正社員のエンジニアになるメリットを解説!派遣から正社員に転職したエンジニアが語る正社員の良さを紹介!
派遣社員やフリーランスで働いていても、いつかは正社員のエンジニアとして仕事をしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、実際に正社員のメリットが何なのかはイメージしにくいものです。今回は正社員のエンジニアとして働く具体的なメリットを解説します。
目次
正社員エンジニアの働き方
正社員のエンジニアは就業先の企業と雇用契約を締結し、労務を提供する代わりに給料をもらいます。
会社の方針や上司に指示に従い労務に従事することで、毎月の給料が保証され賞与や福利厚生を受けることも可能になるのです。
企業という組織に属するため、研修やOJTが充実しています。
先輩や上司からのアドバイスを受けられるためスキルアップも見込めることは間違いありません。
更に正社員は個人で働くよりも社会的信用が高く、大きな案件を担当することもできます。
正社員エンジニアのメリット
正社員エンジニアの主なメリットを7つご紹介します。
安定した収入を得られる
正社員として働くことができれば、毎月の給与や賞与など安定して収入を得られます。
派遣社員のエンジニアの場合、あらかじめ定められた派遣期間でしか派遣先で働けません。長期的かつ安定的に収入を得ることは難しいです。
しかし正社員であれば経済的に安定した働き方が実現できます。
派遣契約が更新され長い期間同じ派遣先で働くケースもありますが、それでもいつかは終わりがきます。
フリーランスエンジニアであっても、自由に働けるとはいえ収入の浮き沈みがあるという点に悩まされる人もいるでしょう。
正社員であれば収入が無くなるかもしれないという不安から解放されるため、余計なストレスを抱えることはありません。
日常生活だけでなく、SEとしてのスキルアップや就業意欲の向上にもつながるでしょう。
また、一般的に派遣エンジニアより正社員エンジニアの方が収入は高額になります。安定して高い収入を得られるのです。
このように、収入面が向上することは正社員エンジニアの大きなメリットといえます。
社会保険に加入できる
病院を利用するときに、保険に加入していれば治療費を安く抑えられることを知っている人は多いのではないでしょうか。
正社員であればその会社の社会保険に加入できます。会社の社会保険に加入すると、保険料は会社と自分との折半になるのです。
一方派遣やフリーランスエンジニアの場合は会社の保険ではなく国民健康保険に加入しますが、こちらは保険料が全額自己負担となります。
正社員として働くことで、毎月の保険料が安く済むのです。
会社の福利厚生が利用できる
正社員として働くことで、会社の福利厚生を受けられます。カフェポイント制度や施設利用料の優遇など、福利厚生の内容は様々です。
その恩恵は小さくありません。うまく活用すれば、仕事とプライベートを充実させることができるでしょう。
派遣やフリーランスエンジニアにはないメリットです。
休暇制度が整備されている
正社員には長期休暇や有給休暇などの休暇制度が整備されています。
忌引休暇や育児休暇など用途別に定められた休暇がある企業もあり、休みたいときに休みやすい環境が整っているのです。
特に女性の場合は出産前後の産休や時短勤務が必要となる人もいるでしょう。
その時にこれら休暇制度を受けられるという点は大きなメリットとなります。
昇進・昇格のチャンスがある
正社員は企業の一員として働くことになるので、派遣やフリーランスエンジニアとは立ち位置が大きく変わります。
大人数がかかわるプロジェクトに参加したり、規模の大きい案件の責任者に抜擢されたりすることもあるでしょう。
日々の仕事で経験を積みスキルを磨くことで成果を出せば、昇進や昇格のチャンスとなります。
このようなビジネスチャンスが身近に存在することも、派遣やフリーランスエンジニアにはないメリットです。
一緒に働く仲間がいる
会社の規模に応じて社員の数は増えていきます。会社によっては数十人の同僚がいるということもあるでしょう。
その会社の一員として共に働く仲間がいるというのは正社員の大きなメリットです。
エンジニアの仕事は個人作業が多いです。
しかしいざというときに相談できたり、助け舟を出してくれたりする存在が身近にいるのは支えとなるでしょう。
周囲の仲間と切磋琢磨することで自分のスキルアップにも繋がります。
自分とは違う価値観に触れることで、将来のキャリアプランが明確になることもあるでしょう。
自分の実力より高いレベルの仕事ができる
エンジニアに限らず正社員はその会社の身内であり重要な資源です。
自分の実力が足りないとしても、勉強して成長する機会を与えるという意味合いでレベルの高い案件を任されることもあります。
