「仕事辞めたい!」と思った時の対処法。背中を後押しする言葉とそれでも辞めたい時の方法をご紹介します!
仕事を辞めたくて仕方ない、そんなときに考えるのは退職や転職の二文字ですよね。
でも、もし新しい仕事が見つからなかったら……。
転職して今より待遇が下がってしまったら……。
そんな風にどんどん八方塞がりになって気分が落ち込んでしまいますよね。
そんな辛い負のループに陥っている方のために、すぐに試せるメンタルケアやセルフチェック方法を伝授します!
目次
仕事を辞めたい理由を考え直してみよう
どうして仕事をやめたいと思うのか、具体的な理由は思い当たりますか?上司のパワハラがひどい、というくらいに具体的な理由はありますか?
多くの方は「なんとなく仕事が嫌だ」と考えているのではないでしょうか。
あまりに多くの理由が絡まると、人は理由をばらして考えられなくなります。
こうなると自力で解決するのは難しいので、分析のためにひとつずつ「嫌なこと」を書き出してみましょう。
白紙に嫌なことをすべて書き出す
働いていればストレスは湯水の如く湧き出てきます。これはどうしようもないことですし、誰かと働いている以上こうしたストレスをゼロにはできません。
人によって何にストレスを感じるのかも、許容量も異なりますから「俺にもできたからお前にもできる」というようなアドバイスも、あまりあてになりません。
なので、自分で自分のストレスを自覚して評価してみることをおすすめします。
用意するのは白い紙とペン。チラシの裏でも構いません。
そこに不安や不満、気に入らないことを全部書きだしていきます。
例①:劣悪な仕事環境
退職理由として考えられることの1つが「劣悪な仕事環境」です。
人間関係が最悪で悪口が蔓延っている職場や直属の上司による陰湿な嫌がらせが常態化している職場、有給休暇が取りにくい職場など…。
仕事内容にやりがいを感じていたとしても、高い給料をもらっていたとしても、精神的に限界が来て体調を崩してしまう可能性が高くなります。
例②:社風が合わない
「女性が結婚したら出世しにくい」「有給休暇が取りにくい」「ワンマンなリーダーが上に行く」など、社風が合わないようであるなら、具体的に社風のどこが合わないかを書き出しましょう。
例③:残業が多すぎる・残業代が支払われない
「新卒で入ったけれど、こんなに残業が多いなんて聞いていなかった」「かなり残業しているのに、上司が定時でタイムカードを押してしまう」などの悩みを抱えている人もいるはず。
サービス残業で疲れ切ってしまっていませんか?
残業時間(時間外労働)は法律上、月45時間・年360時間という上限が存在します。
特別な事情なしに定められた残業時間を超過した企業は6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられることも(出典元:https://www.mhlw.go.jp/content/000463185.pdf)。
また、残業代未払いについても証拠(タイムカードが不正に定時で押されているなら、パソコンのログイン・ログオフ時間や手帳へ出退勤時間の記入をするなど)を残すことで会社に請求できる可能性もあります。
例④:厳しいノルマ
実現不可能だと思われるノルマを課せられ、毎日のように上司から詰められるなど、ノルマに苦しんでいる人も少なくないでしょう。
冷静に考えればノルマ達成など出来ないことなどすぐわかるのに、「やる気こそがノルマ達成を成就させる解決策だ」とのたまう上司や先輩社員に感化されて正常な判断力が鈍っている恐れも。
不安や不満をランキングにする
次に、書き出した不満や不安を「重要度」でランキングにしてみましょう。
一番上に重要なもの、つまり最も嫌なものを書いて、その下に二位、三位……とどんどん並べていきます。
これだけ辞めたい理由があるにも関わらず、言い出せないで困っている人もいるのではないでしょうか。
退職を言い出せない理由には、多くの人の共通点があるようです。
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仕事を辞めたいけど言えない理由は?
