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不況時に転職を成功させるコツを解説!景気はどう影響する?求職者がやるべき事を転職エージェントが紹介

「不況時は転職しない方がいい」。これはよく耳にすることですが、本当にそうでしょうか?実は、不況時に採用活動に力を入れる企業は、景気が良い時に求人を出す企業よりもワンランク上の企業であることが多いのです。そこで今回は、不況時の転職を成功させるコツについてご紹介します。

不況時、転職にどんな影響がある?

 

不況時の転職事情は、好況時とは異なります。企業の採用に対する姿勢や、求職者の転職活動にも大きな変化があります。

景気の悪化は、転職事情にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

 

企業の採用基準が高くなる

 

Yesのチェックボックスにチェックを入れる手

 

景気が良い時、企業は採用人数を多くとります。人材へ「投資」することができるからです。

求職者が入社後すぐに活躍できる能力を持っていなくても、採用後に育てて一人前になれば投資回収できます。

つまり、好況時は求職者のポテンシャルを考慮したうえで、企業は採用しています。

しかし、不況時は採用人数を絞るうえに採用活動に回す予算を削ることが多いので、企業は即戦力となる人材を求めます。

このように、不況時は求職者のポテンシャルに投資するわけにはいかないので、採用基準を引き上げるのです。

 

企業が採用自体を控える

 

誰もいないオフィス

 

不況時には、企業の求人自体が少なくなります。

景気が悪化すると企業の活動は収縮します。消費者がモノやサービスを買わなくなるからです。

そのため企業が人手不足になることはなく、むしろ人が余るくらいになります。

また、広告や面接などの採用活動に予算をかけられなくなくなるため、企業は本当に必要な時しか求人を出さなくなるのです。

 

求職者は増える

 

ネクタイを締め直して気合いをいれる求職者

 

「不況時には求職者数が少なくなる」という情報をよく見かけますが、実は逆です。

企業の求人が少なくなるにもかかわらず、求職者が増えるのが不況時の特徴です。

なぜ景気が悪いのに求職者が増えるのでしょうか?それは、リストラや倒産で失業者が増えるからです。

また、求人自体が少なくなって転職が決まりにくくなるので、相対数として求職者数が多くなるのです。

結果的に、わずかな求人を多くの求職者が奪い合うため、転職のハードルは高くなるといえるでしょう。

 

年収アップが期待できない

 

successの文字と上昇する矢印

 

不況時には求人が少なくなるため、1つの求人に多数の求職者が殺到する傾向があります。

企業側としては条件を下げても採用が決まるので、給料面などで好条件を提示しないことがあります。

不況時においては、年収アップを狙った転職が少し難しくなると覚えておいてください。

 

不況時でも伸びる業界は?

 

不況時に影響を受けない、むしろ不況時に伸びる業界もあります。特にゲーム業界・IT業界は不況に強いと言われています。

 

ゲーム業界

 

プレイステーションとWiiのコントローラー

 

不況時は、消費者も節約するようになります。

休日に外出してお金を使うことが減り、自宅で時間を過ごすようになる人も多いでしょう。

その時に、ゲームは最適なレジャーになります。

また、オンラインゲームeスポーツの盛り上がりなどでゲーム業界はこれからも伸びる業界だといわれています。

ゲーム業界の成長は、景気に左右されないといえるでしょう。

 

IT業界

 

3台のパソコンとバイナリコードが書かれた球体

 

IT業界は、不況時こそ強いといえるでしょう。

不況になると、企業は人的なコスト削減や業務の効率化のためにテクノロジーを積極的に取り入れます。

以下のようなさまざまな技術と関連して、IT企業が他業種をサポートしたり、他分野に進出するため、これからますます伸びるのです。

 

・5G

・AR/VR

・ビッグデータ

・スマートホーム

・ブロックチェーン

・AI(人工知能)

・自動運転

・loT

 

また、IT業界の成長を大きく支えるX-Tech(クロステック)も外せません。

既存のプロダクトと最先端テクノロジーの融合です。「金融×テクノのロジー」でスマホ決済を生み出したフィンテックが有名ですね。

このように、今までテクノロジーを取り入れてこなかった分野とITの融合を、X-Techが推し進めていきます。

IT業界は不況に関係なく伸びていくでしょう。

 

不況時に転職はするべき?しないべき?

 

黒板にチョークで書かれたThe next stepの文字と靴跡

 

不況が転職事情に及ぼす影響は、以下のようなものだと話しました。

 

・企業は採用基準を引き上げる

・企業は求人を減らす

・求職者の数は増える

・年収アップの転職が狙いにくい

 

これだけ見ると、「不況時に転職するのはやめておいた方がいいな…」と思うかもしれません。

でも、本当にそうでしょうか?

もちろん、景気が良い時に比べて転職のハードルが上がることは事実です。しかし、不況時の転職には大きなチャンスもあるのです。

転職を考えているなら、不況だからと尻込みするのではなく、むしろチャレンジしてみるべきです。

その根拠を紹介していきましょう。

 

不況時こそ転職のチャンス

 

「不況時の転職にチャンスがある」。矛盾しているように感じますが、これは事実です。

なぜ、不況時の転職にチャンスがあるといえるのでしょうか?

