下請けから元請けへ転職!成功のポイントを転職エージェントが解説
給与や働き方の改善など、多くの下請けエンジニアの悩みは元請けとなる企業へ転職することで解消できます。元請けとなるSIer、特に大手SIerの人気の高さをみて難しいだろうと諦めていませんか?今回は元請けへの転職を成功させるためのポイントや、転職前に考えておくべき注意点を転職エージェントがご紹介します。
目次
下請けSE経験者も、優秀な元請けSEになれる
下請け出身の強みを知ろう
「やりがいを感じられない」「労働環境が過酷」「年収を上げたい」「スキルアップしたい」
悩みを抱えながら、下請けとしてSIerやSESの企業で働いているエンジニアはとても多いです。
しかし下請けとして実際に働いた経験は、元請けへ転職した時に必ず役立ちます。
反対に、新卒から元請けのSIerにいる人は、下請けの実務経験が不足しているが故のデメリットがあるのです。
下流工程の経験がスケジューリングや管理の正確性につながる
例えば、元請けのSIerが指示したコーディングやテストについて、無茶なスケジュールリングがされている場合があります。
これは、元請けのSEが実際に下請けとして働いたことがないため、所要期間を誤って見積もってしまうことが原因の一つです。
下請け経験者であれば、工数見積もりや実現可能性などをより正確に判断できるでしょう。
また、下請けとして現場で働いている人の気持ちや事情まで理解できるので、人間関係やコミュニケーションもスムーズにいきます。
結果的に、プロジェクトの炎上を避けることができるのです。
自分に向いている仕事は「IT人材 仕事タイプ診断」で見つけてみよう
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- ご年齢:30代前半
- ご経歴:システムエンジニア⇒システムエンジニア
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Aさんは元々Salesforceエンジニアとして運用保守に従事されていましたが、案件が変わることが多く、知見を活かして働けない、個人よりも切磋琢磨できる仲間・チームで成長していきたいというご意向があり転職活動を始めておりました。
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下請けから元請けへの転職はハードルが高い?
元請け企業が欲しい人材とのギャップ
元請け企業や大手SIerはプログラミングスキルが高い人材を求めているのではありません。
下請けSE・常駐SEを管理できる、マネジメント能力のある人材を求めています。
これは、下請けで仕事してきたSEには身についていないスキルなので、「転職には不利じゃないか」と思うでしょう。
先ほどの項でも述べましたが、ポテンシャルを感じさせることも1つの解決策です。
そして、大手Sler・元請けSEたちと仕事をした中での経験が転職の強みになることもあります。
・頼りない元請けをサポートして、プロジェクトマネージャー的な仕事をした
・炎上したプロジェクトの火消しをして、納期に間に合わせた。
こういった経験などがあれば、転職の際のアピールポイントになるでしょう。
競争率が高い
元請けSEに転職したい下請けSEは、とても多いです。
ひとたび募集があれば応募は殺到します。書類選考の時点で門前払いをされてしまうケースも珍しくありません。
元請けSEへの転職は、なかなか狭き門なのです。
本当に良い求人は表に出てこない
以下のような場合に、大手SIerや元請け企業は非公開求人をかけるケースがあります。
・人材を募集していることを同業他社に知られたくない場合
・一般に公開できないプロジェクトのメンバーを募集する場合
そのため、元請けSEや大手SIerの求人は常に少ないのが現状です。
下請けで働き続けることのデメリット
仮に、下請けSEとしてずっと今の仕事を続けた場合、明るい未来は待っているでしょうか? 本章では、下請けの会社で働くエンジニアが年齢を重ねるにつれてぶつかる課題を解説します。
給料が上がらない
システム開発を受注した企業がもらう報酬は、元請けから順に中抜きをされていきます。
そのため、二次請け、三次請け、四次請け…となるほど会社に入る報酬が減り、その分給与も安くなります。
労働時間や業務内容に合った給与をもらえていないという下請けSEの方も、非常に多いのではないでしょうか。
そもそも会社に入る売上げが少なければ、個人の給与の上昇を見込むのも難しくはなってしまいます。
元請けと下請けというIT業界の多重下請け構造が変わらない限り、将来的にも下請けSEの給与が大きく上昇することは難しいでしょう。
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上流工程を経験が積めない
上流工程と呼ばれる「要件定義」や顧客との直接の折衝は多くの場合、元請けの会社の役割です。
下請けのままでは上流工程が経験できないため、コーディングはうまくなってもプロジェクトの管理経験を積むことができません。
40歳を過ぎても末端のプログラマーのままという話もよく聞きますが、日進月歩で新たな技術が生まれるIT業界において、生涯技術を身に着け続けるのは難しいですよね。
年齢に応じてメンバーマネジメントやプロジェクトマネジメントの経験を積んでいく必要があるのです。
裁量権がない
下請けのなかでも、SESと呼ばれる企業で働いているSEは、裁量を得にくくなってしまいます。
企業に派遣されて常駐する以上は、自社内では主任や課長等の役職者でも、常駐先に行けば一般社員であるはずです。
下請け企業でどれだけ仕事を続けていても、残念ながら裁量権を与えてもらうことはありません。
社内における役職経験は積んでいても、実際のプロジェクトにおいて年相応の役職やマネジメント業務を経験しないまま、年齢だけ重ねてしまうエンジニアも多いです。
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元請けへの転職のメリット・デメリット