人手不足
職場の人手不足を知っているからこそ言い出せないという理由は、真面目な人、責任感が強い人ほど感じてしまいがちです。
辞める事にたいして無責任だととらえてしまうかもしれませんが、会社の人手不足はあなたの責任ではありません。
退職日まで気まずい思いをしそうだという不安も多いようですが、案外ひとり抜けても仕事はまわって行くものです。
上司・同僚に話をしづらい
申し訳ないという思いから、なかなか言い出せない人もいるのではないでしょうか。
人間関係が特に悪くない職場環境ならではの悩みですが、引継ぎなどを考えたらきちんと伝える事が誠意とも言えます。
一方で、退職を知られる事によって周囲からの風当たりが強くなるのではという不安もあるかもしれません。
その場合は直前まで上司だけに留めておいてもらうようにしましょう。
伝えておくのは仕事に影響がある人のみで十分です。
家族に反対される
次の仕事が決まっていない、生活や金銭的な不安があると家族からの反対を受ける事があります。
自分は辞めたい意志がはっきりしているのに、一番背中を押してほしい家族に賛成してもらえないと辛い気持ちになってしまいます。
その場合、まずはしっかりと「辞めたい理由」と「辞めたあとのメリット」を伝えて納得してもらいましょう。
給料が上がる、家族との時間が増えるなど家族目線でのメリットを伝える事が大切です。
辞めたら後悔しそう
実は、退職する事への不安も退職を言い出せない理由としてよく挙げられます。
退職したい、でも退職するのが不安という相反する気持ちがストレスだと感じた事はないでしょうか。
現職を辞めたら後悔しそうだと思う理由としては、待遇や労働環境など今以上の条件で転職先が見つかるのか分からないというものが多いようです。
会社への不満などネガティブな事柄ではなく、自身のスキルアップなどポジティブな退職理由を考える事で、退職自体への漠然とした不安が薄れないでしょうか。
今度は仕事を辞めると言い出せなかったとしたら、その不安や不満によってどんな恐ろしいことが起こるのかを考えていきます。
不安や不満によってもたらされる最悪の事態は?
一番恐れているものから順番に、それによって起こりうる最悪の事態を書いていきます。
先ほど登場した上司の田中を例に考えてみましょう(全国の田中さんすみません)。
上司の田中のパワハラによって、あなたに生じる最悪の事態とは何でしょうか。
「緊張してお腹が痛くなる」
「吐き気や頭痛によって仕事どころじゃなくなる」
「うつ病になって生活もままならなくなる」
など、具体的に書いていきます。
さらに
「うつ病になって生活できなくなり、彼女に振られる」
「仕事を失い生活保護に陥る」
といったところまで深掘っても良いです。
ここだ、という根源的な恐怖まで深掘ります。
最悪の事態①:通院・入院する
ストレスを抱えたまま無理をして仕事に行き続けていると、原因不明の体調不良・めまいなどの症状が出てしまうかもしれません。
そうなった場合、心療内科などに通院したり症状が酷い場合は入院する可能性もあります。
最悪の事態②:立場の降格
社内で根も葉もない噂を立てられるなどしている場合は要注意。現在のポジションから降格することもあり得るでしょう。
責任感が強い人ほど、立場降格に強いショックを受けるはずです。降格によって収入・ボーナスが激減してしまう恐れもあります。
最悪の事態を回避するために今できることを考える
ここまで最悪の事態を考えてきましたが、次に行うのは「対策を講じる」ことです。
うつ病にならないために、もしくはうつ病になった後でも最悪の事態に陥らないために今からできる対策を考えていきます。
「上司のパワハラを人事部に報告する」という対策を考えたら、さらにそのために必要な手順を考えます。パワハラを立証する証拠が必要になりますよね。
そのため、効果的な対策として次のような案が考えられます。
・ボイスレコーダーを持ち歩き、証拠を揃えておく
・同僚に相談し、証人になってもらう
こうして恐怖を管理することで、いくらか不安の正体は明確になります。
どうでしょう、ぼんやり「嫌だなぁ……」と考えているよりも少しは前進した気がしませんか?
