仕事の向き不向きってどのように判断すればいい?転職でミスマッチしないために
仕事で上手くいかないことがあると「自分には不向きな仕事かも」と思ってしまいます。不向きな仕事ならば、それを続けていくことにも不安を感じますよね。そこで本記事では、仕事には本当に向き不向きがあるのか、また、向き不向きを見極めて判断する方法を紹介します。
目次
仕事に向き不向きはある?
結論からいえば、仕事に向き不向きはあります。
それは、数ある職種の作業の中で、人それぞれの相性があるからです。
例えば、プログラマーの職に就いたとき、1人でロジックを考えたりするのが苦痛なら「不向きだ」と感じますし、最初から難なくプログラムを完成させれば「この仕事向いている」と感じます。
向いている仕事ならば、そのキャリアを積み上げていこうという気持ちになりますし、向いていない仕事ならば、成果が上がらないことに悩むかもしれません。
向いている仕事とは
向いている仕事とはどのような仕事なのでしょうか。
向いているかどうかの指標は、大まかに4つが考えられます。あなたの現在の仕事に、以下のどれが当てはまるかをイメージしながら読み進めてみてください。
・没頭できる瞬間がある
・成果が出ている
・数年後をイメージできる
・プライベートが充実している
没頭できる瞬間がある
仕事で行なうプロセスの中に、1つでも没頭できる作業があるならば、向いている可能性があります。
没頭するのは、その作業に対して興味を持ち、あなたが自ら課題に取り組もうとしている証拠だからです。
例えば、ITエンジニアとして仕様書を書くのが苦手だとします。しかし、実際のプログラミングでエラーの改修に没頭できるならば、少なくとも不向きではありません。
仕事全体を見渡したとき、誰しも苦手分野はあります。しかし、1つでも時間を忘れて没頭できる作業があるならば、向いている仕事だといえるのです。
成果が出ている
「不向きなのではないか」と悩みながら仕事をしている人でも、成果を出せているならば、それは不向きな仕事ではないといえます。
目標を達成するために、自分自身で考え行動するという力を、その仕事で発揮できているからです。
向いている部分がある仕事だからこそ成果を出せたと考えられるのではないでしょうか。
数年後をイメージできる
今の仕事をしているあなたの数年後をイメージできるならば、その仕事は向いている仕事だと考えられます。
将来のイメージが描けるということは、仕事の流れや職場の環境をある程度把握できているということだからです。
「不向きだな」という仕事に対して、数年後の自分の姿をイメージするのは難しいことなのです。
プライベートが充実している
あなたのプライベートは充実しているでしょうか。
向いている仕事をしていると、仕事のONとOFFを上手く使い分けられるくらい心は軽いものです。
例え休日に仕事の電話があったとしても、頼られていると感じます。それは、あなたが自分で判断して決断できるくらい、仕事を理解できているからです。
もし不向きな仕事をしていると、私生活を充実させることが難しくなります。
休みの日でも仕事のことを考えてしまい、心が落ち着かないのです。「あの案件は手におえない」「逃げ出したい」という思いで、上手く体を休めることもできません。
向いていない仕事とは
向いている仕事のポイントが分かったところで、次は不向きな仕事がどういうものなのかを確認してみましょう。
・没頭できる作業が1つもない
・自分で考えるのが面倒と感じる
没頭できる作業が1つもない
仕事のプロセスの中に、没頭できる作業が1つもない場合には、その仕事に不向きな可能性があります。
例えば、ITエンジニアならば仕様書の作成やプログラミングによる実装、テスト工程や進捗会議など、さまざまなプロセスがありますよね。
仕事をプロセスに細分化して考えても、没頭できる作業が1つも存在しないならば、その仕事を面白くないと感じています。
就職して3年以内ならば、まだ面白さに気づいていないとうケースがあるかもしれません。しかし、長年勤務していて作業に没頭したことが1度もないならば、その仕事に不向きな可能性があります。
自分で考えるのが面倒と感じる
進め方や効率化を自分で考えるのが面倒だと感じる仕事は、不向きな仕事である可能性があります。
仕事や職場環境に慣れていない場合は仕方ありません。しかし、3年以上同じ職場で仕事をしているのに、主体的に動くことが面倒、仕事やり方を自分で考えたくないならば、その仕事に興味を持てないのかもしれません。
その仕事に興味を持っていなければ、自分がやりやすい方法を考えようという意欲もなくなり、仕事にストレスを感じるでしょう。
その結果、自分が満足できる成果もなかなか出ず「不向きなのかも」と感じてしまいます。
向き不向きを見極め判断する基準
仕事の向き不向きを見極めて判断するためには、仕事の全体像をどのくらイメージできているか、そして主体的に進めたいと思える作業があるか否かが基準になります。
その仕事をどのくらいの期間やっているか
どのくらいの期間その仕事に就いているかは、向き不向きを判断するための重要な要素です。
なぜなら、仕事の全体像が見えるまでには、何度も「不向き」だと感じるタイミングがあるからです。
例えば、プログラマーの場合。1年目はコンピューターの仕組みやプログラミング言語の学習、見よう見まねで行なうコーディングといった作業がほとんどです。
作ったプログラムでは多くのエラーを出しますし、効率よく改修することもできません。1つのプログラミングに時間がかかってしまい、「向いてないのかな・・・」と感じるのです。
2年目には少しずつ慣れてきて、プログラミング自体はなんとか1人でこなせるようになります。しかし、自分よりもできる後輩が必ずいるもので、このとき「自分には向いてないのかな・・・」と感じてしまうのです。
しかし、3年目になると仕事の全体像が見えてきて、組織内の文化にも馴染んできます。自分なりの仕事のやり方も確立されているかもしれませんし、中には没頭できる作業があるかもしれません。
つまり、仕事を始めたばかりであったり職場環境に慣れていない段階では、向き不向きを判断しにくいということなのです。
ある程度の期間、同じ仕事を続けてみることでその判断基準ができあがります。
今の仕事の中で主体的に進めたい作業があるか
向いている仕事は、続けたいという気持ちが芽生えます。なぜなら、主体的に進められる作業が楽しくなるからです。
向いている仕事では、次のような流れができあがります。
「没頭する」→「達成感がある」→「成果が出る」→「楽しさを知る」
仕事全体を見た作業(タスク)の中で没頭できるものがあったとき、それが完成すると達成感を得られます。達成したものは成果として実感できますので、仕事の楽しさが分かります。
このとき、没頭している作業は自分で効率化を考え、主体性を持って仕事をしているはずです。
上記のサイクルように、あなたが没頭できる作業があり、主体的に進めたいという仕事があるか否かも判断材料だといえます。
転職でミスマッチしないために
どうしても今の仕事が不向きだと感じるときは、転職をするのも1つの選択肢です。
ただし、転職活動を開始する前には、向いている仕事をしっかりと分析しておきましょう。せっかく転職したのにミスマッチだったら、「この仕事も不向きだった」となってしまいます。
転職でミスマッチを起こさないためにも、今の仕事が「なぜ不向きだと感じるのか」を書き出しておくのです。また、合わせて没頭できる作業もピックアップしておきましょう。
それを元に、例えば転職エージェントに相談してみるのも有効な手段です。
まとめ
仕事の向き不向きは、短期間では分かりにくいものです。
しかし、没頭できる作業を見つけることができれば、主体的に進められる仕事が分かります。そして、その仕事で達成感を知り、仕事の楽しさを実感するのです。
仕事を「楽しい」と感じれば、それが「あなたに向いている仕事」だと、あなた自身で判断できるはずです。
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