下請けとして働き続けるデメリットについて触れましたが、当然元請けで働くことにもメリットとデメリットがあります。
なんとなくで、転職してしまわないためにも正確に把握しておきましょう。
メリット①:給与・待遇面の向上
大手SIerや元請け企業の社員の待遇は、下請け企業よりも充実している場合が多いです。
賞与についても、担当プロジェクトの成否に左右されるものの、管理職であれば数百万円を超えてくる企業もあります。
住宅手当・出張手当・家族手当、各種割引サービスなども、下請けに比べて元請け企業の方が手厚いのも事実でしょう。
メリット②:若いうちから上流工程を経験できる
クライアントとのやりとり、要件定義や基本設計、マネジメント業務などの上流工程は、下請けで経験できるものではありません。
こういったエンジニアとしてのキャリアアップに必要不可欠な上流工程に携われるのも、元請けの仕事のメリットです。
メリット③:やりがいが大きい
元請けの仕事は、クライアントからの評価がダイレクトに返ってきます。
また、1年単位で進めるような大きなプロジェクトを任されることもあるでしょう。
指示通りに作業をするのではなく、裁量権を持って仕事を進めることができるので、下請けに比べてやりがいも大きくなります。
デメリット①:責任とプレッシャーが大きい
裁量件の大きさに比例して責任やプレッシャーは大きくなります。
元請けの社員は、クライアントのビジネスに踏み込み、経営課題を共に背負い、成果に責任を負わなくてはなりません。
また、若手の場合は自分よりも年上の派遣社員や下請けSEに指示しないといけないこともあります。
派遣社員や下請けSEから仕事ぶりやマネジメントに不満を言われることもあるかもしれません。
デメリット②:技術力は身に着きにくい
元請けの仕事は上流工程が基本です。そのため、下請けから転職するとコーディングの機会は減ります。
そのため開発スキルを高めたい場合には、業務時間外で自己研鑽をする必要があります。
最新の言語を用いてずっと開発していきたいという人が元請け企業に転職するとミスマッチになる可能性もあるので、注意が必要です。
上記に当てはまる方は、自社サービスを持つ企業への転職を考えてみましょう。
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元請けに転職する前に考えておきたいポイント
本当に元請けSEの仕事がやりたいのか
元請けと下請けのSEの仕事内容は、全く違います。
下請けSEはプログラミング作業が多いのに対し、元請けSEの主な仕事はマネジメントです。
黙々とプログラミングをするのが好きで「プログラミングを極めたい」という人にとって、元請けSEはやりたい仕事ではないでしょう。
自分は本当にマネジメントがやりたいのか、自問自答しておく必要があります。
給料だけが動機ではないか
給料だけで転職を決めることはおすすめしません。
「今の仕事は楽しいけれど、給料が安いから元請けに転職しよう」と思っている場合、今の仕事のままで給料を上げるための転職活動をするべきです。
もし転職後の給料が今と変わらなくても、元請けに転職したいのであれば、給料に関係なく元請けに転職したいということです。
自身の転職理由を正確に見極めましょう。
他の選択肢はないか
下請けSEからのキャリアアップは、元請け企業や大手SIerへの転職だけが選択肢ではありません。
転職理由が下請けへ嫌悪感であれば、自社サービスをもつ企業への転職でも下請け業務から解放されます。
他にも、自社で使用する基幹システムや情報システムを担当する「社内SE」に転職する道もあります。
自身の転職理由や将来像を踏まえて、まずはいろいろな選択肢を検討してみるのが良いでしょう。
そのなかで、元請けへの転職がベストと判断したのなら、そのまま突き進みましょう。
元請けへの転職に必要な考え方・スキルは?
着実なステップアップを狙うべき
もし、あなたの勤めている企業が3次・4次の下請け企業なら、いきなり元請け企業に転職するのは少し難しいかもしれません。
もちろん不可能ではありません。しかし、まず1つ上を着実に目指すのもアリです。
ひとっ飛びで元請けにいきたい気持ちも分かります。
でも、仮に今が3次下請けなら、まず2次下請けに転職しましょう。そして、そのキャリアを武器に元請けの転職にチャレンジする。
回り道なようですが、転職の成功率でいえばこちらの方が現実的でしょう。
マネジメントスキル
「元請けに転職したいならマネジメントスキルを磨きましょう」というアドバイスをよく耳にします。
ですが、下請けSEの仕事はマネジメント業務ではありませんので、どうやって磨けばいいのか迷ってしまうでしょう。
下請けSEの方はマネジメントスキルがなくて当然です。
大事なのはポテンシャルを感じさせることです。「経験はないけど現場でマネジメントスキルを発揮できそうだな」と思わせるのです。
たとえばマネジメントを本で勉強している、先輩プロジェクトマネージャーの仕事を盗んでいる、などもアピールになります。
コミュニケーションスキル
元請け企業への転職を成功させるには、技術力だけでは足りません。
元請け企業や大手SIerが求めるのは「天才プログラマー」ではなく、チームをまとめる人間力のあるSEです。
人間力が高い人は、コミュニケーション能力も高いです。日常的にコミュニケーション能力は磨いておきましょう。
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元請けへの転職には転職エージェントを活用しよう
今回は、下請けから元請けに転職する方法やメリット、デメリットを解説しました。IT業界での転職で悩んだら、プロの転職エージェントに相談するのも有効な手段の1つです。
「元受け企業に転職して年収を上げたい!」
「もっとモダンな環境で働きたい!」
大切なキャリアのご相談はぜひ「職種に理解のあるキャリアアドバイザー」にお任せください。
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