エンジニア転職に行き詰まった時見直すべきポイントを解説!採用見送りが続く理由は?打開策を体験談で確認
エンジニア転職をしようとしても、なかなか次の選考段階に進めず行き詰まりを感じる人もいるのではないでしょうか。何社も採用見送りが続くと転職活動が長引き、現在の職場を辞めるに辞められなかったり、無職期間が長引いたりしてしまいます。エンジニア職の体験談をもとにした打開策を併せて紹介するので、ぜひ参考にして内定を勝ち取りましょう。
目次
転職活動で採用見送りが続く理由
まずは、現状の転職活動の問題点を確認しましょう。採用見送りが続く理由として考えられるのは、主に次の3つです。
・転職活動の軸が曖昧
・なんとなくで応募先を選んでいる
・自分のスキルや経験を正しく棚卸しできていない
上記の理由についてどこに問題があるのか、なぜ問題なのかを把握することが、エンジニア転職を成功させる第一歩です。
転職活動の軸が曖昧
自分の中で転職活動の軸が定まっていないと、理想的な転職先を見つけるのに苦労するでしょう。
複数企業から内定をもらえても、軸が曖昧だとどの企業の内定を承諾するかで迷ってしまいます。
「今の職場より待遇がよければどこでもいい」と思っている
転職を決めた理由は、人それぞれです。
キャリアアップや新しいことへの挑戦などポジティブな理由もあれば、人間関係や待遇といったネガティブな理由もあります。
また、家庭の事情や病気など、やむを得ない理由で転職する人もいるでしょう。
どんな理由であれ、転職で目指す仕事や生活についての軸を持つことが大事です。
「今の職場より待遇がよければどこでもいい」といった消去法的な選び方は避けた方が無難です。
「こういう仕事ができるところがいい」という主体的な転職先探しを心がけましょう。
希望条件に優先順位を付けられていない
転職先に求める条件に優先順位を付けられていない場合、どの企業がより理想に近いかを判断できません。
年収や仕事内容はもちろん、通勤時間や福利厚生など、会社に求める条件をあげればきりがないでしょう。
エンジニア転職を成功させるのであれば、条件に優先順位を付けてみてください。
自分にとって何が大切なのかを把握することで、転職活動の軸が見えてきます。
特に優先順位が高い条件を3~5個に絞り、優先順位が高い理由を説明できるまで掘り下げるのが理想です。
なんとなくで応募先を選んでいる
転職サイトで求人票をチェックしているとき、「なんとなくよさそう」といった理由で応募している人もいるのではないでしょうか。
直感が重要な局面も転職活動にはありますが、基本的には入念な下調べが欠かせません。
企業のネームバリューや年収だけで応募先を決める
IT業界やエンジニアに限らず、企業のネームバリューや年収だけで応募先を決めてしまうことが原因で、転職活動に行き詰まる人は多いです。
逆に、初めて名前を聞く企業や非上場企業というだけで、求人票をスルーしてしまう場合もあるでしょう。これは非常にもったいないです。
一般的に名前を知られていない優良企業も多くあり、中にはすべての条件を満たしている企業があるかもしれません。
企業名やステータスだけで判断せず、多くの求人票に目を通す癖を付けるといいでしょう。
企業研究が足りない
転職活動には企業研究が欠かせません。企業研究が足りないと、会社のイメージと現実にミスマッチが生じる可能性があります。
また、十分な企業研究ができていないと、面接時の逆質問で理解を深められないでしょう。
自分のスキルや経験を正しく棚卸しできていない
企業への理解を深めること以上に重要なのが、今までの仕事における自分のスキルや経験を正しく棚卸しすることです。
うまく棚卸しできないと、自分に合う会社を把握できません。
それだけでなく、自分に合わない会社の企業研究に時間を費やすことになるため、非常にもったいないです。
自分の経験やできることを正しく把握していない
転職活動での一番の武器は、過去の経験やそれによって得たスキルです。
経験や得たものによって、求人を出している企業が面接に呼ぶかどうか、または採用するかどうかを判断します。
経験やスキルの棚卸しをするために、今までの仕事内容を具体的に整理しましょう。
エンジニア経験者の転職であれば、工程ごとの所要期間や人月、言語などは覚えておきたいところです。
また2回目以降の転職であれば、直近以前の企業のことや前の転職活動についても振り返るといいでしょう。
応募先へのアピールポイントと応募先の求める人材にズレがある
過去に「やった」経験だけでなく、転職後に「できる」こともリストアップしておきましょう。
企業の求めることと自分のできることが合致すれば、採用にぐっと近づきます。
逆にいうと、どんなに正しく深く企業研究できていても、自分のスキルや経験を正しく棚卸しできなければ意味がありません。
ミスマッチが生じると、転職者も企業も転職や採用に余分な時間を費やすことになります。
短期間で転職するためにも、自分のアピールポイントを正しく理解することが必要です。
転職活動が行き詰まったときにやるべきこと
転職活動の問題点を確認したら、現状打破のためにやるべきことを確認しましょう。
具体的には、次の3つです。
・応募先の視野を広げる
・キャリアプランや現状理解を具体的にする
・転職エージェントに登録してサポートしてもらう
現状の転職活動に不足しているものがあれば、積極的に取り入れてみてください。
応募先の視野を広げる
求人票の情報や自分の条件だけで応募先を絞っていた人は、条件を緩めたり減らしたりして、より多くの会社の求人に目を通すといいでしょう。
少し間口を広げるだけで目にする求人数が増えるので、よりいい求人に巡り会いやすくなります。
転職先に求める条件や転職理由を明確にする
なんとなくといった理由や現在の職場への不満だけで転職を決意した場合は、転職先に求める条件や転職理由を明確にしましょう。
