ゲームサウンドクリエーターを徹底解説!仕事内容や目指し方など幅広くご紹介します!
ゲームは大人から子供まで多くの人がプレイすることができる娯楽として人気が高いです。そんなゲームを作るうえで音楽というものは欠かせない要素の一つとなっています。今回はゲームサウンドクリエーターの仕事内容やなり方など様々なことを幅広く紹介していきます。ゲーム製作に興味がある方は最後まで読んで是非参考にしてみて下さいね。
目次
ゲームサウンドクリエーターとは
音楽は聴くことによって気分を上げることができるなど、感情に大きく影響を与えることのできるコンテンツです。
ゲームにおいても、きれいなグラフィックや良いストーリーであっても音楽がないと盛り上がりに欠けますし、感情移入をしにくいです。
また、音楽だけでなく効果音などのサウンドはリアリティーのあるゲーム作りに欠かせません。音楽無しでゲームの世界に没入できるようなゲームを作成する事は非常に難しいでしょう。
そのため、ゲームで使われるテーマ曲やBGMはもちろん、効果音まで様々なサウンドを作成していくサウンドクリエーターは、ゲームの世界観を演出するうえで非常に重要な仕事に関わるポジションであるといえます。
仕事内容は?
具体的な仕事内容は、次のようなものが考えられます。
- ゲームの効果音制作
- ツールを使用してのサウンド組み込み
- オーディオアセットの管理とゲームへの実装
- 社外リソースの確保・折衝と発注・納品物管理
仕事内容は依頼に沿ってクライアントやゲーム制作にかかわる様々なスタッフと打ち合わせを重ねて、作曲や効果音を手直ししながら作成することがメインです。
手がける音は、メインテーマなどはもちろん挿入歌などのBGMや物が落ちた音などの効果音など長いものから短いものまで多岐にわたります。
そのため、ひとつのゲームを製作するうえで作成する音が100を超える事も珍しくはなく、複数のゲームを掛け持ちして同時進行する事も多い仕事です。
基本的なイメージをゲーム会社内で考え、ゲームサウンドクリエーターがそのイメージを音にするという仕事の仕方をする場合もあります。
作曲家との違いは?
作曲家とゲームサウンドクリエーターの違いがあるかと言えばゲームサウンドに特化しているかどうかが違いとなります。
作曲家の手掛ける範囲は歌手が歌うような音楽の作曲やドラマのBGM、オーケストラが演奏するような曲の作曲など幅が広いです。
ゲームサウンドクリエーターというのは、その作曲家の中でもゲームの中で使うような音楽を作曲するのに特化した仕事なのです。
そのため、普段はクラシック音楽などを作曲しているような作曲家がゲーム音楽を作成している場合もあります。
ゲームサウンドクリエーターの年収は?
ゲーム制作において世界観を構築する重要なポジションであるゲームサウンドクリエーターは、自分が関わったゲームがヒットするかどうかにも大きく影響を与える仕事です。
そのため、社会現象を自ら発信することができる可能性もあるやりがいのある仕事だと言えます。
そんなゲームサウンドクリエーターの年収は以下の通りです。
平均年収:505万円
月収:約31.5万円
参考:平均年収.jp
年代別年収の推移では、50代前半に年収のピークが来るとされております。
そのため個人差もありますが、平均的な年収のアッパーは約600万円です。
もちろん人気があるサウンドクリエーターは、依頼も増えますし1作品の単価も上がるので600万円以上稼ぐ人もおり、1000万円以上稼ぐサウンドクリエーターもいるという夢のある仕事でもあります。
ゲームサウンドクリエーターになるには?
