です。この記事では、企業が転職希望者に求めるポートフォリオの作り方と、作成時に重視すべき最終ページの書き方について紹介しています。ポートフォリオの締めにふさわしい文例も載せていますので、転職活動でポートフォリオを作成するときの参考にしてください。
目次
デザイナーやクリエイターの転職にはポートフォリオが必須
Web系の仕事で転職活動をするときには、必ず『ポートフォリオ』の提出を求められます。
ポートフォリオの作成を避けて通ることはできません。
ポートフォリオは、企業にとって必要な人材であるかどうかを判断するとても重要なポイントになります。
企業の採用担当者が、応募者の人柄やスキルなどを見極めるために必要なものなのです。
場合によっては面接の前の書類審査で、ポートフォリオの提出を求められることもあります。
この場合、書類審査で採用担当者が見ているのは、作品数や実績がどれだけあるかではありません。
応募者がポートフォリオを作るときに、どれだけ企業への想いを持っているのか。
読み手に配慮した細やかな気配りができる人なのか。
そういったところまで判断されています。
ポートフォリオ作成の前にやっておくべきこと
基本的にポートフォリオの使い回しは厳禁です。
ポートフォリオは作成に手間や労力がかなり必要になります。 そのため、つい他でも使い回せるようなものにしてしまいたくなります。
しかし、多くの応募者からのポートフォリオを見る企業の採用担当者の目は欺けません。
提出されたポートフォリオが自社に応募するために作られた熱意のあるものなのか、他でも兼用できるレベルのものなのかを確実に見抜きます。
そのため、ポートフォリオは、企業について熟知した内容であることが大切です。
ありきたりな内容や、どの企業に提出しても問題のないようなポートフォリオでは作成する意味がありません。
作成前には応募する企業の理念、特徴、得意ジャンルや代表作の徹底的なリサーチが欠かせません。
そして、応募する企業にあったものを毎回用意しましょう。
ポートフォリオ作成時に心がけたいこと
自身の技術だけでなく熱意も伝えるためには、採用担当者の目にとまりやすい工夫が必要です。
続いて、ポートフォリオを作成する上で心がけたい点を解説します。
5分で熱意の伝わるポートフォリオを目指す
ポートフォリオを作成するときは、面接官が5分で読める簡潔なプレゼン資料であることを意識してください。
実際には採用担当者が、応募者のポートフォリオに目を通すのに使う時間は1人あたり5分もありません。
さまざまな応募者のポートフォリオが読み飛ばされていくことになります。
そのなかでも担当者の目にとまるためには、他の応募者とは差別化してアピールしなければいけません。
自分のできること、過去の実績、企業への熱意のすべてをポートフォリオで売り込まなければいけないと考えましょう。
ポートフォリオは紙とデータの両方を用意する
ポートフォリオを作成するときは、必ず紙とデータの両方を作成しておきます。
せっかく心のこもったポートフォリオを作成しても、企業によってはデータでの提出を求められることもあります。
また、一度データで作成しておけばそこからアレンジ、修正をすることもできるので効率的です。
失敗しないポートフォリオの作り方
ここからは失敗しないポートフォリオ作成時のコツやポイントを紹介していきます。
プロフィールは丁寧に作ること
自己紹介であるプロフィールページは、採用担当者から見た自分の第一印象を左右します。
とくに以下のような場合にはその時点で不採用になるケースもあります。
- 面接前にポートフォリオで書類選考を行う場合
- 自分のプロフィールページの時点で誠意が伝わらない場合
上記のようなことのないよう、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- 自分の写真は高画質で綺麗なものを選ぶ
- スキルが一目でわかるように表やグラフ作成をする
- 資格や実務経験も必ずすべて記載する
この3つのポイントは、必ずポートフォリオのプロフィールページに取り入れて作成してください。