曖昧だった条件や理由を掘り下げて具体化することで、企業選びの軸がはっきりします。
転職する理由は一人一人異なります。
インターネット上の模範解答を書き写したり覚えたりするのではなく、自分の言葉で説明できるようにしましょう。
条件が多すぎたら優先順位をつける
転職先に求める条件が多すぎる場合、優先順位を付けていきましょう。収入や福利厚生、勤務・通勤の時間など、何でも構いません。
ここで重要なのは、妥協できる条件と妥協できない条件を明確にすることと、自分にとってより大切な条件を把握することです。
キャリアプランや現状理解を具体的にする
条件の見直しだけでなく、自分の過去や現在、将来を見つめ直すことがより重要です。
特に初めて転職する人には、今までのキャリアを振り返るいい機会になります。
今回の転職で自己理解を深めるために使ったものを手元に残しておけば、次に転職するときにも役立つでしょう。
将来を見据えることでやるべきことが見えてくる
転職活動では、その会社で成し遂げたいことや目標を問われます。
そのときに回答できるよう、近い未来に仕事でやりたいことを具体的に考えましょう。
数ヶ月後や半年後、1年後というように、すぐそこの将来から具体化させていくと考えやすくなります。
将来やりたいことを考えるのは面接対策の一環でもありますが、実現にあたって不足しているスキルや経験を見つける手助けにもなります。
足りない経験やスキルを補える仕事がわかれば、それを実現できる環境が目指す転職先になるでしょう。
現状を正しく知れば応募先へのアピール方法も変わる
現状を知ることは、採用への第一歩です。正確な現状を理解することで、選考で会社にアピールする方法も変わります。
IT系のスキルや経験だけでなく、一般的なビジネスマナーやWord・Excelなどもエンジニア転職では求められるものです。
専門的な経験や知識に長けていても、一般的なビジネス知識がないと採用まで至らない場合も少なくありません。
また、自分の市場価値を見つめ直すことで、年収の相場や転職が見込める企業を把握できるでしょう。
転職エージェントに登録してサポートしてもらう
ここまで転職サイトを使った転職活動をしてきた人なら、転職エージェントにサポートしてもらうのがおすすめです。
転職エージェントを活用すれば、転職サイトには掲載されていない非公開求人を紹介してもらえます。
目に留まる求人票の内容も大きく変わるでしょう。
面接アドバイスや職務経歴書の添削をしてもらえる
転職エージェントを活用する最大のメリットは、第三者から見た客観的なアドバイスをもらえることです。
面接の受け答えや話し方のアドバイスをもらえたり、職務経歴書を添削してもらえたりします。
転職エージェントは求人を出す企業側の気持ちもわかるため、どうアピールすれば採用活動中の企業に響くかを知っています。
転職エージェントは無料で利用できることがほとんどで、気負わず利用できるのもメリットといえるでしょう。
エンジニア採用に特化したエージェントならスタッフもIT業界に詳しい
転職エージェントには、IT業界やエンジニア採用に特化したエージェントもあります。
希望する業界・職種が決まっているのであれば、希望業界への転職に特化したエージェントが最適でしょう。
そのようなエージェントは、スタッフもIT業界出身の場合が多いです。
他の業界の求人も扱うエージェントに比べ、スキルや経験の棚卸しがスムーズに進みやすくなります。
さらに転職エージェントのスタッフは得意とする業界のことを熟知しているものです。
スキルや経験の棚卸しだけでなく、今後のキャリアプランのアドバイスももらえる可能性もあります。
実体験によるエンジニア転職の打開策
最後に、エンジニア転職の体験談を紹介します。
これから紹介する人たちは、採用見送りが続いて行き詰った経験を持つ人たちばかりです。
未経験からエンジニアに転職したAさんの場合
別業界からIT企業のエンジニアに転職したのがAさんです。
新卒ではメーカーに入社したAさんは、結婚を機に転勤のない企業への転職を考えエンジニアを志しました。
採用見送りが続いた原因は、未経験歓迎の求人が多いとはいえ、Aさんがエンジニア転職に向けた勉強をしてこなかったことです。
それに気づいたAさんは、ウェブサイトでプログラミング言語の基礎を学び、意欲を見せることで採用にこぎ着けました。
転職経験なしのエンジニア・Bさんの場合
新卒でシステム開発会社に入ったBさんは、入社から3年間で1度もコーディングに携われませんでした。
エンジニア志望で入社したのにテスト業務ばかりで、上長に打診しても現状が変わらず、転職を決意しました。
Bさんの転職活動が苦戦した理由は、スキルや経験の棚卸し不足です。
実務経験がゼロに等しく行き詰まりを感じたBさんは、転職エージェントに登録しました。
すると自分では無価値だと思っていた仕事内容でもアピールできると発覚し、アプローチを変えることでBさんは内定を獲得しました。
転職経験ありのエンジニア・Cさんの場合
最後は、新卒から一貫してエンジニア職で、転職経験を持つCさんです。1社目は上司のパワハラを理由に退職し、2社目は社風が合いませんでした。
どちらも働いていたのは約2年です。
最初の転職にCさんが失敗した理由は、転職先に求める条件に優先順位を付けなかったことです。
2社とも職場の環境が転職理由になったことから、職場の環境の優先順位の高さにCさんは気づきました。
他の条件の優先順位も改めて整理したうえで転職した企業では、4年以上働き続けています。
まとめ
転職活動がうまくいかないと、自分を否定されたようで気落ちしがちです。
しかし、転職活動のやり方に少し問題があるだけで、修正すれば採用にこぎ着けやすくなります。
今の転職活動の問題点を見直し、自分に合った職場で働きましょう。
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