部署異動願いを出す
ストレスの原因となっている部署から離れるために、異動願いを出すのもオススメです。
人生において、仕事は大きなウエイトを占めています。物事を前向きに動かすためにも、出来る限りのアクションを起こしてみましょう。
ストア哲学の力を借りる
実はこちらのメンタルケア方法は、有名プレゼン番組であるTEDで紹介されていたものです。
ストア哲学という流派で用いられている「恐怖を観察する」という考え方を応用したもので、多くの実業家やアスリートが採用しているメンタルハックです。
実際に恐怖を管理してみると、ぼやっとした黒い影のように実態を持たなかった恐怖の正体があらわになって、いくらか気が楽になりました。
「仕事が嫌だけど、どうして辞めたいのか分からない」という方にはぜひ試してほしいと思います。
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つらいと感じるときに効果的なメンタルケア方法
今すぐ気持ちをラクにしたい!という方におすすめのメンタルケア方法をご紹介します。
どれもすぐに試せるものばかりですので、時間を見つけて取り組んでみてください。
運動
適度な運動は血行を改善してコリを解消します。
身体が凝り固まっていると体温も下がり、血行が悪くなります。
すると十分な酸素が脳に運ばれず、思考が行き詰まったりしてしまいます。
また、運動をするとテストステロンと呼ばれる男性ホルモンが分泌されます。
テストステロンはQOLに直結するホルモンとして近年注目を集めており、精神安定にも重要な役割を持っていると見られています。
男女ともに活発に生きていくために必須のホルモンなので、適度な運動を心がけて精力的な生活を送りましょう。
バランスの良い食事
レトルト食品にはトランス脂肪酸が含まれており、上記のテストステロンを減少させることがわかっています。
栄養バランスも偏りますし、忙しい中でもレトルト以外の食事を摂るように心がけましょう。
週末に作り置きしておくのもおすすめです。
十分な睡眠
どんなに忙しくても睡眠時間だけは確保するようにしましょう。
最低でも六時間、理想は八時間と言われていますが、個人差があるので一概には言えません。
ただ、睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠という大きく分けて二つの睡眠段階があります。ノンレム睡眠のほうが深い眠りで、脳まで休んでいる状態です。
この状態のときに、記憶が整理されたり身体の修復に必須のホルモンが分泌されたりします。もちろん、先ほど挙げたテストステロンもここで分泌されます。
睡眠が浅いとこうした脳のメンテナンスが行えないまま目覚めることになるので、疲れが取れずに朝を迎えることになります。
睡眠不足は集中力や記憶力が低下する原因になりますので、仕事のパフォーマンスにも直結します。
結果、ミスが続いてさらに仕事が嫌になるかもしれません。睡眠時間は最低限六時間ほど確保しておきましょう。
気の合う友人と遊ぶ
これはストレス発散の手段として有効です。
遊ぶ内容はなんでも構いません、カラオケでもボウリングでも飲み会でもなんでもいいんです。
ストレスを感じるとコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌され、自律神経や内分泌系に影響を与えます。
怒られたり喧嘩をしているときは心拍数が上昇したり、緊張したりしますよね。
ストレスに晒され続けると、こうした状況が絶え間なく続くことになります。
ストレスを感じていない時間を意図的に作らなければ、ずっと自律神経が影響を受けることになります。
結果として自立神経失調症を発症したり、ひどいときはうつ病を患う原因になります。
ガス抜きを上手く行うことで身体をストレスから守れるということを忘れないようにしましょう。
瞑想を試す
瞑想と聞くとうさんくさい、と思われるかもしれません。
しかし、実はマイケル・ジョーダンを始めとするトップアスリートがメンタルトレーニングの一環として取り入れているれっきとした精神安定方法です。
瞑想を行うことで自律神経のうち副交感神経を優位にさせることができます。
副交感神経は身体のはたらきを安定させる働きをもち、リラックスしているときに優位になる神経です。
瞑想によって身体と精神を落ち着けることで、いま自分が悩んでいることや不安に思っていることを一歩引いたところから観察することができますので、気持ちが整理できます。
入浴
血行をよくし、気分を上げてくれます。
先ほど述べた副交感神経を刺激し、リラックスさせる効果があります。
なかなか忙しくて入浴できず、シャワーを浴びて済ませてしまう方も多いのではないでしょうか。
疲れを取ってぐっすり眠るためにも入浴は効果的ですので、今夜は湯船に浸かってゆっくり身体をあたためてみませんか?
仕事を辞めてもどうにかなる備えを持っておく
仕事を辞めたくても辞められない、という問題の本質は「仕事を辞めたら生きていけない」という状況にあります。
本業の仕事以外に副業を始める、資産形成に取り組むなどして備えを作っておくと精神的にゆとりを持つことができます。
2018年は副業元年とも呼ばれ、副業に対して肯定的な意見を持ち始める企業が増えてきました。
資産形成についても、投資信託などであれば少額からはじめられますし、運用はプロに任せるだけですので気軽にはじめられるとサラリーマンの間で人気です。
NISA口座を開設すれば節税にもなりますので、こうした備えをたくさん作ってみるのも一つの手です。
仕事を辞めたいと思ったときの対処法
上長に相談する