自分にしかできないさや作品の実績を優先して掲載すること
ポートフォリオの作品や実績は、数で勝負してはいけません。
ありきたりな作品や実績をダラダラ紹介していくだけでは、採用担当者は最後まで目を通さずにポートフォリオを閉じてしまいます。
ポートフォリオの作品ページの前半は、企業の特徴にあったインパクトのあるものを優先して掲載します。
さらに後半で、少し違ったテイストのものや、自分の得意とするジャンルの作品を掲載していきましょう。
作品数や全体のページ数は多すぎず少なすぎず
ポートフォリオに掲載すべき作品数は、無駄に多すぎても少なすぎてもいけません。
作品やページ数が少なすぎるポートフォリオは熱意にかけ、多すぎるものは採用担当者の負担になってしまいます。
目安としては、作品数を10点~20点ほどで納めます。 自分を確実に売り込める作品を厳選して掲載してください。
また、ポートフォリオ全体も、15ページ~25ページ以内で収めるようにしましょう。
もし、どうしてももっと紹介したい作品があるという場合もあるでしょう。
その場合はデータで用意するか、作品をWeb上で公開したURLを記載しておきます。
誤字脱字がないこと
ポートフォリオに限らず、履歴書、採用担当者とのメールにおいても、誤字脱字はあってはいけません。
必ず複数回のチェックをしてください。
どんなに優れたポートフォリオを作成しても、誤字脱字があるだけで採用担当者からの評価は大きく下がります。
ページ数の記載は必ずする
ポートフォリオを作成するときは、必ずページ数の記載をしましょう。
採用担当者があなたに関心をもってくれた場合、ページ数の記載があれば非常に便利です。
あとでポートフォリオを見返したり、ほかの人に作品を見せようと考えた場合に、気になった作品がどこにあるのかを見つけやすくなります。
また、面接時にポートフォリオの説明を求められた場合も、「●ページの作品についてですが・・・」と相手にわかりやすく説明することができます。
\ IT転職のプロが無料でサポート! /
ポートフォリオの最終ページの重要性
ポートフォリオというと、つい作品ページだけに気がいってしまいます。
しかし、ポートフォリオの最終ページこそが、最後に採用担当者に自分を印象づけることができる重要なページになります。
ポートフォリオの最終ページは、ウィルページという呼び方もします。
いうなれば本の『あとがき』にあたる部分です。
このあとがきで、最後にポートフォリオの作者である自分自身の人柄や想いを伝えることができます。
最終ページに載せるべきあとがきの例文を紹介
ポートフォリオの最終ページで載せたい『あとがき』で、自分の想いや熱意、人柄を伝える例文を職種別に紹介します。
Webデザイナーの例文
今までのWebデザイナーに求められていたのは、コンテンツ作りのセンスや経験を重視した業務遂行でした。
しかし、これからの時代はWebデザイナーもマーケティング知識を深め、魅力的なコンテンツを作成するためのスキル向上が必要と考えています。
このポートフォリオで私が伝えたいのは、見る人に視覚的に訴えられる魅力的なオリジナルコンテンツの重要性とマーケティング知識の融合です。
これからも貴社の最高の環境で常にその両面を重視した作品制作を展開していきたいと考えています。
最後まで目を通していただいたことに感謝します。どうぞよろしくお願いいたします。
Webディレクターの例文
このポートフォリオで掲載させていただいた作品は、どれも自分がWebディレクターとして活動してきたなかで、印象に残るような代表作です。
●ページのコンテンツは、最高のコンテンツにすべく悪戦苦闘しながらも作り上げました。
制作にたずさわってくれたデザイナーやエンジニアなどと意見交換を何度も繰り返して完成に辿り着いた作品です。
私は貴社が尽力している、クリエイター同士がディスカッションしつつ、常に最善・最高の作品作りができる環境に一番の魅力を感じています。
私自身も貴社のクリエイティブな環境で、最善の力を尽くし貢献したいと願っています。
貴重なお時間をいただきありがとうございました。