多くの場合は先輩や上司のサポートとして仕事の進め方を学べます。
しかし派遣社員やフリーランスエンジニアではこうはいきません。
派遣社員やフリーランスは、会社から見れば身内ではなく他人です。高いお金を払って他人に勉強の機会を与える会社は少ないでしょう。
会社は正社員にハイレベルな案件を任せるという投資を行うことで将来的なリターンを見込んでいるのです。
このような「投資」を受けられることも、正社員エンジニアのメリットです。
自分は正社員に向いているか確かめよう
正社員はフリーランスなどの個人での働き方や、派遣のように色々な企業を点々とする働き方とは大きく違います。
正社員になりたいといっても、実は正社員に向いている人と向いていない人がいるのです。
向いていない人が正社員になると何かと苦労します。
一度「自分は本当に正社員に向いているのか」を確認するようにしましょう。
正社員に向いている人
正社員エンジニアに向いているのは組織という集団の中で働きたいという人です。
同僚や尊敬できる上司と同じ会社のために働きたい人は、会社の身内である正社員に向いています。
また安定した収入を得ながら働きたいと考える人も正社員向きです。
正社員であれば毎月安定した給料をもらえ、よほどのことがない限り給料が大幅に下がることはありません。
また向いているとは少し外れますが、技術や経験が少ない人も正社員の方が良いことが多いでしょう。
プログラミングなど高度な実力があれば派遣社員やフリーランスエンジニアとしても充分に活躍できます。
しかしプログラミング未経験の初心者や技術力の低い人は案件を獲得することができません。
収入を得られず経験を積むこともできないという最悪の状況に陥ってしまう可能性もあります。
正社員であればこのような不安はありません。安定した収入を得つつ着実にスキルアップできます。
上記のような人には、派遣社員やフリーランスエンジニアよりも正社員のエンジニアとして働くほうが向いているといえるでしょう。
正社員に向いていない人
逆に組織や上下関係に馴染めない人や、人と話すことに苦痛を感じる人に正社員は向いていません。
正社員はどうしても同僚や上司という他人が近くにいます。他人の存在が煩わしく思う人に正社員は苦労するかもしれません。
また、柔軟なスケジュールで働きたいという人も正社員には向かないでしょう。
正社員の勤務日はカレンダー通りであるため、土日や祝日でしか休むことができません。
そのため急に旅行を入れたり、平日に行きたいところに行ったりすることが難しいのです。
無論正社員には有給休暇もありますが、取得できる勤務年数や日数が定められている上に企業によっては有給休暇が取りづらいこともあります。
最近はリモートワークなどが普及していますが、十分ではありません。
好きな時に休み、好きな場所で働きたいという人はフリーランスの方が向いているといえます。
デメリットも確認しておこう
正社員は就業時間が固定されています。
一般的には「週5日で9時〜18時」というように決められているため、例えばフリーランスの経験がある人にとっては大きなギャップを感じる事になるかもしれません。
同時に残業が発生する可能性も考えておかなければなりません。
休暇制度が整備されている一方で、仕事量が増えたと感じる人が少なくないのはこういった理由があるのです。
その仕事も責任が重くなります。
会社の顔としてクライアントと接する事もありますので、プレッシャーが格段に大きくなるという点も考慮しておきましょう。
正社員エンジニアのなり方
正社員のシステムエンジニアとして雇用されるための主な方法をご紹介します。
採用試験を受ける
エンジニアに限らず正社員になるための最もポピュラーな方法は、その企業の採用試験を受けることです。
実技試験や面接試験を突破すれば、晴れて正社員となることができます。
エンジニアは慢性的な人材不足です。そのためIT業界や製造業を中心に、新卒・中途採用ともに多くのエンジニア求人があります。
求人情報は就職・転職サイトで検索できるため、自分の条件に合った企業を見つけたら応募してみるとよいでしょう。
中途での転職の場合はこれまで培ってきた技術や知識はもちろん、ビジネスマナーも評価されます。
ヘッドハンティングされる
実力を評価してもらえれば企業からヘッドハンティングされる可能性もあります。
ヘッドハンティングの経路としては紹介が主ですが、現在はヘッドハンティング専用のサイトも誕生しました。
ヘッドハンティングの場合は採用試験の一部、あるいは全てが免除されるケースが多いです。
待遇も通常採用と比べて良いことも多いため、持ちかけられたら積極的に話を聞いてみると良いでしょう。
転職エージェントを使うのも手