辞めたい理由が会社の制度や雰囲気にある場合は、上司に相談することでも状況が改善されることがあります。
もし、上司にパワハラを受けていたり相談しにくい場合は更に上の上司へ相談してみましょう。
辞めるかどうかは、打てる手を打ち尽くしてからにしましょう。
諦めずにやれるだけやってから、次の手段を考えましょう。親身になってくれる方がいるかもしれません。
怖がらずに辞めたあとのことを真面目に考える
仕事を辞めてもすぐに困窮するわけではありません。
失業保険の確認や、住居確保給付金の申請などを行い生活を安定させることができれば、仕事を辞めても数か月は問題なく生活が送れます。
どうしても今の仕事を辞めたいと思ったら、怖がらずに辞めたあとの生活を想像してみるとよいでしょう。
今の自分のスキルや経験で再就職するとしたらどの職種になるのか、といった部分まで考えることができれば、退職してもよいのかどうかを客観的に判断できている証拠です。
今の自分を客観的に評価しつつ、退職後の生活を思い浮かべてみましょう。
もやもやした気分が晴れて、今やるべきことが見えてくるかもしれません。
転職活動をスタートする
転職サイトや転職エージェントに登録し、求人を募集している転職先を見つけるという行動を起こすのも1つの手です。
特に転職エージェントは在職中に次の仕事を見つけたい人に最適。
専任キャリアアドバイザーがこちらの希望を把握し、マッチする企業を提案してくれるというメリットがあります。
働き方や給与・ボーナスなどのお金について、キャリアアップの目標などそれぞれのケースに合った求人案件と出会えるでしょう。
なお、キャリアアドバイザーへの相談は無料で行えるので安心してください。
仕事へ頑張って行っても後悔してばかり…と思い悩む毎日を送るくらいなら、思い切ってモチベーションが高まる職場へ転職を考えるのがオススメです。
今よりも確実に良い条件の選択肢があれば、転職を決断してみても良いでしょう。
20代・30代といった年齢は関係ありません。心身共に限界が訪れる前に、まずは行動してみることが大切です。
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仕事をやめたいと思っても避けておきたいNG行動
どうしても仕事を辞めたいと思った時の対処法だけでなく、これだけは避けたいNG行動も参考にしてください。
無断欠勤する
当日になって欠勤を会社に伝えるのは難しいと感じる方もいるかもしれません。
しかし、無断欠勤してしまうと懲戒処分の対象となってしまう可能性があります。
さらに会社にいづらくなってしまう事も考えられますし、何より同僚や取引先など多くの人に迷惑を掛けてしまい社会的な信用も失いかねません。
無断欠勤は避けましょう。
衝動的に退職する
急に退職してしまうと、金銭的余裕がなくなり、思うような再出発ができないだけでなく生活に困ってしまう事もあるでしょう。
退職金や失業保険がもらえなかったり、転職に不利に働く可能性もあるのです。
ある程度計画を立ててから実行する必要があります。
退職理由の伝え方を間違える
急な退職はもちろん、繁忙期を避けて伝えるなどの配慮をしましょう。
1~3ヶ月前に直属の上司に相談する、お世話になった相手や同じチームのメンバーなどには自分の口から直接伝えるといった対応もマナーのひとつです。
また、もし介護が理由であれば厚生労働省が定めた介護休業法によって「仕事をしながら介護をする人」のための休業が利用できます。
退職を避ける事もできるかもしれませんので、相談しましょう。
我慢する
心身に不調をきたしている場合、我慢は禁物です。
我慢しすぎる事によって病気を引き起こしてしまう事があるからです。
原因と向き合って対処法を探すなど、早めの対策を取ることが大切ですので、体調に異変を感じた場合は早めに医療機関を受診しましょう。
労働基準監督署に相談する
仕事を辞めてしまいたいと思うほどの問題が解決されないときには、労働基準監督署に相談することも手段の一つです。
労働基準監督署とは、企業が労働基準法など法律に違反していないかチェックする厚生労働省に属する機関です。
労働基準監督署では、賃金、労働時間、解雇などにおいて法令が順守されていない場合や、労災保険について相談することが出来ます。
似た機関に、総合労働相談コーナーがあります。
労働基準監督署とは異なり、法令に直接違反しない事柄についても相談できます。パワハラやセクハラなど、職場環境に関する悩みも相談できますので、困った際は頼ることも効果的だと言えます。
参考:厚生労働省『労働基準行政の相談窓口』
転職は逃げじゃない、新たな可能性に出会う扉が開くだけ
転職を「悪いこと」だと考える風潮はすでに昔の話、現在は第二新卒という言葉が示すように、一つの会社で終身雇用が望めなくなっています。
どんどんスキルを磨いてステップアップしていく時代になっていますので、転職はその手段として認められてきています。
仕事を辞めたいという気持ちを押さえ込むのではなく、なぜ辞めたいのか理由を明確にし、それが実現するとどうなってしまうのか想像し、対処法を考えましょう。
どうしても辛い場合はメンタルケアを行って、少しずつ気持ちを落ち着けていきましょう。それでもきついようであれば、転職も視野に入れて自分の状態を客観的に見てみましょう。
仕事を辞めることも、転職することも悪いことではありません。
一番いけないことは自信を失って投げやりになってしまうことです。
悩んでいるということは自分の未来や将来に希望を持っている証拠ですので、たくさん悩みましょう。
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