 

前向きな求職者が少ない

 

笑顔のボールと、やる気のない顔や困った顔のボール

 

これを読んでいるあなたはきっと、キャリアアップなど前向きなモチベーションで転職を考えていることでしょう。

景気が良い時は、ほとんどの求職者が前向きです。

しかし、不況時はリストラや倒産によって「やむを得ず転職する」という人が多くなる傾向があります。

これらの求職者は、「生活のために転職しなければいけない」といった、後ろ向きのモチベーションで転職活動をしています。

そんな中でポジティブに転職に臨む求職者は、採用者の目に留まりやすくなり、転職活動を有利に進めることができるでしょう。

 

伸びている会社に就職できる

 

上昇する業績のグラフ

 

不況時に求人を出せるということは、それだけの体力がある企業、伸び盛りの企業ということです。

資金的に余裕があったり、不況を乗り切る戦略を持っている企業が多いのです。

景気が良い時は大企業に求人が集まるせいで、こういったスタートアップ企業や伸び盛りのベンチャーの求人は埋もれがちになります。

不況で大企業が求人を出さなくなった時こそチャンスとして、このような企業が求人を出してくるのです。

たとえば、1990年代の不況時には、コンビニのスーパーバイザーや医療業界のMRが大量に募集されました。

これらの業界がその後に大きく伸びたことは、言うまでもありません。

また、1998年〜1989年のアジア投資危機では、今ではプロ野球球団のオーナーになっているIT企業が猛烈に求人を出しました。

このように、不況時に採用活動する企業は、伸びている業界の企業や、これから大きく成長する企業がたくさんあるのです。

そういった企業に転職できる可能性が増えるのも、不況時の転職ならではのメリットなのです。

 

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不況時に求職者がやるべきこと

 

不況時の転職を成功させるために求職者がやるべきことは、いつも以上に自分と向き合うことです。

 

自分のスキルの棚卸し

 

Skillのボタンをタッチする指

 

今まで、不況時でも転職を成功させてきた人たちには共通の特徴があります。

それは、スキルの棚卸し・自己分析が完璧にできている点です。

不況時、企業は即戦力の人材を求めています。その時こそ、即戦力となれるスキルや強みを絞り出し、アピールすることが大事です。

伸び盛りの企業に転職が成功すれば、目先の年収ダウンもすぐに取り返し、そこからさらに大きな年収アップも狙えます。

また、スキルの棚卸しは、今までと違う業種に転職する場合の成功率もアップします。

不況時にこそ徹底的に行うことをおすすめします。

 

人生のビジョン・ミッションを見つめなおす

 

太陽に向かって手を広げる男性

 

「スキルの棚卸し」よりも大事なことがあります。

それは、「ビジョン・ミッションの確立」です。これができていない求職者が意外と多いのです。

ビジョン・ミッションは、「自分の生きる意味や使命、信念・価値観」と言い換えられます。

何度もいうように、不況時は企業も採用者をいつも以上に厳選します。たくさんの求職者と自分を差別化する必要があるのです。

そのためには、「自分は何者で、何を使命として生きていて、どうなりたいのか」「仕事を通して、他者にどう貢献したいのか」。

こういった、人生の「ビジョン・ミッション」を語れるようにならなければいけません。

自分の人生のターニングポイントを振り返ってみましょう。挫折経験や達成したこと、忘れられない思い出などです。

振り返ってみると、その時々の出来事が、あなたの今の信念や価値観につながっていることが分かるはずです。

そこから、ミッション・ビジョンを導き出していくのです。

不況時の転職は、絶対に失敗できません。

ビジョン・ミッションを確立することで、転職の成功率が上がるだけでなく、転職先のミスマッチもなくなるでしょう。

 

不況時に求職者が絶対にやってはいけないこと

 

モノクロームの企業のビル

 

特に不況時においては、転職が決まる前に退職してはいけません。

貯金や失業手当でしばらくは生活できるかもしれませんが、それも長くは続かないでしょう。

離職期間が長くなると、精神的にも不安定になってしまい、転職先を焦って決めがちになります。

そこに、不景気による先行きの見えない不安も追い討ちをかけて、冷静な判断力を欠いて転職先を間違えることにもなりかねません。

どれだけ今の職場を早く離れたいとしても、不況時は我慢して、転職先が決まるまで退職を切り出さないようにしましょう。

 

不況時の転職のコツ

 

企業分析にじっくり時間をかける

 

PCに映った業績データ

 

不況時においては、転職先の企業が合わなかったとしても、またすぐに転職することは簡単ではありません。

景気が良い時のように、求人がたくさんあるわけではないのです。

そのため、いつも以上に転職先の企業選びを慎重に行うようにしましょう。

転職後も長く働くことができるか、社風は自分に合っているかなど、企業分析にしっかり時間をかけるべきです。

 

転職エージェントの力を活用する

 

指差しするスーツ姿の転職エージェント

 

しかし、その企業分析は、企業の公式HPなどを見ただけでは物足りないものです。

それに、ただでさえハードルの高い不況時の転職に自力だけで挑むのは、丸腰で戦場に出るようなものです。

不況時の転職にこそ、転職エージェントの力を活用しましょう。

転職エージェントなら、あなたのキャリアやスキルに応じた最適な企業をマッチングしてくれます。

厳しい競争を勝ち抜く確率は、大きく上がるはずです。

 

不況に負けず、転職を成功させよう

 

successのキーホルダーがついた鍵

 

不況時の転職は、好況時に比べて確かに難しい面もあります。

しかし、不況時だからこそ、伸び盛りのベンチャーやこれから伸びる企業に転職できるチャンスがあるのです。

超一流企業のAppleとThe Walt Disney Companyの共通点を知っていますか?

それは、どちらも不況時に創業されたことです。

不況時に前に進める企業は強いのです。そして、困難な時代に前に進める人間こそが成功を掴みます。

不況に負けず、あなたの前向きなモチベーションで、ぜひ理想の転職を成功させてください。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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