ゲームプランナーの例文
前職はずっと同じ会社でゲームプランナーとして、活動させていただいていました。
今回のポートフォリオの前半に掲載している作品(●ページ~●ページまで)は、すべて当時たずさわってきた代表作です。
そして後半の(●ページ以降)に関しては、私個人の創作力やシナリオ制作や構成力を見ていただける作品になっています。
新たな環境に身をおき、自分自身の視野を広げて、よりゲームプランナーとしてのスキルを上げていきたい。
そうした想いを抱いて転職活動をしているなか、貴社の求人にたどり着きました。
そして、どうしても貴社で自分を試したいと思い、このポートフォリオの制作にとりかかりました。
貴社のようなクリエイティブで、新しい価値感を創造しつづける素晴らしい環境でぜひ自分の力を発揮し、より向上していきたいと考えています。
このポートフォリオを通して私の貴社への熱意が伝わることを祈っております。ありがとうございました。
フロントエンジニアの例文
私はフロントエンドエンジニアとして、Webディレクターやデザイナーたちと協力しあい、さまざまなプロジェクトに参加してきました。
そこで学んだことは、私のフロントエンドエンジニアとしての人生に大きく影響を与えてくれました。
このポートポートフォリオでは、そこから得た知識や経験を活かした作品を掲載させていただいています。
これは、私が重要視する表現にすぐれたオリジナルコンテンツの制作のすべてを網羅しています。
これからはフロントエンドエンジニアにも高いデザイン能力が必要になると考えています。
私の得意とする洞察力と、経験と知識を活かしたプログラム作成に加えデザイン性の優れたコンテンツ作りを常に心がけています。
これらのスキルを貴社のクリエイティブな環境で活かしていきたいと考えています。
どうかこのポートフォリオを通して、少しでも興味を持ってくださったのであれば、チャンスをいただきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ポートフォリオに正解はない
ポートフォリオの最後のページには、ポートフォリオを読んでくれた採用担当者への最後のメッセージです。
これから自分が企業に入社した先には、どんな未来を思い描いているかを採用担当者にもイメージしてもらえるような文章を記載します。
そして、締めには必ず忙しいなか自分のポートフォリオに目を通してくれた採用担当者への感謝の気持ちを伝えましょう。
ポートフォリオに正解はありません。
上記で紹介してきた例文を参考に、自分らしさが伝わるような、オリジナルのポートフォリオを完成させてください。
まとめ
- ポートフォリオの最終ページ(ウィルページ)は相手に自分の熱意や人柄を伝える重要な部分なのでしっかり書こう
- 誤字脱字はNG。ページ数の記載は必ずしよう
- ポートフォリオの作品数は多くても20点程度
- ポートフォリオ全体のページは15P~25Pにまとめる
- 自分がもっとも得意とする厳選した作品をポートフォリオには記載する
- 5分程度で読めるプレゼン資料的なものが望ましい
- ポートフォリオのプロフィールに記載するスキル等はグラフ・表で
ポートフォリオを通して、採用担当者が見ているのはそこから伝わるあなたのすべてです。
いままでのあなたの実績や制作してきた作品だけでなく、そこに詰まった想いを感じとろうとしています。
そして、ポートフォリオを通して、あなたが企業で活躍する姿を想像しているのです。
だからこそ、ポートフォリオの最後のページでは、以下のような点を想像させるような締めくくりで終わらす必要があるのです。
- あなたがこれから企業でどんなことをしていけるのか
- 人としてどんな風に成長し続けていくのか
この2点が伝わるよう、今回のこの記事を参考に、ポートフォリオの最後のページの重要性をしっかり考えてみてください。
採用担当者に前向きな未来を印象づけられるような気持ちのこもったポートフォリオを作成して、転職に挑みましょう。
\ IT転職のプロが無料でサポート! /
あわせて読みたい関連記事
この記事を読んでいる人におすすめの記事