株式会社じげんのビジネスモデル分析!介護シェアで解決する社会課題とは【介護・保育×IT企業への転職】
少子高齢化が進む現在の介護や保育業界の抱える人材不足は深刻な問題です。そんな社会的な課題を株式会社じげんはさまざまな価値観を創造することで解決へ導きます。ビジネスモデルを分析しながら、介護・保育×IT企業への転職で実現できることを見ていきましょう。
会社概要
会社の沿革
株式会社じげんは2006年に設立され、2020年3月期には10億円の自己株式を取得した優良ITベンチャー企業です。
主なサービスとしては生活の選択肢を広げるライフメディアプラットフォームの事業開発を行っています。
各情報サイトを一括して検索できる集約サイトの展開は人々の選択肢を多角的により分かりやすくより便利にしているのです。
そんな人生の選択の在り方そのものを抜本的に変えつつあります。
企業理念
じげんの企業理念は「生活機会の最大化を目指す」とし自らを「事業家集団」と名付けています。
生活機会とは転職や引っ越し、介護や保育など人生の中で何度も訪れる選択の場面を指しているのです。
最大化とはこの場合より良いものを選ぶために最適化した選択肢を提案することをいいます。
社員1人1人が事業家意識を持ち、革新的な価値観や新規事業で社会の問題を解決するという強い想いがあるのです。
代表取締役・平尾丈
じげんの代表取締役社長CEOを務める平尾丈は、自身で起業家オタクを名乗るほどのお方です。
実際慶応義塾大在学中に既に2社のITベンチャーを起業したという伝説を残しています。
2005年にリクルート入社後は最年少の23歳で、じげんの前身である会社の取締役に抜擢されました。
2年後には代表取締役社長に就任し27歳で独立、その後数々のアワードを受賞しています。
じげんの行動規範(クレド)として「ぐるぐるPDCA」「口癖プラス主義」「348度感謝」などがあるのです。
こうしたインパクトのあるネーミングが会社全体の若さと勢い、そして柔軟性溢れる社風を感じさせます。
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ビジネスモデル
じげんは企業とネットユーザーを繋ぐ「B to B to C」モデルのプラットフォームビジネスを構築してきました。
ここではじげんの強みとなる事業構築力や強いコーポレート部門を活かした多角的な経営の裏側をさぐってみましょう。
ライフメディアプラットフォームの4つの領域
現在じげんが作り出すプラットフォームには大きく分けて人材・不動産・自動車・旅行の4つの領域があります。
主力となる人材領域を例にすると転職や求人情報が企業の垣根を越えて一括して検索できる利便性があるのです。
その独自性と画期性が高く評価され、新規ユーザーを沢山増やしています。
4つとも人々の生活に密着した具体的なビジネスモデルであることも大きく影響しているでしょう。
景気に左右されない成果報酬課金モデル
じげんでは景気に連動しない成果報酬課金型を併せ持つことで、安定した収益を生み出しています。
求人情報などを含む人材領域において掲載課金型は景気に左右される傾向にあるのが課題でした。
それが応募や採用が決まった時点で課金する成果報酬型にすることで上手くプラスに変えました。
成功報酬型のビジネスモデルは景気が悪い時にこそ収益を上げる仕組みになっています。
積極的なM&A戦略
じげんは2018年の東証一部上場後、積極的なM&Aを行うことで積み上げ型の収益を獲得してきました。
累計15件のM&Aのうち、現在は人材領域の事業を厚くするために介護や保育業界の転職や求人情報にも力を入れています。
割と近い事例だと株式会社リジョブに続きHITOWAキャリアサポートを子会社化させていました。
※2022年4月時点では東証プライム上場
解決すべき社会課題
ライフメディアプラットフォームでユーザーの選択肢を快適化しているじげんは社会の問題を解決しています。
今回注目したいのは子会社の株式会社リジョブで提唱している介護シェアリングの社会課題についてです。
労働人口減少の深刻な社会課題
上述したように、介護は現在深刻な人材不足に陥っています。
厚生労働省の調べによると、2025年における介護人材は需要に対して38万人が不足するのだそうです。
背景には少子化によって60歳までの働き手が少ないことが原因として挙げられます。
その上で、1人1人の業務内容が多岐にわたる為に激務であることから離職率も高いのです。
この深刻な人材不足を解決する為のシステムをじげんは日夜試行錯誤で考え続けています。
IT企業への転職で介護や保育の現場を変える
そんな社会問題を解決しつつあるのが、株式会社リジョブの提唱する介護シェアリングです。
介護シェアリングとは労働時間で管理するシフト制での働き方ではなく作業ごとに分業する働き方を指します。
例えば送迎・調理補助・食事介助・入浴介助・施設清掃などをかつては1人で受け持つことが当たり前でした。
その1人で受け持っていた作業を細分化して別々に担当することで、業務内容の負担が大幅に減ります。
それが勤務時間の短縮と効率化に繋がる1つの働き方改革を起こしているのです。
これにより専業主婦や定年後のアクティブシニア世代、障がいをお持ちの方にも介護業界への転職の選択肢が増えます。
また有資格者の介護職員はより専門性の高い業務に集中して能力を発揮することができるのです。
今や介護シェアリングのメリットは人材不足の解消だけにとどまりません。
今後の事業展開
働き方改革による地域格差の是正やIotの実現を見据えているじげんは次に向けて新たな事業を展開しています。
2020年8月よりwebメディアのみならずオフラインでの集客サービス「共同チラシ」を提供し始めました。
今後は更にメディアプラットフォーム事業において3つの成長施策を考えています。
・送客力の強化
・顧客基盤の拡張
・領域の拡張
ユーザーと企業の増加とそれに伴うマッチングテクノロジーを活用した領域の拡張を図り、地盤を厚く固めていくのです。