通常の転職と同じように、転職エージェントを使うというのも立派な正社員のなり方です。
エージェントに希望の条件を伝え、自分に合った職場を探してもらうこともできます。
エージェントによっては非公開求人も紹介してもらえるため、様々な案件に触れられる点もメリットです。
キャリアパス診断を使ってキャリアの可能性を見ることもおすすめ
株式会社ギークリーでは、簡単な質問に答えるだけでChatGPTがキャリアについて診断するコンテンツを展開しております。
将来描ける可能性のあるキャリアについて、職種・年収・要求されるスキルの項目から知ることが出来る、完全無料で利用可能な診断コンテンツです。
診断結果の閲覧に加え、プロのコンサルタントとの面談も無料で行えるため、キャリアについてお悩みをお持ちの方はぜひ活用してみてください。以下のボタンより診断が行えます。
\ キャリアのお悩みを解決! /
正社員へ転職するために求められること
正社員へ転職するために求められることとは何でしょうか。
正社員へ転職しやすい人は以下備えている人です。
プログラミングの知識と経験を備えている
1点目はいわずもがなですが、派遣から正社員になるためにはその会社で求められる知識や経験といったスキルが必要です。
スキルの証明として資格を取得するのもよいでしょう。
ITエンジニアに役立つ資格
IT知識全般に関する「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」
開発系では「システムアーキテクト試験」組み込み系では「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」
運用・保守なら「ITサービスマネージャ試験 」
ネットワーク系であれば「ネットワークスペシャリスト試験」データベース系は「データベーススペシャリスト試験」
セキュリティは「システム監査技術者試験」「情報処理安全確保支援士試験 」
マネジメントスキルを証明できる「プロジェクトマネージャ試験」「ITストラテジスト試験」などもおすすめです。(IPA主催)
近年需要が高まるクラウドでは「AWS認定資格」「Google Cloud認定資格 」「Microsoft認定資格(Azure) 」といったように、それぞれの分野に適した資格や業務の役立つ資格、キャリアアップに求められる資格を優先して目指すと良いでしょう。
他人と円滑にコミュニケーションがとれる
そして、正社員となるためにはスキルだけでは足りません。
会社の一員として働く以上、周囲との円滑なコミュニケーションをとれることも求められます。
重要なプロジェクトのメンバーに選ばれた時に、他のメンバーと協力しながら案件を進めなければならない場面はたくさんあるからです。
自分のキャリアと向き合う
エンジニアとして様々な働き方がある事とそれぞれのメリット・デメリットを理解したら、そのうえで自身のキャリアを決めましょう。
まずは目標を明確にし、スキルの棚卸しをします。
客観的に能力を知り、足りないものを補うように経験と実績を重ねる業務を優先すると、自身の市場価値を高める事にもつながるのです。
正社員への転職を目指す際は上記3点を意識して日々の仕事に取り組むとよいでしょう。
実際に正社員となったエンジニアの声
派遣社員やフリーランスから正社員に転職したエンジニアも少なくありません。
実際に転職した人は、正社員にどのようなメリットを感じているのでしょうか。
派遣社員から正社員になったエンジニアが語る、正社員の良さを紹介します。
仕事に集中できる
派遣社員は契約期限が限られています。さらにどんなに派遣先が良い職場だったとしても、勤務できるのは最大でも3年です。
そのため派遣社員だと「あとどのくらいこの職場にいられるのか」ということが頭にちらついてしまっていた、という人もいます。
しかし正社員はそのような不安がありません。おかげで仕事に集中できるようになったといいます。
お金の面でメリットが大きい
正社員になったことで金銭面が安定したという人も少なくありません。
派遣社員から正社員になっても、あまり給料は変わらなかったという人は多いです。
しかし正社員にはボーナスや福利厚生を受けられるという面があります。
さらに昇格・昇給もあるため、お金に関しては正社員の方が良いことが多いといえるでしょう。
まとめ
今回は正社員のエンジニアとして働くことのメリットや、正社員のエンジニアのなり方などをご紹介しました。
安定した収入や福利厚生など、正社員のエンジニアとして働くメリットは大きいです。
仕事上のスキルアップだけでなく、働き方によってはプライベートも充実させることができます。
正社員のエンジニアへの転職を検討する際は、ぜひ参考にしてみてください。
あわせて読みたい関連記事
この記事を読んでいる人におすすめの記事