ゲームサウンドクリエーターは実力主義
ゲームサウンドクリエーターは、ゲーム制作において非常に重要な役割を担っています。
そのため、学歴や経験よりも、実績や能力を評価する傾向が見られる場合もあります。
たとえば、選考の際にデモテープの提出を求められることも多く、作曲をしたことがない初心者がいきなりサウンドクリエーターになるというのは難しいです。
しかし能力さえあれば学歴などは一切関係なく評価してくれる仕事です。
クリエイティブな仕事は、学歴よりもその人の感性が非常に重要になってきます。
ゲームサウンドクリエーターになりたいという方は、たくさん作曲して感性を磨いていくことが重要です。
学校に通う
サウンドクリエーターになるのに一番効率的な方法は、専門学校などに通い専門的な知識を学ぶことです。
いくら感性が鋭くて良い曲を作ることができる可能性のある人でも、実際に曲として提供する技術がないと仕事にすることはできません。
なので、作曲ツールなどを使えるようになる必要があります。
また、作曲の基礎を知っていないと幅広いジャンルの音楽を作曲することができません。
そのため、作曲の仕方やツールの使い方などを基礎から丁寧に教えてもらえる学校に通うことがサウンドクリエーターになる近道と言えます。
また専門学校なら、実際に現場で活躍しているサウンドクリエーターに教えてもらえたり、質問をする事ができる機会を設けている場合が多く、よりサウンドクリエーターへの理解を深めることができます。
独学で学ぶ
学校に通わずに独学で学ぶという方法もあります。
もちろん、サウンドクリエーターは学歴などより能力を評価する仕事なので、学校に通っていなくても作曲をする能力があれば就職する事も可能だと言えます。
近年は様々な専門書やネットにも情報が転がっていますし、安価な作曲ツールなども沢山あります。
一個人で勉強してサウンドクリエーターになるというのも一つの手です。
ゲームサウンドクリエーターに必要な能力
コミュニケーション能力
ゲームサウンドクリエーターとして活躍するには作曲をする能力が必要なのはもちろん、コミュニケーション能力も非常に重要になってきます。
なぜなら、ゲーム制作はチームで行う仕事であるからです。
様々な打ち合わせを重ねる中で、クライアントや各部門スタッフの意図を感じ取りイメージを膨らませなる必要があります。
相手の意図を感じ取ることができないと、完成した曲を提供した際にイメージの誤差が出てしまい手直しが必要になってしまう場合が増えてしまいます。
そのため、周りの人とうまくコミュニケーションを取ることも必要な仕事なのです。
好奇心
ゲームサウンドクリエーターにとって好奇心を持っているかどうかは一番重要な要素です。
1作品ゲームを作るのに100個以上作曲するようなケースもあり、ゲームサウンドの作曲ジャンルは幅広いと言えます。
また、様々な音楽だけでなく効果音などの音にも興味をもち、知識を吸収することも必要です。
その上音楽には流行り廃りがあるため、常に新しい情報をキャッチして学んでいくという姿勢が必要不可欠です。
特に新人の頃は、「この人にはこの音楽を頼もう」といったジャンルごとのスペシャリストといった発注は基本的になく、様々なゲーム制作にかかわることになります。
そのため様々ゲームジャンルの楽曲を制作するので、好奇心を持って様々なことを吸収できることが重要になります。
有名ゲームサウンドクリエーター
ここで、ゲーム業界で最も著名なゲームサウンドクリエイターを何名かご紹介します。
椙山浩一(すぎやまこういち)
椙山氏はドラゴンクエストシリーズの作曲家として有名な方です。
世界最高齢でゲーム音楽を作曲した作曲家として、ギネスにも乗っている日本ゲーム音楽界の重鎮です。
植松伸夫(うえまつのぶお)
植松氏は、人気PRGゲームファイナルファンタジーで使用される音楽の大半を手掛ける作曲家です。
クラシック風の音楽からデスメタル風の音楽まで幅広く作曲をする事ができ、多くのゲームプレイヤーを魅了してきたゲームサウンドクリエーターです。
古代祐三(こしろゆうぞう)
古代氏は主にコンピューターゲームの作曲を手掛けているクリエイターです。
日本ファルコムというゲーム制作会社に所属していた時代もあったので、代表作はイースやドラゴンスレイヤーⅣなどの日本ファルコム制作のものが多いです。
現在はフリーランスの時期を経て独立して株式会社エインシャントという会社を設立しており、今も第一線で活躍しているゲームサウンドクリエーターです。
最後に
ゲームサウンドクリエーターはゲームの世界観を構築し、プレイヤーに感情移入しやすい環境を作るために重要な仕事です。
特別資格がいる仕事ではありませんが、作曲をする能力が必要となります。
そのため、ゲームサウンドクリエーターになりたいという方は、専門学校に通うなどをして基礎から作曲について学ぶことがオススメです。
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