また経営リソースが豊富になった今は「B to C」へと進出しながらIT企業として事業開発カンパニーNo1を目指しています。
じげんに求められる職種や募集候補
事業家集団じげんは部内を超えて協力することでシナジー効果を生み出しています。
じげんの職種や募集候補は以下の通りです。
セールス
ライフメディアプラットフォームへの掲載企業新規獲得だけでなく、顧客が抱える経営課題の解決にも取り組みます。
また社会の課題を解決する事業の企画や設計、立案など幅広く活躍できるのが強みです。
営業は仕事の基本なので、セールスが出来るとそれだけで大きな戦力となるでしょう。
マーケティング
ビッグデータを活用した改善施策やキャンペーン企画の立案から実行を担います。
デジタルマーケティングやマスマーケティング・商品企画など非常に重要な職種です。
また、新サービスの企画や新規事業立ち上げ時にリーダーシップを発揮することもあります。
エンジニア
じげんが運営する複数メディアや新規事業・新規メディアの企画・開発を担当します。
企画の段階からプロジェクトに参加してエンジニアの枠にとらわれずビジネスの視点を伸ばすことが出来るのです。
コーポレート
事業拡大のために事業戦略・M&A・経理や人事・財務・広報・労務など会社のブレーンが揃うところです。
さまざまな職種のプロフェッショナルが求められ、会社を影から支える重要な役割となるでしょう。
表舞台にこそ立たないものの、この職種がないと会社の経営は成り立ちません。
株式会社じげんの求人情報
じげんが現在募集している候補は以下の通りです。
・ファイナンス責任者候補(経営戦略部)
・Rubyエンジニア マネージャー候補(住まいDiv.)
・メディアセールス(ライフサポートDiv.)
・Unit Head候補(企画マーケティングユニット)
・Webマーケター(企画マーケティングユニット)
・メディアプロデューサー
・営業アシスタント(事業推進ユニット)
・債権回収/CS担当メンバー(クライアントリレーションユニット)
・オープンエントリー
転職の際にチェックされる4つのポイント
じげんが中途採用時にチェックするポイントは以下の4つです。
当事者意識を持っている
現在会社は第2創業期に突入し今後もグローバルな発展を目標にしています。
たとえサポート的な役割であっても受け身ではなく、能動的に考えられる人材が求めらるのです。
組織に依存するのではなく、自ら組織に影響を与えることが鍵となるでしょう。
解決するまで諦めない心
じげんは次元を超えて世の中の常識や価値観をくつがえしていくことを経営理念に掲げています。
事業で社会の課題を解決することを目的としているため、問題解決への行動力が求められるのです。
そしてそれを支える諦めない心、つまり不屈の精神力が欠かせません。
周囲を巻き込むリーダーシップ
創業以来急成長を続けているじげんでは部門や職種に関わらず協力・連携しあってきました。
そうした社内風土に溶け込み、自らも周囲を巻き込む人が求められます。
そうした周りを積極的に動かして活躍できるリーダーシップが必要となるのです。
経営者視点を持っている
事業家集団の1員として自分がもし経営者だったらどのように動くかを考える視点が求められます。
代表や役員とも距離が近く、経営者目線に触れる機会が多いのはじげんの特徴の1つです。
それだけ高い思考力で物事を考えられる人材が必要であるということでしょう。
ユニークな制度
事業家集団を称するだけあって完全な実力主義であり、能力を正当に評価してくれる会社です。
1人1人がリーダーシップをもって仕事に取り組めるようユニークな評価制度が整えられています。
その具体例をいくつか紹介しましょう。
GAT(社内通貨制度)
毎月自分が感謝の気持ちをあらわしたい人を1人選び、コメントと社内通貨のGATをプレゼントする制度です。
貯まったGATは豪華な景品と交換することができます。
ZEUS(社内表彰制度)
じげんの行動規範(クレド)にのっとって行動した人や組織に向けて与えられる表彰制度です。
新たな価値を創造した人や組織には「Joe deki!」が与えられるなど、社内の功績をたたえる文化が根付いています。
じげんExpo
新規事業や事業家を育成する場として、新規事業をゼロから創る社内博覧会が半期に一度開催されます。
社員だけでなく、じげんに入社を希望する学生たちも参加することができる活気のあるお祭りです。
グランプリや特別賞には豪華賞品の他、プロジェクトリーダー候補への抜擢や事業化へ挑戦する機会が与えられます。
職場環境と福利厚生
職場環境
じげんの職場環境は働きやすくとてもユニークです。
勤務時間はフレックスタイム制を導入しており、4半期ごとに選択が可能となっています。
休日は完全週休二日制(土日祝)で夏季・年末年始休暇と年次有給休暇という制度です。
また給与は経験やスキルを加味して年に4回の給与改定を設けています。
福利厚生
福利厚生としては具体的に以下の要素が挙げられます。
・関東ITソフトウェア健康保険組合
・ベネフィットステーション
・社内クラブ活動支援
・リファラル採用決定でインセンティブ支給
・誕生日月にAmazonギフトカード1万円分支給
・社内交流イベント(シャッフルランチ等)
・N-minutes(1日20分間の昼寝ができる)
・資格補助制度
このように新規事業開発も社内・組織作りも非常に充実しており、万全の社内環境です。
※各制度は2020年11月時点の情報です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
じげんで働く社員の名刺裏には1人1人自分で選んだ漢字が印刷されています。
転職後じげんで何を実現し、どんな想いや願いを叶えたいかが大事です。
株式会社じげんでは事業の力で社会を変えていく体験が得られるでしょう。
興味を持たれた方は是非転職を検討してみてください。
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